C08季節・行事
冷たい床を探して移る夏|寝跡が家じゅうに増える
朝いちばんに廊下を歩くと、フローリングに体の形をした跡が3つ残っていました。暑い時期のその子は、ひと晩のうちに寝場所を何度も変えます。選ぶのはいつも、そのとき冷たいほうの面です。移った回数だけ、皮脂の跡が家の中に散ります。洗えるのは寝床の布だけで、廊下も、洗面所の床も、玄関のたたきも、拭くしかない面として残ります。数えるのは、1日にその子が体を置いた場所の数です。
1日に体を置いた場所を数える|寝場所に残る皮脂は、家でできる範囲で追えるか
暑い時期に最初に動くのは、その子の体ではなく床の温度です。気温が上がれば室温も上がりますが、家の中の床は場所ごとに温度が違います。日の当たらない廊下、洗面所のタイル、玄関のたたき、ソファの陰。その子は1日のうちに何度も、いま冷たいほうへ移ります。涼しい時期には2か所で済んでいたのが、5か所にも6か所にもなります。
移った先には、体が触れた面の形で跡が残ります。跡の中身は毛と、その毛についていた皮脂です。皮脂は乾いても消えません。水分だけが飛んで、油の側が薄い膜になってその場に伸びます。だから朝の光が斜めに入る時間に廊下を見ると、拭いていない寝場所が何か所あるのかが、そのまま見えます。
| 寝場所 | 選ばれる時間帯 | 残るもの | 洗えるか |
|---|---|---|---|
| 寝床の布 | 夜から明け方 | 毛・皮脂・においがまとめて | 洗える |
| 廊下のフローリング | 昼すぎ | 体の形をした薄い膜 | 拭くだけ |
| 洗面所のタイル | いちばん暑い時間 | 湿気と混ざった跡 | 拭くだけ |
| 玄関のたたき | 夕方 | 外の砂と混ざった跡 | 拭くだけ |
| ソファの座面 | 人が帰ってから | 布の目に沈む皮脂 | 布による |
| 窓ぎわの床 | 朝と夕方 | 日が当たって先に乾く | 拭くだけ |
この時期は換毛期とも重なります。抜けた毛が寝場所ごとに置かれるので、毛を取る作業と皮脂を拭く作業が、同じ面で二重になります。毛は掃除機で取れますが、皮脂の膜は吸い込めません。季節の変わり目に掃除機をかけたのに床がぺたつく、と感じるのは、この2つをひとつの作業だと思っているためです。
家でできる範囲は、はっきりしています。洗える布は洗い、洗えない面は拭く。それだけです。難しいのは面の数のほうで、5か所を毎日ぜんぶやろうとすると3日でやめます。だから手順より先に、場所のほうに順番をつけます。
冷たい面から順に手をつける|寝場所の皮脂を拭く5つの手順
手順は5つです。跡の数を数え、乾いたまま毛を取り、冷たい面から拭き、乾く時間を空け、最後に寝床の布を回します。1日にかかるのは10分ほどで、そのうち実際に拭くのは2か所だけです。
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朝の光が斜めのうちに、跡の数を数える
廊下でも洗面所でも、目の高さを下げて面を横から見ると、膜になった皮脂が光を返します。数えるのは跡の数だけで、その場では拭きません。5か所あった日と3か所だった日を、紙の1行に数字で残します。数が分かっていれば、その日にどこを拭くかは自動的に決まります。
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乾いたまま毛を取ってから、拭きはじめる
濡らす前に毛を取ります。順番を逆にすると、毛が濡れて面に貼りつき、拭く手が毛を押し広げるだけになります。粘着ローラーでも、乾いた布でも構いません。フローリングなら一方向に、タイルなら目地に沿って動かします。
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冷たい面から順に、mofuwa 瞬間消臭スプレーで拭く
いちばん涼しい面から始めます。その子はまだそこへ移ってきていないからです。ひと吹きしてから乾いた布で拭き上げ、体の形の外側へ10センチ広く取ります。跡の輪郭は、実際に体が触れていた範囲より内側に見えます。
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拭いた面を、30分ほど空ける
乾く前に体を置かれると、拭いた面に毛がそのまま貼りつきます。冷房の効いた部屋は乾燥しているので、フローリングなら10分ほどで乾きます。湿度の高い洗面所や玄関は倍かかると考えてください。空けているあいだに窓を開けられる日は、開けておくほうが早く乾きます。
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最後に、寝床の布を1枚だけ回す
布は毎日ぜんぶ洗いません。上に薄い1枚を重ねておき、その1枚だけを回します。洗えない面を先に拭いてから布に手をつけると、拭いた手で布を触る順番にならずに済みます。
3つ目で mofuwa 瞬間消臭スプレーを選んでいるのは、拭いた面がそのまま寝場所に戻るからです。床を拭いたあと、その子は同じ面に体を置き、腹をつけ、顔を乗せます。人の家の掃除では、拭いたあとに人が寝転ぶことはありません。寝場所の掃除だけが、拭いた面と体が触れる面が同じになります。
この1本は香りを足していない作りです。香りでにおいを覆うと、その子が自分で選んだ面の目印まで変わります。冷たい面を探して移る時期に目印が動くと、その子は同じ場所をもう一度たしかめ直すことになります。香料が入っていないぶん、拭いたあとに新しいにおいが足されません。確かめ直すのは、減ったにおいのほうだけで済みます。
中身は、スキンケアミストと同じ電解水を、消臭の側に振った処方です。余計な成分が入っていないので、フローリングでもタイルでも玄関のたたきでも、面ごとに使うものを替えずに済みます。5か所を1本で回せるかどうかが、この手順を続けられるかどうかを決めています。面ごとに別の物を持ち替える形にすると、2日目にはもうやらなくなります。
拭く順番を涼しい面から始めるのには、もうひとつ理由があります。いちばん暑い時間に使われる洗面所のタイルは、その子が離れてからでないと拭けません。拭ける面は、その日の気温と室温で順番が入れ替わります。涼しい面から始めておけば、暑い面が空くころには手が空いています。
顔を乗せる面と、背中だけが触れる面|寝場所ごとに拭く頻度を変える
5か所の頻度は同じではありません。分ける線は、その子が顔を乗せるかどうかです。顔を乗せる面には、口のまわりの皮脂と唾液、目のまわりの分泌がまとめて移ります。背中だけが触れる面に移るのは、毛と皮脂です。同じ面積でも、においが立つまでの日数が違います。
| 頻度 | どの面か | 見る合図 |
|---|---|---|
| 毎日1回 | 顔を乗せる面(寝床のふち・ソファの座面) | 朝に指でなぞると止まる |
| 毎日1回 | 水を飲んだあとに通る面 | 乾いた跡が輪になって出る |
| 3日に1回 | 背中だけが触れる廊下・窓ぎわ | 光を斜めに当てて膜が見える |
| 3日に1回 | 玄関のたたき | 外の砂と混ざって色が変わる |
| 週に1回 | 家具の脚もと・部屋のすみ | 毛が集まって輪をつくる |
頻度を上げる合図は、日数ではなく跡のほうに出ます。3日に1回にしていた廊下で、2日目の朝に膜が見えるようになったら、その面は毎日の側へ移します。逆に、毎日拭いていた面が3日たっても指に止まらなくなったら、その子はそこで寝るのをやめています。頻度の表は、その子の移動に合わせて書き換わっていくものです。
気温が下がりはじめると、この表は自然に短くなります。冷たい面を探す必要がなくなるので、寝場所は寝床とソファの2か所に戻ります。拭く面を減らすのは、跡が出なくなった面から順にです。季節の変わり目にまだ拭いたほうがいいのか迷うときは、朝の光を斜めに当てて、膜が見えるかどうかだけを見ます。
気温が下がって寝場所が2か所に戻ったのに、同じ1か所だけ皮脂の跡が濃いまま3週間続いている。毎日拭いている面で、跡の中に細かいフケが混ざるようになった。跡のあった場所を、その子が同じ姿勢でなめ続けている。この3つは、床を拭く回数では動きません。床に出ているのは結果のほうなので、皮脂の出方そのものが変わっているときは、頻度を上げても跡の濃さは戻りません。寝場所が何か所から何か所に減ったか、毎日拭いた面はどこかを書いた紙を持って、動物病院で皮膚のほうを調べてもらう日を取ってください。数の並びがあると、季節の話なのかどうかを先に切り分けられます。
増えた寝場所を紙に足していく|毎日2か所だけ皮脂を拭く形に戻す
紙に書くのは、寝場所の数と、その日に拭いた面の名前だけです。1週間ぶん並べると、5か所が3か所になる週が来ます。その週が、その子にとっての季節の変わり目です。暦のほうではなく、数字が先に教えてくれます。
- 足すのは面の名前だけ:新しい寝場所が増えたら、紙の下に1行足します。跡が出なくなったら、その行に横線を引きます。消さずに残しておくと、来年の同じ時期に読み返せます
- 道具は動かさない:1本と乾いた布は、いちばんよく使う面のそばに置いたままにします。取りに行く距離が長いほど、3日目にやめます
- 数えるのは回数ではなく面の数:1日に何回拭いたかは残しません。どの面を拭いたかだけを書くと、翌週の頻度がそのまま決まります
毎日拭く面が2か所を超えたときは、頻度ではなく寝場所の側を減らせないかを見ます。ソファに薄い布を1枚かけて洗える面に変える、洗面所の戸を閉めて入れない面にする。拭く面をひとつ減らすほうが、拭く回数をひとつ増やすより長く続きます。5か所を4か所にできた家は、翌週もその形のまま回せます。
今日のうちにできるのは、跡の数を数えて紙の1行目に書くことだけです。拭くのは明日からで足ります。数が分かっていれば、明日どの2か所を拭くのかは、もう決まっています。
Product
mofuwa 瞬間消臭スプレー
500ml / 2,420円(税込)
香りでマスキングせず、においの元に働きかける無香料タイプ。舐めても安心な処方なので、床や家具にも場所を選ばず使えます。
商品ページを見るよくある質問
- 掃除機とフロアワイパーは、拭く前と後のどちらでかけますか。
- 前です。毛を先に取ってから拭きます。順番を逆にすると、濡れた面に毛が貼りついて、あとから取るのに何倍も手がかかります。掃除機は寝場所の跡から離れた場所から寄せていき、最後に跡の上を通します。フロアワイパーの乾いたシートを使う場合も同じで、跡の外側から内側へ向けて動かすと、膜になった皮脂を広げずに済みます。拭くのはそのあとで、跡の輪郭より10センチ広く取ります。
- 猫のタワーの上の段も、同じ頻度で拭いたほうがいいですか。
- 顔を乗せる面かどうかで分けます。上の段の板に顔をつけて寝る子なら毎日の側、丸くなって背中しか触れない子なら3日に1回で足ります。布が張ってある段は、外して洗えるなら洗うほうが早く、外せないなら乾いた布で毛を取ってから拭きます。高い場所は湿気がこもりにくく、乾くのも早いので、拭いたあとに空ける時間は床より短くて構いません。
- 拭いたあとの床が滑りやすくなることはありませんか。
- 水気が残っているあいだは、どの面でも滑りやすくなります。だから拭いた面は30分ほど空けて、その子が戻ってくる前に乾かします。乾いたあとに滑るとしたら、原因は拭いたものではなく、床そのものの仕上げか、その子の足裏の毛が伸びている側にあります。足裏の毛は、寝場所が増える時期ほど床との接し方が変わるので、跡の数を数えるついでに見ておくと、両方いっぺんに片づきます。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
