C08季節・行事
夏だけ敷く冷感マット|洗える布と、洗えない布
冷感マットを出した週から、その子が昼寝をする場所が、クッションの上から床の一点に変わります。1日のうち5時間から6時間、同じ布の同じ面に体が乗り続けます。その布が洗える布か、洗えない布かで、夏の終わりに手元へ残るものが変わります。カバーが外れて洗濯機に入る布は、7月から9月までの10週間で10回リセットできます。ジェルや金属の板が中に入っていて外せない布は、同じ10週間で0回です。この記事は、夏だけ敷く1枚を、涼しさではなく「面を何回戻せたか」で分けて考えます。
冷感マットを出す時期は、床に体をつける寝方が3日続いた週
冷感マットを出す合図は、外の気温ではなく、その子の寝方のほうにあります。体を丸めて寝ていた犬が、前脚を投げ出して床に腹をつける。猫が窓辺のクッションから降りて、廊下の硬い床で伸びる。この寝方が3日続いた週が、布を出す時期です。気温の数字が上がるより先に、室温と床の温度が動いています。
この記事では、夏のあいだ敷きっぱなしにする布を、10週間で何回リセットできたかで数えます。リセットというのは、その面が敷いた初日の手ざわりまで戻ることです。7月の初めから9月の半ばまでを10週として、カバーが外れる布なら週に1回で10回。中身が水に弱くて洗えない布は、同じ10週で0回です。この差は涼しさの差ではなく、面の戻し方の差です。
| 動くもの | 出す前 | 出したあと |
|---|---|---|
| 室温 | 朝と夜で上下する | 昼のあいだ一定に保たれる |
| 床の温度 | どこも体温より低い | 材質によって差が開く |
| 湿度 | 窓を開けて逃がせる | 閉めた部屋にこもる |
| 寝る場所 | クッションや寝床の上 | 硬くて冷たい面の上 |
| 1日の接地時間 | 2〜3時間 | 5〜6時間 |
| 毛の落ち方 | 換毛期の山を越えたあと | 短い毛が布の目に入る |
最終行が、洗える布と洗えない布を分けて考える理由です。1日に5時間から6時間、同じ面に体が乗ります。10週間だと400時間を超えます。家の中で、これだけ長く体温と湿気を受け取り続ける布はほかにありません。季節の変わり目に出して、季節の変わり目にしまう布だからこそ、出している10週のあいだに何ができるかを、敷く前に決めておきます。
夏の布を、乾燥する時期の布と同じ考え方で扱うと合いません。冬に布へ移るのは、地肌から落ちた細かい粉のほうです。夏は逆で、脂と汗と湿気が膜になって面に残ります。粉は払えば落ちますが、膜は払っても動きません。だから夏の布は、払う回数ではなく、水にくぐらせられるかどうかで分かれます。
軸1・カバーが外れる布|洗える条件は4つそろってはじめて成立する
洗える布と呼べるかどうかは、カバーが外れることだけでは決まりません。外れて、洗濯機に入れられて、半日で乾いて、乾いているあいだに敷いておける替えが1枚ある。この4つがそろって、10週間で10回に届きます。どれか1つが欠けた布は、実際には年に2回か3回しか洗われません。
- カバーが外れる:ファスナーかマジックテープで中身と分けられること。縫い付けてあるものは、この時点で洗えない布の側に入ります
- 洗濯表示がある:接触冷感の糸には熱に弱いものがあります。乾燥機に入れた1回で、手ざわりが戻らなくなります
- 半日で乾く:厚みのあるキルト地は、湿度の高い日に室内で1日半かかります。乾ききらないまま敷くと、翌朝に布の裏側がしめっています
- 替えが1枚ある:替えがないと、洗った日は敷けません。その日だけ硬い床に戻ることになり、翌週から洗う気が失せます
4つのうち、いちばん抜けやすいのは替えの1枚です。1枚で回そうとすると、洗うたびにその子の寝場所が消えます。夏の10週間で10回洗うつもりなら、10回ぶんの「敷けない半日」を、どこかで引き受けることになります。2枚目は涼しさのために買うものではなく、回数のために買うものです。
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洗う曜日を先に決める
散歩や食事とは関係のない曜日に置きます。夏のあいだだけの作業で、10回で終わりが来ると分かっていれば続きます
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濡らす前に毛を取る
乾いたまま毛を取ってから洗濯機に入れます。短い毛が布の目に入ったまま水を吸うと、目の奥で繊維に絡んで残ります
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体が乗っていた面を外に向けて干す
汗と脂を受けた面を内側にして干すと、そこだけ乾きが遅れます。風が当たる側へ向けます
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縫い目を手の甲で触る
たたむ前に縫い目のあたりを触ります。ここだけ冷たいときは、まだ中に水が残っています
10回洗えた布は、9月にしまうときに、出した日とほぼ同じ手ざわりで畳めます。これが洗える布の強みで、翌年の7月に出した初日の状態が、去年しまったときの状態と同じになります。季節の変わり目に出し入れするものは、しまうときの状態が、そのまま来年の初日の状態です。10回という数字は、今年の快適さではなく、来年の初日のために積む数字でもあります。
軸2・中身が外せない布|洗えない冷感マットで、面が戻る回数はゼロになる
ジェル、アルミの板、石、い草。中身が水に弱い布は、洗った時点でその中身のほうが壊れます。ジェルは水を吸うと袋の中で片側に寄り、冷える面がずれたまま戻りません。金属の板は縁の接着が浮きます。い草は乾ききるまでに時間がかかり、そのあいだに湿気を抱えます。だから洗えない布は、夏の10週間で一度も水にくぐりません。
| 中身 | 洗えない理由 | 面に残るもの |
|---|---|---|
| ジェル | 水を吸うと袋の中で偏り、冷える面が片側に寄る | よだれと肉球の汗 |
| アルミ・ステンレスの板 | 縁の接着が水で浮き、角が立つ | 毛と皮脂の膜 |
| 石(大理石・御影石) | 重くて動かせず、乾くまで敷けない | 土ぼこりと毛 |
| い草・竹 | 乾くまでに時間がかかり、湿気を抱えたまま戻る | 湿気とにおい |
| カバーが縫い付けられたベッド | 中の綿が偏って厚みが変わる | 脂と毛が奥へ落ちる |
右端の列が、夏の終わりに手で分かる差になります。洗えない布の上には、10週間ぶんの皮脂とよだれと毛が、一度も落ちないまま積み上がります。夏は脂が多く出る時期で、その脂は毛の根元から布の側へ移ります。乾燥する時期の布に残るのが粉なら、夏の布に残るのは膜です。手のひらで撫でると、指がすっと滑らずに、わずかに引っかかります。
だから洗えない布では、リセットの回数を拭いた回数で数え直します。3日に1回なら10週で23回。毎日なら70回。洗える布の10回より多くできますが、1回あたりで戻る量は小さくなります。1回の深さで戻す洗える布に対して、洗えない布は回数で埋めます。この数え方にすると、10週が終わったときに、どちらの布も同じ土俵に乗ります。
拭く間隔をどこに置くかは、その子がそこに乗っている時間で決めます。昼寝の定位置になっている1枚は3日に1回。廊下や玄関の前に置いて、通りすがりに数分だけ乗る1枚は週に1回。乗っている時間が長い面ほど、間隔を詰めます。置いた枚数で決めるのではなく、接地時間で決めると、手を入れる先が偏りません。
洗える布と洗えない布の比較|冷感マットは涼しさより、面が戻るまでの時間で並べる
2枚を並べると、涼しさの差より先に、面が戻るまでの時間の差が出ます。そして戻るまでの時間が違うということは、同じ夏のあいだでも、置ける場所が違うということです。長く乗る場所に、戻すのに半日かかる布を置けば、その半日は乗る場所がありません。
| 見るところ | カバーが外れる布 | 中身が外せない布 |
|---|---|---|
| リセットの方法 | 洗濯機で丸ごと | 面を拭く |
| 10週間の回数 | 10回 | 0回。拭いた回数で数え直す |
| 1回で戻る量 | ほぼ初日まで | 表面の膜だけ |
| 戻るまでの時間 | 洗って干して半日 | 拭いて乾くまで数分 |
| 向いている場所 | 昼寝の定位置 | 通り道・玄関前・ケージの床 |
| 夏の終わりの手当て | 洗ってからしまう | 拭いて風を通し、立てて置く |
| 結論の行 | 長く乗る面はこちら | 短く乗る面はこちら |
最終行が、1枚目をどちらにするかの答えです。洗える布と洗えない布の比較は、どちらが優れているかの比較ではなく、どこに置くかの比較です。両方を1枚ずつ持って、昼寝の定位置と通り道に振り分けると、10週間で洗う回数も拭く回数も、それぞれ無理のない数に収まります。
洗えない布で回数を稼ぐなら、拭く道具のほうを先に決めます。ここで差が出るのは拭き取りの強さではなく、その面に、その子の口がつくことです。冷感マットは、自分から乗りに行って、そこで前脚をなめ、寝返りを打つ場所です。10週で23回拭くなら、23回ぶんの何かが、毎回その面に残ったまま体の下に来ます。
mofuwa瞬間消臭スプレーが電解水だけでつくられているのは、ここが出発点だからです。きれいにした床を、そのあとペットが舐める。この順番を先に置いて、そこから中身を決めています。安全であることが後から付いてきた性質ではなく、舐める面に使うものとして最初に決まっている、という順序です。冷感マットのように、口と体が同時に触れる面には、この順序でつくられたものが要ります。
香りを足していないことにも、同じ理由があります。においを消すやり方には、強い香りで上から覆うものと、においのもとのほうに働きかけるものがあります。犬も猫も、自分のにおいを好みます。覆われること自体を嫌がる子がいますし、窓を閉めた部屋で香りだけが濃くなると、せっかくの涼しい面に乗らなくなります。この1本は覆う側ではないので、拭いたあとに残るのは布の元のにおいだけです。乗ってもらえなければ、23回拭いた意味がなくなります。
mofuwa瞬間消臭スプレーは余計なものが入っていないぶん、布の外にも続けて使えます。冷感マットの下の床、敷いているラグの縁、その横のケージの底。面だけを拭いても、周りが同じ状態で残っていれば、その子は翌日また同じところへ戻ります。犬や猫を預かる施設で、ケージや床の消臭に使われているのも、範囲を区切らずに一続きで手を入れられるからです。
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乾いたまま毛を取る
先に毛を取ります。毛が乗ったままだと、拭く道具が毛を運ぶだけで終わります
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面にかけて、一方向に引く
往復させると、いま取った膜を面へ戻すことになります。23回のうち1回でも往復にすると、その回は数に入りません
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縁と裏の1センチまで届かせる
縁は毛と土ぼこりが集まる場所です。ジェルの袋の縁、板の角、ベッドの縫い目の谷を通します
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乾いてから戻す
ジェルの面も石の面も、乾くまで数分です。その子が戻ってくる前に終わります
3日に1回だった拭き取りを毎日に変えて2週間たっても、布に接していた側の脇腹や内股が赤いまま。/同じ面に乗り続けているのに、そこだけ毛が薄くなってきた。/拭いた面が、その日のうちにまたべたつく。/洗える布に替えて10回洗っても、9月に手ざわりが戻らない。ここまで来ると、布の側の条件では説明がつきません。冷感マットを出した日付と、洗った回数、拭いた回数を書いた紙を持って、動物病院の診察を取ってください。1日に何時間その面に乗っていたかまで分かる記録は、家の条件を先に外して考えるための材料になります。
どっちを先に上げるか|9月に冷感マットを片づける週の順番
9月の半ば、その子が床から離れて寝た日が3日続いたら、布を上げる週です。出すときに使った合図を、そのまま逆から使います。先に上げるのは、洗える布のほうです。洗って干してしまうまでに半日かかるので、その半日のあいだ洗えない布が残っていれば、床が硬いままになる時間が生まれません。
洗えない布は最後に1回拭いて、立てて風を通してから片づけます。ジェルは折らずに平らのまま、石は毛布を1枚はさんで重ねます。この最後の1回を、23回のうちに数えてください。来年の7月に出した初日の手ざわりが、この1回で決まります。
今年の夏から残るのは布ではなく、洗った回数と拭いた回数を書いた紙のほうです。来年、同じ布を出す日にその紙を先に見ます。10回と23回。この2つの数字があれば、来年は出す時期を決め直すところから始められます。
Product
mofuwa 瞬間消臭スプレー
500ml / 2,420円(税込)
香りでマスキングせず、においの元に働きかける無香料タイプ。舐めても安心な処方なので、床や家具にも場所を選ばず使えます。
商品ページを見るよくある質問
- ジェルの冷感マットに、固く絞った布を当てて水拭きするだけでは足りませんか。
- 水だけでも、毛と土ぼこりは取れます。取れにくいのは、夏に増える皮脂が薄い膜になって面に残るぶんです。水拭きでこの膜を動かそうとするとこする力が要り、ジェルの袋の縁に毎回その力がかかります。10週で23回続けると、縁のほうが先にくたびれます。力ではなく回数で戻すほうが、袋を傷めずに済みます。すでに水拭きを毎日やっているなら、その回数はそのまま拭いた回数に数えてください。
- 洗える布は、何枚あれば10回まわりますか。
- 2枚で足ります。1枚を敷いているあいだに、もう1枚を洗って干します。3枚目を足しても、洗う回数は増えません。増えるのは、しまう場所と、どれを何回洗ったか分からなくなる手間のほうです。2枚に名前を付けて、洗った日を紙に書くところまでを1組にすると、9月に見返したときに、どちらの面がよく使われていたかが分かります。来年はよく使われたほうを、昼寝の定位置に置きます。
- 猫が冷感マットに乗ってくれません。置く場所を変えるべきですか。
- 乗らないのは涼しさではなく、逃げ道の問題であることがあります。壁から離れた部屋の中央、人の通り道の真ん中、ドアの正面。この3か所は、猫が長く乗りにくい場所です。片側が家具の側面に接していて、背中側が壁になる位置へ寄せると、同じ布のままで乗る時間が変わります。それでも乗らないときは、すでに敷いてある薄い布の上に重ねて、床との段差をなくしてみてください。段差そのものを嫌っていることがあります。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
