C08季節・行事
来年また出す衣装|洗ってしまうか、拭いてしまうか
去年の10月に着せた衣装を収納ケースの底から出したら、面ファスナーの内側に毛がはさまったままでした。しまう前に洗うか、拭くだけで済ませるか、決めきれないまま11か月が過ぎた結果です。洗うと決めていれば、乾かす時間をどこかに取る必要がありました。拭くと決めていれば、その日の夜のうちに終わっていました。衣装の収納で先に決めるのは、洗うか洗わないかよりも、しまう前に乾かす時間を何時間取れるかのほうです。着せていたのが30分でも、布の内側は乾いていません。
11か月ぶりに出した衣装でわかる、去年の収納との違い
収納ケースから出した衣装を、明るいところで裏返してみてください。去年の秋にしまったものが、11か月ぶりに人の手に触れます。見るのは表側の汚れではありません。地肌に当たっていた内側です。首まわりの縫い目、前足を通す穴のふち、胸のあたり。この3か所に去年の毛と皮脂が残ります。衣装の収納でやり直すところがあるとすれば、この3か所の状態がそのまま答えになります。
- 内側がさらりとしていて、においもない:去年は乾かす時間が足りていました。同じ手順を今年もくり返せます
- 毛がはさまっているが、においはしない:拭き取りが浅かっただけです。洗うところまで戻す必要はありません
- 鼻を近づけると、こもったにおいがする:乾ききらないうちに袋へ入れています。乾かす時間のほうが足りていません
- 布が固い、面ファスナーがくっつかない:洗って乾かす過程で布地が変わっています。ここは素材の側の話です
10月の初めは、衣装を出す時期であると同時に、家の湿度が動きはじめる時期でもあります。窓を開ける回数が減り、室温は下がりきらず、洗ったものが乾くまでの時間が夏より長くなります。同じ2時間の陰干しでも、8月と10月では乾き方が違います。季節の変わり目には、その子の換毛も始まります。去年と同じ手順で洗ったのに乾ききらなかった、という結果はここから出ます。
この記事では、しまう前に乾かした時間だけを数えます。洗うか拭くかは、そのために何時間必要かを決める入口です。洗えば12時間から24時間、拭くだけなら2時間から4時間。11か月のあいだに布の中で起きることは、この時間で決まります。着せた時間の長さでも、その子の汚し方でもありません。
洗う側|衣装を収納するまでに、乾かす時間をどれだけ取れるか
洗うと決めたら、洗い終わる時刻から逆算して、乾かす時間を先に確保します。厚みのある布や裏地の付いた衣装は、表面が乾いても縫い目の中に水が残ります。10月の室内干しなら、薄手で12時間、裏地付きで24時間を見ておきます。この時間を取れない週に洗うと、乾ききる前に収納ケースへ入ることになります。11か月は、その状態のまま続きます。
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毛を先に落とす
洗う前に、内側の毛をテープかブラシで取ります。毛が付いたまま水に入れると、繊維の中へ押し込まれて、乾いたあとも残ります
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面ファスナーを全部閉じる
開いたまま洗うと、ほかの布地を引っかけて毛羽立ちます。次の年にくっつかなくなる原因の多くがこれです
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裏返して、ぬるま湯で押し洗い
地肌に触れていた面が外側になります。もみ洗いは形をくずすので、押して水を出すだけにします
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平らに置いて、下からも風を当てる
吊るすと水が下へ集まり、裾だけ乾きません。平らに広げて、布の下にも空気が通るようにします
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縫い目を指でつまんで確かめる
見るのは表面ではなく縫い目です。冷たさが残っていれば、まだ水があります。乾いていなければ、あと4時間置きます
洗う側が向くのは、その子が長く着ていた衣装です。着せていた時間が2時間を超える、地肌に直接触れる裏地がある、食べこぼしが付いている。このどれかに当てはまるなら、乾かす時間を取ってでも洗うほうが、11か月後の状態は良くなります。洗うか迷う理由の多くは、汚れの側ではなく、乾かす時間を取れないことのほうにあります。その週に24時間を取れないなら、洗うのは翌週に回してかまいません。衣装を出すのは来年の秋で、締め切りは今週ではありません。
拭く側|着せた時間が短い日の衣装と、しまう時期のずらし方
拭いて片づける側は、その日のうちに終わらせることが条件です。着せていたのが30分で、写真を撮って脱がせただけ。この日の衣装は、洗うところまで戻さなくても足ります。ただし脱がせてすぐ畳むと、内側に残った湿り気がそのまま閉じ込められます。拭く側の手順は短いぶん、時間の置き方だけで結果が変わります。
- 脱がせたらすぐ、内側を一度だけ拭く:地肌に触れていた面を、固くしぼった布でひと方向に拭きます。往復させると毛を押し込みます
- ハンガーにかけて2時間から4時間置く:この2時間が、洗う側の12時間に当たります。省くと、11か月ぶんの差になります
- 毛を取るのは乾いたあと:湿っているうちにテープを当てると、毛が布に押し付けられて取れなくなります
- 畳むのは内側を上にして:次に出したとき、いちばん見たい面が最初に目に入ります
拭く側を選ぶなら、しまう時期を2段階に分けます。脱がせた日は、ハンガーにかけたまま部屋に置きます。収納ケースへ移すのは、その週の終わりです。着せた日と、収納した日を別にするだけで、乾かす時間が手順の中に組み込まれます。着せた翌朝に押し入れへ直行させる家で、11か月後のにおいが出ています。衣装を出す時期は毎年ほぼ同じなので、しまう時期のほうも、同じ週にずらして固定できます。
面ファスナーをはがす音と、収納ケースのふたを開ける音は、どちらもその子がよく覚えています。去年その音で逃げた子は、今年は衣装を出した時点で部屋を離れます。脱がせるのは、寝床から離れた場所にします。はがすときは端から一気に引かず、指で押さえながら少しずつ開きます。しまう作業も、その子がいない時間に回します。拭いて乾かす2時間のあいだに、ケースの出し入れまで済ませておくと、音を聞かせる回数が1回で終わります。
素材と、地肌に触れた面の広さで決める|洗うか拭くかの使い分け
洗うか拭くかは、その子の汚し方ではなく、衣装の素材と、地肌に触れた面の広さで分かれます。同じ30分でも、裏地が全身に当たる衣装と、背中に乗せるだけのマントでは、布に移ったものの量が違います。全部を同じ側に寄せようとするから、その週に24時間が3回必要になります。
| 衣装の形 | 地肌に触れる面 | 乾かす時間 | 選ぶ側 |
|---|---|---|---|
| 全身タイプ・裏地あり | 首から腹まで | 24時間 | 洗う |
| 前足を通すベスト | 胸と脇 | 12時間 | 洗う |
| 背中に乗せるマント | 背中の一部 | 2時間 | 拭く |
| かぶりもの・帽子 | 耳の付け根と頭 | 2時間 | 拭く |
| 首まわりのリボン・襟 | 首の一周 | 2時間 | 拭く |
| 飾りの付いたもの | 飾りの裏 | 4時間 | 拭く |
表のいちばん右が、そのまま次の年の手順になります。全身タイプだけを洗い、残りは拭いて片づける。この分け方にすると、乾かす時間を長く取るのは1着だけで済みます。3着とも洗おうとした年に、どれも乾ききらないまま袋に入っています。
拭く側を選んだ衣装には、においだけが残ることがあります。ここで香りのついた布用のスプレーを使うと、11か月後に開けたときに、香りとにおいが混ざったものが出てきます。それ以前に、衣装は来年その子が身につけて、口の届くところで着るものです。着ているあいだ、前足をなめたついでに布のふちをなめます。布にかけるものは、口に入ることを前提に選ぶ必要があります。
mofuwa 瞬間消臭スプレーは、電解水100%で設計されています。香りで上書きするのではなく、においのもとに反応して、においを感じにくくします。もともと、除菌した床をその子が舐めることを前提に成分を決めてある1本です。床にも家具にも使えるので、衣装の内側にも、しまう収納ケースの中にも同じものを使えます。余計なものが入っていないことが、そのまま使える場所の広さになっています。
拭いたあとの内側に、20センチほど離して軽くかけます。そのままハンガーで2時間から4時間乾かします。かけてから畳むまでの時間は、拭いただけのときと同じで足ります。収納ケースの内側にも一度かけて、乾いてから衣装を入れます。無香料なので、次の年に開けたときに香りが布へ移っていることはありません。瞬間消臭スプレーを使う場所を布と入れ物の両方にしておくと、におい移りの出どころが1つに絞れます。犬も猫も、人より先に自分のにおいを手がかりにします。そこへ知らない香りを足さないことが、来年また着せられるかどうかに効いてきます。
面ファスナーが当たっていた首のうしろ、前足を通す穴のふち、かぶりものの耳の付け根。去年そこに赤みやかさつきが出て、11か月たった今も同じ場所だけ毛が薄い、あるいは同じ場所をくり返しなめている。こうした残り方は、乾かす時間の話では説明がつきません。去年着せていた時間と、その衣装をしまう前に乾かした時間、そして今その子が気にしている場所を、紙に書き出してください。今年また着せる前に、その紙を持って動物病院の診察の枠を取っておくほうが、当日に慌てずに済みます。
次に開ける日を短くする、収納する場所と入れ物の選び方
11か月のあいだ衣装がどこにあったかで、次に開けたときの状態は変わります。押し入れの奥と、クローゼットの上段と、ベッドの下。この3つは、温度も湿度も空気の動きも違います。乾かす時間を24時間取って洗った衣装でも、置いた場所が湿っていれば、11か月かけて元に戻ります。
| 置く場所 | 11か月のあいだに起きること | 合わせる入れ物 |
|---|---|---|
| 押し入れの奥・床に近い側 | 湿気がたまり、空気がほとんど動きません | ふた付きの箱に乾いた紙を1枚 |
| クローゼットの上段 | 温度は高めですが、空気は動きます | 布の袋で足ります |
| ベッドの下 | ほこりと抜け毛が入ってきます | 口の閉まる袋 |
| 衣類ケースの引き出し | 人の衣類とにおいが混ざります | ほかの布と1段分けておく |
入れ物の選び方で共通しているのは、口が閉まるかどうかです。乾かす時間を24時間取った衣装を口の開いた箱に入れると、その24時間は場所のほうに持っていかれます。洗う側を選んだ年ほど、入れ物を先に決めておきます。拭く側で済ませた年は、入れ物より、ケースへ移すまでの日数のほうを見ます。
来年また出す日は、だいたい決まっています。紙を1枚入れて、洗ったか拭いたか、乾かす時間を何時間取ったかを書いておいてください。11か月後にケースを開けた自分が、いちばんそれを読みたがります。
Product
mofuwa 瞬間消臭スプレー
500ml / 2,420円(税込)
香りでマスキングせず、においの元に働きかける無香料タイプ。舐めても安心な処方なので、床や家具にも場所を選ばず使えます。
商品ページを見るよくある質問
- 人用の洗濯洗剤で衣装を洗っても大丈夫ですか。
- 洗剤の種類より、すすぎの回数を見てください。犬や猫の衣装は地肌に直接触れている面が大きく、しかもその子は着ているあいだに布をなめます。洗剤が残っていれば、それが口に入ります。人用のものを使うなら、量を表示の半分にして、すすぎを1回多くします。柔軟剤は入れません。香りが残るぶん、その子は自分のにおいを見失います。すすぎを増やせば乾かす時間もそのぶん延びるので、12時間ではなく24時間の側で計算しておいてください。
- 衣装をしまう日に、その子のシャンプーも済ませたほうがいいですか。
- 同じ日にしなくてかまいません。衣装を洗う日と、その子を洗う日を重ねると、乾かす時間が2つ同時に要ります。10月の室内で、厚手の布とその子の毛を同じ日に乾かすのは、時間の取り合いになります。衣装を拭いて片づけ、その週の別の日にシャンプーを回すと、どちらも十分に乾きます。順番としては、衣装を先に片づけて、収納する場所まで決めてから、その子の側へ戻るほうが手数が少なくて済みます。
- 来年も同じ衣装を着せるか分かりません。それでもここまでやりますか。
- 着せないと決めているなら、洗ってから人の目に付くところへ出しておきます。譲るにしても手放すにしても、11か月ケースの底にあったものより先に片づきます。迷っているなら、拭く側で足ります。2時間から4時間乾かして、口の閉まる袋に入れる。ここまでで、来年開けたときに使える状態は保てます。判断を先送りするぶんの手間が乾かす2時間だと分かっていれば、迷っている時間のほうが先に短くなります。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
