C02技術・エビデンス

紫外線が被毛と皮膚に与える影響

公開日 2025年10月5日|文=mofuwa編集部

明るい窓辺にすわっているクリーム色の猫
日が当たっている時間がいちばん長い場所から、順に変化が出ます。写真:大 董/Pexels

南向きの窓辺で昼寝をする子の背中だけ、毛の色が周りより薄く見えることがあります。耳の先、鼻すじ、しっぽの付け根でも同じことが起きます。紫外線が当たっている時間の長い場所から順に出てくるので、場所には偏りが出ます。そして被毛に残ったダメージと、皮膚に残ったダメージでは、そのあとの戻り方が違います。この記事では紫外線の影響を被毛の側と皮膚の側に分けて並べ、家でどちらを先に動かすかまで書きます。

軸1・紫外線が被毛に残すダメージは、色と手ざわりで見分けます

毛は、根元で作られて、そこから先は押し出されていく組織です。指でつまめる部分の毛は、すでに自分で作り直すはたらきを持っていません。だから紫外線が当たり続けた場所では、色が抜けたまま、手ざわりが変わったまま残ります。ダメージという言葉がここで指しているのは、痛みではなく、残ってしまった変化のほうです。

洗濯物を干す場所で、同じことが起きています。窓際のカーテンは、日が当たっていた側だけ色が薄く抜けていきます。洗っても色は戻りません。だから家ではレースを1枚足したり、干す向きを入れ替えたりして、これから当たる時間のほうを変えます。被毛のダメージも、手当ての向きが同じところにあります。

手ざわりは、指を毛の中に入れて、根元から毛先へ通して確かめます。引っかかる位置が毛先に近いところだけなら、そこが日に当たっていた部分です。根元は変わらず、毛先だけがざらつくという出方は、紫外線の側から説明できる並び方になります。

軸2・紫外線が皮膚に残すダメージは、毛が薄い場所に先に出ます

皮膚の側は順番が違います。毛が日ざしをさえぎっているので、先に出るのは毛が薄い場所です。お腹、内股、耳の内側、鼻すじ、目のまわり。仰向けで日なたに寝るのが好きな子は、いちばん毛の薄いお腹の側を上に向けています。

見え方も違います。被毛のほうは色と手ざわりですが、皮膚のほうは赤みと乾きとして出ます。そしてここが大事なところで、皮膚は入れ替わっていく組織です。紫外線が当たる条件を変えれば、そのあとに出てくる面は変わります。被毛と違って、後から動かせる余地が残っています。

Caution白い毛と毛の薄い子は、同じ時間でも条件が違う

毛が白い子、毛が薄い子、皮膚の色が薄い子は、同じ場所に同じ時間いても、皮膚に届く量が多くなります。体質の話ではなく、さえぎるものが少ないという条件の話です。だから同じ家の中でも、犬と猫で別々に数える必要があります。

確かめ方は時間です。日なたになるクッションやラグの場所を決めて、その子がそこにいた時間を分で数えます。午前に30分、午後に90分。これを1週間書き留めると、季節で日なたの位置がずれていくことまで見えます。%で表せる数字は手元にありませんが、分は誰でも数えられます。

紫外線のダメージを、被毛と皮膚で比較して並べます

2つの軸を、同じ項目で並べます。比較の目的は、どちらがひどいかを決めることではなく、手をかける先を決めることです。

被毛の側と皮膚の側で、紫外線のダメージの出方を並べた図 被毛は日が当たる時間の長い場所から色が抜けて戻らず、皮膚は毛の薄い場所に赤みと乾きとして出て、入れ替わりとともに条件を変えられることを示した対比図 被毛の側に出るダメージ 日が当たる時間が長い所から 色が抜け、毛先がざらつく 伸びた毛は自分で直せない 変わるのは生え替わりのとき 皮膚の側に出るダメージ 毛が薄い所に先に出る 赤みと乾きとして見える 皮膚は入れ替わっていく 条件を変えると後から動く どちらも紫外線の量を測った数字ではなく、家で見えた変化の並べ方です
戻り方が違うので、家で手をかける先も分かれます。
紫外線のダメージを、被毛と皮膚で比較した表
見る項目被毛の側皮膚の側
先に出る場所背中の中心線・耳の先・しっぽの付け根お腹・内股・耳の内側・鼻すじ
見え方色が薄くなる。毛先の手ざわりが変わる赤みが出る。乾いて粉をふく
元に戻るか伸びた部分は戻らない入れ替わるので後から変わる
家で動かせることこれから生えてくる毛が置かれる条件当たる時間と、当たったあとのケア
確かめ方月1回、同じ場所を同じ時刻に写真で残す日なたにいた時間を分で数える

表にすると、被毛の列は過去の記録で、皮膚の列はこれからの記録だと分かります。すでに色が抜けた毛をどうにかしようとすると、手数が増えるばかりで数字が動きません。動く数字は、皮膚の列と、日なたにいた分数の側にあります。

日なたの多い家で、紫外線で傷んだ被毛に何を置くかの選び方

選び方の順番は、表の右の列から決めます。戻らないものに手をかけるより、これから生えてくる毛が置かれる条件を整えるほうが先です。

  1. 日なたになる場所を1つ動かす

    クッションやベッドを、いちばん長く日が当たる位置から半分だけずらします。取り上げるのではなく、選べる場所を2つにしておくのが続けやすいところです。レースのカーテンを1枚足すのも、同じ効果の方向にあります。

  2. 散歩の時刻を30分ずらす

    夏は日ざしが強い時間と地面の熱い時間が重なります。30分ずらすだけで、当たる量と足の裏の両方が変わります。ずらした日は記録に印をつけて、あとで比べられるようにします。

  3. 当たったあとに、毛の薄い場所へ水分を届ける

    お腹、内股、耳の内側。日なたから戻って落ち着いたころに、地肌の側へ触れておきます。乾いてから足すより、乾き切る前のほうが入りやすくなります。

  4. 月1回の写真と、分数の記録を並べる

    被毛の色は写真、皮膚の条件は分数です。並べておくと、翌年の同じ季節に同じ判断をくり返せます。記録は1行で足ります。

毛が後から自分で直らないという点は、原因が違っても変わりません。私たちの涙やけクリーナーの案内にも、色素が沈着してしまっている場合は被毛の生え代わりが必要だと書いてあります。涙で変わった毛も、紫外線で変わった毛も、待つ時間のほうは省けないということです。

日なたから戻ったあとに置くものとしては、スキンケアミストを使っています。中身は電解水100%で、口に入るものと同じ基準で調べられる水です。お腹や耳の内側のような、毛づくろいで口が届く場所にも使えるのはそこから来ています。乾いた面に触れさせるより、日なたで温まった体が落ち着いてから、地肌の側へ届かせる順番のほうが合います。スキンケアミストを使った日も、日なたにいた分数の記録は続けてください。数字が並んでいないと、何が効いた日なのかを後から分けられません。

この水をつくる装置は、特許5253483として登録されています。登録されているのは装置の新しさに対してで、紫外線のダメージに対する効きめを認めたものではありません。番号は、中身を誰でも読める場所に置いておくためのものです。

赤みが引かないとき、毛が抜けた面が週ごとに広がっていくとき、皮膚が厚く変わってきたときは、数えた分数と月1回の写真を持って動物病院で診てもらってください。日なたにいた時間が並んでいると、その場で時期を伝えられます。そのうえで、家での数え方は同じまま続けます。

紫外線のあとに残る被毛の色あせと皮膚の乾き、どっちから見るか

先に見るのは皮膚の側です。色あせた毛は過去の記録で、皮膚はこれからの条件だからです。被毛の色は、次の生え替わりまで待つあいだに、条件を変えた結果が乗ってきます。

紫外線の量そのものを測った数字を、私たちは持っていません。そのぶん家で数えられるのは分数と写真の2つだけです。少ないほうが、来年の同じ季節まで持っていけます。

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よくある質問

窓ガラスを通した日差しでも、紫外線のダメージは起きますか
ガラスの種類によって通る量が変わります。どの窓で何割通るかを測った数字は私たちの手元にないので、量ではなく時間で数えるほうが確かです。窓のそばが日なたになる時刻は季節でずれていくので、春と夏で同じ場所を見ていると数え落とします。クッションの位置と、その子がそこにいた分数を書き留めてください。
除菌の試験結果は、紫外線で傷んだ被毛の話に使えますか
使えません。試験条件と検査機関の名前がセットで公開されているのは水そのものの試験で、決まった時間のなかで生菌が検出されなかったという結果です。浸透しやすさを比べた数値も同じで、紫外線のダメージを測ったものではありません。数字は、測った相手から離れたところで使うと意味が変わってしまいます。
夏に短く刈ると、紫外線のダメージは増えますか
毛がさえぎっていた分がなくなるので、皮膚に届く量は増える側に動きます。どれだけ増えるかを測った数字はないので、刈った年は日なたにいた分数を数えて、去年の同じ月と比べてください。刈ったあとは、毛の薄い場所が増えたのと同じ条件になります。

本記事は商品の情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。掲載している検証データは特定条件下での試験結果であり、すべての環境で同じ結果を保証するものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。