C11比較・選び方
子どもがいる家庭で選ぶ基準
棚の前で裏面の表示を読んでいるあいだに、4歳がスプレーのノズルを握っている。子どもがいる家庭でペット用品を選ぶときに考えるのは、この場面のほうです。パッケージに書かれている使い方は、説明を読んだ大人が、書かれた量を、書かれた場所に使ったときの話です。家の中では、説明を読んでいない手が、書かれていない量を、書かれていない場所に使います。だから安全をどう見るかは、成分表の読み方だけでは決まりません。置く高さ、間違えたときに戻せるか、その子の口が届く場所かどうか。この3つを先に決めてから、成分と根拠を読みにいきます。
説明を読まない手が触れる前提で読む|子どもがいる家庭のペット用品と安全の見分け方
ペット用品の注意書きは、使う人が大人であることを前提に書かれています。「適量を」「目に入らないように」「使用後は手を洗ってください」。どれも、読んだ人が読んだとおりに動く前提の文です。子どもがいる家庭では、この前提が成り立たない場面が毎日あります。手伝いたがる、まねをしたがる、かけたあとの手でそのまま口に触る。悪いことをしているわけではなく、順番を知らないだけです。
だから子どもがいる家庭の安全の見分け方は、成分表を細かく読むところから始まりません。先に決めるのは、その用品が家の中のどこに置かれ、誰の手が届くかです。成分がどれだけ穏やかでも、量を多くかけられる場所に置いてあれば、多くかけられます。逆に、置く場所と使う人が決まっていれば、読む項目はぐっと減ります。
- 子どもが自分で取れる高さか:座って届く棚か、踏み台が要る棚か。この差が、使う回数そのものを決めます
- 間違えたときに戻せるか:多くかけすぎたものを拭き取れるか、乾くまで待つしかないか
- その子の口が届く場所に使うものか:足先・口の周り・あごの下は、かけた直後になめられます
- 使ったあと、手を洗うまでに何を触るか:子どもは手を洗う前に、自分の顔とおもちゃに触ります
この4つは、どのペット用品にも同じように当てはめられます。商品ごとに調べ直す必要がないので、家の基準として一度決めておけば、次に買うときもそのまま使えます。子どもがいる家庭で決めるのは、商品の順位ではなく、家の側のルールのほうです。
もうひとつ、子どもがいる家庭に固有の条件があります。子どもは、ペットのケアを手伝いたがるということです。これを止めてしまうのは惜しい話で、手伝える工程が1つでもあると、その子との関わり方が変わります。安全を理由に全部を取り上げるのではなく、任せてよい工程と、大人だけでやる工程に分けます。分ける線を引くために、次の3条件を使います。
高さ・可逆性・口が届くか|子どもがいる家庭でペット用品の安全を比較する3条件
家にあるペット用品を、この3条件で並べ直すと、子どもに任せられる工程がどれかがはっきりします。並べる軸は商品の種類ではなく、使われ方の条件です。
| 使う場面 | 間違えたときに戻せるか | その子の口が届くか | 子どもに任せられるか |
|---|---|---|---|
| ブラシを通す | 力が強すぎても、やめれば止まる | 届く場所も含む | 大人が横で見ながら任せられる |
| 足先を拭く | 拭きすぎても乾かせば戻る | 届く。拭いた直後になめる | 任せられる |
| スプレーを吹きかける | 多くかけると、乾くまで戻せない | 届く場所にかかる | 回数を決めて、量は大人が持つ |
| 肉球に塗る | 厚く塗ると床に跡が残る | 確実に届く | 塗る量を大人が手に出してから渡す |
| 泡で洗う | すすぎ残しは、その日のうちに戻せない | 洗う全面が届く | 大人がやる。子どもは水をかける係 |
| 結論 | 戻せない工程ほど、大人の手に残す | 口が届く場所ほど、量を大人が決める | 任せるのは工程ごと。商品ごとではない |
表の最終行が、子どもがいる家庭でのペット用品の使い分けの結論です。商品を「子ども向け」と「大人向け」に分けるのではなく、同じ商品の中で、任せる工程と任せない工程を分けます。量を決めるところだけ大人が持てば、かける動作そのものは任せられます。
置く高さは、この線に合わせて決めます。任せる動作に使うものは、子どもが自分で取れる場所に。量を大人が決めるものは、踏み台が要る高さに。高さで分けておくと、口で言わなくてもルールが働きます。子どもがいる家庭でのペット用品の置き場所は、しまう場所ではなく、線を引く道具として使えます。
その言葉が、成分と濃度と用途のどこにかかっているか|子どもがいる家庭でのペット用品の比較
置き場所の線が引けたら、次に読むのが表示です。ここで見るのは、「安全」という言葉が、何のどこにかかっているのかという一点です。同じ言葉でも、成分についてなのか、薄めた濃度についてなのか、決められた用途で使ったときの話なのかで、意味がまったく変わります。
| かかっている先 | 書かれている形の例 | 家で確かめられること |
|---|---|---|
| 成分 | 原料に何を使い、何を使っていないか | 成分名が数えられる形で並んでいるか |
| 規格基準 | 食品の側の規格基準に照らした確認があるか | 何の規格基準を指しているかが書いてあるか |
| 濃度 | どれくらいに薄めた状態での話か | 濃度の数字が表示されているか |
| 用途 | 犬用か、猫用か、人用か | 用途の表示があり、その用途で使っているか |
| 試験条件 | どんな条件で、どの検査機関が調べたか | 条件と機関名が併記されているか |
| 結論 | 根拠のない「安全」は、条件が書かれていないだけ | 条件が書いてあるものを選ぶ |
mofuwa の商品の場合、根拠はこの形で示されています。原料の水は電解水で、その電解の仕組みは三室ダブルイン型の電解分解技術(特許5253483)として登録されています。特許は技術が登録されているという事実であって、効きめを証明するものではありません。読むときは、そこを分けて読んでください。
調べられていることも、条件つきで示されています。電解水については、第三者の検査機関による試験で、試験条件のもと30秒から1分後に生菌が検出されませんでした(江東微生物研究所・日本食品分析センター・ユニオンバイテック・日本繊維製品品質技術センター)。これは、その試験条件でそうだったという記録です。家庭のどんな場面でも同じことが起きる、という意味ではありません。条件と機関名が書いてあるものだけが、あとから確かめられる根拠です。
水の届き方についても、比べた相手つきの数字があります。精製水と比べたときの浸透の深さが約35倍という測定結果です(調査機関:株式会社きれいテストラボ)。数字だけを覚えるのではなく、何と比べた数字かをセットで覚えておくと、ほかの製品の表示を読むときにも同じ読み方ができます。比べた相手が書かれていない倍率は、比べようがありません。
規格基準についても同じです。清涼飲料水の規格基準というのは、飲みものに使ってよい成分を決めている食品側の基準で、mofuwa の電解水は、その規格基準に照らして成分の確認を受けています。飲みものとして売っているという意味ではありません。子どもがいる家庭でこの一行が役に立つのは、なめられたときに、何の基準で確かめられた成分なのかを言えるという点です。
子どもが手伝える工程から決める|子どもがいる家庭のペット用品の選び方
子どもがいる家庭で洗う日を組むと、浴室に人が3人いる状態になります。洗う大人、水をかける子ども、洗われているその子。工程が長いほど、この3人が浴室にいる時間が伸びます。伸びれば、子どもは飽きて動き回りますし、犬や猫のほうも先に限界が来ます。だから洗う日に使うものは、工程の数で選びます。
mofuwa モイストシャンプーは、洗ったあとに戻すための工程を足さない設計になっています。洗浄成分はアミノ酸系で、量も少なくしてあります。原料の水に電解水を使っていて、その水自体に汚れを落とす働きがあるため、少ない洗浄成分でも泡が立ちます。必要な皮脂まで持っていかないぶん、洗い上がりがごわつかないので、戻すための工程を後ろに足さずに済みます。浴室に3人でいる合計の時間が、そのぶん短くなります。
使っていないものは、名前で数えられます。香料・着色料・パラベン・シリコン・鉱物油・紫外線吸収剤・アルコール・サルフェート・石油系界面活性剤・動物由来原料・合成ポリマーの11種類です。入っている天然成分も、カミツレ花・ローズマリー葉・ラベンダー花・アロエベラ葉・ハマメリス葉・オタネニンジン根・カンゾウ根の7種類として並んでいます。数えられる形で書かれていることが、子どもがいる家庭で表示を読むときの条件になります。
子どもに任せる工程は、この日なら「水をかける係」です。泡を作るところと、すすぎ終わりを判断するところは大人が持ちます。すすぎ残しは、その日のうちには戻せない工程だからです。37〜38度のぬるま湯で濡らし、指の腹で地肌を動かすように洗う。この動きは子どもにも分かりやすいので、大人が背中側、子どもが足先側と、面で分担するとうまくいきます。洗い終わったら、子どもも自分の手を洗うところまでを工程に入れておきます。
モイストシャンプーに香りが付いていないことも、この家では使い勝手に関わります。犬や猫は自分のにおいを好む生きもので、余分なにおいが乗ることは負担のほうです。においが変わらなければ、子どもが「くさい」と言い出して洗う回数が増える、という流れも起きません。洗う回数は、においの印象ではなく、汚れ方で決めるほうが皮膚の側には無理がありません。
泡が目に入って、洗い流してから30分たってもまばたきが戻らない/子どもが触ったあと、同じ足先を1日に何度もなめている/拭いている面が2か所から5か所に増えた/洗う回数は変えていないのに、地肌の赤みが前の月と同じ場所に出ている。こうした残り方は、任せる工程を減らしても動きません。どの面を誰が担当したか、回数がいくつだったかを書き出して、動物病院で診察の枠を取ってください。子どもと分担している家は、誰が何をしたかが分かるぶん、経過を伝えやすい状態にあります。
背が伸びたら、線を引き直す|子どもとペット用品の距離を来年へ渡す
子どもがいる家庭の基準は、一度決めたら終わりではありません。変わるのは商品ではなく、子どもの背丈と、できることのほうです。去年は踏み台が要った棚に、今年は手が届きます。去年は任せられなかった量の判断が、今年はできます。引いた線は、背が伸びた月に引き直します。
| 見直すもの | 去年の状態 | 今年決めること |
|---|---|---|
| 棚の高さ | 踏み台が要った | 自分で取れるなら、任せる工程を1つ増やす |
| 任せる動作 | 拭くだけ | 量を出すところまで任せるか |
| 手を洗う順番 | 言われてから洗う | 工程の一部として自分で入れられるか |
| 読む表示 | 大人だけが読む | 用途の表示を一緒に読んでみる |
見直すのは1年に1回で足ります。子どもがいる家庭でペット用品の安全を考えるということは、危ないものを遠ざけることではなく、任せられる範囲を毎年少しずつ広げていくことでもあります。表示の読み方を一緒に覚えた子は、その用品を自分の判断で使えるようになります。
今年決めるのは、任せる工程を1つ選ぶことだけです。足先を拭くのか、ブラシを1面通すのか。その1つに、量を大人が決めるという条件をつければ、線はもう引けています。
Product
mofuwa モイストシャンプー
300ml / 3,410円(税込)
アミノ酸系の洗浄成分で11成分無添加。天然由来の抗炎症成分7種とアミノ酸4種を配合し、原料の水には、精製水で薄めていない電解水を使っています。
商品ページを見るよくある質問
- 子どもが、ペット用品を自分のぬいぐるみにも使ってしまいます。止めるべきですか。
- その用品の用途の表示を、一緒に読むところから始めてください。犬用・猫用と書かれているものは、その用途で調べられたものです。ぬいぐるみに使うと、洗えない素材に水分が残ってにおいの原因になることもあります。叱って止めるより、「これは誰のために調べられたものか」を表示で確かめる習慣のほうが、長く残ります。子どもが自分のものにも使いたがるときは、その子と共有できるもの、たとえば洗える布のおもちゃを、一緒にケアする対象として1つ決めておくと収まります。
- ペットのケアに使ったあと、子どもが手を洗う前に食べ物を触ります。どう教えればいいですか。
- 順番を言葉で教えるより、工程の最後に組み込むほうが早いです。ケアの手順を紙に書くときに、最後の1行を「手を洗う」にします。ブラシを片づける、スプレーを棚に戻す、手を洗う。この3つを毎回同じ順で終わらせると、洗うことが独立した注意ではなく、終わりの合図になります。大人も同じ順でやってください。子どもは言われた順番より、目の前で見た順番を覚えます。
- 表示の「舐めても」という言葉は、どこまで信じていいのでしょうか。
- その一行がどの条件についての話かを見てください。成分について言っているのか、量について言っているのか、想定している使い方について言っているのかで、意味が違います。mofuwa の電解水の場合は、成分が食品側の規格基準に照らして確認されているという話で、飲むためのものとして売っているわけではありません。大量に口に入ってしまった場合は、量が想定の外なので、獣医師に相談する場面になります。表示は「どんな場合でも大丈夫」を意味しないので、条件が書かれているかどうかを毎回見る、という読み方にしてください。
本記事は商品の情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。掲載している検証データは特定条件下での試験結果であり、すべての環境で同じ結果を保証するものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
