C11比較・選び方
飼い主が手荒れしやすい場合の選び方
手荒れに気づくのは、洗い終わって手をふいた30分後です。浴室にいるあいだは湯で温まっているので、その場では分かりません。ペット用品を選び直そうと棚の前に立つころには、どの工程で荒れたのかが記憶から抜けています。だから工程ごとに、手が液に触れた回数を先に数えておきます。1回のケアで7回なのか、4回なのか。この差が、1か月では30回ぶんの差になります。
触れた回数で数え直す|手荒れしやすい飼い主のペット用品を、1か月の接触回数で比較する
手荒れの出方を決めているのは、成分の強さより、手がその液に触れた回数です。同じ品を使っても、1回のケアで3回しか触れない人と、7回触れる人がいます。差をつくっているのは体質ではなく工程の数で、工程は品の選び方で増えたり減ったりします。だから棚の前で比べるものは、成分表の並びではなく、その品を使い切るまでに手が何回濡れるかです。
| 工程 | 手が液に触れる回数 | 濡れる部位 |
|---|---|---|
| ボトルから出す | 1回 | 指先と手のひらの中央 |
| 泡立てて体に広げる | 1〜2回 | 手のひら全体と指の股 |
| すすぐ | 1回 | 手首まで |
| トリートメントを出す | 1回 | 指先 |
| トリートメントを広げる | 1〜2回 | 手のひらと指の股 |
| もう一度すすぐ | 1回 | 手首まで |
| 結論 | 後半の3工程を外すと3回減る | 指の股が濡れる回数が半分になる |
この表で見てほしいのは合計ではなく、後半の3行がまとまって外せるかどうかです。出す・広げる・すすぐは1セットで、1つだけ抜くことができません。トリートメントを使うと決めた時点で、手が液に触れる回数は3回ぶん確定します。逆に、その工程が要らない洗い方にすると、3回ぶんがまとめて消えます。1回ずつ減らそうとするより、セットで外れる場所を探すほうが早く進みます。
頻度をかけ合わせると、差はもっと見えます。週1回のケアを1か月続ければ、後半3工程のぶんだけで12回です。手が荒れているときの12回は、ハンドクリームを塗る回数より多いことがあります。ペット用品の使い方を変えるより先に、工程の数そのものを減らすほうが手には早い。これが、手荒れしやすい人の選び方の入り口です。
すくう・押す・吹く|容器の口の形で、手荒れが出る部位の見分け方が変わる
容器の口の形は、手のどこが濡れるかを決めています。ジャーからすくう形なら、指先と爪のまわりが毎回必ず入ります。ポンプで押す形なら、受ける手のひらの中央。スプレーで吹く形なら、手はほとんど触れません。同じ中身でも、口の形が違えば濡れる部位が違い、荒れる場所も違ってきます。
| 荒れている部位 | その部位が液に触れる工程 | 確かめること |
|---|---|---|
| 指の股 | 泡を体に広げているあいだ | 手袋の口から液が入り込んでいないか |
| 爪のまわり | 容器からすくい取るとき | ジャーの口に指を入れる形になっていないか |
| 手のひらの中央 | ポンプを押して受けるとき | 1回で出る量が多すぎて受け直していないか |
| 手首の内側 | すすぎ | 湯の温度を上げて時間を延ばしていないか |
| 手の甲 | 乾かすあいだの風 | 濡れたまま次の工程に入っていないか |
| 結論 | 部位は工程を名指ししている | 荒れた場所から、直す工程が1つに決まる |
この表は、手を見れば工程が分かるという使い方をします。指の股だけが荒れている人は、洗浄そのものではなく、泡を広げている時間が長い。爪のまわりが割れる人は、すくう動作が毎回入っている。荒れている場所が2か所以上あるときは、工程を2つ変えることになります。1か所ずつ直していくほうが、どれが動いたのか分かります。
手袋については、使えば済むという話にはなりません。ペットを洗っているあいだは動きが読めないので、口の広い手袋ほど内側へ液が入ります。入った液は出ていかないので、手袋の中は外より濡れている時間が長くなります。使うなら、口が締まるものを選んで、入ったと感じた時点で外すほうが早い。手袋の有無より、口の形と締まり方のほうが、手荒れとの関係では大きく働きます。
ジャー・ポンプ・スプレーは、中身の種類ではなく手の濡れ方の種類です。毎日使うものほど、吹く形か押す形に寄せると、1か月の接触回数がまとめて下がります。すくう形は、週に1回以下しか使わないものに残します。容量の大きいボトルを選んでおくと、詰め替えのたびに手が液に触れる回数も減ります。中身を変えずに接触回数だけ落とせるのが、この見方の使いどころです。
週1回の洗う日と、毎日のケア|手荒れが先に出るのは犬と猫のどっちの家か
犬がいる家と猫がいる家では、手が濡れる回数の内訳がまるで違います。犬は洗う日の頻度が高く、体も大きいので、1回あたりの接触が多くなります。猫は洗う回数がぐっと少ない代わりに、毎日のブラッシングや拭き取りが積み上がります。合計だけを見ると近い数字になりますが、内訳が違うので、削る場所も別になります。
ここでは次のように数えています。犬は週1回のケアで1回7〜8回、毎日のケアで1〜2回。猫は月1回のケアで1回5〜6回、毎日のケアで2〜3回。どちらも1か月ぶんに直したのが下の図です。家ごとに回数は違うので、そのまま当てはめるのではなく、自分の家の数え方の型として見てください。
| 数える条件 | 犬がいる家 | 猫がいる家 |
|---|---|---|
| 洗う頻度 | 週1回が基本 | 月1回あるかどうか |
| 1回あたりの接触回数 | 7〜8回。体が大きいほど増える | 5〜6回。ただし押さえる手が要る |
| 毎日のケアでの接触 | 足ふきとブラシで1〜2回 | 毛づくろいの補助で2〜3回 |
| 濡れる部位の偏り | 手首から先の全体 | 指先と指の股に集中する |
| 1か月の合計 | 約75回 | 約80回 |
| 結論 | 洗う日の工程数を削る | 毎日の1本を選び直す |
合計がほとんど同じなのに手の入れどころが違うのは、回数の山がどちらに立っているかが逆だからです。犬の家は、月に4回しかない洗う日に山があります。だから1回の工程を2つ減らすだけで、月に8回ぶん動きます。猫の家は、毎日の細かい接触が山になっています。1回ぶんは小さくても30日ぶんなので、毎日使う1本の形を変えるほうが大きく動きます。同じ「手荒れしやすい」でも、犬の家は工程の数、猫の家は品の形が先です。
工程を1つ減らす|手荒れしやすい人の使い方と、洗う日と毎日の組み合わせ
洗う日の工程で、セットごと外せるのはトリートメントの3工程です。出す・広げる・すすぐ。この3つが要るかどうかは、使うシャンプーの側で決まっています。よく落ちるシャンプーほど、必要なものまで落ちて洗い上がりがごわつくので、戻す工程が要ります。落としすぎない洗い方なら、その工程は最初から立ちません。
mofuwa モイストシャンプーは、そこを引き算で組んであります。洗浄成分に使っているのはアミノ酸系のものだけで、配合量も絞ってあります。それでも泡が立つのは、原料の水に電解水を使って、泡立ちを水の側から押し上げているからです。少ない洗浄成分で洗えるぶん、必要な皮脂まで落としきることがなく、洗い上がりがごわつきません。ごわつかないので、トリートメントで戻す工程が要らなくなります。
手の側から見ると、これは接触回数が3回減るということです。週1回なら1か月で12回、1年では約150回ぶんの差になります。しかも減るのは、指の股がいちばん長く濡れる「広げる」工程です。手荒れが指の股から始まる人にとっては、回数の多さだけでなく、いちばん痛いところが抜けます。そのうえモイストシャンプーは泡立ちがよいので、手でこねて泡を作り直す回数も減ります。泡立ちは仕上がりの話に見えて、手にとっては接触時間の話です。
毎日の側は、吹く形にそろえます。犬なら帰宅してから、猫ならブラシを通す前に、mofuwa グルーミングスプレーを吹いてから梳かす。手が液に触れるのは吹くときの一瞬だけで、指の股は濡れません。猫の家はここが月75回ぶんの山なので、毎日の1本をすくう形から吹く形へ替えるだけで、内訳が大きく動きます。洗う日と毎日で違う形を持つ、という組み合わせが、手荒れしやすい人の使い分けです。ボトルの容量が大きいものを選んでおくと、詰め替えで手が濡れる回数も一緒に下がります。
工程を3つ減らして1か月続けても、荒れ方が同じままのことがあります。そのときは、原因が接触回数の側にありません。手のひび割れが2週間たっても閉じない、洗っていない日でも同じ場所が痛む、といった残り方をするなら、人の側の話として医療機関で診てもらうほうが早い。逆に、その子の地肌のほうに変化が出ることもあります。フケが2週間続けて増えている、同じ場所を1日に何度もなめている、洗う間隔を戻しても被毛の手ざわりが変わらない。数えた回数と、変えた工程の数を持って、動物病院で診てもらう枠を取ってください。
工程名を縦に並べて、手が濡れたところに丸をつけるだけです。4回ぶん書けば、自分の家の回数が出ます。多くの人は、思っていたより「すすぎ」が長く、「出す」が多い。数えてみて初めて、削る場所が品の選び方だったと分かります。紙は洗面所の壁に貼っておくと、翌月に同じことをして比べられます。
指の股から決める|手荒れしやすい家がペット用品にそろえる3つの条件
手荒れしやすい家がペット用品にそろえる条件は、3つに畳めます。工程の数が少ないこと。口の形が吹くか押すかであること。毎日使うものほど、その2つがそろっていること。この3つが満たされていれば、中身が何であれ、手が濡れる回数は下がります。
| 条件 | 確かめ方 | 差が出てくる場面 |
|---|---|---|
| 工程の数 | 使い終わるまでに何回、手が液に触れるか | 洗う日。1回で2〜3回ぶん動く |
| 口の形 | すくうのか、押すのか、吹くのか | 毎日のケア。30日ぶんで差がつく |
| 使う頻度との組み合わせ | 毎日の側に、触れない形が来ているか | 1か月の合計が入れ替わる |
| 結論 | 毎日の側から先にそろえる | 洗う日の工程は、そのあと削る |
順番としては、毎日の側が先です。洗う日は月に4回ですが、毎日は30回あります。回数の多いほうから手をつけると、1か月で結果が見えます。洗う日の工程を削るのは、そのあとでかまいません。先に大きいほうを動かすと、削ったぶんの差も見えやすくなります。
今日できるのは、洗面所とケア用品の棚を開けて、口の形で並べ替えることだけです。すくう形が毎日の側にあるなら、そこが最初に替える1本です。数えるのは、次に洗う日でかまいません。
Product
mofuwa モイストシャンプー
300ml / 3,410円(税込)
アミノ酸系の洗浄成分で11成分無添加。天然由来の抗炎症成分7種とアミノ酸4種を配合し、原料の水には、精製水で薄めていない電解水を使っています。
商品ページを見るよくある質問
- ペット用品を低刺激のものに替えれば、手荒れは落ち着きますか。
- 落ち着く人と、変わらない人がいます。分かれ目は、荒れている原因が中身の側にあるのか、濡れている回数の側にあるのかです。中身を替えても回数が同じなら、手のひらは同じだけ濡れます。先に1か月の接触回数を数えて、そこが多いなら工程を削る、少ないのに荒れるなら中身を見直す、という順で切り分けます。両方を同じ月に変えると、どちらが動かしたのか分からなくなります。1つずつ変えて、1か月ごとに比べてください。
- 洗う頻度を減らせば、手が濡れる回数も減って一石二鳥ではありませんか。
- 手の側だけを見ればそうですが、その子の側では別のことが起きます。間隔が空くと被毛の根元に皮脂がたまり、毛が絡みやすくなります。絡むとブラシを通す時間が延びて、毎日のケアの回数が増えます。結果として、削ったはずの接触が毎日の側へ移るだけ、ということが起こります。頻度を落とすなら、毎日の側を吹く形にしてから落とします。順番を逆にすると、手も、その子の被毛も、どちらも条件が悪くなります。
- 家族と分担すれば、1人あたりの回数は減りますか。
- 減りますが、分け方によって減り方が変わります。1回のケアを2人で半分ずつやると、2人とも指の股が濡れます。工程で分けて、洗う人とすすぐ人、乾かす人を固定すると、濡れる部位が人ごとに分かれます。手が荒れやすい人には、吹く形の工程と乾かす工程を割り当てるのが合理的です。分担は人数の話ではなく、どの部位を誰が受け持つかの話として決めると、同じ人数でも荒れ方が変わります。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
