C08季節・行事
洗えないペットベッド|消臭でどこまで持たせられるか
ペットベッドの底に手を入れてみると、暖房を使う時期は、上の面より底のほうが長くぬくもりを持っています。その子がそこにとどまる時間が伸びているからです。寝ている時間だけでも1日10時間を超える子は多く、寒い時期にはそこへ昼寝と待機の時間が足されます。ところが、そのベッドはたいてい洗えません。芯材が入っていてカバーが外れない、外せても中身は水に入れられない、底にすべり止めが貼ってある。洗えない寝床が、1年でいちばん長く使われる時期に入ります。この記事では、洗えないペットベッドを消臭でどこまで持たせられるのかを、拭ける面の数と、その子がそこにいる時間の2つで測ります。
暖房を入れた冬に、洗えない寝床が受け取る時間が伸びる
元日の家は、人が一日中います。人がいる部屋に暖房が入るので、その子も同じ部屋から動きません。夏なら床のタイルへ移っていた昼寝の時間が、寒い時期はそのまま寝床の上に積まれます。犬は人の足元へ寝床ごと寄ってきますし、猫は暖房の風が直接当たらない角にベッドを置き直されて、そこから出てこなくなります。1日のうちその面に触れている時間が伸びれば、面が受け取る皮脂の量もそのぶん増えます。
そこで数えるものを2つに決めます。拭ける面がいくつあるかと、その子が1日にそこにいる時間です。においの強さは、その日の気温や換気の回数で振れます。振れないのは面の数のほうで、こちらは買った時点で決まっていて、途中で増えません。洗えないペットベッドを消臭でどこまで持たせられるかは、この面の数で先に上限が決まります。
| 部材 | 水に入れられるか | 家でできること |
|---|---|---|
| 外せるカバー | 洗濯機に入るものが多い | 月に1回洗う |
| 縫い込まれた表地 | 外せないので入れられない | 拭く |
| 中の芯材(ウレタン・綿) | 入れると乾くまでに数日かかる | 触らずに風を通す |
| 縁の立ち上がり | カバーと一体になっていることが多い | 拭く |
| 底面(床と接する側) | 外せない | 拭いて、持ち上げて乾かす |
| 底のすべり止め | 水に弱く、はがれることがある | 固く絞った布で拭く |
この表の右の列だけが、家で動かせる範囲です。洗えないペットベッドで消臭にかけられる手は、拭く・風を通す・持ち上げるの3つしかありません。そのうえで、どこまで持つのかを決めるのは、表地と縁と底とすべり止め、つまり手が届く面がいくつ残っているかになります。
手が届く4面と、届かない芯材|洗えないペットベッドで消臭が届く範囲の比較
面の側は、拭いたぶんだけ減ります。皮脂は表地の毛足に絡んで残るので、固く絞った布で一方向に拭くと、その日ぶんは布へ移ります。縁の立ち上がりは、その子があごを乗せる場所なので、表よりも早く色が変わります。底面は床との間で湿りがこもり、持ち上げて風を通すだけで手ざわりが変わります。ここまでが、手の届く範囲です。
芯材の側は、拭いても減りません。中の綿やウレタンには、面を通り抜けた分だけがゆっくり移っていきます。ここへ届かせようとして液を多めに吹くと、表地は湿るのに芯材は乾かず、乾くまでの時間だけが延びます。暖房を使う部屋は空気が乾いていますが、芯材の中までは風が入りません。乾ききらない時間が長く続く面は、雑菌の増えやすい条件に近づきます。洗えないペットベッドの消臭で失敗するのは、たいていこの吹きすぎのほうです。
| 見るところ | 手が届く4面 | 届かない芯材 |
|---|---|---|
| 減らせるか | 拭いたぶんだけ減る | 減らない |
| 1回にかける時間 | 1面30秒 | 手を入れない |
| 結果が出るまで | その日のうち | 出ない |
| やりすぎたときに出るもの | 毛足が寝て、生地がてかる | 乾かずに湿りが残る |
| におい以外で見るところ | 縁の色が変わった範囲 | 沈んで戻らない深さ |
| 冬のあいだの回数 | 週2回で4面を1周 | 0回 |
この比較でいちばん大事なのは、右の列に手を出さないことです。洗えないペットベッドを消臭で持たせるというのは、面の側の速度を落とすことであって、芯材を元に戻すことではありません。芯材が限界に来る日は、どんな手入れをしても来ます。面をきれいにし続けると、その日が遠ざかります。
縫い目とファスナーで決まる|消臭で持たせられる洗えないペットベッドの条件
同じ「洗えない」でも、持たせられるものと持たせにくいものがあります。分かれ目は素材ではなく、手が入る面がいくつ残っているかという構造の条件です。買うときには見えにくく、使い始めて冬を1回越すと差が出ます。
ひとつ目の条件は、底面を持ち上げて風を通せるかどうかです。すべり止めが全面に貼られていると、底は床と密着したまま乾きません。ここが部分的なドット状になっていれば、立てかけておくだけで底面の湿りが抜けます。冬の寝床でいちばん湿るのは、その子の腹側ではなく、床と接している裏側です。持ち上げたときに、底だけひんやり湿っているなら、そのベッドは風の通し方で持ちが変わります。
ふたつ目は、縁の立ち上がりが表地と続きになっているか、別の生地で縫い合わせてあるかです。縫い目が縁の内側を1周していると、皮脂はその溝に沿ってたまり、布の面では拭ききれません。指を1本立てて、縫い目に沿って布を押し当てる形になります。縫い目が外側に回っているベッドは、同じ手間でも1周あたり30秒早く終わります。ふだん気にしない部分ですが、週2回まわす前提だと、この30秒が冬のあいだで2時間以上の差になります。
みっつ目は、表地の毛足です。起毛やボアは暖かい代わりに、毛足の根元まで手が届きません。メッシュや平織りは冷たく感じますが、一方向に拭けば根元まで布が当たります。どちらが良いという話ではなく、起毛のベッドを選んだなら、拭く回数を週2回ではなく週3回に置くという決め方になります。
| 構造 | 持たせられる側 | 持たせにくい側 |
|---|---|---|
| 底のすべり止め | ドット状で、床との間に隙間ができる | 全面に貼られていて密着する |
| 縁の縫い目 | 外側を回っている | 内側を1周している |
| 表地の毛足 | 短く、一方向に拭ける | 長く、根元に手が届かない |
| カバー | 外せる/外せなくても表地が1枚 | 表地と裏地が袋状で二重 |
| 芯材の形 | 板状で沈みが見て分かる | 粒状で、どこが沈んだか分からない |
| 1周にかかる時間 | 2分 | 4分以上 |
寝床を拭いた布で、そのまま食器の下のマットを拭くと、皮脂が寝床から食器側へ移ります。逆も同じで、食べこぼしの油分が寝床の表地に乗ります。布は寝床用と食器まわり用で分けて、色か大きさを変えておいてください。洗えないペットベッドの消臭が長く持つ家は、たいていこの2枚が別になっています。拭く道具が1枚だと、面の数を数えても、移し替えているだけになります。
拭いて持たせるか、入れ替えるか|洗えないペットベッドは消臭とどっちで線を引くか
線を引くのは、においではありません。においは拭けばその日のうちに変わるので、判断の材料になりません。見るのは芯材の沈みのほうです。その子が起きて出ていったあと、へこんだところが朝までに戻らなくなったら、面をどれだけ拭いても寝心地は返ってきません。ここが、消臭で持たせる側と入れ替える側の境目です。
| 見た状態 | 選ぶほう | 理由 |
|---|---|---|
| 拭いた翌朝は弱いが、3日でまた強くなる | 拭いて持たせる | 面の側が追いついていないだけ |
| 縁の色だけが変わってきた | 拭いて持たせる | あごを乗せる1か所に集まっている |
| 底面を持ち上げると湿っている | 拭いて持たせる | 風を通す回数で戻せる |
| へこみが朝まで戻らない | 入れ替える | 芯材が復元しなくなっている |
| 拭いた直後でも近づくと強い | 入れ替える | 面ではなく中から出ている |
| その子が上で寝なくなった | 入れ替える | 沈み方が体に合わなくなっている |
拭いて持たせると決めたなら、面に使うものは口に入ることを前提に選ぶことになります。寝床は、その子が顔をうずめて、縁を舐めて、そのまま眠る場所です。犬はあごを乗せた面を鼻で探りますし、猫は毛づくろいの続きで縁の生地を舐めます。人の鼻に合わせて香りをかぶせるものを寝床に吹くと、その香りは毎晩10時間ぶん口のそばにあり続けます。mofuwa瞬間消臭スプレーは、そこから逆算して電解水だけでつくられています。香りで上書きせず、においのもとに反応させる方向の処方なので、拭いた面から立ちのぼるぶんを感じにくくします。
使う順番は、拭いてから吹く、です。先に吹くと、表地に残っていた皮脂の上に液が乗るだけで、布で拭き取る量が減ります。固く絞った布で表地を一方向に拭き、縁の縫い目を指で押さえて拭き、底面を持ち上げて拭く。そこまで終わってから、4面に瞬間消臭スプレーを軽く吹きます。吹くのは、表地がうっすら湿る程度で止めます。芯材まで届かせようとしないのが、洗えない寝床でいちばん大事なところです。余計な成分が入っていないので、寝床のそばのラグや、暖房の風が当たるカーテンの裾にも同じ1本で足ります。
1周の目安は、表地・縁・底面・すべり止めの4面で2分です。週2回まわすと、冬の3か月で24周になります。起毛のベッドなら週3回で36周です。この数字を最初に決めておくと、においが強くなった日に慌てて液を足す、という動き方をしなくなります。洗えないペットベッドの消臭は、その日の判断ではなく、決めた回数で持たせるものです。
週2回で4面を2周させて2週間たっても、寝床に顔をつけていた側のあごや口のまわりだけが赤い。縁を舐める回数が、拭く前より増えている。芯材は沈んでいないのに、その子が寝床の外の床で寝るようになった。暖房を入れてから、寝床に接していた脇腹にだけフケが出ている。これは寝床の面の条件では説明がつかない残り方です。拭いた面の順番と、週に何周まわしたかを書いたものを持って、動物病院で時間をとってもらってください。寝床の側をどこまで動かしたかが伝わると、家で見ていたものが、そのまま話の材料になります。
暖房を止めるまでの3か月|洗えない寝床を次の時期へ渡すための置き方
冬のあいだにやることは、4面を週2回まわすことだけです。それ以上は増やさないでください。回数を増やすと布地の毛足が寝て、表地がてかり、かえって皮脂が乗りやすい面になります。決めた回数の中でやりきるほうが、3か月の終わりに残るものが多くなります。
- 週の前半の1回:表地と縁だけ。2分かからずに終わるので、暖房を入れる前の時間に置けます
- 週の後半の1回:底面とすべり止めを足した4面。持ち上げたまま20分ほど立てかけて、風を通してから戻します
- 月に1回:外せるカバーがあるなら洗います。乾くまでのあいだ、芯材だけを立てて風に当てておきます
この形で3か月を越えると、春に窓が開くようになったとき、洗えないペットベッドの消臭にかかる手は自然に減ります。換気の回数が増えて、その子が寝床から離れる時間が戻るからです。夏に向けて、週2回を週1回へ落としてかまいません。落とす時期を決めるのは気温ではなく、その子が床のほうで寝る日が週に3日を超えたときです。
| 残すもの | 中身 | 次の冬での使い道 |
|---|---|---|
| 1周にかかった時間 | 2分か、4分以上か | 次に買うベッドの構造を選ぶ材料になる |
| 縁の色が変わった範囲 | 月ごとに指何本ぶん広がったか | あごを乗せる位置が分かる |
| へこみが戻った時間 | 朝までか、昼までか | 入れ替えの時期を前もって読める |
| 拭いた布の枚数 | 寝床用と食器まわり用で別か | 移し替えていないかの確認になる |
3か月のあとに残るのは、きれいな寝床そのものではなく、この4行です。次の冬に同じベッドを使うなら、初日から週2回で始められますし、入れ替えるなら、どの構造を選べばいいかが自分の字で書いてあります。
決めることは2つだけです。1周にどの4面を入れるか。週に何回まわすか。洗えないペットベッドを消臭でどこまで持たせられるかは、この2つを紙に書いた日から数え始めます。
Product
mofuwa 瞬間消臭スプレー
500ml / 2,420円(税込)
香りでマスキングせず、においの元に働きかける無香料タイプ。舐めても安心な処方なので、床や家具にも場所を選ばず使えます。
商品ページを見るよくある質問
- 芯材だけを天日に干せば、拭く回数を減らせますか。
- 日に当てると表地の湿りは抜けますが、芯材の中に移った皮脂は減りません。減るのは水分のほうだけです。干したあとに手ざわりが変わるのは、湿りが抜けて毛足が起きるからで、面に残っているものが落ちたわけではありません。干すのは風を通す手段として役に立つので、底面を上に向けて、直射より風の通る日陰に2時間ほど置いてください。そのうえで、拭く回数は週2回のまま変えないほうが、冬のあいだ数が安定します。
- ペットベッドを2つ用意して、交代で使わせるのはどうですか。
- 面の側の手間は半分になります。片方を使っているあいだ、もう片方は完全に乾くので、底面の湿りが残りません。ただし芯材の沈み方は、1つを毎日使う場合と比べてちょうど半分の速さで進むだけなので、2つとも同じ時期に限界が来ます。交代させるなら、置く場所を変えてください。暖房の風が当たる側と当たらない側で入れ替えると、同じベッドでも湿り方が違うので、どちらの条件がその子に合っているかが冬のうちに分かります。
- においが気になる日に、1日に何回も吹いてもいいですか。
- 回数を増やすより、拭くほうを1回足してください。液だけを重ねると、表地が乾ききる前に次の分が乗るので、湿っている時間のほうが長くなります。それは、におうものが減っていないのに湿りだけが増えた状態です。気になる日は、固く絞った布で縁をもう1周してから、うっすら湿る程度に吹いて止めます。それでも夕方に戻るなら、面の側ではなく芯材の側に来ているので、入れ替えの線のほうを見る時期です。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
