C08季節・行事
帰省の車内|においが出てからでは、消臭は間に合いません
帰省の車にその子を乗せてから、最初にドアが開くまで、だいたい60分あります。いつもの買い物なら15分で開くドアが、高速に入った日は次のサービスエリアまで開きません。そのあいだ、暖房は22℃前後で回り続けています。車内でにおいが立ちはじめる引き金は、時間の長さより、皮脂の乗った面が温まることのほうです。だから帰省の消臭は、においを感じた時点で始めると、もう間に合いません。始まりは前の晩で、拭く相手は空気ではなく、その子の体がずっと触れている面になります。
ドアが開くまでの60分|帰省の車内で消臭の順番が決まるところ
数えるのは、走った時間ではありません。次にドアが開くまでの分数です。いつもの移動なら15分、長くても20分でどこかのドアが開きます。帰省の日は、高速に入った時点でこれが60分になります。閉じている60分のあいだ、車内の空気はどこにも出ていきません。
| 数えるもの | いつもの移動 | 帰省の日 |
|---|---|---|
| 片道の時間 | 15〜20分 | 2〜4時間 |
| 次にドアが開くまで | 15分 | 60分 |
| 暖房が入っている時間 | 5分ほど | ほぼ全部 |
| その子が同じ面に触れ続ける時間 | 15分 | 60分 |
| 降りるまでの換気の回数 | 到着の1回 | 2回 |
表の3行目と4行目が同時に動くところが、帰省の車内の特徴です。暖房で座面の温度が上がり、その温まった面に、同じ体が60分ずっと乗っています。においのもとになるのは、毛から移った皮脂と、そこに集まる雑菌です。どちらも、冷たい面の上ではゆっくりしか動きません。ところが面が温まると、においは空気のほうへ出てきます。走り出して40分ごろに「急に気づく」のは、その時刻に何かが起きたからではなく、座面の温度がそこで上がりきるからです。
この並びのうち、においを感じてから動ける時点は1つもありません。感じた時には、面はもう温まりきっています。そこで吹いても、上に乗った液が冷えるだけで、面の側は次の停車まで同じ温度のままです。帰省の車内の消臭が「間に合わない」というのは、この時間差のことです。順番を前へずらして、面が冷たいうちに置いておくと、60分閉じたままでも空気のほうへ出てくる量が変わります。
紙に書くのは2つです。出発の時刻と、停車を入れる予定の時刻。片道3時間なら、60分と120分のところに印をつけます。印のある時刻が、車内で手を動かす時点になります。途中で渋滞に入って停車が後ろへずれたら、その日は窓を5センチ開けて、次の印まで待ちます。
前夜・直前・停車ごと・到着後|帰省の車内でやる消臭のやり方
手は5回入ります。前の晩、乗せる直前、停車のたび、到着して30分以内、そして帰宅後です。1回あたりは30秒から3分で、合わせても15分ほどにしかなりません。長い1回を後ろに置くより、短い5回を前に寄せるほうが、車内の空気は軽いまま届きます。
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前の晩|シートカバーと足元マットを外して洗う
布は乾くまでに半日かかります。当日の朝に洗うと、湿ったまま車へ戻すことになり、暖房で温まった湿った布は、乾いた布よりずっと早くにおいを出します。前の晩に外して、朝に乾いたものを敷く。ここだけは当日にずらせません。
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乗せる直前|座面と足元に吹いて、30秒おいて拭く
エンジンをかける前、面がまだ冷たいうちにやります。吹くのは、その子が座る面と、前足が着く縁、足元のマット。30秒おいてから乾いた布で拭き取ります。ここで拭き残した皮脂が、60分後に温まる分になります。
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60分ごとの停車|両側のドアを開けて、30秒で2か所
停まったら、まず両側のドアを開けます。片側だけでは空気が通りません。開いているあいだに、その子の顔が乗っていた面と、座面の縁を拭きます。ドアが開いている時間と、手を動かす時間をそろえるのがやり方の要で、走り出してからでは換気が止まっています。
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水を出す前|食器を置く面を先に拭く
2回目の停車で水を飲ませるなら、器を出す前に、置く面のほうを拭いておきます。器の底は、置いた面のにおいをそのまま持ち帰ります。飲み終わったら器も拭いて、次の停車まで袋に入れずに乾かします。
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到着して30分以内|シートがまだ温かいうちに
着いた先では荷物を先に降ろしたくなりますが、順番はその子とシートが先です。面が冷える前に拭き取ると、60分ぶんの皮脂が布の上にとどまっているうちに回収できます。冷えてからでは、同じ量を拭いても、上がってくるものが減ります。
5回のうち4回で使うのが、mofuwa瞬間消臭スプレーです。車内を選ぶ理由がはっきりしていて、ここはその子が逃げられない箱だからです。3時間のあいだ、窓は閉まっていて、空気は入れ替わりません。においを別のにおいで覆うタイプを車内で使うと、その香りもまた、3時間そこから出ていきません。人は窓側の空気を吸えますが、後部座席で座面に顔をつけている側は、濃くなった空気の中にいます。
もう1つ、車のシートは移動中の寝床になります。2時間を過ぎるころには、たいていの子が体を横にして顔を布につけています。顔をつけている面に吹いたものは、その日のうちに口へ入ります。mofuwa瞬間消臭スプレーの中身が電解水で、香りづけの成分を足していないのは、こういう面に使うことを先に決めてあるからです。覆って隠すのではなく、においを出している側へ届いて、鼻に立ちにくい状態にします。
拭き取りとセットにするのは、車内では液が乾きにくいからです。閉めた車の中は湿度が上がりやすく、吹いたままにすると、面の上で乾ききらずに残ります。30秒おいて拭き取ると、皮脂と一緒に布のほうへ移せます。拭いた布が灰色に汚れるなら、それが60分ぶんの量です。1回目の停車と2回目で汚れ方が変わらないなら、いまの頻度で釣り合っています。2回目のほうが濃いなら、直前の拭き取りの範囲を、座面から背もたれの下側まで広げてください。
余計な成分が入っていないので、拭ける面を選びません。ドアの内張り、シートベルトの根元、キャリーの底板、後部のプラスチック部分まで、持ち替えずに続けられます。猫をキャリーで連れていくなら、車内より先に、家でキャリーの底板を拭いておいてください。キャリーの中の空気は、車内よりさらに狭い箱で、そこは最初から最後までドアが開きません。
吹く相手を空気にしない|帰省の車内の消臭で外しやすい3つのコツ
やり方は合っているのに、帰省の車内だけうまくいかないときは、3つのどれかが起きています。いずれも、手を動かす向きと時点がずれているもので、量を増やしても解決しません。
- 空気に向かって吹いている:車内で宙に吹くと、落ちてくるのは細かい水滴だけで、においを出している面はそのまま残ります。コツは、向ける先を面に限ることです。座面、縁、足元、内張り。人の鼻が感じている空気ではなく、その空気を作っている側を狙います
- においを感じてから動いている:感じた時点で、座面はもう温まりきっています。そこから吹くと、次の停車まで同じ面が同じ温度で残り、到着までに二度手間になります。前夜と直前の2回を入れておくと、感じてから動く回数そのものが減ります
- 走りながら窓を開けて、換気だけで済ませている:冬の走行中に窓を開けると、体のほうが冷えます。空気は一瞬入れ替わりますが、面の上のものは動きません。換気は停車中に、両側のドアを30秒。走行中は5センチまでにして、拭き取りは停まってからにします
3つとも、車内という箱の性質から出ています。ここは、逃がす場所がなく、温度だけが上がり続ける空間です。だから、出てきたものを追いかける形が成り立ちません。出てくる前の面を、冷たいうちに減らしておく。帰省の消臭が前の晩から始まるのは、この1点のためです。
停車のたびに拭いているのに、60分ごとのにおいが前の区間より強くなっていく/拭いた布に黄色い汁がつく/口のまわりから酸っぱいにおいがする/帰宅後もずっと同じ場所をなめている/耳のつけ根だけがはっきり濃い。帰省の車内で説明がつくのは、座面に移った皮脂と、暖房で温まった空気までです。拭いている面ではなく体の側から出ているなら、走る時間や停車の回数を変えても、次の移動で同じことが起きます。何時間の移動で、どの停車からにおいが変わったかを控えて、動物病院の診察を受ける日を決めてください。区間ごとの記録は、いつから始まったかを絞るのにそのまま使えます。
帰宅後の30分|次の帰省まで、車内の消臭を要らない頻度に戻す
帰宅後にやることは30分で終わります。カバーを外す、面を拭く、車を開けたままにする。この3つを、その日のうちに済ませるかどうかで、次に乗るときの出発点が変わります。翌朝に回すと、布は一晩、閉めた車の中で湿ったままになります。
| 順 | やること | いつまでに |
|---|---|---|
| 1 | その子を降ろし、足の裏と体の表面を拭く | 降りてすぐ |
| 2 | シートカバーと足元マットを外す | 30分以内 |
| 3 | 座面・縁・内張り・食器を拭く | 30分以内 |
| 4 | ドアを2枚開けたまま20分置く | 同じ日のうち |
| 5 | 外した布を洗って干す | 翌朝まで |
次に乗るのが、いつもの15分の買い物なら、ここまでやっておけば手は1回も要りません。帰省のような長い移動のあとに面を戻しておくことが、ふだんの頻度を0に保つ条件になります。戻さないまま次に乗ると、残った皮脂の上に新しい皮脂が重なり、15分の移動でもにおいが立つ車内になります。そうなると、短い移動のたびに手が要る状態へ変わってしまいます。
帰ってきた日の夜は、荷ほどきの前に車のドアを2枚開けて、上着を脱ぎに行ってください。20分で空気は入れ替わります。布を外して、座面を1回拭いて、開けたままにする。この3つだけ済ませておけば、次の移動は何もしないところから始められます。
Product
mofuwa 瞬間消臭スプレー
500ml / 2,420円(税込)
香りでマスキングせず、においの元に働きかける無香料タイプ。舐めても安心な処方なので、床や家具にも場所を選ばず使えます。
商品ページを見るよくある質問
- 渋滞で停車できないまま2時間過ぎました。走りながらできることはありますか。
- 窓を5センチだけ開けて、車内の温度を1〜2℃下げます。暖房の設定を1段下げるだけでも、座面の温まり方は変わります。手を動かすのは、いちばん近い停車まで待ってください。走行中に座面を拭こうとすると体勢が崩れますし、開けた窓から入る冷たい風が、その子の体に直接当たります。停まれたら、両側のドアを開けて、顔が乗っていた面から拭きます。遅れた区間のぶんは、到着後の30分で取り返せます。
- キャリーに入れている猫でも、車内の消臭は同じ順番でいいですか。
- 順番は同じですが、拭く場所が1つ前になります。猫はキャリーの中で体の向きを変えられないので、底板の同じ面に60分触れ続けます。前の晩に底板と、敷いている布を外して洗い、乗せる直前に底板を拭いておきます。停車のときはキャリーから出さず、扉のほうを外気に向けて30秒。車内より狭い箱なので、帰宅後は真っ先に底板を拭いて、開けたまま乾かしてください。
- 帰省先で数日過ごすあいだ、車はそのままにしておいて大丈夫ですか。
- 布だけは持って上がってください。シートカバーと足元マットを外して、帰省先で洗うか、せめて広げて干しておきます。閉めた車の中に湿った布を数日置くと、帰りの車内は行きより重くなります。車体のほうは、到着後の30分で座面まで拭いてあれば、あとはドアを2枚開けて20分置くだけで足ります。帰る朝に、もう一度直前の拭き取りを入れると、往路と同じ条件で走り出せます。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
