C14トリマー/獣医師視点
アミノ酸系洗浄成分を獣医師はどう見るか
アミノ酸系と書かれたシャンプーに替えた次の日、地肌が変わっていないという理由で、合わなかったと判断してしまう人がいます。替えた直後の1回には、前まで使っていたものが毛と地肌に残っています。獣医師が見ているのは、表示に並ぶ系統の名前よりも、3回目に洗った翌日の地肌の戻り方です。この記事では、アミノ酸系の洗浄成分について、何が確かめられていて、そこから何は言えないのかを分けたうえで、家で見分ける手順まで書いていきます。
替えた直後の1回には、前のものが混ざっている|アミノ酸系の様子見を3回目まで置く理由
アミノ酸系の洗浄成分とは、アミノ酸を原料にしてつくられた界面活性剤のことです。表示では、ジラウロイルグルタミン酸Naのような成分名で書かれます。ここで分かるのは、その成分が何からできているかまでです。原料の系統が分かることには意味がありますが、洗い上がりを決めているのは系統だけではありません。
| 表示から言えること | 表示からは言えないこと | どこで分かるか |
|---|---|---|
| 洗浄成分の原料の系統 | 何%入っているか | 同じ手順で洗ったときの泡の量 |
| 成分の名前と並び順 | 液性(pH)が地肌に合うか | 乾いたあとの地肌の手ざわり |
| 香料や着色の有無 | すすぎに何分かかるか | 泡が切れるまでの秒数 |
| 洗い流す製品であること | その子に合っているか | 3回洗ったあとの翌日 |
右の列が空いているので、1回では決まりません。とくに替えた直後の1回は、前まで使っていたものが毛にも地肌にも残っているので、2つの製品が混ざった結果を見ていることになります。現場で様子見の区切りを3回目に置くのは、この混ざりが抜けるまでに2回かかるからです。1回目は入れ替わりの途中、2回目で条件がそろい、3回目の翌日にその子の側の答えが出ます。
アミノ酸系に替えた効果を見たいときに、同時に洗う間隔を短くしたり、乾かし方を変えたりすると、どちらが動いた結果なのか分からなくなります。替えるのは1回につき1つだけ。3回目まで同じ間隔、同じ乾かす順番で通すと、そのあとに変えた条件の効きめが読めるようになります。
犬は回数が溜まり、猫は溜まらない|犬のアミノ酸系の様子見が、猫と同じ長さにならないところ
犬の場合、3回という区切りは日数に置き換えられます。3〜4週間おきに洗う子なら、3回目が来るのは2〜3か月後です。犬のアミノ酸系の様子見をこの長さで組めるのは、洗う行為そのものが定期的に繰り返されるからです。記録も3行×3回で足ります。回数が溜まるので、比べる材料が自然に増えていきます。
猫では、この前提が崩れます。全身を洗う回数が年に数回という子も多く、3回目が来るまでに1年以上かかることがあります。回数が溜まらないので、洗った回数を単位にした様子見が組めません。そのうえ猫は自分で毛づくろいをするため、毛に残ったものが口に入る量が犬より多くなります。すすぎの終わりの基準を、犬より一段だけ厳しく置いておくのが現場の考え方です。
| 様子見の単位 | 数えるもの | 答えが出るまで | |
|---|---|---|---|
| 犬 | 洗った回数 | 泡切れの秒数と翌日の手ざわり | 3回目の翌日(2〜3か月) |
| 猫 | 毛づくろいの時間 | 同じ場所を舐める時間が戻るか | 1回ごとの翌日と3日後 |
猫で回数を増やして確かめようとしないでください。洗う行為そのものが猫にとって負担なので、確かめるために回数を足すと、確かめたい対象より先に負担が増えます。猫は1回ずつ、翌日と3日後の2点で見ます。舐める時間が3日で元の長さに戻るなら、そのアミノ酸系は少なくとも邪魔をしていません。戻らないときは、すすぎの秒数を先に伸ばして、もう1回だけ同じ条件で比べます。
泡切れの秒数と、乾いたあとの指のすべり|獣医師が使うアミノ酸系の見分け方を家でやる
獣医師が家での洗い方について尋ねるとき、答えになりやすいのは数字のほうです。合っているかどうかの手がかりは3つあり、どれも家で数えられます。泡が切れるまでの秒数、乾いたあとの指のすべり、翌日のにおいです。このうち先に動くのは秒数で、いちばん分かりやすいのは指のすべりです。
| 手がかり | 合っているときの形 | ずれているときの形 | 数え方 |
|---|---|---|---|
| 泡が切れるまでの秒数 | 毎回ほぼ同じ秒数で切れる | 回ごとに30秒以上ぶれる | 流しはじめから指が鳴るまで |
| 乾いたあとの指のすべり | 根元から毛先まで止まらない | 根元で止まる、毛先で引っかかる | 毛の流れに沿って1回なぞる |
| 翌日のにおい | 24時間でほぼ消える | あごの下と尾のつけ根に残る | 同じ時刻に同じ場所で確かめる |
泡が切れるまでの秒数を使うのは、洗浄成分の量と関係があるからです。同じ手順で洗っているなら、秒数はほぼ一定になります。だから前の回との差が読めます。アミノ酸系の見分け方として秒数を勧めるのは、成分表を読み比べるより早く、しかも自分の手順の中で完結するからです。表示は比べられませんが、秒数は比べられます。
3回ぶんの秒数と、翌日の指のすべりが書き留めてあると、話が短く済みます。獣医師が知りたいのは、製品の名前よりも、いつから、どれくらいの間隔で、何が変わったかです。アミノ酸系に替えた日付と、そこから3回ぶんの秒数。この2つが並んでいるだけで、家の側の条件が動いたのか、体の側で何かが起きているのかが分かれます。
洗う日には届かない場所が残る|アミノ酸系の目安と、間の日に手を入れる範囲
洗浄成分をどれだけ選び込んでも、洗う日の手当てが届かない場所が残ります。耳の入り口、口のまわり、目のまわりです。どこも泡を入れて流すことができず、洗い流す製品の出番がない場所です。アミノ酸系かどうかという目安は、この3か所については答えを持っていません。ここは洗う日の外側、洗う日と洗う日のあいだに手を入れる範囲になります。
mofuwa スキンケアミストは、高機能性電解酸化水100%で、口に入るものと同じ清涼飲料水の規格基準に照らして、原料の成分を確かめています。だから舐めてしまう場所にも、そのまま使えます。水分の浸透は精製水の35倍という自社の検証があり、被毛の上にとどまらず地肌の側まで進みます。拭き取る工程が要らないので、耳の入り口や口のまわりのように、手を長く当てておけない場所でも1回で終わります。
水そのものについては、試験の数字が出ています。当社の電解水を対象にした試験では、各種の試験条件下で、検査時間30〜60秒後に生菌が検出されませんでした(江東微生物研究所、日本食品分析センターほかの検査機関調べ)。この水は特許5253483(三室ダブルイン型の電解分解技術)でつくっています。特許が登録されているのは水のつくり方であって、その水が何かに効くと確かめられたという意味にはなりません。試験の数字も、その試験条件の中で起きたことだけを指しています。
洗う日そのものについては、実際にお使いいただいている獣医師の近藤先生が、モイストシャンプーについてこうくださっています。
「その点このmofuwaモイストシャンプーは、アミノ酸系の洗浄成分で皮膚に優しく保湿成分もしっかり含まれていて泡立ち泡切れも良いため皮膚の弱い子にも安心して使用できる商品です。」
個人の感想であり、効果を保証するものではありません。
3回洗っても動かない形があります。泡切れの秒数が毎回ぶれたままで、乾いたあとに根元で指が止まる。同じ場所をかく回数が2週間続けて増えている。耳の入り口のにおいが3日たっても戻らない。このどれかが出ているときは、次のアミノ酸系を探す前に、動物病院で地肌と耳を見てもらってください。替えた日付、3回ぶんの秒数、かいた回数の3つを持っていくと、洗い方の話と体の話を切り分けてもらえます。
表示から言えないことを3行にする|次にアミノ酸系を選ぶときに見るサイン
選ぶときに見るサインは、棚の前ではなく、前の3回の中にあります。残しておくのは3行です。替えた日付、泡が切れるまでの秒数、3回目の翌日の指のすべり。この3行があると、次に別のアミノ酸系を手に取ったときに、比べる相手が自分の記録になります。表示どうしを比べるより、前の3回と比べるほうが答えが早く出ます。
- 1月11日/アミノ酸系に替えた1回目/泡切れ70秒
- 2回目/泡切れ55秒/翌日は根元で少し止まる
- 3回目/泡切れ50秒/翌日は毛先まで止まらない
3行目で秒数が落ち着いて、指が止まらなくなっていれば、そのアミノ酸系はその子の手順に合っています。合っているかどうかのサインは、成分の名前の側ではなく、回を重ねた記録の側に出ます。洗う日は月に1回か2回ですが、耳の入り口と口のまわりにスキンケアミストを当てて地肌の様子を確かめることは、毎日続けてください。
近藤 竜太 先生/白金高輪動物病院 院長・獣医師(麻布大学卒/比較眼科学会所属)
東京都港区白金1-2-2 白金ザ・スカイ西棟1階
※実際にお使いいただいている獣医師のご感想で、本記事の監修を受けたものではありません。
Product
mofuwa スキンケアミスト
200ml / 3,300円(税込)
アルコール・添加物・香料・界面活性剤・鉱物油・オイル・着色料・防腐剤の8つがフリー。気になる部分に直接なじませて、肌のコンディションを整えます。
商品ページを見るよくある質問
- アミノ酸系と書かれていれば、どれも同じですか。
- 系統が同じでも、配合されている量と液性が違えば、洗い上がりは変わります。表示には量が書かれていないので、同じアミノ酸系の中でも比べる必要があります。比べる材料になるのは、泡が切れるまでの秒数と、乾いたあとの指のすべりです。手元の3回ぶんの記録と照らすと、同じ系統の別の1本が合うかどうかが早く分かります。
- 猫に使うとき、犬と変える点はありますか。
- すすぎの終わりの基準を一段厳しくして、確かめるための回数を増やさないことです。猫は毛づくろいで自分の毛を口に入れるので、毛に残ったものの量が犬より多く体に入ります。そのぶん、流す秒数を長めに取ります。様子見は洗った回数ではなく、同じ場所を舐める時間が3日で元に戻るかどうかで見ます。
- 30〜60秒で生菌が検出されなかったというのは、家でも同じことが起きるという意味ですか。
- その試験条件の中で起きたこと以上の意味は持ちません。数字は、決められた菌種、決められた濃度、決められた接触時間という条件つきで出ています。家庭での使い方は条件が違うので、同じ結果になるとは言えません。書けるのは、どういう条件で何が確かめられたかまでです。家で見るのは試験の数字ではなく、その子の翌日の様子のほうです。
本記事は商品の情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。掲載している検証データは特定条件下での試験結果であり、すべての環境で同じ結果を保証するものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
