C11比較・選び方
香りに敏感な家族がいる場合
売り場でキャップを開け、香りを鼻に近づけたところで手が止まることがあります。その子には良さそうなのに、その香りは家に帰ったあと、香りを苦手にしている家族の鼻にも同じだけ届くからです。ペット用品は、香りの強さを箱の外から測れません。測れるのは、その香りがどこに、どれだけの時間残るかのほうです。毛に残った香りはその子と一緒に家じゅうを動き、布に残った香りは洗うまでその場所にとどまります。この記事では、好き嫌いの話をいったん外して、残る場所と残る時間の2つでペット用品を並べ直します。
香りが苦手な人が家にいるとき、ペット用品に先につける条件
香りが苦手な家族がいる家では、ペット用品をひとまとめに見ないところから始めます。先につける条件は1つで、その子の体に触れるものだけは香りを足さない、という線です。部屋の空気に足した香りは窓を開ければ薄くなり、布に足した香りは洗濯すれば落ちます。ところが毛に残った香りは、その子が寝室へ行けば寝室に、膝に乗れば服に移ります。香りの量そのものより、その香りが自分で動くかどうかのほうが、家の中では大きな差になります。
香りが苦手というのは、好みの話だけで終わりません。同じ部屋にいる時間が長いほど、鼻が休まる時間がなくなるという形で出ます。1日のうち8時間をその子と同じ部屋で過ごす家なら、ペット用品に足した香りは8時間ぶん届き続けます。売り場でキャップを開けた5秒と、家での8時間は、同じ香りでも別のものです。
- 体に触れるもの:シャンプー、ミスト、クリーム、ブラシにつけるもの
- 布に残るもの:寝床、ひざ掛け、ソファのカバー、家族の服
- 空気に出るもの:部屋にまくもの、トイレのまわりにまくもの
この3つに分けるだけで、香りが苦手な家族が我慢している場所が1か所に絞れます。多くの家で絞られるのは、体に触れるものの側です。理由は単純で、体に触れるものだけが、その子と一緒に移動するからです。ケアを毎日続けるほど、この列の香りは家の中で回数を重ねます。
毛・布・空気のどこに残るか|香りが苦手な家で出る違い
比べるのは商品の名前ではなく、香りが残る場所と、消えるまでにかかる時間です。同じ量の香りでも、残る場所が変われば、家族の鼻に届く回数は桁で変わります。次の表は、香りを足したものを残る場所ごとに並べ、消えるまでの時間と、元へ戻すのに要る手を置いたものです。
| 残る場所 | 薄くなるまで | 家族の鼻に届く場面 | 元へ戻すのに要る手 |
|---|---|---|---|
| その子の毛 | 次に洗うまで | 抱き上げるたび、膝に乗るたび | シャンプー1回ぶん |
| 服・ひざ掛け | 洗濯するまで | 座っているあいだずっと | 洗濯機を1回まわす |
| 寝床・クッション | カバーを洗うまで | 夜のあいだ同じ部屋で数時間 | カバーを外して洗う |
| 部屋の空気 | 30分から2時間 | 換気するまでの時間だけ | 窓を2か所開ける |
| 床とトイレのまわり | 1時間ほど | 床に近い高さで長く残る | 拭き取り1回 |
| ★結論 | 毛に残るものがいちばん長い | 家族の側では避けようがない | 体に使う1本を無香料にする |
表の上から2行が、香りが苦手な家族にとって逃げ場のない行です。空気と床は、窓を開ける・拭くという手で戻せます。毛と布は、洗うまで戻りません。元へ戻すのに人の手が要るものほど、先に無香料へ寄せる。これが、この表から取り出せる順番です。その子は毛づくろいで自分の毛を口に入れるので、毛に残るものは家族の鼻だけの話でもありません。
窓を開けない時期に、香りが苦手な家で起きること
同じ量の香りでも、家族が吸い込む時間は時期で変わります。変わっているのは香りの側ではなく、窓を開けている合計時間のほうです。真冬と真夏は、1日の換気が5分から10分で終わる家が多くなります。春と秋に1日2時間開けていた家なら、同じ1回の香りが部屋にとどまる時間は、それだけで十数倍になります。
- 真冬:暖房で空気が上に動き、床に近いところの香りが動きません。その子の鼻の高さは、床から30センチほどです
- 梅雨:布が乾ききらないので、寝床とひざ掛けに残った香りが次の週まで持ち越されます
- 換毛期:抜けた毛が家じゅうに散るので、毛に乗せた香りも一緒に部屋へ分かれて出ていきます
この3つが重なりやすいのが、冬から春へ移る2か月です。香りが苦手な家族が「最近きつい」と言い出す時期は、新しい品を買った時期ではなく、窓を開けなくなった時期と重なっていることがあります。ペット用品を見直す前に、その2か月のあいだ1日に何分窓を開けていたかを数えてみてください。数えてみて1日10分だった家なら、品を替えるより先に、開ける時間を20分にするほうが早く変わります。
夏に使い始めて問題がなかった1本が、冬になって家族の負担になることがあります。品が変わったのではなく、部屋の空気の入れ替わりが止まっただけです。買い足すかどうかを決める前に、いま何月かと、窓を開けている時間を先に確かめてください。
香りが苦手な家で、どっちを先に無香料にするか
先に無香料にするのは、体に使う側です。毎日その子の毛につくもの、つまりシャンプーとミストの列から始めます。mofuwa モイストシャンプーが無香料なのは、香りが苦手な人のためというより、ペットは自分のにおいを好み、余分なにおいがその子にとって負担になるからです。人の鼻に向けた香りを、最初から足していません。
この1本は、洗浄成分をアミノ酸系だけにして、量も少なくしてあります。ふつうなら泡が立ちにくくなるところを、原料の水で補っています。原料の水には、精製水で薄めていない電解水を使っています。この水そのものに汚れを落とす働きがあるので、少ない洗浄成分でも泡が立ちます。洗浄成分に使っているのはアミノ酸系だけで、合成のものは入れていません。
落としすぎないぶん、洗い上がりがごわつきにくく、トリートメントの工程が要りません。mofuwa モイストシャンプーで洗った日に浴室へ持ち込む容器は1本で、香りが苦手な家族がいる家では、香りのつく機会が2回から1回に減るという意味になります。工程が1つ減るのは飼い主の手間の話だけでなく、その子が浴室で耐える時間がそのぶん短くなるということです。
布と空気の側は、香りを重ねない形でそろえます。mofuwa 瞬間消臭スプレーも無香料で、においの上に別の香りを乗せる作りをとっていません。寝床のカバーやトイレのまわりに使っても、布の上で香りが積み上がりません。体の側を無香料にしたあとも布の側に香りが残っていれば、出どころはそこ1つに絞られます。家族が何に反応しているのかを確かめるのは、そこからのほうが早くなります。
体に使うものを無香料にそろえて2週間たっても、抱き上げたときのにおいが同じ強さで戻る。耳のふち、口のまわり、しっぽの付け根のどれかから出ていて、においのある面が先週より広い。洗った翌日には、もう洗う前と同じにおいがする。この残り方は、香りの足し引きでは説明がつきません。無香料にそろえた日と、どの面が何日目からにおったかを書き出して、動物病院で診てもらう日を決めてください。数えた日数と面の数は、そのまま持っていける記録になります。
もう一度ボトルを持ったときに見る2か所|香りが苦手な家のペット用品の決め方
売り場で見る場所は、2か所に減ります。その子の体に触れるものかどうかと、香りが残る場所が自分で動くかどうかです。ラベルに並んだ香りの名前を読み比べる時間は要りません。体に触れる列だけを無香料でそろえ、布と空気の列はそのあとで考えれば足ります。
最初の1回でやるのは、家にある容器を体に使うものと布に使うものへ分けることだけです。ペット用品の本数を減らさなくても、香りが苦手な家族の鼻に届く量は、その分け方で変わります。次に買い足す1本は、体の側に置くものかどうかで決めてください。
Product
mofuwa モイストシャンプー
300ml / 3,410円(税込)
アミノ酸系の洗浄成分で11成分無添加。天然由来の抗炎症成分7種とアミノ酸4種を配合し、原料の水には、精製水で薄めていない電解水を使っています。
商品ページを見るよくある質問
- 無香料と書いてあれば、香りが苦手な家族がいても大丈夫ですか。
- 無香料は、香りを足していないという表示です。原料そのもののにおいが残ることはあります。売り場で確かめるなら、キャップを開けた直後ではなく、開けて1分ほど置いてから鼻を近づけてください。足した香りは最初の数秒でいちばん強く出て、原料のにおいはそのあとに残ります。家で使う場面に近いのは、あとに残るほうです。
- 家族が苦手なのは人用の柔軟剤の香りです。ペット用品まで無香料にする必要はありますか。
- 同じ部屋では、香りは足し算で届きます。柔軟剤の香りが布から出ていて、その上にペット用品の香りが毛から動いてくると、家族の鼻に届く量は2つぶんです。ペット用品の側を無香料にすると、残るのは布の側だけになります。出どころが1つになってはじめて、家族が何に反応しているのかを確かめられます。順番としては、動くほうから外すと早く分かります。
- 香りつきのペット用品を、もう買ってしまいました。
- 使う場所を変えれば持っていられます。その子の体につけるのをやめて、玄関のマットや自分の持ち物など、動かない場所に限って使ってください。毛に乗らなければ、その香りが家じゅうを移動することはありません。週に何回どこで使ったかをひと月だけ書いておくと、家族の負担が軽くなった日と、変わらなかった日が分かります。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
