C04悩み解決
草むらのあとの汚れを繰り返さないために、毎日やっておきたいこと
いつもの散歩コースで、草むらを通るのが家を出て5分後だとすると、そのあとの25分は、汚れを抱えたまま歩いていることになります。歩く振動と毛の動きが、表面についたものを少しずつ内側へ運びます。同じ草むらでも、帰り道の最後に回せば、汚れを抱えて歩く時間は5分に縮みます。草むらの汚れの予防のためにできることは、拭き方を増やすことではなく、コースの中で草むらをいつ通るかを決め直すことです。
予防の入口は、草むらを歩く順番にある
草むらを歩けば、毛の表面には土と草の粉がつきます。ここまではどう歩いても変わりません。変わるのは、それが毛の表面にとどまるか、地肌の近くまで入るかです。そして、これを決めているのは草むらの種類ではなく、そのあと何分歩いたかのほうです。
歩いているあいだ、体には小さな振動が続きます。前足と後ろ足が地面に着くたびに、毛は根元から先へ向かって揺れます。この揺れが、表面にのっているだけの粒を、毛の重なりのすきまへ少しずつ送り込みます。そのまま歩き続ければ、毛の奥、地肌に近い層まで届きます。汚れが表面にあるうちなら手で払えますが、奥に入ったものは払えません。
| 行きに通る(家を出て5分後) | 帰り道の最後に通る(家まで5分) | |
|---|---|---|
| 汚れを抱えて歩く時間 | 25分 | 5分 |
| 毛の奥に入る量 | 歩いた時間ぶんだけ増える | 表面にとどまりやすい |
| 帰宅後の拭き取り | 奥に入ったものは拭き取りでは出ない | 表面を払うだけで多くが落ちる |
| その子が舐める機会 | 散歩中に立ち止まって足先を舐める | 家に着くまで機会が少ない |
| 途中で寝転ぶ機会 | 公園や河川敷で寝転べば、背中にも回る | ほとんどない |
この表がそのまま、草むらの汚れの予防の考え方です。予防は、汚れをつけないことではなく、ついた汚れが奥へ入る時間を短くすることです。草むらを避けて歩くのがいちばん確実ですが、草のにおいを嗅ぐ時間はその子にとって散歩の中身そのものなので、取り上げる必要はありません。通る位置だけを動かします。
外に出る猫は、こちらがコースを決められません。ただ、帰ってきて家に入る前の数十秒が、犬でいう「草むらを出た直後」に当たります。玄関で抱き上げる前に、足先とお腹を軽く払うだけでも、部屋へ持ち込まれる量は変わります。
毎日やっておきたいこと|草むらを最後に回す手順
やることは3つです。位置を確かめる、最後に回す、出た直後に止まる。散歩の時間も距離も変えません。順番だけを入れ替えます。
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いつものコースの中で、草むらがどの位置にあるかを確認する
地図アプリでコースをなぞってみてください。草が生えている区間が、家を出て何分の地点にあるかを書き出します。1か所とは限りません。植え込みの下、電柱の根元、公園の外周、河川敷の土手。その子が必ず鼻を入れる場所を全部拾ってください。ここで意外なほど多く見つかります。
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草むらを、コースのいちばん最後に回す
行き帰りが同じ道なら、行きは反対側の歩道を歩き、帰りだけ草むら側を通ります。周回コースなら、回る向きを逆にするだけで位置が入れ替わることがあります。草むらが複数あるときは、家からいちばん近い1か所だけを残して、遠いほうは行きに通らないようにします。においを嗅ぐ時間そのものは、最後の1か所にまとめれば減りません。
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草むらを出たらすぐ立ち止まって、その場で振らせる
草むらを出た地点で、リードを短く持って足を止めます。多くの子はここで自分から体を振ります。表面にのっているだけの粒は、この一振りで落ちます。振らないときは、体を軽く揺らすように背中をなでると出ることがあります。ここが、汚れがまだ表面にある最後の瞬間です。
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家までの5分は、寄り道をしない
残りの区間で別の草むらや土の地面に入ってしまうと、順番を入れ替えた意味がなくなります。最後の区間だけは、舗装された道をまっすぐ帰ってください。その子が立ち止まりたがる場所があるなら、それは草むらより前の区間に移します。
予防のためにコースそのものを削ると、散歩の楽しみが減って続きません。ここで変えているのは、通る位置と、出た直後の30秒だけです。距離も時間も嗅ぐ場所も、これまでどおりで構いません。
順番を入れ替えられない日もあります。工事で片側の歩道が通れない、雨で土手に上がれない、その子がどうしても先に草むらへ向かう。そういう日は、行きに通ったことを覚えておいて、帰宅後の拭き取りを足先とお腹まで広げてください。毎日完璧にやるより、通った位置を把握しているほうが役に立ちます。
草むらを出た直後の30秒|家でできるやり方
草むらを出た地点でやることは、振らせることだけではありません。この30秒でどこまで落とせるかが、帰宅後の作業量を決めます。手順3を、もう少し細かく分けます。
- 足を止めて、10秒待つ:歩きながらでは振りません。立ち止まって、リードを緩めてください。多くの子は数秒で自分から振ります
- 振ったあと、飾り毛を下から上へ手で払う:後ろ足の飾り毛としっぽの内側は、振っても落ちにくい場所です。毛の流れと逆に、下から上へ一度だけ払います
- お腹と内股を、手の甲でなでる:地面にいちばん近く、草に最初に触れる面です。手の甲で軽くなでるだけで、のっているだけの粒は落ちます
- 足先は、指のあいだを開いて見る:細い種が縦に刺さっていることがあります。横に擦らず、指を開いて確認だけしてください
このやり方でいちばん大事なのは、乾いた状態のうちにやることです。水も布も使いません。濡らすと粒が毛に貼りつき、そのまま歩けば奥へ入ります。外で使うのは手だけで足ります。
家に入ってからは、布を1枚用意します。足先とお腹は、その子が自分で口をつける場所です。mofuwa グルーミングスプレーは舐めても問題のない基準でつくられているので、布がひたひたになるまで含ませて構いません。乾いた布でこするより、湿らせた布を押し当てて一方向に引くほうが、毛の重なりに残った粒がそのまま布へ移ります。玄関で座らせて、足先4本とお腹だけ。ここも1分ほどで終わります。
| 対象 | 外で | 帰宅後 |
|---|---|---|
| 表面にのっている土と草の粉 | 振らせる・手で払う | 残っていれば乾いた布で |
| 飾り毛にからんだ細い草 | 下から上へ一度払う | 乾いてからブラシを通す |
| 足先の指のあいだ | 開いて見るだけ | 拭き取りで一本ずつ |
| 皮膚に刺さっている種 | 触らない | 家で抜かず、動物病院へ |
外での30秒を続けると、帰宅後の拭き取りは足先とお腹だけで済むようになります。作業が減ると続きます。続くと、予防は毎日のものになります。逆に、外で何もせずに帰ってから全身をやろうとすると、時間がかかるので数日で止まります。
毎日のコツに落とすことと、家での予防をいったん止める目安
続けるコツは、覚えることを1つに絞ることです。手順は4つありますが、毎日思い出すのは「草むらは最後」だけで足ります。位置の確認は最初の1日だけ、出た直後に止まるのは体が覚えます。
| やること | 頻度 |
|---|---|
| コースの中の草むらの位置を書き出す | 最初の1日だけ。季節で草が伸びたら見直す |
| 草むらを最後に回す | 毎日 |
| 出た直後に足を止めて振らせる | 毎日 |
| 飾り毛とお腹を手で払う | 草むらに入った日だけ |
| 帰宅後に足先を拭き取る | 毎日 |
予防の考え方としてもうひとつ置いておきたいのは、結果を毛ではなく時間で見ることです。「汚れがゼロになったか」で判断すると、うまくいっていても続きません。順番を入れ替えた週と、その前の週で、帰宅後の拭き取りに何分かかったかを比べてください。分単位で減っていれば、条件は動いています。
予防を毎日のものにできるかどうかは、道具を出すまでの手数で決まります。グルーミングスプレーと布を靴箱の上に出したままにしておくと、リードを外した流れでそのまま足先に入れます。犬は体から脂を出すので、昨日拭いた足先も今日また同じように汚れます。草むらを最後に回した日でも、持ち帰る量がゼロになるわけではありません。ゼロを目指すより、毎日届く手数に落としておくほうが、汚れの溜まらない状態が続きます。
草むらに入っていない日も同じ場所が汚れる、同じ場所を舐め続けている、皮膚が赤くなって範囲が広がっている、指のあいだが腫れている、しこりのように盛り上がっている、においが強くなった、足を地面につけたがらない。こうした形が出たときは、拭き取りを足すより先に、動物病院で見てもらってください。草の細い種は皮膚の中へ入っていくことがあり、日がたつほど取り出しにくくなります。
相談するときは、いつ、どこの草むらを歩いたか、順番を変えてから何日たったか、家で何を使ったかを伝えてください。コースの位置が分かると、その季節にその場所で何が出やすいかから絞り込めます。
草むらは、その子が鼻をいちばん使う場所です。取り上げずに、通る位置と、出た直後の30秒と、帰ってからの足先。この3つだけを毎日の形にして、明日の散歩から順番を入れ替えてみてください。
Product
mofuwa グルーミングスプレー
300ml / 2,970円(税込)
特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。
商品ページを見るよくある質問
- 行きも帰りも草むらを通る道しかありません。どうすればいいですか?
- 通る回数を1回に減らすところから始めてください。行きは反対側の歩道を歩く、行きだけ抱いて通る、行きは足早に通って嗅がせるのは帰りだけにする。どれか1つでも、汚れを抱えて歩く時間は半分になります。それも難しいときは、草むらを出た直後に足を止めて振らせる工程を、行きと帰りの両方でやってください。
- 草むらを最後に回すと、帰り道でにおいを嗅ぐ時間が増えて、散歩が長くなりませんか?
- 全体の時間は変えなくて構いません。行きに嗅がせていたぶんを、そのまま帰りに移すだけです。時間が延びるとしたら、これまで行きと帰りの両方で嗅がせていたということなので、そこを1回にまとめると、むしろ短くなります。
- 雨上がりの草むらは、順番を変えても意味がありますか?
- 濡れているときは、順番の効き方が変わります。水を含んだ土は毛に貼りつくので、乾いた日のように振っただけでは落ちません。雨上がりは、草むらを最後に回したうえで、帰宅後にいったん乾かしてから払うほうが確実です。濡れたまま拭くと、奥へ広げることになります。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
