C11比較・選び方

環境負荷で選ぶペットケア

公開日 2026年5月27日|文=mofuwa編集部

明るい部屋の淡い木の床で、日の差す窓辺に寄り添って休んでいる薄い色の犬と白い猫
家の外へ出ていく量が動くのは、棚の上ではなく、使ったあとの数分のほうです。写真:Daga_Roszkowska/Pixabay

環境のことまで考えて選ぼうとすると、たいてい容器の素材表示と、詰め替えの有無を探すところで手が止まります。棚の上で確かめられるのは、そこまでだからです。ただ、ペット用品で家の外へ出ていく量がいちばん大きく動くのは、使ったあとに排水口へ流れる側と、そのあいだ出しっぱなしになるお湯のほうです。見る順番を、容器から工程へ入れ替えます。1回のケアに何分かかり、それを1か月に何回やるのか。この掛け算が、容器の数よりも先に出てきます。

棚の上ではなく、排水口の先を見る|ペット用品の環境負荷がいちばん動く場所

ペット用品で家の外へ出ていくものは、4つに分けられます。流したお湯と水、排水へ行った中身、乾かすのに使った電気、そして捨てた容器です。棚の前で確かめられるのは4つ目だけで、残りの3つは使い方のほうで決まります。

この4つのうち、1回あたりの量が最も大きいのは1つ目です。ある家で洗う日の工程を計ったところ、濡らすのに2分、洗いに3分、すすぎに4分、もう一度すすぐのに3分かかっていました。すすぎだけで7分、湯を出したまま立っている時間です。これを月2回として、1年で168分。容器の数え方とは桁が違います。

だからペット用品を環境で選ぶときは、1回のケアに何分かかるかを先に見て、そのあとで容器を見ます。順番を逆にすると、いちばん大きいところに手が入らないまま、詰め替えの有無だけで選び終わることになります。毎日のケアで使う品と、月に数回の品では、この掛け算の答えがまるで違ってきます。

1回のケアで、家から何がどれだけ出ていくか|洗う品と拭く品を環境で比較する

同じ「体をきれいにする」でも、洗う工程と拭く工程では、出ていくものの中身が入れ替わります。洗う工程は湯と電気が大きく、拭く工程はほとんど出ていきません。そのかわり、拭く工程は1回でどうにかできる面積が限られるので、回数のほうが増えます。列を商品ではなく条件で並べると、家ごとの答えが出せます。

1回あたり、家の外へ何が出ていくか。月の回数を掛けたときどちらが大きいか
見るところ全身を洗う工程部分を拭く・吹きかける工程
流す湯の分数すすぎで5〜8分0分
乾かす時間被毛の量しだいで10〜30分自然に乾く範囲
排水へ行く中身使った量がそのまま流れる被毛と布に残り、洗濯でまとめて流れる
1回でまかなえる面積全身足先・口のまわり・背中など1〜2か所
1か月の回数2回前後20〜30回
その子の負担浴室にいる時間が長い短い時間で終わる
結論の行回数は少ないが、1回の量が大きい回数は多いが、出ていく量はほぼ増えない

表の最終行が、環境で比較したときの答えです。洗う工程は1回を短くするほうへ、拭く工程は回数を気にせず使うほうへ倒します。どちらか片方に寄せる話ではなく、役割が違います。毎日のケアを拭く工程で回しておくと、洗う工程の回数を無理なく間隔どおりに保てるので、結果として湯と電気の合計が下がります。

犬と猫でも寄る先が違います。犬は散歩で外から持ち帰るものがあるので、帰宅後の拭く工程が1日1〜2回入ります。猫は自分で毛づくろいをするぶん回数は少なく、換毛の時期にブラシの回数が跳ね上がります。犬は毎日の拭く工程、猫は時期ごとのブラシの工程が、それぞれ合計を動かす場所です。

流れていく中身の量は、泡の立て方で決まる|ペット用品の中身を環境から見分ける

排水へ行く量を決めているのは、1回に押し出した量です。そして押し出す量を決めているのは、たいてい泡立ちの手ごたえです。泡が立たないと感じたときに足す一押しが、そのまま流れる量になります。

界面活性剤は、水と油をなじませて汚れを浮かせるために入っている成分です。量を増やすほど泡は立ちやすくなるので、泡立ちを確保するために多めに配合する設計は広く採られています。これは良し悪しの話ではなく、泡と洗浄成分の量がつながっているという仕組みの話です。だから、同じように洗えて、押し出す量が増えにくい品を選べると、排水へ行く量は自然に下がります。

見分け方は、成分表の長さではありません。買う前に見られるのは次の3つです。

3つとも、環境のためだけの項目に見えて、実際にはその子の皮膚と被毛の話にもつながっています。すすぎが長い日ほど浴室にいる時間が延び、乾かす時間も延びます。出ていく量が少ない工程は、たいていその子が浴室で耐える時間も短くなっています。ペット用品を環境から見分ける作業は、使われる側の時間を数えることとほとんど重なります。

工程を1つ減らすと、お湯と時間が同時に減る|毎日のケアでペット用品を環境から選ぶ

4つの出口を同時に下げられる打ち手は1つだけで、それは工程を1つ減らすことです。洗ってから別の品を重ねる工程が1つ減ると、その品の量も、それを流すためのすすぎの分数も、置いていた容器も、まとめてなくなります。

mofuwa モイストシャンプーは、原料の水に電解水を使っています。電解水そのものに汚れを落とす働きがあるので、泡立ちを水の側から後押しでき、アミノ酸系の洗浄成分を量も抑えたまま泡が立ちます。落としすぎないぶん洗い上がりがごわつきにくく、そのあとに重ねる工程を前提にしていません。すすぐ対象が1品ぶんで済むので、すすぎの分数がそこで止まります。

先ほどの家の例で言えば、重ねる工程ぶんのすすぎ3分がなくなります。月2回で6分、1年で72分。同じ子を同じ回数洗って、湯を出している時間だけが短くなる計算です。浴室にいる時間が短くなるので、その子が身をよじって待つ時間も一緒に減ります。モイストシャンプーが無香料なのも、ペットは自分のにおいを好むという理由からで、香りを流し落とすための追加のすすぎが要りません。

毎日のほうは、拭く工程で回します。mofuwa グルーミングスプレーは吹きかけてブラシを通すところまでが1回で、湯も電気も使いません。猫だけの家なら猫用 mofuwa グルーミングウォーターが同じ位置です。足先や口のまわりだけを整える日を挟めるので、全身を洗う日の間隔を無理なく保てます。環境で選ぶという言い方をするなら、いちばん大きいのは「洗う日を減らす」ではなく「洗う日以外の手を持っておく」ほうです。

容器の側は、最後に決めます。mofuwa グルーミングスプレーや mofuwa スキンケアミスト、mofuwa 入浴シャンプー、mofuwa 瞬間消臭スプレーには詰め替えが用意されているので、毎日出番のある品から順に切り替えれば、捨てる容器の数が下がります。順番としては、分数、回数、そして容器です。

Caution工程を減らしたのに、洗う回数のほうが増えていくとき

間隔を保てていたはずの洗う日が、月2回から4回、6回と増えている。すすぎを短くしたのに、乾かす時間だけが以前の倍かかる。毎日の拭く工程で触れている足先や口のまわりの皮膚が赤い。被毛のべたつきやにおいが、洗った翌日に戻ってくる状態が2週間続いている。こうした動き方は、工程の数やペット用品の選び方では説明がつきません。洗った日付と、乾かすのにかかった分数の記録は、そのまま診察で使える材料になります。回数と分数を書き出して、動物病院で診てもらう枠を取ってください。

分数・回数・容器の順に見る|犬と猫で、環境の見方がどっちへ寄るか

環境で選ぶ順番は、1回の分数、1か月の回数、最後に容器です。この順で見ると、同じ家でも犬と猫で答えが別れます。どっちが正しいという話ではなく、動かせる場所が違います。

犬と猫で、いちばん大きく動かせるところはどこか
見るところ犬のいる家猫のいる家
回数を動かしているもの散歩の回数と天気毛づくろいと換毛の時期
いちばん大きい1手帰宅後の拭く工程を1回で終える換毛の時期にブラシの回数を寄せる
湯と電気が出る場所泥のついた日の洗い毛玉ができたときの部分洗い
容器で下がるところ毎日使う品の詰め替え使う部位が決まった品の容量

犬のいる家は天気に回数を動かされるので、雨の続く週にどう終わらせるかで1か月の合計が決まります。猫のいる家は時期に動かされるので、換毛の前に手を打てるかどうかです。どちらも、動かせるのは洗う日そのものより、その手前にある毎日のほうです。

今日できるのは、次に体を洗う日に、すすぎに何分かかったかを計っておくことです。その1つの数字に月の回数を掛ければ、自分の家でいちばん大きい出口が分かります。容器を見比べるのは、そのあとで足ります。

Product

mofuwa モイストシャンプー

mofuwa モイストシャンプー

300ml / 3,410円(税込)

アミノ酸系の洗浄成分で11成分無添加。天然由来の抗炎症成分7種とアミノ酸4種を配合し、原料の水には、精製水で薄めていない電解水を使っています。

商品ページを見る

よくある質問

洗う回数を減らせば、それがいちばん環境にはよいのではありませんか。
湯と電気の合計だけを見ればそうなりますが、間隔が空きすぎると1回の洗いが長くなります。汚れが溜まった状態から洗うと、すすぎに時間がかかり、乾かす時間も延びるので、1回あたりの量が増えます。回数を半分にしても1回の分数が倍になれば、合計は変わりません。適した間隔を保ちながら、洗う日以外の日に拭く工程を挟むほうが、合計は下がります。間隔そのものは、その子の被毛の量と生活で決めてください。
詰め替えのある品と、容器が小さい品では、どちらが環境の面では有利ですか。
使う頻度で入れ替わります。毎日出番があって本体が短い間隔で空く品は、詰め替えのほうが捨てる容器の数を下げます。半年に1本しか空かない品は、詰め替えにしても年に1回ぶん下がるだけで、そのあいだ在庫の袋が棚に置かれます。頻度の低い品は、容器を小さくして使い切るほうが、残ったまま捨てる中身が出ません。頻度が高いか低いかを先に決めると、この問いは片づきます。
家で洗わずトリミングに出す場合、家から出ていく量は考えなくてよいのでしょうか。
家の外へ出る量は減りますが、なくなるわけではなく、場所が移るだけです。考える対象として残るのは、トリミングとトリミングのあいだに家でやる毎日のケアのほうです。ここを湯を使わない工程で回せていれば、間隔を延ばさずに保てます。逆に、あいだの日に何もしないでいると、次の1回で落とすものが増え、そのぶん時間がかかります。家でやる部分は、回数ではなく1回の短さで見てください。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。