C09シーン別・暮らし
共働きで時間がない人が雨の日の散歩で困ること、その手当て
雨の日の朝、玄関を出るまでに6分かかって、いつもの電車を1本落としました。レインコートを引き出しから探して、着せて、傘を出して、リードをつけて、鍵を閉める。歩いたのは晴れの日と同じ15分の散歩です。それなのに帰ってきてからの後始末に11分かかって、出勤の支度が全部後ろへずれました。増えたのは歩く時間ではなく、その前と後ろにくっついた工程のほうです。共働きの家では、朝も夜も動かせる時刻が決まっています。時間がないというのは1日の総量が足りないという意味ではなく、伸びた分を吸収する場所がどこにもないという意味です。この記事は、雨の日の散歩で増えた支度と後始末を、7つの問答で削っていく話です。答えのうち1つは「やらなくていいこと」にしてあります。
雨の日の散歩を休む日を、天気ではなく朝の6分で決める|時間がない人の最初の疑問
答えから書きます。休んでいい日はあります。ただし決め手になるのは雨の強さではなく、その朝に玄関で使える時間が6分あるかどうかです。共働きの家では、朝に動かせる時刻がありません。出る時刻が先に決まっていて、そこから逆算した残りだけが使えます。雨の日の散歩は、その残りを6分ぶん先に食べにきます。6分がない朝に無理に出ると、削られるのは自分の朝食か、その子の後始末のどちらかです。
時間がないという条件のもとでは、判断を天気に預けないほうが早く決まります。雨の強さは玄関を出るまで分かりませんし、出てから変わります。「今日は6分あるか、ないか」だけなら、目が覚めた時点で答えが出ます。雨の日の散歩を休むかどうかで毎朝5分迷う人が、その迷っている5分でだいたい支度を終えられる、というのはよくある話です。
休むと決めた日に、代わりにやることを1つだけ置いておきます。いつも散歩に出ていた時刻に、玄関のドアを開けて、外のにおいだけ嗅がせて閉める。30秒です。これは散歩の代わりではなく、時刻の代わりです。共働きの家では、その子の1日の目印が朝と夜の散歩の時刻しかありません。雨の日にその目印まで消えると、次の晴れの日に玄関で急かされることになります。距離を埋めようとしなくて構いません。埋めるのは時刻のほうです。
雨の日が3日続いた週に、朝を2日続けて休んでも、3日目の朝はいつもと同じ形で出られました。崩れたのは3日目からで、玄関で座らない、リードをつけるときに動く、という形で出ます。そこまで来たら、朝ではなく夜の散歩を10分だけ長くします。時間がない朝を伸ばすより、夜を伸ばすほうが実際に実行できます。3日という数字は目安で、その子によって前後します。2日続けて休んだ翌朝の玄関の様子を1回だけ見ておくと、自分の家の日数が分かります。
雨の日の散歩とは、前と後ろに工程が2つ足される日のことです
ここが、この記事でいちばん書きたかったところです。雨の日の散歩は、晴れの日の散歩に「濡れる」という条件が乗った同じ行事ではありません。散歩の前に支度という工程が1つ、散歩の後ろに後始末という工程が1つ、それぞれ丸ごと足されている別の行事です。歩いている15分だけを見ていると、この2つが見えません。時間がないと感じているのに何を削ればいいか分からないのは、削りたい場所を数えていないからです。
| 晴れの日 | 雨の日 | |
|---|---|---|
| 出る前の支度 | リードをつける 30秒 | コートを探す・着せる・傘とリードを用意する 6分 |
| 歩いている時間 | 15分 | 15分 |
| 帰ってからの後始末 | 前あしを拭く 2分30秒 | 四つ足と腹まわり6分・コートを外して干す3分・リードと首輪2分 |
| 玄関の内側の合計 | 3分 | 17分 |
| 散歩1回の合計 | 18分 | 32分 |
| 朝の予定への影響 | なし | 14分ぶん後ろへずれる |
散歩1回で見ると18分が32分です。雨の日は、散歩にかかる時間がほぼ倍になります。ただし倍になった内訳を見ると、歩いている15分は1秒も増えていません。増えたのは玄関の内側の3分が17分になった部分だけです。時間がないときに手を入れる場所は、この14分の中にしかありません。歩く時間を削っても、この14分は動かないからです。
共働きの家では、もう1つ条件があります。使える時刻が朝と夜の2つしかなく、その2つはどちらも前後を別の予定にはさまれています。朝は出勤の時刻、夜は帰宅と食事の時刻です。14分が増えたとき、その14分を吸収する空きがどちらにもありません。だから雨の日は、単に忙しいのではなく、予定が1つずつ後ろへ押されます。押された先で削られるのは、たいてい優先度を言葉にしていないものです。
- 支度の6分:コートを探す2分/着せる2分/傘とリードとタオルを出す2分
- 後始末の11分:四つ足と腹まわり6分/コートを外して干す3分/リードと首輪2分
- この中で前の晩に動かせるもの:探す2分と、用意する2分の合計4分
- この中で短くできるもの:拭く6分。順番を固定すると4分になります
- この中で短くできないもの:着せる2分。ここは慣れの問題で、日数でしか縮みません
- この中でやらなくていいもの:乾かしきること。朝の時刻には最初から入りません
散歩を短くしていいですか。15分を何分まで削れるのか知りたいです
削れますが、そこを削っても時間がない朝は楽になりません。15分を10分にすると5分浮きます。散歩1回の合計は32分から27分になります。減ったのは15%です。玄関の内側の17分はそのまま残っているので、朝の予定が後ろへずれる感覚はほとんど変わりません。雨の日に「今日は短くしよう」と決めて出ても、帰ってきてから同じところで詰まるのは、削った場所が違うからです。
削る場所を内側に移すと、数字の動き方が変わります。支度の6分のうち、コートを探す2分と、傘とリードとタオルを出す2分は、前の晩の1分でまとめて消えます。玄関に袋を1つ置いて、コート・布・替えのリードを入れておくだけです。朝にやるのは袋を開けることだけになり、支度は6分から2分になります。前の晩の1分は、共働きの家でいちばん動かしやすい時刻です。寝る前は、出る時刻のような外から決まった締め切りがありません。
| 削る場所 | 減る分数 | 実行のしやすさ |
|---|---|---|
| 歩いている時間を15分から10分に | 5分 | その場でできるが、翌日の落ち着きに響くことがあります |
| 前の晩に袋を用意しておく | 4分 | 寝る前の1分。共働きでいちばん動かしやすい時刻です |
| 拭く順番を固定する | 2分 | 毎回同じ順にするだけ。考える時間が消えます |
| コートの干し場所を玄関に決めておく | 2分 | フックを1つ足すだけで、部屋まで運ばなくなります |
| 朝に乾かしきるのをやめる | 朝の予定から60分以上 | そもそも入っていなかったものを、予定から外します |
拭く順番を固定する、というのは具体的には四つ足を右前・左前・右後ろ・左後ろの順で回して、最後に口のまわりで終える、というだけのことです。毎回同じ順にすると、次にどこを触るかを考える時間がなくなります。雨の日の散歩から帰った直後の6分のうち、実際に手が動いているのは4分ほどで、残りは迷っている時間です。時間がない朝にいちばん効いたのは、手を速くすることではなく、迷う場所を減らすことでした。
歩く時間そのものについて、1つだけ補足します。雨の日だからという理由で毎回10分にすると、その子の側では雨の日が短い日として定着します。それ自体は悪いことではありませんが、雨が続く週に朝を休みたくなったとき、休める余地が先になくなります。散歩を短くするのは、支度と後始末を削っても間に合わない朝だけにしておくと、手札が1枚残ります。
朝の散歩をやめて、夜にまわしても大丈夫ですか
まわして大丈夫です。ただし理由は「夜のほうが時間があるから」ではありません。共働きの夜も、帰宅して食事を作って片づけるまでは詰まっています。雨の日に夜へまわす理由は別のところにあって、濡れが乾くまでの時間が、誰の時間と重なるかが朝と夜で違うからです。ここは、共働きの家でだけ起きる条件です。
朝に雨の日の散歩へ行くと、帰ってから後始末をして、そのまま家を出ます。地肌の近くまで水が入っていた場合、乾ききるまでには1時間から2時間かかります。その1〜2時間は、家に誰もいない時間と丸ごと重なります。途中でどうなっているかを見られませんし、途中で手を足すこともできません。夜なら、乾くまでこちらが家にいます。同じ後始末でも、あとから足せるかどうかが違います。
だから、雨の日だけ組み替えます。朝は5分の外出にして、夜を本番にする。朝は玄関先で用を足して戻るところまで、後始末は1分半で切ります。夜は通常どおり歩いて、帰ってから5分の後始末をして、乾くまでを見ます。雨の日の散歩を1日1回にまとめてしまうより、この形のほうが実際には回りました。朝を0にしないのは、時刻の目印を消さないためです(1つめの問答に書いたとおりです)。
-
朝は玄関から5分。後始末は1分半で切る
四つ足と口のまわりだけです。乾きは待ちません。待てない時刻に待つ予定を置くと、毎回できなかったという記録だけが残ります。
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夜の散歩を、いつもより10分早い時刻に置く
帰宅してすぐ出ると、食事の支度と後始末がぶつかります。先に散歩、あとに食事。この順にすると、乾くまでの時間が食事の時間と重なって、待っている感覚がなくなります。
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夜の後始末は5分。四つ足のあと、背中から尾のつけ根まで一往復
朝より1か所だけ増やします。増やす場所を毎回同じにしておくと、朝と夜のどちらをやったのかを思い出さずに済みます。
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寝る前に、その子の寝床の布を手で触る
10秒です。湿っていたら、夜の5分が足りていなかったという答え合わせになります。雨の日の散歩を続けていると、この10秒だけで自分の家の適量が決まっていきます。
夕方に帰ってきたときの部屋のにおいも、朝の後始末が足りていたかどうかの手がかりになります。いつもと違うと感じた日は、朝に地肌の近くまで水が残っていた日です。これは責める材料ではなく、翌日の配分を決めるための材料です。時間がないときほど、判断の材料を1つに絞っておくと迷いません。毎日の習慣として残すなら、帰宅後の玄関で1回鼻を使う、それだけで足ります。
レインコートは時短になりますか。着せるほうが遅くなりませんか
差し引きで決まります。そして、最初の2週間は遅くなります。レインコートは、時間を減らす道具ではなく、後ろにある時間を前へ持ってくる道具です。支度の側に1〜2分を先に払って、後始末の側を4〜5分減らす。前借りだと思って見ると、いつ元が取れるかを自分で計算できます。時間がない人にとって、これは買うかどうかより大事な話です。
| 時期 | 着せるのにかかる時間 | 後始末 | 合計の増減 |
|---|---|---|---|
| 1〜3回め | 3分(嫌がって動く) | 7分 | +1分。損をします |
| 4〜8回め | 1分30秒 | 6分 | −2分30秒 |
| 9回め以降 | 40秒 | 6分 | −4分 |
| 晴れの日に2回練習した場合 | 最初から1分 | 6分 | 1回めから−4分 |
表の最後の行が、この問答の答えです。晴れの日に、玄関で着せて外すだけを2回やっておくと、雨の日の1回めから元が取れます。練習を晴れの日に置くのは、晴れの日には時間の余りがあるからです。時間がない人が雨の日に新しいことを始めると、その日の朝がまるごと崩れます。新しい道具を入れる日は、余りがある日に決めておくほうが確実です。
もう1つ、見積もりのために知っておきたいことがあります。コートを着せても、後始末は0にはなりません。残るのは四つ足と、口のまわりです。ここは着せていても変わらないので、雨の日にコートを使った日でも、帰ってからの1分半は必ず要ります。これを知らないまま「コートを着せたから今日は何もしなくていい」と考えると、翌日に玄関のにおいで気づくことになります。残る場所が分かっていれば、コートの日の後始末を1分半で見積もれます。見積もれる作業は、時間がない朝でも予定に入ります。
濡れたコートを部屋まで運ぶと、運ぶ時間と、干す場所を探す時間と、翌日に取りに行く時間の3つがかかります。玄関にフックを1つ足して、そこで外してそこに掛ける。これだけで後始末が2分縮み、翌朝の支度で探す時間も消えます。雨の日の散歩は同じ場所を1日に2回通るので、玄関の側に道具を寄せるほど、時間がない朝の予定に収まりやすくなります。
帰ってから、どこまでやったら終わりにしていいですか
終わりの線は1本ではなく、朝用と夜用の2本を持ってください。共働きの家では、朝と夜で使える時間が違います。同じ線を引いておくと、朝に必ず届かなくなり、届かなかったという感覚だけが毎日たまります。線を2本にすると、朝は朝の線まででちゃんと終わりになります。雨の日の散歩でいちばん消耗するのは、実際の作業量よりも「まだ途中だ」と思っている時間のほうでした。
| 朝の線(1分30秒) | 夜の線(5分) | |
|---|---|---|
| 四つ足 | 右前・左前・右後ろ・左後ろの順で1回 | 同じ順で、指のあいだまで1回 |
| 口のまわり | 1回 | 1回 |
| 腹まわり | やらない | 手のひらで触って、湿っていたら1回 |
| 背中から尾のつけ根 | やらない | 毛の流れに沿って一往復 |
| 乾かす | 待たない | そのまま部屋で。ドライヤーは使わなくて構いません |
| コートとリード | 外して玄関のフックへ | 外して玄関のフックへ。首輪は拭いて掛ける |
玄関の内側でやる作業なので、道具は最初から1つに決めておきます。mofuwa グルーミングスプレーは、使う場面として「お散歩のあとに」が最初から挙がっている犬猫用のケアスプレーです。布に含ませて、上の順で1回ずつ当てます。布は朝なら1枚、夜なら2枚で足ります。枚数を先に決めておくと、途中で足しに行かなくなるので、後始末が見積もりどおりに終わります。雨の日の散歩のあとに時間がないと感じるのは、途中で何かを取りに立つ回数が多いからでもあります。
朝の線に「乾かしきる」を入れない理由を、はっきり書いておきます。地肌の近くまで入った水は、1時間から2時間かけて乾きます。朝の時刻には、この作業は最初から入りません。入らないものを予定に置くと、毎朝そこで失敗します。朝は1分半で切って、乾くのは日中に任せる。夜は5分かけて、乾くまでを見る。この割り切りができると、雨の日の散歩は共働きの朝でも回ります。
ただし、朝の線で切ったあとに残った濡れが、夕方まで同じ場所に残り続けているようなら、それは配分の問題ではありません。同じ場所だけがいつも乾いていない、その場所を気にしてなめている、地肌が赤い。こうしたときは、後始末の分数を増やす前に見ておくところが別にあります。この点は最後の整理でもう一度触れます。
雨の日に、やらなくていいことはどれですか
ここが7つのうちで唯一「やめる」側の問答です。時間がない人に手を足しても、実行されないまま罪悪感だけが増えます。やめるものを先に決めておくと、雨の日の朝に迷う回数が減ります。下の表は、雨の日の散歩を続けるために落としてよいものと、落とさないほうがいいものを分けたものです。
| 内容 | そう決める理由 | |
|---|---|---|
| やめる | 帰ってすぐに乾かしきること | 朝は時刻に入りません。夜も、部屋で自然に乾くのを待って構いません |
| やめる | 雨のたびに洗うこと | 洗う工程は、支度と後始末の外側にもう1つ足すことになります |
| やめる | 毎回コースを選び直すこと | 屋根のある道を探している時間が、歩く時間より長くなります |
| やめる | レインコートを毎回洗うこと | 水を切って掛けておけば足ります。洗うのは週の終わりに1回で構いません |
| 続ける | 四つ足の指のあいだ | 雨の日にいちばん残る場所で、ここだけは分数を削らないほうが後が楽です |
| 続ける | 水を飲む量を見ること | 1日の変化がいちばん早く出ます。器を見るだけなので5秒です |
| 続ける | 散歩の時刻 | 休む日でも時刻だけは残す。共働きの家では、これがその子の目印です |
コースを選び直すのをやめる、という項目に補足します。雨の日の朝に「今日はどこを歩くか」を考え始めると、玄関で2〜3分止まります。雨の日のコースは1本だけ決めて、雨が降ったらそこしか歩かない。屋根の有無で毎回選び直すより、同じ道を歩いたほうが、帰ってからの後始末の量も毎回同じになります。量が毎回同じなら、分数の見積もりが立ちます。時間がないときに必要なのは、いちばん短い道ではなく、いちばん読める道でした。
洗うのをやめる、という項目についても一言。雨の日ごとに洗うと、洗う15分と乾かす30分が新しく足されます。共働きの家に、その45分が入る時刻はありません。洗うのは週末の1回に置いて、平日はグルーミングスプレーと布で朝1分30秒・夜5分を回す。この分け方にすると、雨が何日続いても平日の時刻が動きません。雨が続く週にどうしても気になるときは、四つ足と腹まわりだけを部分的に洗って、体全体はそのままにしておく形もあります。
増えた工程を落とす順に、7つを並べ直す|雨の日の散歩と時間がない朝に残る疑問
最後に、ここまでの7つを、実際に手を動かす順に並べ直します。並べる軸は「やる価値」ではなく「入る時刻があるかどうか」です。共働きの家では、価値の高い順に並べても、入る時刻がなければ実行されません。下の表は、雨の日の散歩の玄関の内側17分を、8分にするための割り当てです。
| いつ | やること | かかる時間 |
|---|---|---|
| 前の晩 | コート・布2枚・替えのリードを袋にまとめて玄関に置く | 1分 |
| 前の晩 | その子の寝床の布を手で触る | 10秒 |
| 朝 | 袋を開けてコートを着せ、傘を持って出る | 1分 |
| 朝 | 5分歩く。コースは1本に決めておく | 5分 |
| 朝 | 四つ足を決めた順で1回、口のまわりを1回 | 1分30秒 |
| 朝 | コートを玄関のフックへ掛ける | 20秒 |
| 夜 | 帰宅してすぐ、食事の支度より先に散歩へ出る | 15分 |
| 夜 | 四つ足・口のまわり・背中から尾のつけ根まで一往復 | 5分 |
| 夜 | 水の器を洗って入れ替え、飲む量を見る | 1分 |
| 週末 | 洗うならここで1回 | 45分 |
玄関の内側の合計は、朝が2分50秒、夜が5分で、合わせて8分です。最初の17分から9分減りました。減った9分の内訳は、前の晩に移した4分、順番を固定して消えた2分、干し場所を決めて消えた2分、探す時間が消えた1分です。歩いている時間は1分も削っていません。雨の日の散歩で時間がないと感じていたものの正体は、歩く時間ではなく、玄関の内側で迷っていた時間でした。
この表に入らなかったものが、やめてよいものです。乾かしきること、雨のたびに洗うこと、毎回コースを選び直すこと、コートを毎回洗うこと。やる価値がないから落とすのではなく、入る時刻がないから落としています。時間がないという条件は、優先順位ではなく時刻の数で決まります。時刻が2つしかない家では、2つに入らないものは最初から予定に入れないほうが、毎日が続きます。
最後に残る疑問は、たいてい「これで足りているのか」というところです。判断は1つで足ります。雨が3日続いた週の終わりに、いつもと同じ場所を触って、湿りと手ざわりが晴れの週と同じかどうか。同じなら足りています。違うなら、夜の5分に1か所だけ足します。増やすのは常に1か所ずつにしてください。2か所同時に変えると、どちらが動いたのか分からなくなり、次の雨の週にまた迷うことになります。
雨の日の散歩を工夫しても、同じ場所だけがいつも乾き残る、その場所をなめ続けている、地肌が赤い、においが日ごとに強くなる、足を気にして歩き方が変わった、耳を振る回数が増えた。こうした変化が重なっているときは、拭く分数を増やす前に動物病院にご相談ください。雨が続いた日数と、いつもの後始末にかけている分数をメモして持っていくと、その場で切り分けてもらえます。時間がないときほど、早めに相談するほうが結果として短く済みます。
雨の日の散歩でいちばん効いたのは、道具を増やすことではなく、前の晩に袋を1つ用意しておくことでした。玄関に置いた袋が、朝の迷いを1分ずつ削ります。次の雨までにやることは、その袋に何を入れるかを3つに決めておくことだけです。コート、布、替えのリード。これで玄関の内側は8分に収まります。分数を決めているのは道具の数ではなく、置き場所のほうでした。
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商品ページを見る本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
