C08季節・行事
タオルで押さえるか、濡らしてから拭くか|ドライヤーの前で分かれる
雨から帰った日のタオルドライには、押さえて水を移す作業と、汚れを拭き取る作業が、同じ1枚の中で混ざっています。押さえるだけで足りる日に拭こうとすると、濡れた毛はかえって絡みます。逆に、泥の粒が混じっている日に押さえるだけで終えると、ドライヤーで乾かしたあとに毛の上へ粉のような跡が浮いて、もう一度ブラシを入れることになります。どちらだったのかは、その日に乾かした分数に出ます。乾かし始めてから止めるまでの時間を1行だけ書き残して、2つのやり方を比べました。
乾かし始めてから止めるまでの分数を1行だけ書く|タオルドライを分ける条件
玄関に戻ってきた時点で、その子の体には2種類のものが乗っています。水と、水が運んできた粒です。タオルは水をよく移しますが、粒のほうは動かしません。この2つを同じ作業で片づけようとするところから、雨の日の手順が長くなります。まず見るのは、今日の濡れた毛の上に、水しか乗っていないのか、粒まで混ざっているのかという条件です。
見分けるために数えているのは、ドライヤーを当て始めてから止めるまでの分数です。毛の量も体の大きさも家によって違うので、他の家の数字と比べても意味がありません。比べるのは、同じ子の、別の日どうしです。8分で終わった日と、15分かかったうえに乾いてからブラシを入れ直した日。この差がどこで生まれたかをたどると、タオルドライのどこで分かれたのかが見えてきます。
| その日の濡れ方 | 手のひらでなでたときの感触 | そのまま乾かすと起きること |
|---|---|---|
| 雨に当たっただけ | 毛の表面がすべる。指に何も残らない | 乾けば元の手ざわりに戻る |
| 路肩や土の道を歩いた | ざらつきが指先に残る | 乾いたあと、毛の上に粉のような跡が浮く |
| 草の際を抜けた | 毛が数本ずつ束になっている | 束のまま乾いて、根元で絡む |
| 水たまりに足を入れた | 足先だけが重く、胴はすべる | 足先だけ乾きが遅れ、指のあいだが湿ったまま残る |
上の1行だけが「水だけ」の日です。残りの3つは、水と一緒に別のものが乗っています。雨の日の帰宅がいつも同じ濡れ方になるわけではないので、玄関でこの表のどれに近いかを決めてから、タオルに手を伸ばします。決めるのに5秒もかかりません。手のひらで背中を1回なでれば、指先に何か残るかどうかで分かれます。
押し当てて、面を変えて、また押し当てる|濡れた毛から水だけを移す日の見分け方
水だけの日のタオルドライは、押さえて移すことだけで終わります。タオルは水を吸い込む道具ではなく、水が移っていく先です。だから、こすって水をかき集めようとすると毛が絡み、移る量はかえって減ります。押し当てて数秒待つあいだに、毛の表面の水はタオル側へ移っていきます。待たずに動かすと、同じ水を毛の上で引きずるだけになります。
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背中の上から順に押し当てる
上から下へ。まだ水を含んでいない面で押さえ、3秒ほど待ちます。動かさないので、毛の流れが乱れません。
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面を変える
同じ面で続けると、そこから水が戻ります。指の位置をずらして、乾いた面を体に当て直します。面を変える回数を数えておくと、その日の水の量が分かります。
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根元は指ではさむ
首のうしろ、わきの下、後ろあしの付け根は、上から押さえても表面しか届きません。タオル越しに指ではさんで、毛の束を軽くしごきます。
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足先は最後に回す
指のあいだは最後まで水が残ります。先にやると、体を拭いているあいだにまた濡れます。足先を終えた時点で、ドライヤーへ移ります。
この4手順で終えた日は、乾かす時間が8分前後で収まりました。タオルドライの目的が「水を減らすこと」だけなので、減った分がそのまま分数として返ってきます。押し当てる回数を増やしても毛は傷みませんし、面を変えるのに道具も要りません。水だけの日は、ここで終わりにしてかまいません。よけいなことをしないほうが、濡れた毛にとっては早く済みます。
乾いてから毛の上で固まるものを、ドライヤーの前に一度濡らして拭き取る
粒が混じっている日に、タオルドライを押さえるだけで終えると、粒は毛に残ったまま乾きます。問題は、乾いたあとのほうが取りにくくなることです。泥の粒は、毛の上の脂に留まっています。濡れているあいだは脂ごとゆるんでいますが、乾くと脂が固まり、粒がそこに固定されます。そうなるとブラシで弾いても動かず、結局もう一度湿らせることになります。ドライヤーの前に5分足すか、乾かしたあとに10分足すかの選択です。
mofuwaグルーミングスプレーを使うのは、濡らす量を最小限にして、粒だけを浮かせるためです。水道の水で流し直すと、せっかく移した水がまた戻り、乾かす分数が増えます。スプレーなら、ざらつきのある場所にだけかけられます。アルカリ電解水が毛の上の脂となじんで乳化するので、粒を留めていた脂のほうがゆるみ、押し当てたタオルの面に粒が移ります。地肌に残っていなければいけない皮脂まで持っていかれることはありません。
口が届く場所に毎日使うものなので、中身は清涼飲料水の規格基準をクリアした成分でそろえてあります。前あしの先や口のまわりは、拭いたあとにその子が自分でなめる場所です。なめる場所だけ量を減らす、という手加減をしなくていいので、ざらつきが残っているあいだ何度でもかけ直せます。雨の日が続く時期に、毎日シャンプーで洗い直すわけにはいきません。毎日きれいにしてあげたいほうを、玄関で成立させるための一本です。
拭き取ったあとは、乾かす前にブラシを1度通します。このグルーミングスプレーはブラッシングのときに使う一本でもあるので、濡れた毛に乾いたブラシを入れたときの引っかかりが減ります。ここで毛の流れをそろえておくと、ドライヤーの風が根元まで入るようになり、同じ風量でも乾く速さが変わります。順番は、かける・押さえる・梳かす・乾かす。この4つを毎回同じ並びでやると、迷う時間がなくなります。
ドライヤーの分数で並べる|押さえるだけと、濡らしてから拭くの比較
同じ雨の日でも、玄関でどちらのタオルドライを選んだかによって、乾かす時間と、そのあとに残る作業が変わります。比べるときは、ドライヤーを止めた時点ではなく、その日の作業が全部終わった時点で数えます。乾かし終わってからブラシを入れ直した5分も、その日の手順のうちだからです。
| 見るところ | 押さえるだけで終えた日 | 一度濡らしてから拭いた日 |
|---|---|---|
| 向いている濡れ方 | 雨に当たっただけの日 | 路肩や土の道、草の際を通った日 |
| 玄関での作業 | 押し当てて面を変える | かけてから押し当て、梳かす |
| 玄関でかかる時間 | 3分ほど | 8分ほど |
| 乾かす分数 | 8分 | 10分 |
| 乾いたあとの作業 | なし | なし |
| 粒が残ったまま乾いた場合 | ブラシのやり直しが5分 | 起きない |
| その子が音を浴びる時間 | 8分 | 10分 |
表と図で、いちばん差がついたのは最後の行です。乾かす分数は、その子が音を浴びる分数でもあります。ドライヤーの音を嫌がる子にとって、15分と10分は5分ぶんの我慢の差です。しかも、乾いたあとにブラシを入れ直す日は、いったん解放されたあとでもう一度押さえられることになります。音そのものより、終わったと思ったのに戻される順番のほうが、次の日の嫌がり方に残ります。
どちらを選ぶかは、好みではなく、その日の濡れた毛の状態で決まります。指先にざらつきが残らなければ押さえるだけ、残れば一度濡らして拭く。判断はこの1点です。迷う日は、背中ではなく、いちばん低い位置にある毛を触ってください。跳ねた水が届いているのは足先と下腹なので、そこにざらつきがあれば、体の上のほうがきれいでも粒は乗っています。
一度濡らして拭く手順に変えて2週間たっても、乾かす分数が15分から縮まらない。あるいは、乾いたあとに同じ場所だけが湿っているように見え、そこを毎晩なめている。指のあいだが、翌朝になっても乾いていない。こうなると、玄関での手順では説明がつきません。毛ではなく地肌の側で起きていることがあります。日付と分数を書いた紙を持って、動物病院の診察を予約してください。何分かかった日が何日続いたかが並んでいると、口で説明するより早く伝わります。
肩の毛を1回つまんでから、スイッチを入れる|今夜のタオルドライはどっちか
毎回この記事を思い出すのは大変なので、玄関での判断は1動作にまとめてあります。肩の毛を軽くつまんで、指を離すときにざらつきが残るかどうか。それだけです。残らなければ押さえて終わり、残れば一度かけてから拭く。肩を選ぶのは、体の上のほうと下のほうの中間で、その日の濡れ方がいちばん正直に出る場所だからです。
- 指に何も残らない:押し当てて面を変えるだけ。乾かす時間はいつもどおりで済みます
- ざらつきが残る:ざらつく場所にかけてから押さえ、梳かしてから乾かします
- 束になっている:草の際を通った日です。束をほどいてから乾かさないと、根元で絡みます
- 足先だけ重い:胴は押さえるだけにして、足先の指のあいだにだけ時間を配ります
タオルドライの手順を1つに決めておくと、雨の日が続く週でも同じ速さで回せます。雨は1日で終わらないので、いちばん効いてくるのは、判断にかかる時間を削ることです。肩を1回つまむ。それで今夜のやり方が決まります。乾かし終わったら、分数だけを紙に書いておいてください。その数字が、次に迷ったときの手がかりになります。
Product
mofuwa グルーミングスプレー
300ml / 2,970円(税込)
特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。
商品ページを見るよくある質問
- 猫にも、同じ分け方でいいですか。
- 分け方は同じですが、乾かす側の扱いが変わります。猫は音への反応が強く、ドライヤーを最後まで当てられない子が多いからです。その場合は、玄関での作業のほうに時間を寄せます。ざらつきが残る日は、かけてから押さえる工程をていねいにやり、乾かすのは風の通る部屋で自然に任せる。濡れた毛が乾ききるまでの時間は延びますが、粒が残っていなければ、乾いたあとにブラシを入れ直す必要はありません。首のうしろとわきの下だけ、指ではさんで水を移しておくと、乾き終わるまでの時間が短くなります。
- タオルの枚数を増やせば、濡らして拭かなくても済みませんか。
- タオルドライで移せる水の量だけなら、枚数を増やすほど減ります。ただ、枚数が減らすのは水であって、毛の上に留まっている粒ではありません。乾いたタオルを何枚重ねても、脂に留まった泥の粒は同じ位置に残ります。押し当てる回数を増やしているのに指先のざらつきが消えない、という日は、枚数の問題ではないと判断してかまいません。逆に、水だけの日にタオルを増やすのは有効です。面を変える回数が増えるぶん、ドライヤーの分数がそのまま縮みます。
- 自然乾燥で済ませた日は、分数をどう書けばいいですか。
- 乾かす道具を使わなかった日は、分数の代わりに「さわって湿りが消えるまでの時間」を書きます。部屋の風の通り方で大きく変わるので、他の日と比べるときは、窓を開けていたかどうかも一緒に残しておくと読めます。雨の時期は室内の湿度が高く、同じ部屋でも乾き終わるまでの時間が倍近く延びることがあります。その日数が続くようなら、扇風機を毛の流れと同じ向きに当てて、風の当たる面を作ってください。道具を増やさずに、乾く時間だけを縮められます。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
