C02技術・エビデンス
犬や猫にかける電解水と、人が飲むアルカリイオン水の違い
犬や猫にかける電解水と、人が飲むアルカリイオン水は、水に電気を流して2つに分けるところまで、同じ道を通ります。分かれるのはその先で、アルカリイオン水は口から入れるために取り出され、mofuwa が原料に使う電解水は、犬や猫の体にかけて、そのまま舐められることを出発点に設計されています。だから台所に置く水とケアの棚に置く水は、同じ3文字で呼ばれていても別の道具になります。ドラッグストアでは、飲むための2リットルのボトルと、犬や猫にかけるためのスプレーが、どちらも「電解水」と書かれて並んでいることがあります。違いは水に何をしたかより、その水を何のためにつくったかに出ます。家に持ち帰ってからどこに置くかまで、ラベルの用途欄1行で決まります。
軸1・どちらも水に電気を流してつくる|電解水とアルカリイオン水が同じ名前で語られる理由
電解水とは、水に電気を流して、アルカリ側か酸性側のどちらかを取り出した水のことです。アルカリイオン水も、この操作でできた水のひとつです。だから飲みもののボトルに電解水と書いてあっても、表示として間違ってはいません。同じ言葉が飲みものの棚とペット用品の棚に同時に立っているのは、そこまでの道が本当に同じだからです。
台所で考えると分かりやすくなります。卵を1個割ると、白身と黄身が同時に出てきます。メレンゲをつくる人は白身のほうを取り、カスタードをつくる人は黄身のほうを取ります。もとが同じ1個の卵でも、取り分けたあとの行き先は別です。水に電気を流したときも、これと同じことが起きます。片方の極の側にアルカリ性の水ができ、もう片方の極の側に酸性の水が、同時にできます。
- 電気を流す:ここまではアルカリイオン水も、mofuwa の原料の電解水も同じです
- 2つに分かれる:アルカリ側と酸性側が、同じ装置の中で同時にできます
- どちらを取るかが決まる:取り出す側は、その水を何に使うかで先に決まっています
つまり「電解水」という3文字は、つくり方の名前であって、中身の名前ではありません。アルカリイオン水という呼び方も、アルカリ側を取り出したことまでしか説明していません。ラベルにその3文字しか書かれていないとき、読み手が知っているのは操作だけで、その水が何のために取り出されたかは、まだどこにも書かれていない状態です。犬や猫にかけてよい水かどうかも、この3文字からは決まりません。違いを見ようとするなら、次の行を読むことになります。
軸2・口に入れるか、体にかけるか|電解水とアルカリイオン水の選び方が分かれる地点
アルカリイオン水は、口から入れるための水として広まりました。家庭用の整水器で、使うときにつくって、その場でコップに注ぐ。この形が前提なので、つくってから口に入るまでの時間が短いことが、設計の中に最初から入っています。飲みものとして扱われる水なので、確かめられているのも、口に入れたときのことです。
mofuwa が原料に使う電解水は、出発点が違います。犬と猫の皮膚は、ヒトの3分の1ほどの薄さしかありません(自社資料より)。そのうえで、体にかけたものを自分で舐めます。前脚も、内股も、口のまわりも、その子は毛づくろいで通ります。かけたものが口に入るところまでが1つの動作になっているので、体にかける水は、口に入れる水と同じ厳しさで見ておく必要があります。安全がスペックではなく設計の出発点にある、というのはこの順番のことです。
だから確かめ方も、飲みものの側に寄せてあります。飲みものに当てられる規格基準と同じ物差しで検査を受けています(検査機関:江東微生物研究所)。飲むためにつくった水でないのに飲みものの基準で測っているのは、その水を最終的に舐めるのが、飼い主ではなくその子だからです。試験条件を先に決めて、条件つきで確かめる。この形はどちらの水でも同じですが、条件として置いている場面が違います。
検査は「どんな使い方をしても平気」を示すものではありません。その製品が想定している使い方の中で、条件を決めて確かめた結果です。飲むためにつくられた水は、体にかけたときのことを想定して調べられていません。逆もまた同じです。良い悪いの話より先に、調べていない範囲があるという話として読んでください。
4つの軸で並べる|電解水とアルカリイオン水の違いを比較した表
違いは1つずつ見ると小さく、並べるとはっきりします。同じ操作から出てきた2つの水が、何のためにつくられたかによって、装置から表示まで別々の形に落ち着いていきます。
| 見るところ | アルカリイオン水 | mofuwa が原料に使う電解水 |
|---|---|---|
| 何のためにつくるか | 口から入れるため | 体にかけて、そのまま舐められる前提で使うため |
| つくる場所 | 家庭や工場の整水器 | 特許5253483 の装置 |
| つくってから使うまで | つくりたてを、その場で | 容器に詰めて、時間が経ってから |
| 確かめる物差し | 飲みものとしての基準 | 飲みものの規格基準に加えて、試験条件を決めた検査 |
| 表示の出かた | 飲用と書かれる | スプレーする・拭き取ると書かれる |
| 家での置き場所 | 台所や冷蔵庫 | 玄関や、ケアの道具をまとめた棚 |
| まとめると | 人が口から入れるための水 | 犬や猫にかけて、舐められることまで見た水 |
表の1行目が、残りの5行を決めています。何のためにつくるかが決まると、装置の形が決まり、容器が決まり、確かめる物差しが決まり、書ける表示が決まります。つくり方が同じでも、この1行が違えば、できあがるものは別の製品になります。比較するときに見るのは、成分表の行数ではなく、この1行目です。
3行目も、家では大きな差になります。つくりたてをその場で飲む水は、容器に入れて数か月置かれることを前提にしていません。棚に並ぶ製品のほうは、買われてから使い切るまでの時間を織り込んで設計されます。同じアルカリ側の水でも、「置いておける形にしてあるか」は別の設計の話です。比較の表で最後に残るのは、たいていこの行になります。
毎日かける水に求められること|犬と猫の家での電解水とアルカリイオン水の使い分け
散歩に行く子は、昨日きれいにしても、今日また汚れます。犬も猫も体から脂を出しますし、外に出れば土ぼこりがその脂に乗ってきます。毎日きれいにしておきたい、と思ったときに立ちはだかるのは、毎日シャンプーはできないという事実のほうです。サロンにも毎日は通えません。ここに落ちる空白を埋める道具として、体にかけるための水が要ります。
mofuwa グルーミングスプレーは、電解水のうちアルカリ側にあたる高機能性電解還元水を使っています。アルカリ側の水と油はなじんで乳化するので、動くのは汚れのもとになっている余分な脂のほうで、地肌に要る皮脂は残ります。落とす対象を絞ってあるぶん、季節ごとに強さを選び直さずに済みます。吹きかけてブラシを通す、それだけで1日が終わります。
量を数えなくていいのは、飲みものと同じ物差しで確かめた水だけでできているからです。かけたあと、その子は自分で毛づくろいをします。口に届く場所まで含めて設計されているので、かけた手を途中で止める必要がありません。毎日続けられるかどうかは、成分の強さより、この「止めなくていい」の側で決まります。
では、台所にあるアルカリイオン水を犬にかけてよいのか。ここが使い分けのいちばん大事なところです。飲むためにつくられた水は、体にかけたときのことを想定して確かめられていません。想定していないというのは、危ないという意味でも平気という意味でもなく、確かめた人がいないという意味です。毎日続ける道具ほど、確かめられた範囲の内側で使うほうが、結果として長く続きます。
使い分けの線は、置き場所で引いておくのが早い方法です。飲み水は飲み水として台所に、ケアの水は mofuwa グルーミングスプレーとしてケアの棚に。同じ「電解水」という言葉でも、家の中では別の道具として扱います。言葉が似ているせいで棚が混ざることのほうが、実際にはよく起きます。
買う前にラベルのどこを読むか|電解水とアルカリイオン水の見分け方を4手順で
店頭で違いを確かめるのに、成分の知識はほとんど要りません。読む場所を4つ決めておけば、同じ言葉で呼ばれている2つを、その場で分けられます。順番にも意味があります。
-
用途の欄を先に読む
飲用と書いてあるか、犬や猫にスプレーする・拭き取ると書いてあるか。ここで飲むための水か、体にかけるための水かが分かれます。いちばん上の行に、いちばん大きな違いが書かれています。
-
水以外に何が入っているかを見る
水だけでできているのか、香りや保存のための成分が足されているのか。舐める場所に使う予定があるなら、ここで見る行が変わります。
-
装置や特許の番号を探す
つくり方に番号が振られているかどうかは、裏面の小さな文字で分かります。mofuwa の電解水なら特許5253483 です。番号は技術が登録されたことを示すもので、それ自体が働きを示すものではありません。
-
保管の指示を読む
開けたあとどこに置くか、いつまでに使い切るか。つくりたてを前提にした水と、置いておく前提の水では、この行の書き方が違います。
4つのうち、迷ったときに頼りになるのは1番目です。用途の欄は、そのメーカーが「この使い方で確かめました」と宣言している場所だからです。成分表が同じに見えても、用途が違えば、確かめられた場面が違います。
電解水とアルカリイオン水の違いは、覚える知識というより、棚の前で1行読めば済む話です。人が飲むためにつくられた水か、犬や猫にかけるためにつくられた水か。その1行が分かれば、家に持ち帰ってからどこに置くかも、同じ場で決まります。買い足すたびに同じ行を読む習慣にしておくと、棚が混ざりません。
Product
mofuwa グルーミングスプレー
300ml / 2,970円(税込)
特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。
商品ページを見るよくある質問
- 犬や猫に、アルカリイオン水を飲ませてもいいですか。
- 飲用として売られているアルカリイオン水は、人が飲むことを想定して確かめられた水です。犬や猫に与えたときのことは、その確認の中に入っていません。持病のある子や、水を飲む量が変わっている子では、飲ませるものの判断そのものが獣医療の領域に入ります。迷ったときは、その水のラベルを持ってかかりつけの動物病院で聞いてください。体にかけるための水を飲ませる使い方も、同じように想定の外にあります。
- 台所にあるアルカリイオン水を、犬や猫の体にかけてもいいですか。
- その使い方は確かめられていません。飲むためにつくられた水は、口に入れたときのことを条件にして検査されていて、地肌にかけたときや、毛づくろいで舐めたときの条件はそこに入っていないのがふつうです。確かめた人がいないという意味であって、危ないとも平気とも言えません。犬や猫の皮膚はヒトの3分の1ほどの薄さしかなく(自社資料より)、かけたものを自分で舐めます。毎日続ける道具ほど、確かめられた範囲の内側にあるものから選ぶほうが、結果として長く続きます。
- アルカリ性が強い水のほうが、汚れはよく落ちるのですか。
- 強さだけで決まる話ではありません。アルカリ性の水が油と乳化するのは確かですが、強くしていくと、落としたくないものまで一緒に動きます。犬と猫の地肌には、必要があってそこにある皮脂があります。強さを上げる方向で考えると、落ちる量は増えても、残しておきたいものが減ります。体にかける水で見るのは、どこまで強いかより、何を落として何を残す設計になっているかのほうです。数字として強さだけが書かれているときは、何を基準にした数字なのかを併せて確かめてください。
- 掃除用に売られている電解水のスプレーを、犬や猫に使ってもよいですか。
- 用途の欄に体への使用が書かれていないなら、その使い方は確かめられていません。掃除用の製品は、床や壁につけたときのことを条件にして検査されています。犬や猫の地肌にかけたとき、毛づくろいで口に入ったときの条件は、その検査に入っていないのがふつうです。同じアルカリ側の水でも、想定している場面が違えば、確かめた範囲も違います。体に使うものは、体に使うと書かれているものから選んでください。
- 開けてから時間が経つと、中身は変わってしまいますか。
- 製品ごとに保管の指示が書かれているので、その行のとおりに置くのが確かめられた条件です。光の当たる窓辺や、暖房の風が直接当たる場所は、どの製品でも指示から外れやすい場所になります。つくりたてを前提にした水と、容器に詰めて棚に並べる前提でつくられた水では、この指示の書き方そのものが違います。裏面に保管の行が長く書かれている製品ほど、置かれたあとの時間まで含めて設計されている、と読めます。
本記事は商品の情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。掲載している検証データは特定条件下での試験結果であり、すべての環境で同じ結果を保証するものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
