C04悩み解決

体のにおいのケアで、実は逆効果になっている3つのこと

公開日 2020年11月2日|文=mofuwa編集部

タオルで拭かれている犬
においのケアで差がつくのは、洗う工程ではなく乾かす工程です。写真:Yan Krukau/Pexels

犬の体臭で「やってはいけない」とされることの多くは、良かれと思ってやっていることです。香りのあるスプレーをかける、シャンプーの回数を増やす、気づいたときにシートで拭く。どれも一時的には収まったように感じますが、数日で戻ってきます。戻ってくるということは、においの元に手が届いていないということです。

においの元は、根元にある

体臭のケアがうまくいかないとき、たいていは手が届いている場所と、においが出ている場所がずれています。被毛の表面をどれだけきれいにしても、においの元は毛の根元と皮膚の側にあります。毛の表面は、においを出しているというより、下から上がってきたにおいを蓄えている布のようなものだと考えてください。布を替えても、下が同じなら同じにおいが戻ります。

犬のにおいが集まるのは、決まった場所です。首の下、脇と内股、指の間、しっぽの付け根、口まわり。いずれも、風が通らないか、自分で届かないか、地面に近いかのどれかに当てはまります。全身が均等に匂うことは、あまりありません。

Noteまず、どこが匂うのかを確かめる

顔を近づけて確かめるのが確実です。首の下、脇、指の間、しっぽの付け根を順にかいでみてください。どこが強いかが分かれば、手を入れる場所が決まります。全身に同じことをする必要はなくなります。

逆効果その1:香りでごまかす

体臭に対して、やってはいけない1つ目です。いちばん手軽で、いちばん戻りが早いのがこれです。香りのあるスプレーやコロンをかけると、その瞬間は収まります。ただしにおいの元はそのまま残っているので、香りが飛べば元に戻ります。むしろ、混ざって複雑なにおいになることもあります。

もうひとつ、見落とされやすい問題があります。犬の嗅覚は人よりはるかに鋭いということです。人が「ほのかに香る」と感じる濃度は、犬にとっては相当に強い刺激です。強い香りそのものが負担になっていることがあります。落ち着かない、その場所を離れる、体をこすりつけるといった反応が出るなら、その香りは合っていません。

逆効果その2:洗う回数を増やす

体臭が戻る典型的な繰り返しです。においが強いから洗う。落ちたと感じるが、数日で戻る。そこでまた洗う。この繰り返しに入ると、多くの場合は悪くなります。

洗う回数を増やしたときに起きること
起きることその結果
皮脂が落ちすぎる皮膚が乾き、体は皮脂を出して補おうとする
乾かす工程が雑になる根元が湿ったまま残り、そこで蒸れる
すすぎが不十分になる洗浄剤が根元に残り、それ自体がにおいの元になる
本人が嫌がるようになる次からの手入れが難しくなり、結局ケアが減る

とくに多いのが2番目です。洗う回数が増えるほど1回にかけられる時間は短くなり、真っ先に削られるのが乾かす工程です。においのケアで差がつくのは洗う工程ではなく、乾かす工程のほうです。表面がふわりと乾いた時点で終わりにしてしまうと、根元は湿ったまま毛でふたをされます。洗う前より条件が悪い状態を、自分で作っていることになります。

Point回数ではなく、配分を変える

洗う回数はそのままで、すすぎと乾かしに使う時間を今より長く取ってください。洗うのに10分かけたなら、乾かすのに15分。これだけで手ざわりとにおいの戻り方が変わります。

逆効果その3:表面だけ拭いて終わりにする

3つめは、拭き方の問題です。体臭の元は根元にあるので、表面だけでは届きません。乾いたシートで被毛の表面をなでても、根元には届きません。においの元が根元にある以上、表面を拭くのは見た目だけを整えていることになります。

さらに、人用のウェットティッシュを使うのは避けてください。アルコールや香料が含まれているものが多く、犬は拭いた場所を舐めます。舐めることが前提になっていない製品を、舐める動物に使うことになります。とくに足先と口まわりは、拭いたそばから舐める場所です。人が自分の手を拭くのと同じ感覚では選べません。

やってはいけない3つを裏返すと、この順番になる

やることは増えません。順番を変えるだけです。

  1. 匂う場所を決める

    首の下、脇と内股、指の間、しっぽの付け根。強い場所を1〜2か所に絞ります。全身をやろうとすると続きません。

  2. 乾いた状態でブラシを入れる

    浮いた毛と乾いた汚れが先に落ちます。濡らしてからでは、貼りついて取りにくくなります。

  3. 根元を軽く湿らせて、20〜30秒おく

    表面ではなく根元です。ここで待つ時間が、たまった皮脂をゆるめます。

  4. 押さえるように拭き取る

    こすらず、タオルで押さえて吸わせます。1回で取りきれなくても構いません。

  5. 根元まで乾かす

    指を入れて湿り気がなくなるところまで。この工程を省くと、翌日には戻ります。毛をかき分けて指の腹を当て、ひんやりしないことを確かめてください。冷たく感じるうちは、まだ水分が残っています。

手順3で根元を湿らせるのに使っているのが、mofuwa グルーミングスプレーです。犬は体から脂を出すので、昨日ていねいにケアしても、今日また首の下と指の間に同じものがたまります。だからといってシャンプーを毎日はできませんが、匂う場所を1〜2か所に絞るなら、散歩から帰ったあとの2分で片づきます。中身は高機能性電解還元水という電解水だけで、油となじんで乳化するので、根元に20〜30秒おいてから押さえると、たまった皮脂と汚れがタオルに移ります。

ここまでに挙げたやってはいけない3つと、まっすぐつながっています。グルーミングスプレーには香料が入っていないので、翌日に同じ場所をかいだとき、前の日と同じ基準で比べられます。香りを足してしまうと、この比べ方ができなくなります。足先と口まわりは拭いたそばから舐める場所ですが、舐めることを前提につくられているので、人用のウェットティッシュを持ち出す必要もありません。量を気にしなくていいぶん、首の下なら毛をかき分けて地肌が湿るまでかけて構いません。乾いたブラシを入れる前にひと吹きしておくと、静電気で毛が散らないので、コームが根元まで入ります。

Cautionにおいが手がかりになることもあります

これまでと明らかに違う種類のにおいが数日続く、特定の場所だけが急に強くなった、口や耳から強いにおいがする、皮膚がじゅくじゅくしている。この4つは、手順を見直して変わる範囲の外にあります。においの種類が変わったのはいつからか、どの場所がいちばん強いかをメモして、動物病院で診てもらってください。

体臭のケアでやってはいけない3つは、どれも「においの元に手が届いていない」ところから始まっていました。匂う場所を決める、根元を湿らせる、根元まで乾かす。この3つを毎日1〜2か所だけ続けるほうが、週末にまとめて洗い直すより戻り方が変わります。

Product

mofuwa グルーミングスプレー

mofuwa グルーミングスプレー

300ml / 2,970円(税込)

特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。

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よくある質問

消臭スプレーを使うのはよくないですか?
香りで覆うタイプは、においの元が残るため戻りが早くなります。使うのであれば、香りを足すものではなく、においの元に働きかけるタイプを選んでください。いずれにしても、根元の汚れを落とす工程の代わりにはなりません。
においが気になるとき、シャンプーは週に何回までですか?
一律の正解はありませんが、回数を増やすほど乾かす工程が雑になりやすい点に注意してください。回数を増やす前に、すすぎと乾かしにかける時間を長くするほうが、手ごたえが出やすくなります。
口まわりだけ匂います。どうすればいいですか?
よだれや食べこぼしが被毛に残っていることがあるので、口まわりの毛を湿らせて拭き、乾かしてみてください。それでも強いにおいが続く場合は、口の中の状態が関わっていることがあるため、動物病院にご相談ください。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。