C04悩み解決
犬と猫の口のにおい|まず疑いたい3つの原因
口を閉じているときは匂わないのに、顔全体からにおう。このときの口臭の原因は、歯より口の下の毛に残ったよだれと食べこぼしにあります。においの出どころは、口の中、口のまわりの被毛、体の内側の3か所に分けられます。歯みがきを始めたのに変わらないという相談が多いのは、この切り分けを先にしていないからです。まずは、どこから出ているのかを分けるところから始めます。
出どころは3つに分かれる
口臭の原因は、1か所とはかぎりません。口のにおいと言っても、実際に出ている場所は3か所に分けられます。この切り分けを先にしないと、対処が空回りします。
| 出どころ | 手がかり | だれが対処するか |
|---|---|---|
| 口の中(歯や歯ぐき) | 口を閉じているときも匂う。よだれが増えた。片側だけで噛む。硬いものを避けるようになった | 動物病院。家庭のケアは補助にとどまる |
| 口まわりの被毛 | 口を閉じていると匂わないのに、顔を近づけると匂う。口の下の毛が変色している | 家庭でできる。被毛の汚れの問題 |
| 体の内側 | これまでと違う種類のにおい。飲水量や食欲の変化を伴う | 動物病院。急ぐことがある |
まず口を閉じた状態で顔の横から匂いをかぎ、次に口の下の毛を指でめくって匂いをかぎます。前者が強ければ口の中、後者が強ければ被毛。両方であれば、両方に手を入れることになります。
確かめるのは、食後すぐではないほうが分かりやすくなります。食べた直後はどの子も食べ物のにおいがするので、切り分けになりません。食事から数時間空いた、落ち着いている時間帯にしてください。嫌がる子なら、寝そべっているときに顔の横からで十分です。無理に口を開けさせる必要はありません。
口の中が原因のとき
いちばん多いのはここです。ただし、家庭でできることには限りがあります。口臭の原因としては、ここがいちばん多くを占めます。見えている歯の表面と、実際に問題が起きている歯の根元や歯ぐきの内側は別だからです。
- 歯ぐきの縁が赤い、腫れている:見える範囲でも確認できます
- よだれが増えた、口をくちゃくちゃさせる:不快感のサインです
- 片側だけで噛む、硬いものを食べなくなった:痛みを避けている可能性があります
- 口を触られるのを急に嫌がるようになった:以前は平気だったなら、変化として重く見てください
こうしたサインがあるときは、家庭のケアを工夫する段階ではありません。口の中の状態は、家庭では確認しきれません。歯みがきを始めるのも、まず状態を診てもらってからのほうが安全です。痛みがある状態で口を触れば、次から触らせてもらえなくなります。
人用の歯みがき剤やマウスウォッシュは、飲み込まないことを前提に作られています。犬や猫は飲み込みます。動物用として作られたものを使い、迷ったら動物病院にご相談ください。
口まわりの被毛が原因のとき
見落とされやすいのがここです。口を閉じていると匂わないのに、顔全体からにおいがする場合、原因は歯ではなく口の下の毛に残ったよだれと食べこぼしのことがあります。
とくに条件が重なるのは次のような子です。
- 口まわりの毛が長い:食べたものが毛に絡み、乾いて残ります
- 口のまわりにしわがある:しわの内側は乾かず、外から拭いても届きません
- よだれが多い:ウェットフードや水を飲んだあとに、あご下が濡れたままになります
- 水の飲み方が豪快:あご下と胸元が毎回濡れ、そのまま乾きません
- 下を向いている時間が長い:あご下に風が通らず、湿った状態が続きます
条件は重なるほど厳しくなります。毛が長くて、しわがあって、よだれも多い子は、3つが同じ場所で重なることになります。1日1回でも乾いた状態に戻る時間があるかどうかが、そのまま差になります。
この場合にやるべきことははっきりしています。乾いた汚れを先に落とし、根元を湿らせてゆるめ、押さえて拭き、乾かす。顔まわりなので、液体を直接吹きかけずに、手やコットンに取ってから当てるほうが安全です。目に入らないよう、口の下から上に向けて塗らないでください。
口の下の毛は、毎日汚れる場所です。ごはんと水のたびに、よだれと食べこぼしが同じ場所に乗ります。昨日きれいにしても、今日また湿ります。だから、思い立った日にまとめてやるより、毎日やれる形にしておくほうが続きます。mofuwa グルーミングスプレーは、その毎日のほうに合わせた道具です。手やコットンに含ませて、あご下の毛の根元になじませ、20〜30秒おいてから押さえて拭き取ります。ここは拭いたあとにその子が必ず舐める場所なので、舐めても差し支えのない基準でつくられていることが、そのまま使える条件になります。
体の内側が関わっているとき
3つめは、家庭で判断してはいけない領域です。口臭が、口以外のことを知らせている場合です。口のにおいが、口以外の状態を映していることがあります。
これまでと明らかに違う種類のにおいがする、飲水量が増えた・減った、食欲が落ちた、体重が変わってきた、口のにおいと一緒に嘔吐がある。こうした変化が重なるときは、急いだほうがよいことがあります。におい以外の変化が同時に出ているときは、様子を見る日数を決めずに動物病院へ連絡してください。
とくに、においの「強さ」ではなく「種類」が変わったときは注意してください。飼い主はふだんのにおいを知っているので、この違いに最初に気づけるのは飼い主です。うまく言葉にできなくても、「いつもと違う」という感覚をそのまま伝えれば十分です。
伝えるときは、いつから/どんなふうに違うか/一緒に変わったことの3つをそろえておくと役に立ちます。飲水量、食欲、体重、便の様子。においだけを単独で見るより、ほかの変化と並べたほうが手がかりが増えます。気づいた日をメモしておくだけでも、あとから振り返れる材料になります。
被毛の側でできる、毎日のこと
口臭のうち、家庭が担えるのは被毛の側だけです。口の中は病院、体の内側も病院。そのうえで、家庭が担えるのは被毛の側です。ここは毎日の積み重ねがそのまま出ます。
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食後とお水のあとに、あご下を軽く押さえる
乾いたタオルでも、濡れた状態を残さないだけで違います。ここが毎日続くと、においの出方が変わります。
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2〜3日に1回、口の下の毛を湿らせて拭く
手に取ってから、口の下の毛の根元になじませます。20〜30秒おいてから、押さえて拭き取ってください。
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しわがある子は、内側を開いて拭く
外から拭いても内側には届きません。指で軽く開いて、内側を押さえ、乾いた布でもう一度水分を取ります。
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拭いたあとは必ず乾かす
顔まわりは風を当てにくい場所なので、乾いた布を替えて押さえるだけでも構いません。濡れたまま残さないことが条件です。
この4つに道具を足すなら、守ることは顔まわりには直接吹きかけないという一点だけです。mofuwa グルーミングスプレーも手やコットンに取ってから当て、あご下の根元になじませ、最後に乾いた布で水分を取るところまでを1セットにしてください。量は気にしなくて構いません。乾いた汚れが浮くまで含ませたほうが、こすらずに済みます。
口の中と体の内側は、家では確かめきれません。そのかわり、口のまわりの毛を毎日乾いた状態に戻すところは、家にしかできない持ち場です。食後にあご下を押さえる。拭いたら乾かす。まずはこの2つを、今日から毎日のほうに置いてください。
Product
mofuwa グルーミングスプレー
300ml / 2,970円(税込)
特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。
商品ページを見るよくある質問
- 歯みがきを始めれば、口のにおいは落ち着きますか?
- 口の中が原因であれば手がかりになりますが、まず状態を診てもらってから始めるほうが安全です。すでに痛みがある状態で口を触ると、次から触らせてもらえなくなることがあります。
- 猫の口のにおいも、犬と同じ考え方でいいですか?
- 切り分けの考え方は同じです。ただし猫は口を触られるのを嫌がることが多く、家庭で確認できる範囲がさらに狭くなります。においの変化に気づいた時点で、早めに動物病院にご相談ください。
- 口まわりの毛が茶色く変色しています。においと関係ありますか?
- よだれや食べこぼしが毛に残り続けている場所では、変色とにおいが同時に出ることがあります。まずは毎日あご下を乾いた状態に保ち、2〜3日に1回、根元を湿らせて拭くところから試してみてください。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
