C04悩み解決

耳のにおいが出たときの家庭ケア|順番を変えるだけで変わる

公開日 2020年11月16日|文=mofuwa編集部

垂れ耳の犬が室内で伏せている様子
耳は、家庭で触れてよい範囲がはっきり決まっている場所です。写真:Nataliya Vaitkevich/Pexels

耳のにおいの対処法は、ほかの部位とは前提が違います。手が届く範囲が限られていて、しかも見えない場所ほど問題が起きやすいからです。においが出たときに家庭でできるのは、耳の入り口までを清潔に保ち、乾いた状態にしておくところまで。順番を決めておくと、やりすぎずに済みます。

家庭で触れてよいのは、入り口まで

耳のにおいの対処法には、家庭で触れてよい範囲があります。最初に線を引きます。家庭でケアしてよいのは、耳をめくって見える範囲まで。耳の穴の奥は、家庭の道具では見えませんし、届きません。ここに何かを入れるのは、良い結果になりません。

触れてよい範囲と、触れてはいけない範囲
場所家庭での扱い
耳の外側(耳たぶの表と裏)拭いてよい。汚れとにおいがたまりやすい
耳をめくって見える、入り口のくぼみ見える範囲だけ、押さえるように拭いてよい
耳の穴の入り口より奥触れない。綿棒も液体も入れない
耳の付け根(頭側)拭いてよい。垂れ耳の子は蒸れやすい場所
耳のふち(毛が薄い部分)拭いてよい。かさつきや小さな傷に気づきやすい場所
Note見えないところは、見える人に任せる

耳の奥の状態は、器具を使わないと確認できません。においが出ている時点で、奥に理由があることは珍しくありません。家庭のケアは「入り口までを清潔に保つ」に徹して、判断そのものは動物病院に預けるほうが安全です。

においが出やすい条件

耳のにおいは、どの犬にも同じように出るわけではありません。条件が重なる子ほど、繰り返しやすくなります。

共通しているのは乾かないということです。耳のにおいのケアが「拭くこと」より「乾かすこと」に寄るのは、そのためです。拭く回数を倍にしても、閉じたあとの中が湿ったままなら、条件は何も変わりません。逆に、拭く回数はそのままでも、めくって乾かす時間を毎回数分足せば、耳の中で起きていることは変わってきます。手を加える量ではなく、どこに手を加えるかの問題です。

耳の中に何も入れずにできる4つの手順

対処法は、耳の中に何も入れずに組み立てます。順番があります。外側から入り口へ、そして乾かす。この向きを守ってください。逆にすると、汚れを奥へ押し込むことになります。

  1. 耳をめくって、明るいところで見る

    まず状態を確かめます。赤み、腫れ、黒い汚れ、湿った耳あかがないか。ここで気になるものがあれば、手順2以降には進まず、動物病院にご相談ください。

  2. 耳の外側と付け根を拭く

    耳たぶの表と裏、そして頭側の付け根。垂れ耳の子は、耳が当たっている頭側にも汚れがたまります。この段階では耳をめくったまま、風を通しておくと、あとの工程が楽になります。

  3. 見える範囲だけ、押さえて拭く

    コットンや柔らかい布を、湿らせすぎない程度にして、見えているくぼみを押さえます。こすらない、奥に差し込まない、綿棒を使わない。取れないものは、取ろうとしないでください。

  4. 耳をめくったまま、乾かす

    いちばん大事な工程です。拭いたあとに耳を閉じると、湿ったままふたをすることになります。数分でよいので、耳をめくった状態で風に当ててください。ドライヤーを使う場合は、弱い風を遠くから。じっとしていられない子なら、おやつを持つ手と反対の手で耳をめくっておくだけでも、そのあいだは風が通ります。乾かす時間をつくるというより、閉じさせない時間をつくると考えると、続けやすくなります。

頻度は、耳の外側と付け根は2〜3日に1回、入り口は週に1回程度で十分です。毎日いじる場所ではありません。

この4つのうち、回数を増やしても困らないのは手順2の範囲だけです。垂れ耳の犬の耳は、歩いているあいだ、地面から30〜40cmの高さで前後に振られています。草のあいだを抜けた日も、乾いた砂の道を歩いた日も、耳たぶの裏と付け根には外のものが乗ります。においの出どころが奥にある場合でも、外側にたまったものを持ち越さないほうが、翌日に手順1でめくったときの見え方がはっきりします。

mofuwa グルーミングスプレーは、この手順2を毎日の側に置くための道具です。犬は体から脂を出すので、昨日拭いた耳の裏も、今日また同じだけ汚れます。毎日シャンプーをするわけにはいきませんし、サロンにも毎日は通えません。スプレーして押さえるだけなら、耳をめくって風を通している数分のあいだに終わります。中身は飲みものに使う規格で測られているので、量をけちる必要がありません。拭いたあと、その子は顔をクッションや床にこすりつけます。耳の裏に残ったものは、そのまま前足と口のまわりへ回ります。耳のまわりで使うものは、口に入ってよいかどうかの側から選んでください。

使う場所は、耳たぶの表と裏、頭側の付け根、耳のふちまで。乾いた布でいきなりこすると、付け根の毛に絡んだ汚れが引っかかります。コットンか柔らかい布に2〜3回吹いて湿らせてから、押さえるように当ててください。スプレーの口を耳の穴へ向けないこと。余分な皮脂と外から乗った油は、アルカリ電解水と混ざってから布のほうへ移ります。手順3で入り口を押さえるときも、布に取ってから当てれば、液が奥へ流れ込みません。頻度を上げるのはここまでで、耳の中をいじる回数は増やさないでください。

綿棒と洗浄液を、家庭で使わない理由

耳は、良かれと思ってやったことが裏目に出やすい場所です。対処法として広く知られているものほど、確かめてから使ってください。とくに次の3つは避けてください。

Pointシャンプーのあとが分かれ目

耳に水が入りやすいのは、洗うときです。洗ったあとに耳をめくって乾かすという一手間を足すだけで、繰り返し方が変わることがあります。水遊びのあとも同じです。

連れて行く前日に、耳を掃除しない

耳は、進み方が早いことがあります。次のサインがあるときは、家庭のケアで様子を見る段階ではありません。

Caution拭かずに、そのまま見てもらう形

強いにおいがする、耳の中が赤い・腫れている、黒や茶色の湿った汚れが出る、頭を傾けている、しきりに頭を振る、耳を触られるのを急に嫌がる、痛がって鳴く。1つでも見つかったら、拭くのをやめて、その日のうちに動物病院へ電話をしてください。

受診の前日に耳を掃除するのは、できれば避けてください。出ていた汚れそのものが、状態を判断する材料になります。拭き取ってしまうと、その情報が消えます。きれいにしてから連れて行くのが礼儀のように感じられるかもしれませんが、耳に関してはその気づかいが情報を減らしてしまいます。気づいたときの写真を撮っておくと、伝わり方が変わります。汚れの色と、どのくらいの量が出ていたかが分かる1枚があれば十分です。

経過を見ているあいだ、続けるのは2つだけです。耳の外側と付け根を2〜3日に1回、散歩から帰った日はその日のうちに。mofuwa グルーミングスプレーは、この2つを毎日の側に残しておくために使います。外側が片づいているほど、めくって見たときの変化に早く気づけます。

Product

mofuwa グルーミングスプレー

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特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。

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よくある質問

耳のにおいが気になります。家で耳掃除をしてもいいですか?
耳をめくって見える範囲を、押さえるように拭くところまでにしてください。綿棒を差し込んだり、洗浄液を流し込んだりするのは、動物病院で指示を受けた場合を除いて避けてください。においが出ている時点で、一度診てもらうことをおすすめします。
垂れ耳の犬は、どのくらいの頻度でケアすればいいですか?
耳の外側と付け根は2〜3日に1回、見える範囲の入り口は週に1回程度が目安です。それより大事なのは、シャンプーや水遊びのあとに耳をめくって乾かすことです。
黒い耳あかが出ます。取ってしまっていいですか?
見えている範囲を軽く押さえて取れるぶんは構いませんが、無理に取ろうとしないでください。黒くて湿った汚れが続くときは、家庭のケアで対応する状態ではないことがあります。動物病院で見てもらう日まで、汚れは取り除かずに、色とおおよその量をメモしておいてください。そのあいだも拭くのは耳の外側と付け根だけにして、めくって乾かす時間は毎日そのまま続けてください。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。