C15組み合わせ提案

旅行に持っていくケアセットの中身

公開日 2020年12月23日|文=mofuwa編集部

明るい光の入る木の床で、淡い色のバッグのそばに静かに座っている淡い色の小型犬
持っていったもののうち、実際に手に取ったのは2つでした。残りは場面が言えないまま入れていました。写真:Lum3n/Pexels

宿の部屋に入って15分、いちばん困ったのは、雨で濡れた足を置く場所でした。玄関の三和土は狭く、フローリングにはそのまま下ろせません。持っていったケア用品は6つありましたが、そのときに手に取れたものは1つもありませんでした。旅行のペットのセットは、使うものから選ぶと増え、宿で困る場面から選ぶと減ります。家のケアを小さくして持っていくと、道具はそろっているのに、その場の1分に間に合いません。この記事では、宿に着いてから玄関に戻るまでを順に思い浮かべて、場面ごとに1つだけ決める、という手順で組み立てます。旅行のセットで最後に効いたのは、持っていくものより、持って帰るものの置き場を行く前に作っておくことでした。帰宅後の室内に、旅行のにおいを持ち込まないための話でもあります。

宿の部屋で最初に困ったのは、濡れた足の置き場でした|旅行のペットのセットを場面から決める

初めてペットと1泊の旅行に行ったとき、かばんに入れていたのは6つでした。ブラシ、コーム、爪切り、毎日使っているケアスプレー1本、布が数枚、食器。家で毎日使っているものを、そのまま小さくして持っていった形です。持ち物としては間違っていません。ただ、宿に着いてから使ったのは、布と、そのケアスプレー1本だけでした。

使わなかったからいらない、という話ではありません。実際に困ったのは、道具が足りないことではなく、その道具を使う場所が無いことでした。雨の日で、足が濡れています。家なら玄関で足を拭いて、そのまま洗面所へ行けます。宿の部屋には、濡れたものを置く場所も、拭いたあとの布を干す場所もありません。道具は6つあるのに、置く場所が0でした。

ここが、家と宿のいちばん大きな違いです。家のケアは、道具と場所と後始末が1つの流れになっています。旅行に持っていけるのは、そのうち道具だけです。だから旅行のペットのセットは、使うものから選ぶのではなく、その場面で困ることから選んだほうが、必要な数が先に決まります。

家では困らないのに、宿でだけ困ること
場面家ならどうしているか宿で困ること
足が濡れて帰る玄関で拭いて、そのまま洗面所へ置く場所も、干す場所もない
抜け毛が出る毎日、室内に掃除機をかけている掃除機がなく、翌朝までそのまま残る
においがこもる窓を開けて、布を洗って干す窓が開かない部屋もあり、布が乾かない
使ったものの後始末洗って乾かして、また使う濡れたまま、かばんへ戻すことになる
寝る場所いつもの寝床とにおい布も高さも違い、落ち着くまでに時間がかかる
ケアの時間毎日の習慣の中に散らばっている到着後と出発前の30分に全部が集中する

表の右の列を読むと、困ることが3つに集まります。濡れた体、においのついた布、抜け毛。この3つです。どれも、家では毎日の習慣の中で自然に片づいています。宿では、片づける先が無いまま溜まります。旅行のペットのセットで先に決めるべきなのは、この3つをどこに置くか、でした。

Note宿のルールを先に確かめておくと、持ち物が2つ減ります

同伴できる宿でも、条件はそれぞれ違います。部屋の中でケージに入れる必要があるか、ベッドや椅子に上がってよいか、共用部は抱いて移動するか、部屋で体を拭いてよいか。この4つを予約のときに確かめておくと、持ち物のうち2つくらいは持たなくて済むことがあります。逆に、確かめずに行くと、当日にその場で考えることになり、いちばん時間の無い到着直後に判断が増えます。確かめる先は宿であって、荷物の側ではありません。

着いてから帰るまでを順に言ってみる|旅行のペットのセットを1場面1つで決める手順

ここからが手順です。5段あります。物の名前は最後まで出てきません。出てくるのは場面だけです。やり方の中心は「1場面につき1つだけ」という縛りで、この縛りがあるかどうかで荷物の量が倍くらい変わります。

  1. 1段目:出発の前夜に、着いてから帰るまでを声に出して順に言う

    頭の中で思い浮かべるだけだと、場面が飛びます。「駐車場に着いて、玄関を入って、部屋に入って、夜になって、朝になって、部屋を出て、車に乗って、家の玄関を開ける」と、声に出して順に言ってください。2分で終わります。声に出すと、抜けている場面が自分で分かります。うちが最初に抜かしていたのは「車に乗って」と「家の玄関を開ける」の2つでした。旅行のペットのセットが足りなくなるのは、たいていこの、帰り側の場面です。

  2. 2段目:場面ごとに、困ることを1つだけ書く

    場面を言いながら、その場で困りそうなことを1つ書きます。2つ書けてしまったら、2つ目は消してください。2つ書ける場面は、たいてい1つ目が本当の困りごとで、2つ目は「あったら便利」です。ここで消しておかないと、そのまま荷物になります。うちの1泊では、7つの場面に対して困ることが7つ並びました。多いように見えますが、そのうち3つは同じことでした。濡れる、におう、毛が落ちる。順番に言っていくと、同じ困りごとが別の場面に何度も出てきます。

  3. 3段目:困りごと1つに対して、物を1つだけ選ぶ

    ここで初めて物の名前を出します。1つの困りごとに1つ。兼ねられるものは兼ねます。布は、顔用と足用に分けたい気持ちが出ますが、旅行では枚数で分けるより、使ったあとの置き場が問題になります。同じ困りごとが複数の場面に出ているなら、物は1つで足ります。この段で、7つ並んだ困りごとが4つの物に落ちました。旅行のペットのセットは、場面の数ではなく、困りごとの種類の数で決まります。

  4. 4段目:持って帰るものの置き場を、先に作る

    ここがこの記事の中心です。行きの荷物を詰める前に、口の閉じる袋を2枚、かばんのいちばん上に入れてください。1枚は濡れた布用、もう1枚は毛のついた布用です。持っていくものは前もって考えますが、持って帰るものは、その場になるまで考えません。その結果、濡れた布と乾いた服が同じかばんに入ります。袋が2枚あるだけで、帰りの車の中と、帰宅後の室内が変わります。旅行のセットの中で、いちばん軽くていちばん効くのがこの2枚でした。

  5. 5段目:帰宅後の30分に何をやるかを決めてから、荷物を閉じる

    最後の段は、家に帰ってからの話です。玄関を開けてから30分で何をやるか、3つだけ決めておきます。うちは「足を見る、袋の中身を洗濯機に入れる、敷いていた布を外で払う」の3つにしました。決めておくと、帰宅後にかばんを開けたまま寝てしまう、ということが起きません。旅行のにおいが室内に残るのは、たいてい、この30分が決まっていないからです。ここまで決めて、初めて荷物を閉じます。

場面ごとに困ることを1つ書き出して、物を1つだけ決める(1泊の例)
場面そこで困ること決めた物(1つだけ)
宿に着いた直後濡れた足を下ろす場所がない折りたためる敷きものを1枚
部屋に入って最初の30分抜け毛が部屋の布に移るその子が乗る布を1枚
夜、寝る前においが部屋にこもる毎晩使っているケアスプレー1本
朝、出かける前顔まわりと足を短い時間で済ませたい乾いた布を1枚
部屋を出るとき濡れたもの・毛のついたものの行き先口の閉じる袋を2枚
車の中座席に毛とにおいが移る宿で使った布をそのまま敷く
家の玄関を開けてから旅行のにおいを室内へ持ち込む物ではなく、30分の段取り
使うものから選んだときと、困る場面から選んだとき 同じ1泊の旅行でも、選ぶ入口を変えると、持ち物の数と、帰ってからの手間が変わります。比べているのは物の良し悪しではなく、決め方です。 どちらも同じ1泊、同じ子の場合です 使うものから選ぶ 家のケアの縮小版になる 道具は6つに増える 使う場面を言えない物が残る 帰りの荷物を考えていない 濡れた布が服と一緒になる 困る場面から選ぶ 場面を順に言うところから 物は4つにおさまる 1場面につき1つだけ選ぶ 帰り用の袋を先に入れる 帰宅後の30分が決まる 決め方が変わると、宿での1分に間に合うようになります
選ぶ入口を変えるだけで、荷物の数と帰りの手間が変わります。

「1場面につき1つ」という縛りには、もう1つ効き目があります。その物を使う場面を、こちらが言えるようになることです。かばんの中の物を1つずつ指して、「これは、いつ、どこで使う」と言えるかどうか。言えない物は、宿でも使いません。旅行のペットのセットを見直すときは、この確かめ方がいちばん早く終わります。

増えるのは、使うかもしれないと思った物だけ|旅行の荷物が減らない3か所とやり方の戻し方

手順どおりに組んでも、荷物は3か所で増えます。どれも、前の晩に「念のため」と思った瞬間に入ります。入れること自体が問題なのではなく、入れた物の置き場が宿に無いことが問題になります。

旅行のペットのセットが増える3か所と、その場での戻し方
増える場所何が起きているか戻し方
「使うかもしれない」で入れる使う場面を言えない物が、かばんの底に残る1つずつ指して、いつどこで使うかを声に出す
宿の備品を当てにしない同じ役目の物を、家からもう1つ持っていく予約のときに、確かめる項目を4つに絞って聞く
帰り用の袋を入れ忘れる濡れた布と乾いた服が同じかばんに入る袋2枚を、行きの荷物のいちばん上に置く

いちばん多いのは3つ目です。行きの荷物は前もって考えるのに、帰りの荷物はその場で考えるからです。チェックアウトの時刻は決まっているので、その場で考える時間はほとんどありません。結果として、濡れた布を丸めて、乾いた服の横に入れることになります。帰宅後にかばんを開けたときのにおいは、ここで決まっています。

2つ目も、意外と量が出ます。同じ役目の物を二重に持つと、かばんの中で場所を取ります。聞くのは4つだけで足ります。部屋でケージに入れる必要があるか、家具に上がってよいか、共用部は抱いて移動するか、部屋で体を拭いてよいか。この4つが分かると、敷きものの枚数と、布の枚数が決まります。旅行の準備で先に動かすのは、荷物ではなく、この確認のほうです。

減らす順番にもコツがあります。落とすのは「役に立たなそうなもの」からではなく、「無くても取り返せるもの」からです。爪切りは、1泊なら家に帰ってからで取り返せます。濡れた足を置く敷きものは、その場でしか要らないぶん、その場に無いと代わりがありません。この順で並べ直すと、残るものが自然に決まります。

詰める順番も、場面の逆順にしておくと当日が楽です。最初に使うものを、いちばん上に。到着直後に要るのは敷きものと布なので、この2つを上に置きます。かばんを開けて探す時間が、到着直後にはいちばん取れません。旅行のペットのセットは、中身の数だけでなく、取り出す順番まで決めておくと、宿での最初の15分が変わります。

多頭の家や、小さな子どもと一緒の場合は、1つだけ足します。布を、その子ごとに分けることです。物は共有できますが、布は共有すると、においがまざります。宿でまざったにおいは、帰宅後の室内まで一緒に戻ってきます。袋を2枚と書きましたが、多頭なら、毛のついた布用の袋を頭数ぶん用意しておくほうが、帰ってからの手間が減ります。

持って帰るものの置き場を、行く前に決めておく|帰宅後の室内へ旅行を持ち込まないコツ

旅行のペットのセットで、最後まで残る仕事は帰り側にあります。持って帰るのは、濡れた布、毛のついた布、においのついた敷きものの3つです。この3つは、行くときには存在していません。だから、行くときの荷物には入っていません。入っていないものを、チェックアウトの15分で片づけようとするので、毎回まとめて1つの袋に押し込むことになります。

対策は、行く前に置き場を作っておくことだけです。口の閉じる袋を2枚、行きの荷物のいちばん上に入れる。それだけで、帰りに3つを分けて入れられます。濡れた布は1枚目、毛のついた布は2枚目、敷きものは畳んで外側へ。車に乗せるときも、この形なら座席に直接触れません。持っていくものより、持って帰るものの置き場を先に作るほうが、帰宅後の室内に効きました。

帰宅後の30分も、3つだけ決めておきます。多くしないのがコツです。旅行から帰った日は、人の側も動けません。

旅行のセットの中で、その1本の選び方も書いておきます。この記事の決め方に当てると、1つの場面に1つと言い切れて、しかもその場面が毎晩必ず来る物です。mofuwa グルーミングスプレー は、家では散歩から帰ったあとと、ブラッシングの前に使っている1本です。脂は毎日出るので、昨日きれいにしたところが今日また汚れます。毎日そうしている1本なので、宿に泊まる日だけ空ける理由がありません。変えるのは当て方だけで、家では直接、宿では布に取ってから毛の流れに沿ってなでます。舐めても問題のない基準でつくられているため、使ったあとその子が体をなめていても、こちらの手は荷ほどきに戻せます。無香料で界面活性剤を使っていないので、宿の布や車の座席に、こちらのにおいを置いていくこともありません。大事なのは新しいものを買い足すことではなく、家で毎日使っている1本を、当て方だけ変えて持っていくことです。同じ1本で、場面のほうが変わります。

Point出発までにやることが多い年は、袋2枚だけ先に入れておく

旅行の日までにやることが多いときは、口の閉じる袋を2枚、いま旅行用のかばんに入れておいてください。それだけで足ります。敷きものも布も、当日に選び直せます。袋だけは、当日に思い出せません。この2枚が入っているかどうかで、帰りの車の中と、帰宅後の室内が変わります。持ち物を全部そろえてから出発しようとすると、たいてい前の晩が長くなり、その子のほうが先に疲れます。

Caution旅行から帰ったあとに次のような変化が出たら、動物病院にご相談ください

足の裏や指のあいだが赤い、同じ場所をなめ続けている、体をかき続ける、食べる量が戻らない、下痢が続く、においが急に強くなった、歩き方が変わった。こうした変化が出たときは、旅行で疲れただけと決めずに、動物病院にご相談ください。旅行のあとは、環境が変わったせいなのか、体の側の話なのかを家では切り分けられません。行く前に足を見ておくと、帰ってからの違いをそのまま伝えられます。いつ、どこで、何に触れたかを1枚書いておくと、その場で話が早く進みます。

整理します。旅行のペットのセットは、使うものから選ぶと家のケアの縮小版になり、宿で困る場面から選ぶと4つくらいにおさまります。着いてから帰るまでを声に出して順に言い、場面ごとに困ることを1つ書き、その1つに物を1つだけ当てる。そして、持って帰るものの置き場を、行く前に2枚の袋という形で作っておく。帰宅後の30分も、3つだけ決めておく。旅行のセットで最後に効いたのは、いちばん軽い2枚でした。毎日のケアを持ち歩こうとするより、その場面で置き場が無くなるものを先に決めるほうが、荷物も、帰ってからの時間も短くなります。

Product

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300ml / 2,970円(税込)

特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。

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よくある質問

旅行のペットのセットは、何点くらいが目安ですか。
点数で決めないほうが早く決まります。1泊なら、困りごとの種類が3つか4つに集まるので、物もその数になります。うちの1泊では、敷きもの1枚、その子が乗る布1枚、乾いた布1枚、毎晩のケアスプレー1本、そして帰り用の袋2枚でした。点数を先に決めると、余った枠を埋めようとして「使うかもしれない物」が入ります。困る場面を先に書き出して、そのあとに数を数えてください。
宿に置いてあるものは、当てにしてよいですか。
予約のときに確かめられる範囲なら当てにしてよいです。確かめる項目を4つに絞ると聞きやすくなります。部屋でケージに入れる必要があるか、家具に上がってよいか、共用部は抱いて移動するか、部屋で体を拭いてよいか。この4つが分かると、敷きものと布の枚数が決まります。確かめずに二重に持っていくと、いちばんかさばる物が重なります。
旅行から帰った日に、すぐ洗ったほうがいいですか。
帰った当日は、洗うより戻すほうを優先すると落ち着きます。移動で疲れているうえに、家に着いてすぐ洗うと、その日の負担が重なります。当日は足を見て、袋の中身を洗濯機へ入れて、寝床の布を1枚替える。体を洗うのは翌日で足ります。ただし、足の裏に赤みがある、同じ場所をなめ続けているといったときは、洗う前に動物病院にご相談ください。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。