C02技術・エビデンス
特許7212978が守っている技術
特許7212978。この7桁が、もうひとつの番号と並んで、説明書きのいちばん下に小さく刷られています。となりにあるのは特許5253483で、そちらには三室ダブルイン型という呼び名まで添えられていることがあります。ところが特許7212978のほうには、番号しか置かれていません。「守っている技術」と言われても、守るという言葉が何を指しているのかが、まず分かりません。この記事では、特許7212978の中身を説明する材料が手元にないことを先に書いたうえで、守るという言葉のほうを、洋裁の型紙にたとえて分解します。番号の中身は書けませんが、番号がどこに線を引くものなのかは書けます。
説明の末尾に、番号だけが置かれている|特許7212978が守っている技術を、どこまで書けるか
はじめに、この記事が立っている場所を書きます。特許7212978について確かめられているのは、その番号の登録が1件あることと、それが特許5253483とは別に登録されたものだ、というところまでです。何が登録されたのかを説明できる資料は、この記事の書き手の手元にありません。だから中身は書きません。
それらしい文章を作ることはできます。mofuwaの水が電解水であることは分かっているので、特許7212978は、電解水をつくる装置を改良したときの登録ですと書けば、文としては通ります。読む人もたいてい引っかかりません。ただ、それは確かめていないことを確かめたように書いた文章です。特許は誰でも中身を引ける制度なので、確かめられる場所に確かめていない説明を置くのが、いちばんまずいやり方になります。
そのうえで、書けることがあります。特許7212978の中身が分からなくても、「特許が守る」という言葉が何を指しているかは書けます。守るという動詞は、日常だと「傷つかないようにする」に近い意味で使われます。特許の世界では、意味がだいぶ違います。ここを取り違えたまま番号を読むと、番号が品質の印のように見えてきます。この記事が扱うのは、その1点だけです。
もうひとつ、先に線を引いておきます。特許7212978が守っている技術の内容と、mofuwaの商品で確かめられていることは、別々の話です。片方が分からないからといって、もう片方が怪しくなるわけではありません。逆に、試験の結果がよかったからといって、特許の範囲が広がるわけでもありません。2つは、はじめから別の棚に置かれています。
型紙は登録できても、着心地は登録できない|特許7212978の背景にある取り引き
洋裁の型紙で考えます。手元にある型紙を人に渡せば、渡された人は同じ形の服を縫えます。渡さずに自分だけで使えば、形は守れますが、その型紙は誰の目にも触れません。特許は、この型紙を役所に預けて誰でも見られるようにする代わりに、決められた期間だけ、同じ型紙を使うことを止められる権利をもらう取り引きです。隠して守るのではなく、開いてから線を引くほうの守り方になります。
だから、特許7212978の中身が公開されていないわけではありません。公開を前提にした制度なので、登録されたものはすべて読める場所に置かれています。読めないのではなく、この記事の書き手がまだ読んで確かめていない、というだけの話です。ここは正直に分けておきたいところです。
型紙のたとえを続けます。型紙を預けて登録できるのは、その形の作り方までです。縫い上がった服が着ていて楽かどうか、洗ったあとどうなるかは、型紙の登録の中に入りません。着心地は、着てみるか、別の測り方で測るしかないものです。特許7212978が守っているのが何であっても、この線の引き方だけは変わりません。
| 線の内側に入るもの | 線の外側に残るもの |
|---|---|
| その作り方でつくる、という行為 | できあがったものの出来映え |
| 条件をすべて満たす装置や方法 | 条件を1つ外した、別の作り方 |
| 期間のあいだの独占 | 期間が終わったあとの世界 |
| 審査で認められた新しさ | 他社の製品と比べた優劣 |
| 書類に書かれた条件の組み合わせ | 書類に書かれていない使い道 |
右の列が、番号から読み取れない部分です。特許7212978が登録として認められたという事実は、審査を通ったという意味であって、できたものが良いという評価ではありません。審査で見られるのは、新しいかどうか、既にあるものから簡単に思いつかないかどうか、産業として使えるかどうかの3つです。犬や猫の毛に何が起きるかは、この3つのどこにも入っていません。
特許の文脈での守るは、「同じ作り方を、他の人が使うのを止められる」という意味です。守られているのは作り方であって、買った人の手元にある液体ではありません。番号が刷ってあるから中身が良い、という読み方だけは、制度のどこからも出てきません。特許7212978を見たときも、特許5253483を見たときも、受け取り方はここで揃います。
2件目の番号が出てくるのは、1件目の線の外に出たときです|特許7212978がある理由と、その考え方
番号が2つ並んでいるのを見ると、2倍の何かがあるように見えます。制度の側から読むと、意味が変わります。同じ発明を二度登録することはできません。審査で新しさを見るので、すでに登録されているものと同じ中身では通らないからです。
ここから、番号が2つあることの読み方が決まります。特許7212978が特許5253483とは別に登録されたということは、1件目の線の内側に収まらない何かが実際にあった、という意味になります。これは、中身を知らなくても制度の形から言えることです。土地に置き換えると分かりやすくなります。同じ土地を二重に囲うことはできないので、2本目の囲いは、必ず1本目とは違う場所に引かれています。
| 問い | この記事で言えること | この記事では書かないこと |
|---|---|---|
| 特許7212978は実在するか | 登録された番号として実在します | — |
| 特許5253483との関係は | 別々に出願され、別々に審査された2件です | どちらが先に使われたか |
| なぜ2件あるのか | 1件目に収まらない何かがあったからです | その何かが具体的に何なのか |
| 範囲はどちらが広いか | 番号からは分かりません | 請求の範囲を読まずに比べること |
| 商品のどこに対応するか | 対応づけは書類の外にあります | 商品との結びつけ |
表の右下の欄が、いちばん抜けやすいところです。特許を持っていることと、その特許の作り方で目の前の1本を作っていることは、別の事実です。書類をどれだけ丁寧に読んでも、この対応づけは出てきません。作っている側の説明を読むしかない部分になります。
考え方としてまとめると、番号が増えることは「強くなった」ではなく「別の場所にも線が引かれた」です。1件で広い範囲を押さえていることもあれば、条件を細かく書いたせいで狭くなっていることもあります。だから番号を数え上げる説明は、数えやすいわりに、読む人に何も渡していません。特許7212978についても、この記事が渡せるのは中身ではなく、番号の受け取り方のほうです。
番号の外側で測っているもの|特許7212978を読んだあと、家で見る場所の変化
では、できあがった水のほうは何で確かめているのか。特許ではなく、試験の側です。mofuwaの電解水については、試験条件を決めたうえで外部の検査機関に依頼した検証があり、江東微生物研究所や日本食品分析センターといった依頼先の名前を出せる形で残っています。特許7212978の中身が分からなくても、この検証の読み方には影響しません。
ひとつ、線を引いておきます。これらの試験で見ているのは水そのものであって、商品を体に使ったときの働きではありません。試験条件が決まっていて、そこで何が起きたかが記録されている。読めるのはそこまでです。水の検証を商品の効能として読み替えないことは、番号を効き目の代わりに置かないことと、同じ形の注意になります。
番号を読んだあとに起きる変化は、たぶんラベルの見え方のほうに出ます。特許の行ではなく、条件の行を先に見るようになります。部屋の数が書いてあるか、どちら側の水かが書いてあるか、試験の条件と依頼先が書いてあるか。特許7212978という番号を1つ覚えるより、この3行を見る習慣のほうが、棚の前では早く働きます。
毎日の手のほうにも、少しだけ寄せておきます。犬も猫も体から脂を出すので、昨日きれいにしても今日また毛の上に脂と外の汚れが乗ります。毎日シャンプーはできませんし、サロンに毎日通うこともできません。mofuwa グルーミングスプレーは、その「毎日きれいにしてあげたい」を毎日やれる形にした1本です。中身は電解水で、口に入っても差し支えない範囲で成分を選んでいるので、量を加減しながら使う必要がありません。吹きかけてブラシを通す。それだけで、毛の上の脂は乳化して浮きます。
特許7212978が守っている技術の中身は、いつか材料が届いたときに、あらためて書きます。それまでのあいだも、mofuwa グルーミングスプレーを持つ手のほうは止まりません。番号を調べるのは一度で終わり、毛を梳かすのは明日も続きます。今日その子のどこに手を止めたかを覚えておくことは、番号を1つ覚えるより、たぶん長く役に立ちます。
Product
mofuwa グルーミングスプレー
300ml / 2,970円(税込)
特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。
商品ページを見る本記事は商品の情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。掲載している検証データは特定条件下での試験結果であり、すべての環境で同じ結果を保証するものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
