C03使い方・お手入れ手順
かける量の目安と、かけすぎのサイン
夜のリビングで膝にのせて、背中に5回かけた日と12回かけた日を比べたら、ブラシが引っかからずに通るまでの分数は3分と11分でした。スプレーの量は、何プッシュという回数では決まりません。毛の長さも密度も、部屋の温度も1頭ずつ違うからです。量の目安になるのは、かけ終わってからブラシが素通りするまでの分数のほうです。3日ぶん測ると、その子の数字が出ます。かけすぎのサインは、床に落ちた滴の数に先に出ます。
何プッシュで決まらない|スプレーの量の目安を、家でできる形に置き直す
スプレーの量の目安を、回数で持っている飼い主はほとんどいません。それで困らないのは、その子に合う量が毛の長さと密度で変わるからです。同じ5回でも、短毛の子なら毛先まで届き、綿のような下毛がある子なら表面で止まります。量を回数で覚えるかぎり、季節が変わるたびに合わなくなります。
犬も猫も体から脂を出します。だから昨日きれいにした背中が、今日にはもう手のひらに脂が移る状態に戻ります。とはいえ、シャンプーを毎日というわけにはいきませんし、サロンに毎日連れていくこともできません。mofuwa グルーミングスプレーは、その毎日を実際にやれる形にするための1本です。洗う日と洗う日のあいだを埋める道具なので、1回にかける量も、1回で仕上げる量ではなく、毎日続けられる量として決めることになります。
中身は還元水100%で、香料もアルコールも足していません。舐める動物に使うものとして設計されているので、量を上から抑える理由が、中身の側にありません。つまり「ここまでにしておく」という上限の目安が、はじめから引かれていない道具です。そのぶん、家でできる目安は下側にしか置けません。足りたかどうか、だけを見ます。
足りたかどうかは、毛の表面では分かりません。指を毛のあいだに入れて、根元に湿りが届いているかを手で確かめます。表面だけが濡れて根元が乾いている状態は、量が足りていないのではなく、かけた場所が広すぎたときにも起きます。1面ずつ区切ってかけるのは、そのためです。
そして、その日の量が合っていたかどうかは、かけたあとに分かります。ブラシを入れて、毛に引っかからずに通るまでにかかった分数です。この数字なら、毛の量も部屋の温度も全部ひっくるめた結果として出ます。スプレーの量の目安を家でできる形にするというのは、この分数を3日ぶん持っておくということです。
背中の1面から始めて、ブラシで止める|量をそろえるスプレーの手順
手順は5つです。場所と体勢を固定し、背中の1面から始め、指で根元を確かめ、ブラシで止め、顔まわりだけは手のひらから。量をそろえたいので、測る条件のほうを先にそろえます。
-
場所と体勢を、3日とも同じにする
夜のリビングで、床に座って膝にのせます。立たせたままだと体が動くぶん、かかる面積が日ごとに変わります。フローリングの上にマットを1枚敷いてください。床に落ちた滴を数えるための下地になります。
-
背中の真ん中、手のひら1枚ぶんの面から始める
最初から全身にかけません。面を決めて、そこだけで量を測ります。面が決まっていれば、5回でも8回でも、次の日と比べられる数字になります。ここで出た回数が、その子の背中1面ぶんの量です。
-
指を毛に入れて、根元まで届いたかを確かめる
毛の表面を手のひらでなでるのではなく、指を立てて毛のあいだに入れます。根元が湿っていなければ、同じ面にもう1回だけ足します。足すのは1回ずつです。2回まとめて足すと、どこが適量だったのか分からなくなります。
-
ブラシを1回通して、そこで止める
引っかからずに通ったら、その面は終わりです。まだ引っかかるなら1回足して、もう一度通します。ブラシが通った時点が、その面の量の終点です。見た目のつやや濡れ具合で判断しません。
-
顔まわりと足先は、手のひらに出してから
口や目の近くに霧を向けると、その子は必ず顔を動かします。動いた先にかかるので、量が毎回ばらつきます。手のひらに出してから指先でなじませると、かかる場所も量も、こちらの手のぶんだけで決まります。
背中1面ぶんの回数が決まったら、体のほかの面はその倍数で見当がつきます。胸、腰、後ろ足のつけ根、しっぽの根元。面の数だけ掛けた回数が、その子の全身ぶんの量です。ここまで来ると、何プッシュという数字を覚えていなくても、毎日同じ量が出せるようになります。
乾いた毛にいきなりブラシを通すと、静電気で毛が浮いて指に絡みます。先に湿らせてから梳かす順にしておくと、引っかかりが減ります。グルーミングスプレーとブラシを別々の道具として使うより、かける・通す・止める、を1続きの手順にしたほうが、量の判断が毎回同じ基準でできます。
ブラシが通るまでの分数で分かる|かけすぎのサインと、毎日そろえる量
かけすぎているかどうかは、かけた直後ではなく、そのあとの待ち時間に出ます。多くかけた日は、ブラシが素通りするまでの分数が伸びます。3日ぶん測って、いちばん短かった日の回数が、その子の背中1面ぶんの目安です。
- 床のマットに滴が3つ以上落ちた:毛が受け止められる量を超えています。同じ面に足す回数を1回減らします
- 毛が束になって分かれない:量というより、1面が広すぎます。面を半分にして、同じ回数でやり直します
- ブラシに水が移って、毛が寝たままになる:待ち時間が足りません。量を減らすのではなく、通すまでを1分待ちます
- 乾いたあと、ブラシに毛が絡んで静電気が起きる:こちらは足りない側のサインです。次の日は1回足します
- その子が途中で膝から降りる:分数が伸びた日にいちばん起きます。量を戻せば、翌日は最後までいてくれます
毎日そろえたいのは、回数ではなく、この分数のほうです。同じ回数でかけているのに分数が伸びてきた週は、量ではなく毛の側が変わっています。換毛の時期に入って下毛が増えた、部屋の湿度が下がった、前より皮脂が多く出ている。どれも毎日測っていれば、変わった週がそのまま分かります。
回数を変えていないのに、ブラシが素通りするまでの分数が先週の倍になった/乾いたあとに毎回フケが落ちるようになった/同じ面だけ、かけた直後にその子がなめ続ける/指を入れると地肌が熱く、脂が指に多く残る。こうした変わり方は、かける量の調整では戻りません。皮膚の側で何かが動いているときに出る変化です。測った分数と、回数を変えていないことをメモに残して、動物病院で被毛と皮膚を見てもらってください。3日ぶんの分数が並んでいれば、いつから変わったかがその場で伝わります。見てもらったあとも、同じ条件で測り続けてください。
測るのは毎日でなくてかまいません。週に1度、同じ面で1回だけ分数を取れば、季節をまたいだ変化が見えます。スプレーの量の目安は、一度決めたら終わりの数字ではなく、季節ごとに更新していく数字です。
面ごとに量が変わる|スプレーの頻度を、部位と週の側から決める
背中1面ぶんの量が決まったら、残りは部位ごとの頻度の話になります。毎日かける場所と、週に2回で足りる場所があります。分けるのは汚れ方ではなく、その場所が1日に何に触れているかです。
| 部位 | 1回の面の取り方 | 頻度の目安 | 見るところ |
|---|---|---|---|
| 背中・腰 | 手のひら1枚ぶんずつ | 毎日1回 | ブラシが通るまでの分数 |
| 胸・おなかの側 | 背中の半分の面で | 散歩から帰った日 | 指を入れたときの脂の量 |
| 足先・足のうら | 手のひらに出してから | 外に出た日は毎回 | 毛の絡みと、床につく跡 |
| 口まわり・あご | 手のひらに出してから | ごはんのあと | 毛が固まって束になっていないか |
| しっぽの根元 | 手のひら半分ぶん | 週に2回 | 根元まで湿りが届いているか |
表の右端は、どれも量そのものではなく、量の結果として見えるものです。頻度を増やすかどうかも、この右端が先週と変わったかで決めます。毎日ケアしていると、変わった日のほうが先に分かります。
今夜は背中の1面だけで構いません。何回かけたかと、ブラシが素通りするまでの分数を、紙の端に2つ書いておいてください。3日そろえば、その子の量の目安はもう手元にあります。
Product
mofuwa グルーミングスプレー
300ml / 2,970円(税込)
特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。
商品ページを見るよくある質問
- 長毛の子と短毛の子で、量の目安はどれくらい違いますか。
- 面の取り方が変わります。短毛の子は手のひら1枚ぶんの面に対して回数が少なく済み、根元まですぐ届きます。長毛の子は同じ面でも表面で止まりやすいので、毛を分けて根元側からかけることになり、同じ面積でも回数が増えます。ただし比べるべきなのは回数ではなく、ブラシが素通りするまでの分数のほうです。短毛でも長毛でも、1〜3分で通るなら、その日の量は合っていたと考えてかまいません。
- 1日に何回まで使っていいですか。
- 回数の上限を中身の側から引くようにはできていません。還元水100%で香料もアルコールも足していないため、量を抑える理由が成分の側にないからです。実際に上限を決めるのは、その子が濡れている時間をどれだけ許してくれるかです。1日に3回かければ、その子は1日のうち3回ぶん、乾くまで同じ場所にいることになります。散歩のあと、ごはんのあと、寝る前のうち、その子が落ち着いている時間帯を選んで回数を決めてください。
- 少なめにかけて、毎日続けるほうがいいですか。
- そのほうが続きます。1回で仕上げようとすると分数が伸び、その子が途中で膝から降りる日が増えます。降りた日は量が中途半端に残り、翌日の分数も読めなくなります。背中1面ぶんを毎日、というほうが、毛の状態も一定に保てます。ただし散歩で泥がついた日や、ごはんが口まわりに残った日は、その面だけ回数を足してかまいません。毎日そろえるのは全身の量ではなく、面ごとの量です。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
