C04悩み解決
シニア期の肉球のベタつき|若い頃と同じケアでは追いつかない
緊張した犬や猫が診察台に足跡を残すのは、肉球が汗をかく場所だからです。体のほとんどが被毛に覆われているぶん、肉球は数少ない汗の出口になっています。若い頃は、歩き回るあいだに汗が乾いていました。シニア期に肉球のベタつきが気になりはじめるのは、寝ている時間が長くなって、その乾く機会が減るからです。だとすれば、拭く回数を増やすより、乾く条件を作るほうが早く落ち着きます。
肉球は、汗をかく場所
体のほとんどが被毛に覆われている犬や猫にとって、肉球は数少ない、汗をかく場所です。緊張したときに診察台の上に足跡が残るのは、そのためです。
若いうちは、歩く、走る、立ち上がる、といった動きのなかで空気に触れ、そのつど乾きます。ところが横になっている時間が長くなると、肉球は床に接したままになります。汗が乾かず、そこに皮脂と床のほこりが混ざる。ベタつきとして感じるのは、この混ざったものです。指の腹で触ったときに、しっとりではなく少し引っかかる感じがするのは、ほこりが混ざっているからです。
「シニアになってから足のにおいが強くなった」という相談も、たいてい同じ経路をたどっています。乾かないまま、指の間にたまり続けているという状態です。においを消すことより、乾かすことのほうが近道になります。
乾く機会が減る3つの理由
シニア期に条件が変わるのは、次の3つが同時に進むからです。
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寝ている時間が長くなる
一日のうち、肉球が床に接している時間が伸びます。とくに横向きで寝る子は、下になった側の足がずっと接したままになります。同じ寝姿勢が続く子ほど、左右で状態に差が出ます。
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歩数が減り、指を広げる動きが減る
歩くとき、犬は指を広げて着地します。歩数が減ると、指の間が開く回数そのものが減ります。閉じたままの隙間は乾きません。
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毛が伸びて、隙間をふさぐ
指の間の毛は伸び続けます。若い頃は歩くたびにすり減っていたぶんが残り、通気をさらに悪くします。滑りやすくもなるので、二重に影響します。
3つとも、汗の量とは関係ありません。変わっているのは乾く側の条件だけです。ここを取り違えると、拭くほど良くなるはずだ、という方向に進んでしまいます。3つのうち手を入れやすいのは、最後のひとつです。指の間の毛の長さは、こちらの都合で整えられます。寝る時間の長さと歩数は、年齢に沿って変わっていくものなので、無理に戻そうとしないでください。
拭く回数を増やしても追いつかない
ベタつくから拭く。数時間で戻る。また拭く。この繰り返しに入ると、肉球の側にも負担がかかります。困っているのは飼い主さんのほうで、回数だけが積み上がっていく——というのが、この状態のいちばん厄介なところです。
| やっていること | 起きること |
|---|---|
| 濡らして拭くのを1日に何度も | そのたびに濡れる。乾かす前に次が来る |
| ウェットシートで表面だけ拭く | 指の間には届かず、表面だけ湿った状態が残る |
| 強くこすって取ろうとする | 薄くなっている皮膚を削り、荒れる |
| 拭いたあと、そのまま寝かせる | 湿ったまま床に接し、条件が元に戻る |
| 気になるたびに、その場で拭く | 1回あたりが短くなり、乾かす工程がいつも抜け落ちる |
いちばん効くのは、この一手です。拭いたら指を軽く広げた状態で、5分ほど空気に触れさせる。膝の上に乗せている時間で構いません。回数を増やすより、1回を最後まで終わらせるほうが結果が変わります。
横になったままできる、1回3分
立たせずに、上になっている側の2本だけ。全部を一度にやろうとしないでください。
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指を1本ずつ広げて、乾いた状態で確かめる
間に毛が伸びていないか、汚れが固まっていないか、赤くなっていないか。広げる動作そのものが、久しぶりの通気になります。
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指の間を、湿らせた布で押さえて拭く
こすらず、押さえて汚れを移します。表面より、間のほうが目的です。乾いた布では、皮脂とほこりが混ざって固まったものは動きません。mofuwa グルーミングスプレーを布に含ませてから当ててください。肉球に直接かけるより、布の側に水気を持たせたほうが、余分に濡らさずに済みます。
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乾いた布で、水分を取る
同じ場所を、乾いた布に替えて押さえます。ここを省くと、拭く前より条件が悪くなります。布の角を指の間に差し込むようにすると、狭いところまで届きます。
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5分、指を広げたままにする
手で軽く支えるだけで構いません。この5分が、一日のうちで唯一まとまって乾く時間になります。テレビを見ている時間や、夜のくつろぐ時間に重ねてしまうと、続けやすくなります。
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翌日、反対側の2本を同じ手順で
体位を変える負担が減ります。2日で4本と考えれば、無理なく続きます。
シニアの肉球を拭くのは、風呂に入れられないからではありません。この年齢で変わったのは乾く条件だけで、毎日きれいにしておきたいという前提は、若い頃と何も変わっていません。湯船そのものが負担になる子は、湯に入れないという選択をしたうえで、毎日の側を厚くする道が残っています。
mofuwa グルーミングスプレーを使うのは、手順2の1か所だけで足ります。膝に乗せている5分のうち、最初の1分です。アルカリ電解水が余分な皮脂と油を乳化させるので、力を入れずに汚れが布へ移ります。薄くなっている肉球の皮膚を削らずに済むのは、ここです。舐めても問題のない基準でつくられているので、寝たまま足を口元に運ぶ子でも、量をためらわずに使えます。指の間の毛を短く整えたあとなら、静電気で毛が寝ないぶん、根元まで布が届きます。
4本の肉球のうち、1本だけ様子が違うとき
シニア期は、たいていのことを「歳だから」で説明できてしまいます。ですが次のような変化は、加齢とは分けて見てください。
1本の足だけ状態が違う、指の間が赤い・じゅくじゅくしている、腫れている、強いにおいがする、同じ足を舐め続けている、歩き方が変わった・足を上げている。これらはどれも、拭いて乾かす手順の外側で起きている変化です。1つでも見つかったら、その足を動物病院で診てもらってください。
とくに同じ足を舐め続けるのは見逃さないでください。舐めれば濡れ、乾くときに水分が奪われ、また気になる。この繰り返しは自力では止まりません。癖として片づける前に、その足の裏を明るいところで確かめてください。
また、床で滑るようになった、立ち上がるのに時間がかかるようになった、という変化があるときは、指の間の毛と爪の長さも確かめてください。滑ると踏ん張る回数が増え、肉球にかかる力が変わります。持病がある子は、ケアの内容と時間について、かかりつけの獣医師に確認しておくと安心です。
家でやることは、この先も同じです。上になっている2本を拭いて、5分だけ指を広げて乾かす。翌日は反対の2本。2日で4本というペースのまま、毎日の側に寄せていけば足ります。
Product
mofuwa グルーミングスプレー
300ml / 2,970円(税込)
特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。
商品ページを見るよくある質問
- 肉球のベタつきは、拭けば取れますか?
- 拭くこと自体は有効ですが、拭いたあとに乾かす工程まで終えないと数時間で戻ります。指を広げた状態で5分ほど空気に触れさせてください。回数を増やすより、1回を最後まで終わらせるほうが結果が変わります。
- ウェットシートで拭くだけではだめですか?
- 表面は拭けますが、指の間には届きにくく、湿った状態が残ります。指を1本ずつ広げて間を押さえ、そのあと乾いた布で水分を取る、という2段階にしてください。
- シニアになってから足のにおいが強くなりました。病気でしょうか?
- 乾く機会が減って、汗と皮脂が指の間にたまっていることが多くあります。まずは拭いて乾かす手順を試してください。ただし1本だけにおいが強い、赤みや腫れがある、舐め続けているという場合は、動物病院にご相談ください。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
