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ブラシのたびにパチパチ鳴る|静電気を逃がしてから梳かす

公開日 2021年2月4日|文=mofuwa編集部

明るい部屋の木の床で、ブラシを入れてもらっている毛の長い小型犬
鳴った音は一度で消えるので、その場で線を1本引いておくと3日で並びが見えてきます。写真:3194556/Pixabay

暖房を入れた部屋で3分だけブラシを通したところ、パチパチという音が11回鳴りました。鳴った場所を書き出すと、11回のうち8回が背中の真ん中から腰にかけて、残りの3回が耳のうしろでした。静電気がたまる量は、毛の場所によって偏ります。同じ道を何度もブラシが通る場所ほど、こすれた回数のぶんだけ電気が残ります。だからブラッシングは、静電気を逃がしてから始めます。この記事で数えるのは、1回のブラッシングで鳴った回数だけです。その数字が減る順番に、手を組み替えていきます。

1回のブラッシングで何回鳴ったか|静電気のパチパチを数えるやり方

数えるのは、1回のブラッシングでパチパチと鳴った回数だけです。何分かけたか、ブラシを何往復させたかは書きません。静電気が起きているかどうかは、毛が浮いたかどうかより音のほうがはっきり数えられます。音は一度きりで消えるので、鳴った瞬間に紙の端へ線を1本引いておきます。3日ぶんそろうと、回数より先に、鳴る場所が偏っていることが見えてきます。

3分のブラッシングで鳴った回数を、場所ごとに3日ぶん数えた記録
日背中から腰耳のうしろしっぽの根元合計
1日目83011
2日目72110
3日目92011

3日とも、背中から腰が7割を占めています。この帯は、ブラシが同じ道を何度も通る場所です。毛先だけを撫でるように梳かしているつもりでも、往復のたびに毛の根元がこすれて、こすれた回数のぶんだけ電気がたまります。パチパチが鳴るのは毛先が離れた瞬間ですが、電気がたまっているのは根元です。逃がす手を入れる場所も、毛先ではなく根元になります。

2月のはじめは、換毛期に入る前の被毛がいちばん乾いている時期に当たります。暖房を入れた部屋では、床から30センチの高さの空気が先に乾きます。そこで寝ている犬や猫の被毛からは、人が立って感じているより早くうるおいが抜けていきます。湿度計を棚の上に置いている家は多いのですが、数字を読むなら寝床の高さに置いてみてください。立っている人の胸の高さと、床に寝ているその子の背中とでは、同じ部屋でも別の数字になります。

3日ぶん数えたら、合計の数字を1つだけ覚えておきます。この記事では11回から始めます。手順を入れ替えたあとに、同じ3分のブラッシングが何回になったかを比べるための数字です。回数以外を記録しないのは、変えた手がどれだけ効いたかを、1つの数字だけで追えるようにするためです。力加減も時間も一緒に書くと、減った理由がどれなのか分からなくなります。

逃がしてから梳かす|パチパチを減らすブラッシングの手順を5つに分ける

手順は5つです。自分の手を先に逃がし、寝床の高さの数字を読み、手のひらに出した1本を根元へなじませ、根元から毛先へ一方向に梳かし、最後にブラシを拭いてから戻します。5つとも同じ夜にやっても、順番が入れ替わると鳴る回数は戻ります。

  1. 1|ブラシを持つ前に、木のドア枠へ手のひらを3秒あてる

    金属のドアノブでも電気は逃げますが、触れた瞬間に人の側でパチッと鳴ります。その音を、その子はブラシの音として覚えます。木か、塗装された壁のほうが静かです。ブラシを持ってから壁に触っても遅く、ブラシごと帯びた電気はそこからは抜けません。手を逃がす、それからブラシを持つ、の順です。

  2. 2|床から30センチの高さで、湿度計の数字を読む

    40を下回っている夜は、手順3で使う量を倍にします。読むのは数字そのものではなく、昨日と比べてどちらへ動いたかです。下がった夜に前の日と同じ量で梳かすと、回数はたいてい2〜3回増えます。数字を読むのに10秒しかかからないので、ブラシを持つ手の隣に置いておきます。

  3. 3|手のひらに出してから、毛を分けて根元へ入れる

    ノズルを体に向けて霧を飛ばすと、毛の上には乗りますが根元までは届きません。手のひらに出して両手で広げ、指で毛を分けて、地肌に近いところへ押し当てます。背中から腰の帯を4つに区切って、1区画ずつ入れていきます。ここで急ぐと、4つ目の区画だけ乾いたまま残り、そこで鳴ります。

  4. 4|根元から毛先へ、一方向だけに梳かす

    往復させません。戻す動きは、その子の毛にとってはこすれる回数が倍になるのと同じです。引っかかったら、そこで手を止めて指で分けてから、もう一度根元から入れ直します。ブラシを浮かせて戻し、また根元から下ろす動きになります。一方向に変えるだけで、3日目の合計が2〜3回動きます。

  5. 5|ブラシに残った抜け毛を取ってから戻す

    毛が挟まったままのブラシは、次の日、毛の面ではなく抜け毛の束とこすれます。使い終わったその場で取るのがいちばん早く、翌日に回すと忘れます。ここを飛ばした翌日は、合計がだいたい2〜3回戻ります。5つの手順のうち、いちばん短くていちばん忘れられている手です。

3つ目で手のひらに出すのが、mofuwaグルーミングスプレーです。この1本をここに置くのは、パチパチが鳴る夜だけ特別に出すものだからではありません。鳴らない夜にも、同じ3つ目に入っているからです。散歩から帰れば、その日の外の汚れが毛に乗ります。家の中で過ごす猫でも、毛の表面には脂が出てきます。それを毎日流せるならいちばん早いのですが、シャンプーは毎日の手順には入りません。毎晩の3つ目に置けるのは、手のひらに出してブラシを通すだけで終わるものだけです。

背中から腰は、その子が自分で口を届かせる帯でもあります。11回鳴った夜に量を増やしたくなっても、口の届く場所に足すものだと思えば手が止まります。グルーミングスプレーの中身は電解水で、清涼飲料水の規格基準をクリアした成分しか入っていません。だから、区画ごとに足りない場所へ足していくやり方ができます。根元まで届かせるには、毛の上に霧を乗せるだけでは量が足りないので、この足し方ができるかどうかで3つ目の届く深さが変わります。

この1本が静電気の話に出てくるのは、ブラシを通す前提で作られているからです。乾いた毛にブラシを入れると、こすれて生まれた電気に逃げ場がありません。根元が湿っていれば、こすれても電気はそこから抜けます。つまり、パチパチが減るのは電気が起きなくなったからではなく、起きた電気が毛先まで残らなくなるからです。梳かしたあとの毛が指に絡まなくなるのも、同じ理由です。

猫では、手順1と2のあいだにもう1つ入れることがあります。ブラシを持って近づく前に、その子に自分から手のにおいをかいでもらう時間です。猫の毛は細く、背中に電気がたまっても浮き方が目に見えにくいぶん、鳴った1回をよく覚えます。1度鳴った夜は、そこでブラッシングを終わりにしてください。翌日は手順3までで止めて、梳かさずに終えます。回数の記録には、その日を横線で残しておきます。

数えた回数が減らないとき|静電気のブラッシングで家でできる見直し

3日続けて合計が動かないとき、先に見直すのは部屋の湿り気ではありません。ブラシを入れる向きと、飛ばした手順のほうです。数字が止まる夜には、たいてい次の3つのどれかが混ざっています。

3つとも当てはまらないのに数字が動かない夜は、ブラシの素材を1つだけ替えてみてください。買い足すという話ではなく、同じ形で素材だけ違うものに持ち替えます。獣毛のブラシは毛の表面をならしますが、金属のピンより電気をためやすい組み合わせがあります。替えるのは1つだけです。同じ夜に2つ替えると、減った理由がどちらか分からなくなり、3日ぶんの記録が使えなくなります。

Caution2週間たっても11回のまま、鳴る場所が1か所に寄っていくとき

5つの手順を通しているのに、3日ごとの合計が2週間下がらない。鳴る場所が背中から腰の1か所だけに集まっていく。その場所の毛をかき分けると地肌が赤く見える、さわると熱い。ブラッシングをしていない日も、同じ場所をなめ続けている。こうした並び方になると、乾いた部屋と静電気の話だけでは説明がつきません。毛の下で別のことが起きていて、そこだけ触られたくないから音に見える回数が増えている、という順序もあります。3日ごとに書いた回数と場所の表を持って、動物病院で皮膚のほうを調べてもらう日を先に決めてください。どの場所で何回鳴ったかが日付つきで並んでいれば、いつから変わったのかが紙1枚で伝わります。

鳴らない夜が続いてからの毎日|パチパチが戻らないブラッシングの続け方

合計が1桁になっても、手順1と3はそのまま毎日続けます。減ったのは静電気が起きなくなったからではなく、起きた電気の逃げ道を毎日つくっているからです。逃げ道をやめた夜から、数字はまた上がりはじめます。週ごとの目安は次のようになります。

同じ3分のブラッシングで、週ごとに鳴った回数と、その週に残す手順
週3分で鳴った回数毎日残す手順その週に足すこと
1週目11 → 61・3・43つ目を4区画に分ける
2週目6 → 31・3・4・5毛先まで梳かす範囲を広げる
3週目3 → 11・3・5耳のうしろを区画に足す
4週目1 → 0の日が出る1・3梳かす時間を3分から5分へ

右端が増えていくのに、残す手順が減っているのが分かると思います。4週目まで来ると、手を逃がすことと、根元へ入れることの2つだけが残ります。この2つは、回数が0になった週でもやめません。換毛期が始まって抜け毛が増えると、毛の量そのものが変わるので、同じ手順でも鳴る回数は一度上がります。そのときに戻す先があるかどうかが、3月の数字を決めます。

記録の紙は、月が替わっても続けて使ってください。2月のうちに引いた線の長さと、3月の線の長さを並べると、その子の被毛がどの時期にいちばん乾いているかが、その家の条件で分かります。湿度計の数字は家ごとに違いますし、寝床の場所でも変わります。よそで測った数字より、自分の家で数えた回数のほうが当てになります。

今夜やることは2つだけです。ブラシを持つ前に、木のドア枠へ手のひらを3秒あてること。それから、手のひらに出した1本を背中の根元へ入れてから梳かすこと。鳴った回数は、紙の端に線を引くだけで足ります。1週間ぶんの線が短くなっていれば、順番は合っています。

Product

mofuwa グルーミングスプレー

mofuwa グルーミングスプレー

300ml / 2,970円(税込)

特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。

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よくある質問

パチパチと鳴らないのに、毛が指や服にまとわりつきます。これも静電気ですか。
音が鳴らなくても、毛が浮いたり指に絡んだりしていれば、同じことが起きています。音になるのは、たまった電気が一度に逃げたときだけです。少しずつ抜けている夜は、音のかわりに毛の浮き方として出ます。この場合は回数を数えられないので、ブラッシングのあとに手のひらへついた毛の量を、3日ぶん見比べてください。手順3を入れた日から、手のひらにつく量がはっきり減ります。数えるものが変わるだけで、やることは同じ5つです。
ブラッシングの前に霧吹きの水で湿らせるのでは、だめですか。
水だけでも一時的には湿りますが、乾くのが早く、梳かし終わる前に根元が戻ります。水道水は乾いたあとに成分が毛に残るので、翌日のこすれ方も変わります。それより問題なのは、霧吹きの音と、体に向けて飛ばす動きです。パチパチを嫌がって逃げるようになった子は、たいてい音のほうを覚えています。手のひらに出して、毛を分けて入れる形にすると、その子の側に届くのは手の温度だけになります。
ブラッシングは朝と夜のどちらがいいですか。
回数を数えるあいだは、どちらでもいいので時刻をそろえてください。朝と夜では部屋の乾き方も、その子の落ち着き方も違うので、日によって時刻が動くと数字が比べられなくなります。決めやすいのは、夕食のあとに家族が座っている時間帯です。暖房を切る直前の時間は、床の近くがいちばん乾いているので避けます。4週目まで来て回数が0の日が出はじめたら、そこから朝へ移しても数字は動きません。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。