C08季節・行事
親戚に抱っこされる日の朝|正月の抜け毛は、抱かれる前に落とす
正月の三日間で、その子の背中に触れた手は9回ぶんでした。玄関に並ぶ靴が6足になり、そのうち4人が「抱っこさせて」と言い、うち2人は夕方にもう一度抱きました。親戚が集まる日の抜け毛は、量が増えるというより、移っていく先が増えます。同じ量の毛でも、床に落ちれば掃除機で済み、外から来た人の黒いセーターの肩につけば、その人が家に帰り着くまで残ります。抱かれる回数を先に数えておくと、その日の朝に体のどこを通しておけばいいかが決まります。
玄関の靴の数だけ、毛の行き先が増える|正月に親戚が来る日の抜け毛の条件
正月の抜け毛で数えるものを、来客の人数から、体に触れる手の回数に置きかえます。親戚が6人来ても、誰もその子を抱かなければ、毛の行き先は床だけです。逆に3人しか来なくても、全員が膝に乗せて写真を撮れば、持ち帰られる服は3着になります。人数は玄関で分かりますが、回数はその日が終わるまで分かりません。だから朝のうちに見当だけつけておきます。
| その日 | 触れる人 | 抱かれる回数 | 毛の行き先 |
|---|---|---|---|
| 普段の平日 | 家族2人 | 0〜1回 | 床とソファ |
| 家族がそろう休日 | 家族3人 | 1〜2回 | 床とソファと膝 |
| 親戚が来る日の昼 | 家族3人と来客4人 | 5回 | 外から来た上着とセーター |
| 親戚が来る日の夕方 | 同じ4人がもう一度 | 4回 | 同じ服の、同じ肩の位置 |
| 三が日の合計 | のべ9人ぶん | 9回 | 家を出ていく服が7着 |
冬のあいだ、被毛の中には抜けかけた毛がたまっています。暖房を入れた部屋では空気が乾き、毛の一本ずつが軽くなって、根元から離れても外へ落ちずに毛の中にとどまります。換毛期のように一度にごっそり抜けるわけではないぶん、たまっているのに見えていない、という状態で正月に入ります。その状態で9回抱かれると、9回とも同じ毛が持ち出されます。
この記事では、この「9回」を最後まで数の軸にします。抜け毛の話を毛の量で始めると、ブラッシングを何分やるかという話に流れていきます。回数で始めると、朝の一手をどこに置くかという話になります。親戚の集まりは時間が決まっていて、玄関のチャイムが鳴る時刻も、だいたい読めます。読めるものに合わせて手を打てるのが、正月という日の使いやすいところです。
浮いている毛と、毛先が絡む毛|正月に親戚の服へ移る抜け毛の見分け方
服に移る抜け毛には二種類あって、朝の手順で落ちるのは片方だけです。一つは、すでに根元から離れて被毛の中に浮いている毛。もう一つは、まだ根元につながっていて、静電気で毛先だけが相手の繊維に引っかかる毛です。前者はブラシで受け取れますが、後者はブラシを通しても減りません。この見分け方を知らないまま朝に20分かけると、労力のわりに服の毛が減らず、来年はやらなくなります。
- 浮いている毛:手のひらで背中をひとなでして、手に毛が乗ってくる。指を入れると根元に届く前に毛が動く。ブラシに一度で束になってつく
- 毛先が絡む毛:なでても手には乗らないのに、腕を離すと袖に一本ずつ立って残る。ぱっと払っても落ちず、指でつまむと取れる
- 見分ける場所:浮いている毛は背中と腰の上に多く、絡む毛は脇と胸の前に出ます。抱かれたときに人の服が当たるのは、ほとんどが胸の前です
- 見分ける時間:暖房を入れて2時間たった部屋ほど、絡む毛の割合が増えます。朝いちばんの部屋では、まだ両方とも落ちやすい状態です
つまり、抱かれる前に減らせるのは浮いている毛のほうで、絡む毛は減らすのではなく、絡まない状態にしておくという別の手が要ります。毛先が立っている毛は、うるおいが戻ると寝ます。根元から毛を起こしても浮き上がらなくなり、ブラシの歯に素直に乗ります。正月の朝にやる価値があるのは、この二段になっている部分です。
猫の場合は、抱かれる回数そのものが犬より少なくなります。そのぶん、抱かれたときに顔の近くへ胸が来るので、移る先がセーターの肩ではなく、相手の襟元と腕になります。猫と暮らしていて親戚が来る日は、背中よりも胸の前と前足のつけ根を先に通しておくと、9回ぶんの半分くらいは服に届かずに済みます。
体の側で受け取るか、服の側から取るか|正月・親戚の抜け毛の比較
同じ抜け毛を、どちら側で受け取るかという比較になります。体の側で受け取るなら朝に一度で済み、服の側から取るなら、人が帰るたびにくり返します。どちらも取れる毛の総量は変わりません。変わるのは回数と、その回数を引き受けるのが誰かということです。
| 見るところ | 抱かれる前に落とす | 抱かれたあとに取る |
|---|---|---|
| やる回数 | 朝に1回、三日で3回 | のべ9回と、服7着ぶん |
| かかる時間 | 1回15分 | 1回3分でも合計は長い |
| 取れる毛 | 被毛の中に浮いている毛 | 繊維の表に乗った毛だけ |
| 残るもの | 床の毛は掃除機で終わる | セーターの中に残る |
| その子への負担 | 朝に一度、体を預ける | 抱かれるたびに触られる |
| 翌日への効き方 | 翌朝は浮いた毛が少ない | 翌日また同じ量が出る |
| 向いている日 | 来る時刻が読める日 | 急に人が寄った日 |
表の下から二行目が、比較の答えです。服の側から取る手順は、その日のうちに終わりますが、翌朝には何も残しません。体の側で受け取ると、浮いていた毛が減ったぶん、翌朝に浮いてくる毛も少なくなります。三日続く正月では、この差が二日目と三日目に効いてきます。どっちが正しいかではなく、三日ぶんを見たときにどっちが軽いか、という比べ方をしてください。
起きてすぐか、チャイムが鳴る15分前か|正月の朝、親戚が来るまでにどっちで通すか
朝食の前にやると、そのあと寝床でひと眠りするあいだに、毛はまた浮いてきます。起きてすぐの体は、夜のあいだ寝具にこすれていて、毛が寝た向きのままです。そこを通しても、根元に残っていた抜け毛は動きません。チャイムが鳴る15分前なら、その子はすでに起きて動いていて、毛が一度立ち上がっています。同じ15分でも、通した毛が床に落ちてから人が来ます。
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15分前・胸の前から
抱かれたときに人の服が当たる場所です。背中より先に、ここから通します
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12分前・背中と腰の上
浮いている毛がいちばんたまる場所。ブラシに束でついたら、いったん外します
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8分前・脇と前足のつけ根
毛の向きが変わる場所なので、毛先が絡みやすい。短く小刻みに動かします
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5分前・床に落ちた毛を集める
通した毛は床にあります。ここを飛ばすと、来客の靴下に移ります
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3分前・手のひらで最後にひとなで
手に毛が乗ってこなければ、その朝のぶんは受け取れています
この15分を三日続けるとなると、その子の体に毎日かかるものの中身が気になってきます。mofuwaグルーミングスプレーがこの場面に向くのは、三日どころか毎日くり返しても、量を気にしなくていい形でつくられているからです。吹きかける量に遠慮が要らないのは、この一本が清涼飲料水の規格基準をクリアした水をもとにしているからです。抱かれたあとにその子が自分で胸の前をなめても、口に入る前提で選ばれています。
グルーミングスプレーという名前がついていますが、この一本はブラッシングのときに使う一本でもあります。暖房の効いた部屋で乾いた被毛をいきなり梳かすと、静電気で毛先が立って、ブラシから逃げた毛がそのまま空気に乗ります。先に吹きかけておくと毛先が寝て、根元から毛を起こしても浮き上がりません。うるおいが戻った毛は、ブラシの歯に素直に乗ってきます。s2で分けた二種類のうち、浮いている毛をブラシで受け取り、絡む毛を絡まない状態にする、という二段が一本で片づきます。
毎日きれいにしておきたい、という気持ちのほうは、正月に限った話ではありません。散歩には毎日行きますし、体からは毎日脂が出ます。それでもシャンプーを毎日入れるわけにはいかず、サロンの予約は年末で埋まっています。その間に落ちている「毎日」を、実際にやれる形にするために作られた一本です。三が日のためだけに買うものではなく、三が日にいちばん役に立つ、という順番で考えてください。
9回の抱っこで毛が移ったのは、胸の前と背中です。ところが三が日が終わって、誰にも触れられていない場所の毛が薄くなっていたり、同じ一か所を一日じゅうなめていたり、ブラシを当てた瞬間に身をよじって逃げるなら、数えていたものは抜け毛ではありません。抱かれた回数と、毛が減った場所の写真を持って、年明けに動物病院の診察の枠をひとつ取ってください。9回という数と、どこが減ったかという場所、この二つが手元にあると、話がそこから先へ進みます。
松の内が明けた日に、毛はどこへ残ったか
三が日が終わったあとに残っているのは、床の毛でも服の毛でもなく、その9回がどこで起きたかという記録です。誰が抱いたか、どの時間帯だったか、そのあとその子がどこで寝たか。正月は毎年ほとんど同じ顔ぶれで、同じ時刻に集まります。今年の9回を書いておけば、来年は玄関のチャイムが鳴る前に、何時に一手を入れればいいかが決まっています。
- 抱いた人の数と、抱かれた回数(今年は4人・9回)
- いちばん毛が移った服の場所(肩か、襟元か、腕か)
- 朝に通した時刻と、その日の毛の落ち方
- 三日目に、浮いている毛が減っていたかどうか
正月の抜け毛は、その年だけの出来事に見えて、毎年ほぼ同じ形で戻ってきます。親戚の顔ぶれも、集まる時刻も、その子の体が出す毛の量も、去年とそれほど変わりません。だから、来年に渡せるものは四行あれば足ります。紙の端に書いて、年賀状の束と一緒にしまっておいてください。来年の朝、探すのは道具ではなく、その四行のほうです。
Product
mofuwa グルーミングスプレー
300ml / 2,970円(税込)
特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。
商品ページを見るよくある質問
- 前の日の夜にやっておけば、朝の15分は省けますか。
- 夜に通した毛は、寝ているあいだに寝具とこすれて、朝にはまた浮いてきます。省けるのは時間ではなく、朝の落ち着きのほうです。夜のうちに道具を出して、ブラシと一本を玄関の近くにまとめておくと、朝は手に取るだけで始められます。実際にやってみると、15分のうち3分くらいは道具を探す時間です。そこだけ前の日に片づけておくと、残りの12分で足ります。
- 来客のほうから「毛がついても気にしない」と言われました。それでもやりますか。
- その人の服のためだけにやっているわけではないので、やります。抱かれる前に浮いている毛を受け取っておくと、その子が抱かれているあいだに毛が引っぱられません。根元から離れかけた毛が服に絡んだまま人が動くと、絡んだ側が先に引かれます。嫌がって身をよじるようになる入り口が、ここにあります。回数が多い日ほど、体の側を軽くしておく意味が出てきます。
- 三が日のあいだ、シャンプーを一度入れたほうが早くありませんか。
- 人が来る日の前後にシャンプーを入れると、乾かすまでの時間と、乾いたあとの静電気が同じ日に重なります。地肌のうるおいが一度抜けたところに暖房の風が当たるので、毛先が立ちやすい状態で親戚を迎えることになります。年末のうちに済ませてあるなら、三が日は毎日の一手だけで十分です。シャンプーの日は、人の出入りが終わってから決めるほうが組みやすくなります。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
