C08季節・行事
冬のブラッシング|ほこりまで一緒に舞い上がっていませんか
朝に1回、寝る前に1回。窓を開ける回数がその2回まで減ったのは、寒くなってからのことでした。その部屋でブラッシングをすると、毛と一緒に持ち上がった細かいほこりは、出ていく先がないまま同じ床へ戻ってきます。冬のブラッシングで手応えが変わらないとき、ブラシの種類や梳かし方より先に、この「部屋の中で1周している」ほうが起きています。この記事で数えるのは、1日に窓を開けた回数と、そのうちブラッシングの直後に開けた回数の2つだけです。毛の側からではなく、部屋の空気が動く回数のほうから組み立てます。
窓を2回しか開けなかった日|冬のブラッシングは頻度より先にほこりの行き先を見る
冬に先へ動くのは、毛の側より部屋の側です。気温が下がって窓を開ける回数が減り、暖房で室温が上がって空気が乾き、洗濯物を室内に干す日が増えます。この3つはいつも同じ時期にそろって動きます。そろって動いた結果、部屋の中でほこりが行ける先が1つずつ閉じていきます。ブラッシングは毛から汚れを取り出す作業であると同時に、床や布に落ちていたものをもう一度空気へ戻す作業でもあるので、戻した先が閉じている季節だけ、同じ梳かし方が違う結果になります。
だから冬のあいだは、毛の状態ではなく、部屋の空気が入れ替わった回数を数えます。紙は1枚で足ります。日付と、その日窓を開けた回数と、ブラッシングの直後に開けたかどうかの丸。書くのは3つだけで、3日ぶん並ぶと、自分の家の冬がどれくらい閉じているかが数字で見えます。
| 数えるもの | 書き方 | 冬にそこで起きること |
|---|---|---|
| 1日に窓を開けた回数 | 正の字を1画ずつ | 寒い日ほど減って、1〜2回で止まります |
| ブラッシングの直後に開けたか | 丸かバツ | 梳かし終わった直後が、いちばん開けにくい時間帯です |
| 洗濯物を室内に干した日 | 日付に印 | 干す日が増えると、部屋の空気が通る道そのものが変わります |
| 暖房の風が当たる場所で梳かしたか | 見取り図に点 | 同じ場所の毛だけ先に乾いて、静電気が起きやすくなります |
ほこりと呼んでいるものの中身は、その家によって違います。カーペットやソファから出る繊維くず、抜けて床に落ちた毛、そして散歩から帰った肉球のあいだから落ちた砂です。冬に持ち帰る砂は乾いていて、粒のまま部屋に残ります。湿気のある時期なら玄関先で落ちて終わりだったものが、乾燥した部屋では踏まれるたびに細かくなり、人が歩くだけで浮きます。ブラッシングはそれを毛から取り出す作業で、取り出した瞬間はまだ空気の中にあります。
ここで頻度を上げたくなります。ほこりが目につくのだから、ブラッシングの回数を増やせばいい、という順番です。ところが窓を開けた回数が1日2回のままで梳かす回数だけ増やすと、空気へ戻す回数が増えて、部屋から出ていく量は変わりません。冬のブラッシングは、頻度を動かす前に、1回あたりの前後を変えるほうが先に効きます。頻度を上げるのは、窓を開けた回数が3回、4回と戻ってきてからでかまいません。
細く開ける・霧を置く・上から梳かす・袋へ入れる|冬のブラッシングでほこりを舞い上げない順番
順番は5つです。窓を細く開けて1分、乾いた毛に霧を置いてから、上から下へ梳かし、ブラシに集まったものは袋の中で抜いて、終わったらもう2分だけ開ける。このうち道具を持っているのは3つ目だけで、残りの4つは部屋の側の動きです。全部で7〜8分、乾かす工程はありません。
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1|梳かす前に、窓を細く開けて1分
全開にしません。手のひらが入るくらいの幅で1分、寒い日は5センチで構いません。部屋の空気がすっかり入れ替わらなくても、これから浮くぶんの逃げ道が1つ開いていれば足ります。ブラッシングの前に開けるのは、梳かしているあいだに出るぶんのためです。
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2|乾いた毛のままブラシを入れず、先に霧を置く
mofuwaグルーミングスプレーを、背中から腰にかけて、毛の表面がわずかにしっとりするまで置きます。手で触って濡れていると感じる手前で止めます。冬の毛は乾いていて、そのままブラシが入るとほこりごと持ち上がります。先に霧を置くと毛が少し重くなり、ほこりはブラシの中に残ります。
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3|背中・腰・胸・前足のつけ根の順で、上から下へ
落ちたものは下へ行くので、下から始めると一度きれいにした場所へ戻ってきます。1か所につき3回まで。同じ場所を往復させると、そのぶん毛から出たものが空気に触れる時間が伸びます。猫では背中と腰の2か所で切り上げて、嫌がる前に終わらせます。
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4|ブラシに集まったものは、その場で袋の中へ
部屋の中でブラシを叩かないでください。ゴミ袋の口を開けて、その中で指を入れて抜きます。ティッシュで抜くなら、抜いたティッシュをそのまま袋へ。床の上で払うと、いま集めたほこりを床に戻して終わりになります。
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5|終わったら、もう2分だけ窓を開けて紙に丸
梳かし終わった直後の2分が、その日いちばんほこりの浮いている時間です。ここを開けるかどうかで、その日の部屋に残る量が変わります。開けたら紙に丸を1つ。丸をつけるところまでを1回のブラッシングとして数えます。
2つ目の霧が、この順番のかなめです。冬の部屋で乾いた毛にブラシを入れると、毛どうしがこすれて静電気が起きます。静電気の起きた毛は、いったん浮いたほこりをもう一度引き寄せるので、梳かしても梳かしても同じところへ戻ります。mofuwaグルーミングスプレーはブラッシングスプレーとしても作られた1本なので、梳かす前に置いておくと、静電気の起きにくい状態でブラシを通せます。ほこりの側から見ると、毛に吸い寄せられる力が下がって、行き先がブラシの中しか残らないということです。
背中いちめんに置ける量を出せるのは、中身が電解水で、清涼飲料水の規格基準を通っているからです。梳かし終えた背中を、その子はそのあと自分の舌で確かめます。量を数えずに済むので、毛の表面だけでなく、ほこりが入り込んでいる根元まで届く量を置けます。冬のブラッシングで足りなくなるのはたいてい量のほうで、一吹きだけ置いて梳かすと、背中の真ん中から先は乾いたままブラシが入ります。
冬に湯で洗えばほこりは落ちますが、そのあとに乾かす時間が要ります。その時間はまるごと、暖房や送風の当たる時間です。梳かすだけなら7分で終わり、乾かす工程そのものがありません。散歩から帰った日の夜に、その日ぶんのほこりを毛から出しておく作業として毎日入れられるのは、この7分のほうです。ペットは体から脂を出すので、昨日梳かした背中にも今日また細かいものが乗ります。毎日やれる長さに収めておくことが、冬のあいだは道具の良し悪しより効いてきます。
猫では、ほこりの行き先がもう1つあります。自分の毛づくろいです。梳かさずにおいた毛のほこりは、その子の舌が集めて口に入ります。だから猫のいる部屋では、ブラッシングの前に毛へ置くものの中身が、犬よりも先に問題になります。霧を置いてから梳かせば、毛の上のほこりはブラシの中へ移るので、舌が集めるぶんが先に減ります。置いた水そのものをなめても差し支えのない基準なので、梳かし終わってすぐ毛づくろいを始める子でも、待たせる必要がありません。
ほこりが増えるのは梳かし方より場所です|冬のブラッシングで止めたい3つとコツ
冬にほこりが増えて見える家では、梳かし方ではなく、梳かす場所と前後の動きが3つそろっています。どれも道具を買い替えても変わりません。変えるのは立つ位置と、ブラシを置く先です。
- 暖房の風が当たる場所で梳かす:舞い上がったぶんが風の道に乗って、部屋じゅうに散ります。エアコンの真下やヒーターの正面を外し、風の届かない角で梳かすだけで、落ちる範囲が1か所にまとまります。冬はその角が寒いので、先に座る場所を決めておきます
- ブラシを部屋の中で払う:集めたほこりを、その場で空気へ返す動きです。ブラシに毛が詰まるのは梳かしている途中なので、始める前に袋を横へ置いておきます。置いてあれば、詰まった時点で手が袋のほうへ動きます
- 窓を開けるのを、終わったあとだけにする:梳かしている3分のあいだに出るぶんに逃げ道がありません。前に1分、後に2分。冬は幅を細くして、開ける回数のほうを2回にします
この3つは、どれもブラッシングの技術ではありません。コツと呼べるものがあるとすれば、ブラシの動かし方より、ブラシを持つ前と置いたあとの3分のほうにあります。冬のあいだにほこりが減った家は、たいてい梳かし方を変えていません。紙に並んだ窓の回数のほうが、先に増えています。
もう1つ、季節の変わり目に起きる勘違いがあります。換毛期に入ると出てくる毛の量が増えるので、ほこりも増えたように見えます。けれど毛の量とほこりの量は別の数字です。紙に書いてあるのは窓を開けた回数なので、換毛期に入っても書き方は変わりません。抜ける毛が増えた週こそ、袋を先に置く4つ目が効いてきます。
紙の丸が10日続いているのに、かき分けた地肌の同じ場所だけが赤い/梳かすと白い粉が決まった1か所からだけ出る/ブラシを当てると体をひねって逃げる/毛の根元がべたついて、霧を置いても指が滑らない/散歩のあと、肉球のあいだをなめ続けている。こうなると、部屋のほこりの側では説明がつきません。乾燥した部屋で起きているのは毛と空気の話で、部屋じゅうに同じように出ます。1か所に留まる変化は、体の側から来ています。窓を開けた回数と、粉の出た場所を書いた紙を持って、動物病院の診察を受ける日を来週のうちに決めてください。どの場所が、いつから、何日続いたのかが、紙1枚でそのまま伝わります。
紙に丸が7つ並んだ週から|冬のほこりとブラッシングで家でできることを続ける形
1週間続けて紙を見ると、丸のついた日とつかない日がはっきり分かれます。つかない日は、たいてい梳かす時間が夜遅くへずれた日です。冬の夜に窓を開けるのは寒く、開けない理由のほうが先に立ちます。気力を足すより、ブラッシングの時刻を1時間ぶん前へ戻すほうが続きます。
- 梳かす時刻を、外がまだ明るいうちへ寄せる。夕方は窓を開けるのが寒くありません
- ブラシと1本を、梳かす角の床に置いたままにする。取りに行く数歩が、やらない理由になります
- 紙は窓のそばの壁に貼る。丸をつけるまでが1回のブラッシングだと決めておきます
続けていると、冬のうちに1つだけ数字が動きます。ブラッシングの直後に開けた回数です。1日に開ける総回数は、寒さが変わらないかぎり増えません。それでいい。この記事が数えているのは総回数ではなく、そのうち何回が梳かした直後だったかのほうです。季節の変わり目まで来れば窓を開けられる日が戻ってくるので、頻度を上げるのはそこからにします。
今夜は、梳かす前に窓を1分。霧を置いてから背中を3回。終わったらもう2分開けて、紙に丸を1つ。それだけで、その日のほこりは部屋を1周せずに出ていきます。
Product
mofuwa グルーミングスプレー
300ml / 2,970円(税込)
特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。
商品ページを見るよくある質問
- 空気清浄機を置いていれば、窓は開けなくていいですか。
- 開ける回数は減らさないでください。機械が吸えるのは、吸い込み口まで流れてきた空気の中のぶんだけです。床に落ちて積もったほこりは、人が歩くか、ブラッシングで持ち上がるまでそこから動きません。使うなら、梳かしはじめる前に風量を上げて、終わってから2分開ける手順はそのまま残します。紙には機械を回した日にも印をつけておくと、冬が終わったときに、窓と機械のどちらで数字が動いたのかが後から読めます。
- ブラッシングは朝と夜、どちらを増やすといいですか。
- 冬は夕方に1回へ寄せるほうが続きます。増やすかどうかより、窓を開けられる時間帯に梳かす時間を合わせるほうが先です。散歩から帰った直後は、肉球のあいだの砂や外のほこりがまだ毛の表面に乗っているので、そこで梳かすと部屋へ持ち込むぶんが減ります。朝に梳かすなら、出かける前に窓を開ける流れとつなげてください。回数を2回に増やすのは、紙の丸が7日続けてついてからで間に合います。
- 短毛の子でも、梳かす前に霧を置く必要がありますか。
- 短毛の子ほど置いた効きが分かりやすく出ます。毛が短いと静電気で立ち上がりやすく、そのまま服やソファへ移るからです。量は長毛の子より少なくて足ります。背中を手で3回なでたときに、指先がわずかに湿る程度。乾いたままブラシを入れると、短い毛は根元から弾かれて、ほこりごと空気に散ります。冬のあいだは、短毛でも1回ぶんの霧を置いてから梳かしてください。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
