C08季節・行事

今年はじめてパチッときたのは、抱いた手か、ブラシか

公開日 2020年12月31日|文=mofuwa編集部

明るい部屋で、人の腕に抱き上げられている淡い色の小型犬
はじめの1回がどちらで起きたかは、抱き上げた手と、ブラシを離した指のどちらに来たかで分かれます。写真:Pexels/Pixabay

年末の数日で抱き上げる回数が倍になり、その週にはじめての静電気が来ます。人が家にいて、床に座っている時間が長く、通りすがりにその子を持ち上げる場面が増えるからです。ブラシのほうは、同じ週も1日1回か2回のまま変わりません。抱っこの回数だけが増えているので、パチッときた数をそのまま並べると、抱っこのほうが起きやすいという答えになります。この記事では、起きた数を触れた数で割って、抱っことブラシのどちらを先に変えるかを決めます。

抱き上げる回数だけが増える数日|静電気を数える欄を2つに分ける

年末の数日は、その子に触れる回数が1年でいちばん読みにくくなります。暖房を入れた部屋に人が長くいて、床に座り、通りすがりに抱き上げます。掃除で家具を動かせば、そのたびにどかすために持ち上げます。抱っこの回数は普段の倍になっているのに、ブラシを入れる回数は1日1回のままです。静電気の話を、この週に起きた数だけで判断すると、母数の違いをそのまま結論にしてしまいます。

だから最初にやることは、紙の端に欄を2つ作ることだけです。1つは抱っこの欄、もう1つはブラシの欄。それぞれに、その日に触れた回数と、パチッときた回数を並べて書きます。静電気が起きたかどうかだけを書くと、あとで割り算ができません。触れた回数のほうを先に書く癖をつけてください。

1週間、紙の端に書いておく2つの欄
日抱き上げた回数抱っこで来た回数ブラシを入れた回数ブラシで来た回数
月6111
火8211
水12322
木14311
金11222
7日の合計681498

合計だけを見ると、抱っこで14回、ブラシで8回です。抱っこのほうが6回多いので、抱き方を変えるのが先だという判断になります。ところが右の2列は、9回のうち8回です。抱っこは5回に1回、ブラシはほぼ毎回。1回あたりで見ると、順番は逆になります。

数えるものを回数に決めたのは、この時期に動く条件のうち、飼い主の側で数えられるものがそれしかないからです。気温も湿度も家の外の話で、手では変えられません。触れた回数と、そのうち何回パチッときたか。この2つの列だけで、年明けにやることが決まります。換毛期の名残で下毛が入れ替わっている最中なら、被毛の密度が上がっているぶん、どちらの列も数字が大きく出ます。

服の面が離れるときに来る|静電気と抱っこ、ブラシでの起き方の違い

抱っこで来るパチッは、持ち上げた瞬間ではなく、下ろす途中に来ます。抱き上げているあいだ、その子の体の側面は人の服にぴったり触れています。下ろすためにゆるめると、その面が離れます。静電気は、くっついていたものが離れるときに起きるので、順番としては最後の動作に来ることになります。

抱っこの欄の数字が伸びる家には、たいてい共通点があります。その週だけ、上に着ているものが変わっています。年末は家にいる時間が長いので、外に出る服から部屋着へ替わります。フリースのひざ掛けを膝に乗せたまま抱き上げれば、接している面はさらに増えます。抱っこの回数と一緒に、面の素材も同じ週に変わっている。ここが、抱っこ側の数字が読みにくい理由です。

ただし、抱っこで来たパチッは、その子の被毛の状態をあまり教えてくれません。人が何を着ていたかで数字が動くので、その子の毛が乾いているかどうかは、この欄からは分かりません。抱っこの欄は「人の側の条件」を数えている欄だと考えてください。逆に言えば、抱き方を変えなくても、袖を替えるだけで数字が落ちます。

ブラシを離した指に来るか|静電気を抱っこと切り分ける見分け方

ブラシで来るパチッは、梳かしている最中ではなく、ブラシを毛から離した瞬間に来ます。毛先が数本、ブラシを追いかけて持ち上がります。そのまま背中に落ちず、浮いたままになる。この浮き方が見えたら、その日は毛の側が乾いています。抱っこの欄をいくら読んでも、この情報は出てきません。

同じ「パチッ」でも、抱っことブラシでは出るものが違う
見るところ抱っこのときブラシのとき
来る瞬間下ろす途中、面が離れるときブラシを毛から離した瞬間
来る場所脇・前足の付け根・胸の外側背中から腰、耳のうしろ
先に気づく人人の手首や腕の内側ブラシを持っている指
毛の動きほとんど動かない毛先だけが数本、浮いたまま残る
根元の様子服に押されて寝ている根元は動かず、毛先だけ立つ
数字が動く理由人が着ているものが替わった梳かす前の毛が乾いている

見分け方として使えるのは、表の下から2行目です。根元が動かず毛先だけが立つなら、乾いているのは毛の表面のほうです。根元から一房ごと持ち上がるなら、量の話ではなく、下毛が抜けきらずに溜まっていることが多い。前者ならブラシの前に湿らせれば収まりますが、後者は梳かす回数を増やしても、浮く毛の量は減りません。

ブラシの素材でも変わります。プラスチックのピンは、梳かす音が高くなった日から回数が増えます。金属のピンに替えると来なくなる家もありますが、道具を替えて数字が落ちるのは、もともとの回数が少なかった家です。9回中8回のような数字なら、道具ではなく、梳かす前に何をしているかのほうを見ます。

1回あたりで割って順番を決める|静電気が出る週の抱っことブラシの使い分け

割り算をすると、手を入れる先が1つに絞れます。抱っこは68回のうち14回で、5回に1回。ブラシは9回のうち8回で、ほぼ毎回です。回数を増やしたのは人の都合で、抱っこの欄が伸びたのはそのぶんにすぎません。1回あたりで見て多いほうから変える。これが、この週の使い分けです。

触れた1回あたりで、パチッときた割合 1週間ぶんの記録から、抱っことブラシそれぞれについて、触れた回数に対する発生回数の割合を出した棒グラフ 抱っこ(68回中14回) 5回に1回 ブラシ(9回中8回) ほぼ毎回
合計では抱っこのほうが多いのに、1回あたりではブラシがほぼ毎回になります。

ブラシの前に足すのは1動作だけです。背中から腰までと、耳のうしろに、mofuwaグルーミングスプレーを吹きかけてから梳かします。毛先だけが立つのは、梳かすときに毛の表面が乾いているからなので、乾いていない状態にしてから当てれば、浮く毛はその場で減ります。ブラシを替えるより早く、道具を買い足す必要もありません。

この1本が毎日の手順に置けるのは、梳かすための道具として作られているからです。中身は高機能性電解還元水で、油となじんで乳化するので、散歩で乗った砂ぼこりや、余分に出た皮脂だけが浮いて落ちます。地肌に要るぶんの皮脂は残ります。ペットは体から脂を出し続けるので、昨日梳かした背中も今日には汚れています。年末の数日、外に出る回数が減っても、うるおいと汚れの入れ替わりは止まりません。

量を気にしなくていいことも、この週には効いてきます。抱っこの回数が増えれば、その子が自分の前足や胸をなめる回数も増えます。梳かす前にかけたものは、そのあと必ず口に入ります。この1本は、人が口にする飲料に求められるのと同じ規格基準で中身を見ているので、背中から腰まで全体を湿らせるだけかけても、量のほうを心配せずに済みます。乾いた場所に1吹きだけ、という使い方にしなくていい。ここが、ブラシの前に置く1本として選ぶ理由です。

抱っこの側は、順番としては後です。それでも動かせるものはあります。抱き上げる前に、袖を1枚まくる。ひざ掛けを膝から下ろしてから持ち上げる。下ろすときに、体を押しつけたまま離さず、まず足を床につけてから手をゆるめる。面が一度に離れないだけで、抱っこの欄の数字は落ちます。ブラシの側を1週間変えたあとに、この3つを足してください。

Caution2つの欄に、パチッ以外のことが書き足されはじめたら

抱き上げるたびに身をよじって逃げる日が、7日のうち5日を超えた/ブラシを当てた場所を、そのあと必ずなめている/毛先ではなく根元に近いところで、地肌が赤く見える場所が増えた/浮く毛の量が、梳かす回数を増やしても7日目まで変わらない。こうなると、乾いているかどうかの話では説明がつきません。触れた回数と来た回数を書いた紙には、日付と場所が残っています。その紙を持って、動物病院の診察の枠を取ってください。数えた列がそのまま、いつから何が変わったかの説明になります。

年をまたいで残る2つの列|静電気の週に抱っこの前へ置くものの選び方

年が明けると、抱っこの回数は勝手に元へ戻ります。人が出かけるようになり、床に座る時間が減るからです。抱っこの欄の数字は、何もしなくても落ちます。落ちないのはブラシの欄のほうで、そちらは部屋が乾いているあいだ続きます。年末に数えておく値打ちは、この2つが別々に動くと分かるところにあります。

この1週間から、次の冬へ持ち越すもの
残すもの中身
2つの列触れた回数と、来た回数。合計ではなく割り算で読む
先に変えた側ブラシの前に、グルーミングスプレーで背中から腰まで湿らせる一吹き
後から足した3つ袖をまくる・ひざ掛けを下ろす・足からつける
来た場所脇と前足の付け根か、背中から腰か

今日できるのは、紙の端に列を2つ引いて、今夜の抱っこの回数から書きはじめることだけです。はじめの1回がどちらで来たかは、もう思い出せなくてかまいません。明日からの7日ぶんがそろえば、次に手を入れる側は割り算が教えてくれます。

Product

mofuwa グルーミングスプレー

mofuwa グルーミングスプレー

300ml / 2,970円(税込)

特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。

商品ページを見る

よくある質問

静電気が来ないように、抱っこの回数そのものを減らしたほうがいいですか。
減らす必要はありません。回数が増えているのは年末の数日だけで、その週を過ぎれば自然に戻ります。それに、抱っこの欄はもともと5回に1回ほどの割合です。回数を半分にしても、来る割合は変わらないので、体感はほとんど変わりません。変えるなら回数ではなく、離すときの順番のほうです。足を床につけてから手をゆるめれば、接していた面が一度に離れずに済みます。抱き上げる場面を我慢するより、下ろす2秒を変えるほうが、数字には早く出ます。
ブラシの前に湿らせると、乾くまで待つ時間が要りませんか。
梳かしながら乾いていくので、待つ時間は要りません。びしょ濡れにするのではなく、毛の表面が乾いていない状態にするだけです。背中から腰までと耳のうしろに吹きかけて、そのままブラシを入れます。梳かし終わるころには、手ざわりが戻っています。乾くのを待つ形にすると、その待ち時間で手順が1つ増え、数日で続かなくなります。吹いてから梳かすまでを一続きの動作にしておくと、年明けの忙しい朝にも残ります。
抱っこのときもブラシのときも来ない日があります。数えなくていいですか。
来なかった日こそ書いてください。0と書いた日が2日あると、その2日に何が違ったかを探せます。部屋に洗濯物を干していた、加湿をしていた、その日は上に着ているものが綿だった。来た日ばかり並べると、条件が全部同じに見えてしまいます。0の日が混ざってはじめて、どの条件が効いていたのかが比べられるようになります。7日間の紙は、来た日の記録ではなく、来なかった日を含めた記録として持っておくほうが使えます。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。