C08季節・行事

気温が上がった日ほど、服の中が蒸れる

公開日 2021年1月28日|文=mofuwa編集部

明るい部屋の淡い色の床の上で、静かに休んでいる薄い色の小型犬
服を脱がせた直後の毛が寝ているかどうかは、外の気温より、歩いているあいだに気温が動いたかどうかに寄ります。写真:3194556/Pixabay

4度で出た朝の散歩から帰って服を脱がせたとき、内側の胸のあたりだけが、手の甲にはっきり湿って感じられました。外は帰ってからも4度のままで、その日は気温がほとんど動きませんでした。翌週、同じ道を同じ時間だけ歩いた日は、出発が4度で、折り返しの公園では12度まで上がっていました。帰って脱がせた服は、胸だけでなく、脇と内股の内側まで湿っていました。服の中が蒸れるかどうかは、その日が寒いかどうかより、歩いている1時間で気温が何度動いたかで決まります。この記事では、気温が動かない日と昼に上がる日を並べて、服を脱がせるまでの分数で比べます。寒暖差のある日に着せた服は、同じ厚さでも中の状態が別ものになります。

軸1・気温が動かない日の服|寒暖差がない日に、内側が湿りきらない条件

朝から夕方まで気温が動かない日は、服の内側が湿っても、その湿りは服の面でとどまります。5度で出て5度で帰る日に、服の中へ足されている熱はその子の体温だけです。犬も猫も、肉球のほかに汗を出す場所をほとんど持ちません。それでも地肌からは水分が出ていて、服を着せているあいだ、その水分は内側の布に当たって行き場をなくします。

出発から帰宅まで気温が5度のままだった日、服の内側で起きていたこと
時点外の気温服の内側毛の様子
出発(朝7時)5度体温で暖まりはじめる乾いている
15分後5度布と地肌の温度がそろう背中の中心が寝はじめる
30分後(折り返し)5度湿りが布の面にとどまる背中の中心だけ寝ている
帰宅(40分後)5度外の空気と同じに戻る手の甲でわずかに湿る
脱がせた10分後室温18度布が室温に戻る毛が起きて指が入る

この日に服の中が蒸れるかどうかを分けていたのは、外の寒さではなく、帰ってから脱がせるまでの分数でした。玄関で脱がせた日は、布の面にとどまっていた湿りがそのまま空気へ抜けます。暖房の部屋で30分そのままにした日は、同じ量の湿りが地肌の側へ戻ります。気温が動かない日は、脱がせる時刻を10分早めるだけで、地肌に残る湿度がほとんど残りません。

だからこの記事で数えるものは3つに絞ります。出発したときの気温、折り返しで見た気温、帰ってから服を脱がせるまでの分数。体重も犬種も入れません。この3つだけを、散歩から帰った日の紙の端に書きます。寒暖差の話は、ここから先も全部この3つの数字で進みます。皮膚の側を見るのは、数字が説明できなくなってからで足ります。

軸2・昼に8度上がる日の服|寒暖差があると、蒸れるまでの分数が縮む

昼に気温が上がる日は、服を選んだ時点の気温と、歩いている途中の気温が別のものになります。4度で出て、30分後に日の当たる土手へ出たら12度。8度ぶんの熱が、今度は服の外側から足されます。着せた服はその場では脱がせにくく、留め具を外すと走り出す子もいます。結果として、上がった8度ぶんを、服の中の空気が抱えたまま歩き続けることになります。服の中が蒸れるまでの分数は、この時点でもう縮みはじめています。

同じ服・同じ40分で、内側に起きることの違い 気温が動かない日は、服の中へ足される熱がその子の体温だけです。昼に上がる日は、外からの熱がそこへ重なるので、湿りはじめる時刻が歩いている途中まで前倒しになります。 どちらも同じ服・同じ道・同じ40分での記録です 気温が動かない日 足される熱は体温だけ 湿りはじめるのは帰宅後 湿るのは背中の中心 脱がせれば10分で戻る 翌日に残るものがない 昼に8度上がる日 外からの熱が重なる 歩いて20分で湿りはじめる 脇と内股が先に湿る 脱がせても毛が寝たまま 翌日に同じ場所をなめる
見ているのは服の厚さではなく、40分のあいだに外側から足された熱の量です。

帰宅したあとに、もう一段だけ差が足されます。玄関が5度で、暖房の入った部屋が20度なら、服を着たまま部屋へ入った時点で15度ぶんの寒暖差をまたぐことになります。外で上がった8度と、家に入って上がる15度が、同じ服の中で続けて起きます。脇と内股の湿りが地肌まで届くのは、たいていこの2段目のほうです。

服を裏返して手の甲を当てれば、どこが湿っていたかはその場で分かります。背中の中心だけなら、気温が動かなかった日と同じ形です。脇と内股まで湿っていたら、歩いている途中で蒸れる条件が揃っていた日です。湿度の高い日はこの差がもっと早く出ますが、冬の乾燥した日でも、服の内側に限れば湿度は上がります。

脱がせるまでの分数で並べる|寒暖差のある日とない日の、服の比較

同じ「服の中が湿った」でも、気温が動かなかった日と動いた日では、湿りはじめた時刻も、湿った場所も違います。打つ手が変わるのはそのためです。並べて比べると、手を入れるべき場所が服の側なのか、脱がせたあとの毛の側なのかが分かれます。

気温が動かない日と、昼に上がる日の比較
見るところ気温が動かない日昼に気温が上がる日
服の中へ足される熱その子の体温だけ体温に外の熱が重なる
湿りはじめる時刻帰宅して脱がせるまでの間歩いて20分を過ぎたころ
先に湿る場所背中の中心脇の下と内股
脱がせてよい分数帰宅から30分以内帰宅から10分以内
毛の戻り方10分で起きて指が入る寝たまま束になっている
翌日に出るものとくに残らない同じ場所をなめる・細かいフケ
見分け方服を裏返して手の甲を当てる脇と内股まで湿っていれば動いた日

表の4行目が、この記事でいちばん動かせる数字です。寒暖差のある日は、脱がせてよい分数が30分から10分へ縮みます。同じ40分の散歩でも、帰ってからの10分で毛の戻り方が変わります。ここを過ぎた日は、服を脱がせても毛が寝たままで、地肌に当たっていた面の空気が動きません。被毛の中に湿った層が残ったまま、その子はソファや寝床へ行きます。

湿ったからといって、その都度シャンプーへ寄せると別の問題が出ます。寒暖差の大きい日はひと冬に何度も来るので、そのたびに湯を張っていると、洗いすぎのほうが先に地肌へ出ます。うるおいまで一緒に持っていかれた地肌は、次に気温が動いた日、もっと早い段階で蒸れるようになります。だから比べるのは洗うか洗わないかではなく、脱がせる分数と、そのあとの10分の使い方です。

玄関と部屋、どっちで脱がせるか|寒暖差の日の服と、そのあとの毛

脱がせる場所は、外の気温ではなく、部屋との差で選びます。玄関が5度で部屋が20度なら、部屋へ入ってから脱がせた服は、15度ぶんの差をまたいだあとの服です。玄関は寒いぶん、抱えていた熱と湿りをその場で逃がせます。押さえておくのは、玄関へ入ってから留め具に手をかけるまでの時間を、いつも同じにしておくことだけです。

脱がせた直後の毛は、寝たまま湿っています。ここで先に手に取るのはブラシではなく、mofuwa グルーミングスプレーです。湿って束になった毛にブラシだけを当てると、束がそのまま動いて、地肌の側の空気が入れ替わりません。吹きかけてからブラシを通すと、束が1本ずつ離れて、服の下にこもっていた湿りが抜けていきます。かかる時間は脇と内股で1分ずつ、胸を足しても3分ほどです。

この1本をその3か所に使えるのは、中身が電解水だからです。服の当たっていた脇と内股は、その子が寝る前に自分で口を届かせる場所と重なります。そこへ何かを使うなら、口の中へ入る前提で選ぶことになります。香りを足していないので、部屋のにおいにも、その子自身のにおいにも上書きが起きません。量を控える理由がないぶん、湿っていた面にはたっぷり当てて、布が触れていた幅ごと毛を起こせます。

布でこすれた毛には、地肌から出た脂が薄く広がっています。電解水と油はなじんで乳化するので、ブラシに移ってくるのは余分なほうで、地肌に要るぶんは残ります。服を着せる時期は毛が押さえつけられている時間が長く、その脂が同じ場所にとどまりやすくなります。脱がせた10分のあいだにここを動かしておくと、翌朝、同じ服を着せるときの地肌の状態が変わります。

冬の室内は湿度が下がるので、乾いた毛にブラシだけを通すと、毛が浮いて指へ絡みます。この1本はブラッシングの前に挟めるので、脱がせたあとの手当てと、寝る前のブラッシングを1つの流れにできます。寒暖差の日が週に2日か3日あるなら、この3分が週に2回か3回入るだけです。ひと冬ぶんでも、湯を張る回数を増やさずに済みます。

Caution紙に書いた3つの数字で、湿り方が説明できなくなったとき

出発時と折り返しの気温差が3度もない日に、脇と内股まで湿っている/帰宅から10分で脱がせているのに、毛が寝たまま翌朝まで戻らない/服が当たっていない場所まで同じようになめている/布が触れていた線に沿って、地肌が赤く見える、さわると熱い。こうした残り方は、その日の寒暖差では説明がつきません。紙に書いてきた気温の2つと分数は、服の中で何が起きていたかを日付ごとに並べた記録になっています。その紙を持って動物病院で見てもらう日を取ると、皮膚の側から見た話と、服の側から見た話を突き合わせられます。

服をしまう日まで|寒暖差の時期に、毛の側へ残しておくこと

ひと冬のあいだに残しておくものは、服そのものより、脱がせたあとに何をしたかの記録です。蒸れる日と蒸れない日が交互に来るので、日付と数字が並んでいるほど、次の日の手が早く決まります。

次に寒暖差が来る日まで、手元に残しておくもの
残すもの中身次の日の使い道
3つの数字出発時・折り返しの気温と、脱がせるまでの分数その日の脱がせる分数を先に決める
湿っていた場所背中の中心か、脇と内股か帰ってすぐ手を当てる場所が決まる
毎日の1本脱がせたあとに使うグルーミングスプレー毛を起こす3分を同じ形で回す
服の置き場所玄関で脱がせて玄関で干す翌朝、内側が乾いた状態から着せられる

表の最後の行は、翌朝に効いてきます。内側が湿ったままの服をたたんで棚へ戻すと、次に着せるときの出発点が前の日と変わります。玄関で脱がせて、そのまま玄関で裏返して干す。置き場所を1か所に決めておくと、寒暖差の日が続いた週でも、着せる側の条件だけはそろえられます。

今日できるのは、帰ってきた時刻と、脱がせた時刻を並べて書くところまでです。差が10分を超えていた日は、明日その差を縮めます。数字が2つと、脱がせたあとの3分。ひと冬のあいだ手元に残るのは、この形だけで足ります。

Product

mofuwa グルーミングスプレー

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特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。

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よくある質問

寒暖差のある日は、そもそも服を着せないほうがいいのでしょうか。
着せるかどうかを先に決めると、判断の材料がその日の朝の気温しかなくなります。出発時の気温だけで選んだ服は、昼に上がる日には必ず厚すぎることになります。決めやすいのは、着せる・着せないではなく、留め具を外す場所と時刻のほうです。寒い時間帯に出るなら着せて、帰ってきた玄関で外す。気温が上がる帯を歩くと分かっている日は、折り返しで一度立ち止まって前身ごろの留め具だけをゆるめる。服の枚数を減らすより、服の中の空気が動く場面を1つ足すほうが、その日の蒸れる時間は短くなります。
猫にも服を着せています。犬と同じように考えていいですか。
湿る場所の見方は同じで、脱がせる分数の考え方が変わります。猫は外へ出る時間が短いか、まったく出ない子が多いので、服の中へ外の熱が足される場面がほとんどありません。その代わり、暖房の効いた部屋と廊下を1日に何度も行き来します。服を着たままその往復をくり返すと、外を歩いた犬と同じことが、家の中だけで少しずつ起きます。見るのは脇と内股で共通ですが、猫では「散歩から帰ったとき」ではなく「暖房を止めた時刻」を紙に書いてください。
脱がせたあと、毛が寝たままの日は乾かしたほうがいいですか。
温風を当てる必要はありません。服の下の毛が寝ているのは、濡れているからではなく、布に押さえられていた時間が長いからです。押さえられていた向きに沿って束になっているので、要るのは熱ではなく、束をほどく動きのほうです。毛の根元へ空気を入れるつもりで、湿っていた幅だけブラシを通してください。それでも15分たって指が入らないほど束が残る日は、乾かす話ではなく、脱がせるまでの分数のほうを次の日に10分縮めます。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。