C04悩み解決
毛穴の角栓を繰り返さないために、毎日やっておきたいこと
猫の体は、舌が届く場所、前足でぬぐえる場所、そのどちらも届かない場所の3つに分けられます。角栓が残るのは、いつも3つめです。皮脂は全身から少しずつ出ていて、出た量より、運び出されるかどうかで残り方が決まります。つまり角栓の予防は、届かない場所で運び出す係を人が代わることです。繰り返す場所はだいたい決まっているので、1日3分で足ります。
残る条件が、場所を決めている
毛穴からは、少しずつ皮脂が出ています。これ自体は体を守るための働きで、止めるものではありません。角栓として目につくのは、出たものが毛の根元にとどまり、ほこりや抜けかけの毛と混ざって固まった状態です。
つまり出る量ではなく、残る条件のほうが場所を決めています。猫が自分で毛づくろいできる場所には残りにくく、届かない場所にだけ集まる。これが、繰り返す場所がいつも同じである理由です。
この見方をすると、手の打ちどころが変わります。皮脂を減らそうとすると、洗う方向に向かいます。運び出されていないほうを見れば、やることは「運び出す係を、人が代わる」になります。これが、この記事でいう予防の中身です。後者のほうが、猫にかかる負担はずっと小さくて済みます。
毛の根元に付いた白っぽい粒は、抜けかけの毛と皮脂が混ざったものであることが多くあります。黒く見えるのは、同じものが空気に触れて変色した状態です。色そのものより、量と広がり方を見てください。
届かない場所は決まっている
猫の体は、大きく3つに分けられます。舌が届く場所、前足を使ってぬぐえる場所、そしてどちらも届かない場所です。
| 場所 | 自分で届くか | 人が手を入れる必要 |
|---|---|---|
| 前足・お腹・脇腹 | 舌が直接届く | 少ない |
| 顔まわり | 前足でぬぐえる | あごの下だけは届きにくい |
| 耳の後ろ・後頭部 | 前足が当たるが浅い | 中くらい。見落としやすい |
| 背中の前半分 | 体をひねれば届く | 若いうちは少ない |
| 背中の後ろ半分・腰 | 届きにくい | 多い。角栓が集まりやすい |
| しっぽの付け根・しっぽの上側 | ほとんど届かない | もっとも多い |
とくにしっぽの付け根から上側は、皮脂を出す場所が集まっているうえに、自分ではほぼ手入れできません。ここが最初に目立つのは、その両方が重なるからです。
そして年齢が上がるほど、体をひねる動作が減ります。届く範囲は、加齢とともに狭くなる。去年まで問題がなかった場所に増えてきたなら、皮脂の量ではなく動きのほうが変わった可能性があります。
この表は、そのまま人が手を入れる順番になります。上から順に手をかけるのではなく、下から2つだけを毎日の対象にするという決め方でいいと思います。届く場所まで人が触ると、猫にとっては単に触られている時間が長くなるだけで、嫌がる理由が増えます。
予防のために毎日3分でできる2つ
予防のためにやることは増やしません。届かない場所に、毎日少しだけ手を入れます。
-
背中の後ろ半分としっぽの付け根に、ブラシを入れる
毛の流れに沿って、力を抜いて。目的は毛を整えることではなく、抜けかけの毛を残さないことです。抜けかけの毛が残ると、そこに皮脂が絡んで固まります。1〜2分で構いません。
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週に2回、根元を軽く湿らせて拭く
毛の表面ではなく根元です。20〜30秒おいてから、押さえるように拭き取り、そのあと乾いた布で水分を取ります。毎日やる必要はありません。触りすぎると、かえって刺激になります。曜日を決めてしまうのが続けるこつで、たとえば水曜と日曜、と決めておけば、やったかどうかを覚えておく必要がなくなります。
この2つめの工程で使うのが、mofuwa グルーミングスプレーです。布に含ませてから、しっぽの付け根と背中の後ろ半分に押し当て、20〜30秒おいて、押さえるように拭き取ります。布に移るのは、根元にとどまった余分な皮脂と、抜けかけの毛に絡んだものです。猫は毛づくろいで全身を口に入れるので、中身が電解水だけであることがそのまま条件になります。量を気にせず布を湿らせられるのも、同じ理由です。
猫のケアは短く、機嫌のよい時間にが原則です。しっぽの付け根は敏感な子が多いので、嫌がる素振りが出たらその日は終わりにしてください。取れる量より、続けられるかどうかが結果を決めます。
取ろうとするほど荒れる
目につくと、取りたくなります。ですが角栓は、力で取るものではありません。
- 指の爪や毛抜きでつまみ取る:毛穴のまわりが荒れます。取ったあとに赤くなるのは、そのためです
- 目の細かいコームでかき出す:皮膚に当たる圧が高く、削ることになります
- 洗う回数を増やす:皮脂を落としすぎると、体はそれを補おうとします。猫にとってシャンプー自体の負担も小さくありません
- 人用の洗顔料やクレンジングを使う:猫は毛づくろいで口に入れます。使えません
取れないものは、残っていても差し支えのないものです。無理に取った翌日に赤くなっているようなら、それは取ったことによる荒れです。目標は「毛穴をきれいにすること」ではなく「たまる量を減らすこと」に置いてください。
この4つに共通しているのは、どれもその場では成果が見えることです。つまんで取れば、その粒はなくなります。だからやめにくい。ただし翌週には同じ場所に同じものが出ていて、しかも皮膚のほうは前より荒れています。判断するときは、取った直後の見た目ではなく、次に気になるまでの日数で比べてください。予防が効いているかどうかは、その日数のほうにしか出ません。
続けてよい範囲は、皮膚が平らかどうかで決まる
粒が数個から十数個で、赤みがなく、本人が気にしていない。この状態なら、上の予防の習慣を続けながら様子を見て構いません。季節によって増減するのは珍しくありません。見るときは、粒の数を数えるより、指の腹でその場所をなでて、皮膚が平らかどうかを確かめるほうが分かります。
赤く腫れている、じゅくじゅくしている、範囲が急に広がった、その場所の毛が抜けてきた、しきりに舐めたり噛んだりしている、強いにおいがする。どれか1つでも当てはまるなら、毎日のケアで釣り合う範囲を外れています。粒を数えるのはやめて、動物病院で地肌を診てもらってください。
また、急に増えた場合は、その背景も見てください。毛づくろいの回数が減っていませんか。体をひねらなくなっていませんか。自分で手入れをしなくなった理由が、口の中の不調や関節の痛みであることがあります。角栓そのものより、そちらのほうが先に確かめる価値があります。
粒の数が横ばいで、指の腹でなでて皮膚が平らなら、やることは変わりません。毎日1〜2分のブラシと、水曜と日曜の拭き取り。mofuwa グルーミングスプレーをしっぽの付け根と背中の後ろ半分の担当と決めてしまえば、その2か所を触る日が飛びません。予防の手が届いているかどうかは、次に気になるまでの日数に出ます。1か月続けたところで、前の月と比べてください。
Product
mofuwa グルーミングスプレー
300ml / 2,970円(税込)
特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。
商品ページを見るよくある質問
- 角栓は取ってしまったほうがいいですか?
- 力で取るのは避けてください。毛穴のまわりが荒れ、翌日に赤くなることがあります。予防としては、抜けかけの毛を残さないブラッシングと、週2回の拭き取りで、たまる量を減らす方向に切り替えてください。
- しっぽの付け根にばかり出ます。なぜですか?
- 皮脂を出す場所が集まっているうえに、猫が自分ではほとんど手入れできない場所だからです。条件が2つ重なっているので、人の手を入れる優先度がいちばん高い場所になります。
- 最近になって急に増えました。年齢のせいでしょうか?
- 体をひねる動作が減って、届く範囲が狭くなっている可能性があります。ただし毛づくろい自体が減っている場合は、口の中の不調や関節の痛みが背景にあることもあるので、動物病院にご相談ください。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
