C08季節・行事

玄関で終わらせるようにしてから、部屋の掃除が減った

公開日 2021年3月11日|文=mofuwa編集部

明るい玄関のドアのそばで、淡い色の床に座っている白っぽい毛の犬
玄関で終わらせるかどうかで、そのあと家の中で手を伸ばす場所の数が変わります。写真:Leohoho/Pexels

帰ってきてから家の中で拭いた場所を、3月の初めに数えてみたら7か所ありました。前足、おなかの下、ソファの座面、廊下の角、寝床にかけた布、水皿のまわり、それから玄関のたたき。花粉の時期になると、毎年この数が増えます。増えているのはその子の汚れというより、こちらが雑巾を持って立ち上がる回数のほうでした。玄関で終わらせるようにしてから、この数は2か所になりました。落とすものを減らしたのではなく、落とす場所を玄関のたたきに寄せただけです。

7か所から2か所へ|花粉の時期に玄関で拭くようになった経験

紙に書き出してみるまで、自分が1日に何回しゃがんでいるか気づいていませんでした。前足を拭く、おなかの下を拭く、ソファの座面を拭く、廊下の角を拭く、寝床の布を拭く、水皿のまわりを拭く、玄関のたたきを拭く。拭く場所として名前がついていたのが7か所です。どれも1回は1分もかかりません。かかるのは、そこまで歩いていって、しゃがんで、立ち上がるまでの時間のほうでした。

玄関で終わらせる前と、終わらせたあとで、家の中で拭く場所がどう動いたか
場所前(家の中まで運んでいた週)後(玄関で終わらせた週)
前足の裏部屋に上がってから気づく玄関のたたきの上で落とす
背中とわき腹ソファに乗ったあとで拭く玄関で毛の流れに沿って落とす
ソファの座面毎日1回3日に1回
廊下の角2日に1回ほとんど手をつけない
寝床の布週2回の洗濯に加えて拭く週2回の洗濯だけ
水皿のまわり毎日1回毎日1回のまま
玄関のたたき週1回毎日1回に増えた

表の右側が、玄関で終わらせるようにしてからの週です。家の中で拭く場所は2か所になりました。減ったぶんは玄関のたたきに移っただけなので、手間の総量が消えたわけではありません。それでも、拭く場所が家じゅうに散らばっている状態と、玄関の1メートル四方に集まっている状態では、1回にかかる時間の感じ方がまるで違います。移動と姿勢の上げ下げが減ると、続けられる日が増えます。

この記事で数えるのは、家の中で拭く場所の数です。花粉そのものの量は、家の外にあるものなので家庭では数えられません。玄関から先へ何か所ぶん持ち込んだか、という数え方なら、その日の夜に紙の端へ書けます。1週間つけると、玄関で落とせていないものが場所の名前で並びます。前足の裏ばかり書いてある週と、ソファの座面ばかり書いてある週では、翌日に変えることが違ってきます。

毛が浮いている時間の長さ|花粉が玄関より奥へ運ばれる背景

玄関で拭くべき場所を足の裏だと思っていたあいだ、家の中の数は減りませんでした。足だけ拭いて部屋へ上げても、そのあとソファの座面と寝床の布を拭くことになるからです。奥へ運んでいたのは足ではなく、背中とわき腹でした。抱き上げたときに腕へ当たるのもそこですし、ソファへ飛び乗るとき最初に触れるのもそこです。

この時期にやっかいなのは、毛の側の条件が同時に動いていることです。換毛期に入ると下毛が浮き、外の気温と室温の差が大きい日は、玄関を開けた瞬間に毛が持ち上がります。空気が乾燥していると静電気も起きやすく、浮いた毛のあいだに入り込んだものは、家の中を歩いたくらいでは落ちません。毛が寝ている日と浮いている日では、玄関で落ちる量が変わります。

湿度が上がった日は、同じ散歩コースから帰ってきても、玄関での手ごたえが違います。毛が寝ているので、表面をなでるだけで落ちる。反対に、朝の冷え込みが強くて室温との差が10度近くある日は、玄関へ入った時点で毛が立っていて、同じ拭き方では表面をすべるだけになります。季節の変わり目に数が増えるのは、外にあるものが増えたからというより、毛がそれをとどめておく時間が長くなるからです。

そう考えると、玄関でやることの中身が変わります。足の裏を拭くことから、立っている毛を寝かせることへ。順番も変わります。上から下へ、毛の流れに沿って。玄関で終わらせるというのは、範囲を玄関の広さに合わせて狭めることではなく、落とす対象を毛の側で決め直すことです。

玄関に置いて、玄関で使い切る|花粉の時期に拭く順番の考え方

玄関でやる順番は、背中、わき腹、前足の甲、足の裏、口のまわりの5つです。上から下へ進めるのは、下から始めると、あとで上から落ちてきたものをもう一度追いかけることになるからです。花粉の時期は、この「もう一度」が積み上がって回数になります。5つといっても、全部で2分ほどです。

  1. 背中を1往復

    首のつけ根から尾のつけ根まで、毛の流れに沿って手を動かします。逆立てないこと。浮いた毛を寝かせながら進めると、あいだに入っていたものが表面へ出てきます。

  2. わき腹を前から後ろへ

    前足のつけ根から後ろ足のつけ根まで。柵や草をかすめる高さなので、背中より落ちるものが多い場所です。猫も、塀のすきまを通ればここが当たります。

  3. 前足の甲、それから足の裏

    甲を先にします。裏から始めると、甲に残ったものがそのあと床へ落ちます。裏は指のあいだまで開いて、肉球の谷を1本ずつ。

  4. 口のまわりと耳のうしろ

    顔をこすりつけたあとに毛がからまる場所です。ここはその子が舐める場所でもあるので、使うものの中身で選ぶことになります。

  5. 最後にたたきを1回

    落としたものは、玄関の床にそのまま残っています。その子を部屋へ上げたあと、たたきを1回だけ拭いて終わりにします。

玄関に置いて玄関で使い切る1本として、mofuwaグルーミングスプレーを使っています。この順番の最後に来るのが口のまわりで、顔の毛に吹きかけたものは、部屋へ上がったあとその子の口へ移るからです。中身は電解水で、清涼飲料水の規格基準をクリアした水からできています。玄関先で顔に手を入れても、そのあと舐めることを心配せずに済みます。量の上限を数えなくていいぶん、背中とわき腹には、毛が寝るまでたっぷり吹きかけられます。

mofuwaグルーミングスプレーは、梳かす前に吹きかける一本としても使えるので、玄関で梳かすところまで同じ流れに入れられます。静電気で毛が浮いている日ほど、乾いたブラシは表面をすべります。先に吹きかけて毛を寝かせてから梳かすと、浮いた毛のあいだにあったものが、たたきの上へ落ちます。部屋で落とすか玄関で落とすかの違いが、そのまま拭く場所の数になります。

落ちるしくみのほうも、玄関向きでした。アルカリ電解水は油となじんで乳化するので、毛の表面にある余分な脂と、そこに抱えこまれた汚れが一緒に浮きます。散歩から帰ってきた毛は、外で乗ったものが脂に留められている状態です。乾いた布でなでると表面だけを動かすことになりますが、先に濡らして脂ごと動かすと、同じ1往復で落ちる量が変わります。地肌に要る皮脂まで持っていかれないので、毎日玄関でくり返しても、翌日の毛がぱさつきません。

Caution拭く場所の数が、2週間たっても減らないとき

玄関で終わらせるようにして2週間たっても、家の中で拭く場所が7か所のまま減らない。玄関で落としたはずの背中を、部屋に上がってから同じところばかり舐めている。わきや指のあいだの地肌が赤く、拭いたあとに毛が湿ったまま乾かない。ここまで来ると、外から持ち込んだ量の話では説明がつきません。数えていた紙(どの場所を、1日に何回拭いたか)をそのまま持って、動物病院へ連れて行ってください。場所の名前と回数が並んでいる紙は、口で説明するより早く伝わります。玄関でのケアは、その日からも続けて構いません。

掃除機をかける回数が変わった|花粉の時期に玄関で起きた変化

部屋の掃除が減ったのは、その子が汚れなくなったからではありません。汚れる場所を、玄関のたたきの1メートル四方に寄せただけです。掃除機をかける回数も、リビングは週3回から週2回へ、廊下は毎日から2日に1回になりました。減った回数のぶんは、玄関を毎日1回拭く手間に移っています。総量はさほど変わらず、かかる場所だけが動きました。

この数え方は、来年の同じ時期にそのまま使えます。玄関でやる順番を変えなければ、家の中で拭く場所の数が、その年の条件を映す物差しになります。気温の上がり方が早ければ毛の浮く日数は短くなり、乾燥が長引けば静電気の起きる日が増える。数えているのは外の量ではなく場所の数なので、条件がどう動いても、紙の上では同じ単位で比べられます。

今日できるのは、1本を玄関に置いて、帰ってきたら背中から始めることだけです。足の裏はそのあとで間に合います。夜になったら、家の中で拭いた場所を数えて紙の端に書いておく。その数が減った日は、玄関で落とせた日です。

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本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。