C11比較・選び方
消臭剤の選び方|隠す・吸着・分解のどれか
来客の30分前に部屋の真ん中で1本を振って、玄関に戻ったらまたにおった、という日があります。空気は入れ替わったのに、寝床のそばへ行くと戻っている。ペットと暮らす家で消臭剤を買い直すきっかけは、たいていこの1往復です。棚には香りで覆う型、吸って捕まえる型、化学の力で変える型が並んでいて、どれも「においに」と書かれています。消臭剤の選び方で先に決めるのは、型ではなく、いま家のどこににおいのもとがあるかです。空気にあるのか、布にあるのか、その子の体にあるのか。出どころが違えば、同じ1本でも戻るまでの時間が変わります。
空気か、布か、体か|ペットの消臭剤で先に決めておく条件
においを感じた場所と、においのもとがある場所は、たいてい別です。部屋の真ん中で感じるにおいは、空気に浮いているぶんです。空気は換気をすれば入れ替わります。それでも夕方に戻ってくるなら、入れ替わらない場所に同じだけ溜まっているということになります。溜まる場所は2つしかありません。布か、その子の体です。
布に溜まるのは、寝床・ソファ・カーペット・車の座面です。体から出た皮脂が繊維のあいだに入り、そこで雑菌が増えやすい条件がそろうと、時間をかけてにおいが立ち上がります。体に溜まるのは、背中から腰にかけての脂と、口のまわり、耳のふち、足の指のあいだ。布のにおいは洗えば一度は消えますが、体の側が同じままなら、次の夜にはまた移りはじめます。
消臭剤の選び方を型から始めると、この輪のどこに手を入れているのかが分からないまま買うことになります。先に決めるのは、自分がどこのにおいを減らしたいのかです。来客の直前だけ感じにくくしたいのか、寝床に顔を近づけたときの残りを減らしたいのか、その子を抱いたときのにおいを変えたいのか。この3つは、同じ「におい」でも打つ手が別です。
- 来客の直前だけ:空気の側に置く1本。換気と組み合わせると、30分でいちばん差が出ます
- 寝床とソファの残り:布に届く型。ただし洗える布は、洗うほうが早く終わります
- 食器と水皿のまわり:拭き取りが先。口が直接触れる面なので、何で拭くかを先に決めます
- 抱いたときのにおい:体の側。ここだけは、空気にも布にも届く型では手が入りません
この4つのうち、家に1本しか置けないときにどれを選ぶかが、ペットの消臭剤の選び方のいちばん大きな分かれ目です。上の3つは今日ぶんを減らし、いちばん下の1つは明日ぶんを減らします。どちらが要るかは、家の状況で変わります。
隠す・吸着・分解を、表示のどこで見分けるか
棚に並ぶ消臭剤は、やっていることで3つに分かれます。においを別のにおいで覆うもの、においのもとになる分子を捕まえるもの、化学の力で別のものへ変えるものです。パッケージの表側には、どれも似た言葉が並びます。見分けは裏側の成分表示と、使い方の欄に書かれた対象面で付きます。
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香料の位置を見る
成分表示の上のほうに香料があるものは、覆う働きが中心です。香りが強いかどうかではなく、表示の順番を見ます。順番は配合量の多い順に並ぶのが基本です
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使い方の欄で、対象の面を読む
「布製品に」「空間に」と書いてあれば、届く先は布か空気です。「ペットの体に直接」と書かれていないものは、体には使わない前提でつくられています
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拭き取りの指示があるかを見る
吹いたあとに拭き取ると書いてあるものは、面の上で働く型です。拭き取りが要るということは、そこに何かが残るということでもあります
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食器と水皿への可否を探す
口が直接触れる面に使えるかどうかは、たいてい注意書きの側に書かれています。書かれていなければ、使えない前提で扱います
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換気の指示を読む
使用中・使用後に換気と書かれているものは、空気の側に何かを足す型です。その子が同じ部屋にいる時間帯を避ける必要が出てきます
3つの型に優劣はありません。覆う型は、においを感じにくくするまでの時間がいちばん短い型です。来客の直前など、時間が決まっている場面では、これ以上に早いものがありません。一方で、香りが苦手だという声や、その子が同じ部屋で長く過ごす家では強く感じるという声もあります。使う時間帯と、その子がどこにいるかで、置ける場所が変わります。
捕まえる型は、布と空気のあいだで働きます。捕まえられる量には上限があるので、同じ場所へ重ねていくと、ある時点から、重ねたぶんだけは減らなくなります。寝床のように毎日においが足される場所では、重ねるより洗うほうが早く終わります。変える型は、吹きかけた面の上で働きます。届くのはその面だけなので、面の数だけ吹くことになり、布が濡れる回数が増えます。乾くまでのあいだ、その子がそこへ乗らないようにする手間も足されます。
3つとも共通しているのは、においのもとが体から出続けているかぎり、供給の側には手が入らないことです。ペットと暮らす家で消臭剤を何本も買い替えることになるのは、型の当たり外れではなく、この構造があるためです。だから4つ目の型が要ります。
届く場所・もとの残り方・重ねられる回数で並べる|ペットの消臭剤の比較
4つの型を、商品の名前ではなく条件で並べます。見るのは、どこのにおいに届くか、においのもとが残るか、その子が舐める面に使えるか、1日に何回まで重ねられるかの4つです。ペットのいる家では、この4列目が効いてきます。犬も猫も、体に付いたものは毛づくろいで口に入るからです。
| 4つの型 | どこのにおいに届くか | においのもとが残るか | その子が舐める面に使えるか | 1日に重ねられる回数 |
|---|---|---|---|---|
| 香りで覆う | 部屋の空気 | 残る | 顔の近くには向かない | 重ねるほど香りが濃くなる |
| 吸って捕まえる | 空気と布のあいだ | 布の側に移って残る | 体には使わない前提 | 捕まえられる量で頭打ちになる |
| 化学の力で変える | 吹きかけた面の上 | その面のぶんだけ減る | 製品ごとに条件が違う | 布が乾くまでの時間で決まる |
| 出どころを体から減らす | 毛と地肌の上 | もとそのものが少なくなる | 毛づくろいする前提で選べる | 毎日でも重ねられる |
| 結論の行 | 上の3つは今日ぶん、いちばん下は明日ぶん | もとが体にあるなら、空気側だけでは戻る | 舐める面に使えるかで、使える回数が決まる | 毎日重ねられる1本を、体の側に1つ |
表の最終行が、この記事の答えです。上の3つと4つ目は、比べて選ぶものではなく、役割が別です。どちらか一方に寄せると、必ず片方が空きます。空気の側だけを増やすと、翌日にはまた同じ量が供給されます。体の側だけにすると、来客の30分前に手が打てません。
4つ目の型は体の側にある|mofuwa グルーミングスプレーが消臭剤の棚に並ばない理由
毎日きれいにしてあげたい、という気持ちのほうから出てきたのが mofuwa グルーミングスプレーです。犬も猫も体から脂を出します。昨日きれいにしても、今日また出ます。散歩に行く子なら外のものも足されます。それでも毎日シャンプーはできませんし、サロンへ毎日通うこともできません。この「毎日きれいに」と「毎日は洗えない」のあいだに残る空白を、スプレーするだけで埋められる形にした1本です。
においの話でこの1本が4つ目の型に入るのは、電解水と油がなじんで乳化するので、汚れのもとになっている余分な脂が落ちるからです。地肌に要るセラミドやスクワランは残ります。においのもとになっているのは、出たあとに時間がたった脂と、そこで増えた雑菌のほうです。その脂の量が毎日少しずつ減っていくと、空気へ出るぶんも、寝床やソファの繊維へ移るぶんも同時に減ります。結果として、部屋のにおいを感じにくくなります。
グルーミングスプレーの使い方は、体に吹いて手で広げるか、ブラシに吹いてから梳かすかのどちらかです。無香料でアルコールを使っていないので、においを別のにおいで覆うことはしません。香りが足されないぶん、その日の体のにおいがどれだけ変わったかを、そのまま確かめられます。覆う型と併用する場合は、体の側を先に、空気の側をあとにすると、どちらがどれだけ働いたかが分かります。
回数を気にせず重ねられるのは、口に入る前提で原料を選んでいるからです。飲みものに使われる水と同じ規格で確かめられた原料でつくられているので、毛づくろいのたびに口へ入る量を数える必要がありません。犬も猫も、体に付いたものはいずれ舐めます。舐める面に毎日使えるかどうかが、においのもとを減らす型では、そのまま使える頻度になります。週に1度しか使えないものでは、毎日足される脂に追いつきません。
寝床のまわりと食器の側は、体とは別に手を入れます。寝床のカバーは洗える間隔で洗い、間があいてしまった週は掃除機を先に、拭き取りをあとに。食器と水皿は、口が触れた面をその日のうちに拭くだけで、翌朝の立ち上がり方が変わります。空気・布・食器・体の4か所を、それぞれ別の手で受け持つ。これがペットの消臭剤の選び方の、いちばん外側の形です。1本ですべてを引き受けさせようとすると、どれかが必ず空きます。
毎日体の側に手を入れて2週間たっても、抱いたときのにおいが同じ/においの質が変わり、甘いにおいや酸っぱいにおいになった/耳のふちや指のあいだなど、1か所だけが強くにおう/においの出る場所が2か所から4か所に増えた。こうした残り方は、脂の量では説明がつきません。においを感じた場所の数と、日ごとの強さ、体の側に手を入れた回数を書き出して、動物病院で診てもらってください。どの面をどれだけ拭いたかが分かっていると、家で続けられる範囲がその場で決まります。
棚に行く前に、においを感じた場所を1行書き出す
買う前にやることは1つだけです。ここ3日でにおいを感じた場所と時刻を、1行ずつ書き出します。「夜9時・寝床のそば」「朝・玄関を開けたとき」「抱き上げたとき」。3行たまると、空気・布・体のどれが多いかが自分の字で見えます。
- 玄関を開けた瞬間が多い:空気と布。換気の回数を増やし、洗える布から洗います
- 寝床のそばだけ:布。洗える間隔を短くして、洗えない面は拭き取りの側で受けます
- 抱き上げたときが多い:体。毎日重ねられる1本を、体の側に1つ持ちます
3行が全部ばらばらだった家では、体の側から始めると早く進みます。体は空気にも布にも供給している側なので、そこが減ると残りの2つが同時に軽くなるからです。消臭剤の選び方で最後に残る問いは、今日ぶんを減らしたいのか、明日ぶんを減らしたいのかです。その答えは、書き出した3行のほうに書いてあります。
Product
mofuwa グルーミングスプレー
300ml / 2,970円(税込)
特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。
商品ページを見るよくある質問
- 香りのある消臭剤と、体に使うものを同じ日に使っても問題ありませんか。
- 順番を決めておけば、同じ日に使えます。先に体の側、あとに空気の側です。逆にすると、部屋に香りが乗った状態で体のにおいを確かめることになり、その日の変化が読めなくなります。体の側に手を入れてから30分ほど空けて、それでも部屋に残っているぶんに空気の側を使う。この順にすると、空気の側で使う量そのものが少しずつ減っていきます。香りの強さは、その子が長く過ごす部屋では弱いほうから試して、寝床の高さで一度自分の鼻を近づけて決めてください。
- 消臭剤をペットの体に直接かけてもいいですか。表示に書かれていないものは使えませんか。
- 書かれていないものは、体には使わない前提でつくられています。表示にない使い方をすると、その製品が想定していない面に成分が残ります。犬も猫も体に付いたものは毛づくろいで口に入るので、体に使うものは最初から体用として選んだほうが確実です。見分けは、使い方の欄に体への使用が書かれているか、口が触れる面への可否が書かれているかの2点で付きます。どちらも書かれていない場合は、空気か布のためのものだと考えてください。
- 換気だけで済ませたいのですが、1日に何回くらい必要ですか。
- 回数より、1回の長さと、風の通り道のほうで差が出ます。2か所の窓を開けて空気が抜ける道をつくると、数分で部屋の空気はかなり入れ替わります。1か所だけ開けた30分より、2か所開けた5分のほうが入れ替わる量は多くなります。ただし換気で入れ替わるのは空気のぶんだけで、寝床やソファの繊維に入ったぶんと、体の上に残っているぶんはそのままです。夕方に戻ってくるなら、戻している側が別にあるということになります。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
