C04悩み解決
ドライヤー嫌いを繰り返さないために、毎日やっておきたいこと
ドライヤーを嫌がる子の予防は、乾かす当日にどうにかしようとしても進みません。嫌がる理由は音・風・熱・押さえられることの4つに分かれていて、そのうち3つは乾かさない日にも練習できます。つまり予防は、ドライヤーを出さない日の作業です。しかも、乾かす時間そのものを短くしてしまえば、嫌がる時間も短くなります。毎日のうちに、できることがあります。
嫌いの正体は、4つに分かれる
「ドライヤーが嫌い」とひとまとめにすると、手の打ちようがありません。4つに分けると、そのうち3つは今日から練習できます。予防に手がつくのは、この3つです。
| 理由 | サイン | 練習できるのは |
|---|---|---|
| 音 | スイッチを入れた瞬間に離れる | 乾かさない日 |
| 風 | 顔をそむける、目を細める | 乾かさない日 |
| 熱 | 途中から急に動きが増える | 乾かす日のみ |
| 押さえられること | 近づく前から逃げる、体を固くする | 乾かさない日 |
見分け方は簡単です。スイッチを入れる前から嫌がるなら、音か拘束。入れてから嫌がるなら、風か熱です。途中から急に暴れ出す子は、熱がたまっている可能性が高くなります。
音と拘束をさらに分けたいときは、ドライヤーを持たずに同じ場所へ連れていってみてください。それだけで体が固くなるなら拘束の側、何ともないのにスイッチの音で離れるなら音の側です。一度で決めつけず、2〜3日ぶん同じことをして、同じ反応が返ってくるかを見ます。その日たまたま眠かった、直前に来客があった、というだけで反応は変わるからです。
当てはじめは平気でも、同じ場所に当て続けると数十秒で熱がたまります。「途中から嫌がる」は、性格ではなく温度の問題であることが多いものです。手を毛の間に入れて、熱く感じないかを確かめてください。
乾かさない日にやる、予防の2つ
多くて3分です。毎日のほうが、週に一度まとめてやるより効きます。
-
その場所で、乾かさないことをする
乾かす場所にマットを敷いたまま、そこでブラッシングやおやつを渡します。「ここに来ると必ずドライヤーが来る」という結びつきを崩すのが目的です。置きっぱなしにするのがコツで、片づけると結びつきが戻ります。
-
体を支える練習を、風なしでやる
乾かすときの姿勢のまま、10秒だけ支えて離します。押さえるのではなく、手を添えるだけ。拘束が理由の子は、これだけで当日の抵抗が変わります。10秒が平気になったら20秒に伸ばします。支える場所も本番と同じにしておくと、当日に「知らない触られ方」が減ります。胸の下と、腰の横。この2か所に手を置く形をそろえておくだけで構いません。
音が理由の子には、3つめを足します。ドライヤーを離れた場所で数十秒だけ回す。風は当てません。平気な顔をしていたらその日は終わりです。近づけるのは、何日か平気な日が続いてからにしてください。距離を詰めるのは、1日にひと歩ぶんで十分です。近づけすぎて逃げた日があると、その1日で数日ぶんが戻ります。進みが遅く感じても、戻さないほうが結局は早く着きます。予防は、詰めた距離ではなく、戻さなかった日数のほうで進みます。
乾かす時間そのものを短くする
慣らす練習と同時に進めたいのが、こちらです。乾かす時間が半分になれば、嫌がる時間も半分になります。
- 濡らす前にブラッシングする:もつれたまま濡らすと、内側に水が入って出ていきません。ここが最も効きます
- タオルを2枚使う:1枚目で押さえて吸わせ、2枚目で仕上げます。1枚では途中から水を戻しています
- 拭くのではなく、押さえる:こすると毛がからまり、乾きにくい塊ができます
- 順番を決める:背中→脇→内股→足先→顔まわり。乾きにくい場所を先に始めると、全体が早く終わります
- 部屋を暖めておく:室温が低いと、温風を強くしたくなります。先に部屋を整えるほうが安全です
- 吸水量の多いタオルに替える:同じ枚数でも、持っていける水の量が違います。買い替えでいちばん手応えが出るのはここです
とくに1つめと2つめで、乾かす時間は目に見えて縮みます。ドライヤーの性能を上げるより先に、水を減らすほうが早いということです。
理屈は単純で、ドライヤーは毛についた水を飛ばす道具なので、水が少なければ、それだけ早く終わります。風量の大きい機種に買い替えると、たしかに時間は縮みます。ただし音も大きくなるので、音が理由の子には逆に働くことがあります。先に水を減らしておけば、風を強くしなくても間に合います。予防の手としては、こちらのほうが副作用がありません。
水を減らす作業は、乾かす日の前から始められます。犬は毎日脂を出していて、昨日ブラシを通した毛でも、今日の散歩でまた汚れます。毎日きれいにしてあげたいのに、シャンプーは毎日できません。mofuwa グルーミングスプレーは、その「毎日」の側を成り立たせるためにつくられた、ブラッシングスプレーでもあるヘアケアスプレーです。ブラッシングの前にひと吹きしておくと、静電気で毛が立たないぶん、ブラシの先が地肌の側まで入ります。もつれをほどいてから濡らせば、毛の内側に水が入りません。予防の話としては、ここがいちばん地味で、いちばん手応えが出ます。
やりすぎになりやすいこと
予防の練習は、増やせばよいというものではありません。
- 1回を長くする:10秒が平気だからと3分に伸ばすと、そこで嫌な記憶が戻ります。伸ばすのは日をまたいでから
- 嫌がっている途中でやめる:暴れたらやめる、が繰り返されると、暴れることが手段になります。落ち着いた数秒のあとに終えてください
- 完全に乾かそうとしすぎる:仕上げの数分は、風を当てるより自然に乾かすほうが負担が小さいことがあります
- 毎日シャンプーする:練習の名目で洗う回数を増やすと、皮膚の側に負担がかかります
「あと少し」で無理をすると、そこだけが記憶に残ります。平気なうちに終わるのが、いちばん早い進め方です。乾ききらなかった分は、タオルとブラッシングで足りることが多くあります。
急に嫌がるようになったとき
これまで平気だった子の変化は、慣れの問題ではないことがあります。
特定の場所に風が当たると鳴く、触れた場所に赤み・腫れ・脱毛がある、耳を気にする動作が増えた、姿勢を保てず途中で座り込む、音全般に敏感になった。この5つは、慣らす練習では動きません。皮膚や耳の状態、関節や聴こえ方が背景にあることがあるので、練習を足す前に動物病院で診てもらってください。
シニア期に入ると、立ち続けること自体が負担になります。この場合は慣らすのではなく、横になったまま片側ずつ、1回5分以内で区切る形に切り替えてください。片側が終わったら、いったん立たせずに休ませて、間を置いてから向きを変えます。1回で全部終わらせようとしないことが、この時期はいちばん効きます。嫌がっているのが気持ちの問題ではなく、姿勢を保つ体力の問題であることが多いためです。
予防としてやることは、けっきょく毎日の側にあります。間の日は、タオルの端にグルーミングスプレーをひと吹きして、口のまわりと足先だけととのえておく。毎日のことなので、量を気にしなくていいのは大きいです。舐めても問題のない基準でつくられているため、拭く回数もためらわずに増やせます。地肌が赤い場所や、じゅくじゅくしている場所は避けてください。乾かす日に落とすものが少ないほど、ドライヤーを回す時間は短くなり、嫌がる時間もそのぶん減ります。
Product
mofuwa グルーミングスプレー
300ml / 2,970円(税込)
特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。
商品ページを見るよくある質問
- ドライヤーの音に慣れさせるには、どうすればいいですか?
- 風を当てず、離れた場所で数十秒だけ回すところから始めてください。平気な日が何日か続いてから、少しずつ距離を縮めます。1日で距離を詰めると、そこで嫌な記憶が戻ります。予防としては、進めた距離より、戻さなかった日数のほうが効きます。
- 途中から急に暴れるのは、なぜですか?
- 熱がたまっている可能性があります。同じ場所に当て続けると数十秒で温度が上がります。手を毛の間に入れて熱く感じないかを確かめ、風を動かしながら当ててください。
- 自然乾燥ではいけませんか?
- 生乾きの時間が長いと、においや皮膚の状態に影響しやすくなります。ただし全身を完全に乾かすことにこだわるより、タオルで水分を減らしてから短時間で仕上げるほうが、結果的に負担が小さくなります。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
