C04悩み解決

シャンプー嫌いが出たときの家庭ケア|順番を変えるだけで変わる

公開日 2021年5月3日|文=mofuwa編集部

タオルにくるまれて浴室から顔をそむけている犬
嫌がるポイントは、洗っている最中とは限りません。写真:Vlada Karpovich/Pexels

シャンプーは、7つか8つの動作が続けて起こる作業です。そのすべてを嫌がっている子は、実はあまりいません。浴室に入る、お湯の音、体を持ち上げられる、乾かされる。嫌がる場所はたいていそのどこか1点で決まっていて、そこ以外はもともと平気だったりします。だからシャンプーを嫌がる子の対処法は、順番を変えるだけで手応えが変わります。まず、どこで嫌がっているのかを分けます。

嫌がっているのは、洗うことではない

シャンプーは、7つか8つの動作が続けて起こる作業です。そのすべてを嫌がっている子は、実はあまりいません。どこで固まるか、どこで逃げようとするかを分けると、手当てする場所が決まります。

工程ごとの、嫌がるサインと考えやすい理由
嫌がる場面考えやすい理由
浴室に近づいた時点で逃げる場所そのものと結びついている。過去の一度が残っている
お湯の音で固まる音。とくにシャワーヘッドから出る最初の音
体を持ち上げられると暴れる足元が滑る不安。洗うこととは別の理由
顔まわりで急に嫌がる水が目や耳に入った経験。多くはここ
洗い終わってから嫌がるドライヤーの音・風・熱。洗う工程ではなく、そのあと

最後の行に当てはまる子は、かなりの割合でいます。この場合、対処法としてシャンプー剤を変えても、洗い方を優しくしても変わりません。手を入れる場所が違うからです。

Note1回だけ、観察のために洗う

次のシャンプーを、きれいにするためではなく「どこで嫌がるかを見るため」に1回使ってください。途中でやめて構いません。場所が分かるだけで、そのあとの何回分もの負担が減ります。

順番を、後ろから組み直す

多くの場合、練習は最初の工程から始めます。ところが嫌がる原因は後ろの工程にあることが多いので、後ろから慣らしたほうが早く進みます。

  1. 1週目:乾かす場所を、洗う日以外に使う

    洗う日と洗う日のあいだに、その場所でブラッシングだけをします。「ここに来ると洗われる」という結びつきを外すのが目的です。数分で構いません。

  2. 2週目:ドライヤーを、止めたまま置いておく

    電源を入れず、床に置いておくだけ。近づいても何も起きない時間を作ります。音を出すのはこの次です。

  3. 3週目:音だけ、離れた場所で鳴らす

    風を当てず、部屋の反対側で数十秒。平気ならその日は終わりです。近づけるのは、平気になってからにしてください。

  4. 4週目:足だけ濡らして、乾かして終わる

    全身は洗いません。足先を濡らし、拭いて、送風で乾かす。ここまでを1回として完結させます。嫌な思いの前に終わることが大切です。

  5. 5週目以降:範囲を少しずつ広げる

    足→お腹の下側→背中、の順で広げます。顔まわりは最後です。1回ごとに「途中で終わってよい」と決めておくと、無理をしなくて済みます。

この進め方は時間がかかります。ただ、嫌がるまま押し切って洗う回数を重ねるほうが、結果的に長くかかります。1回のシャンプーが成立しなくなると、もとに戻すのに何倍もの時間が必要になるからです。

一度に全部やらない、という選択

全身を1回で洗い切ることを前提から外すと、選べる対処法が増えます。

とくに2つめは、手応えがはっきり変わります。汚れているのは、たいてい体の下半分です。背中は毛の表面で止まっていることが多く、毎回洗い直す必要がないことも珍しくありません。

そのうえで、毎日きれいにしてあげたいという気持ちのほうは、練習にかかる何週間かのあいだも変わりません。犬も猫も体から脂を出すので、昨日拭いた場所は今日また汚れます。mofuwa のグルーミングスプレーは、この毎日のほうを引き受けるためのものです。舐めても差し支えない基準でつくられているため、毛の根元まで濡らすつもりで吹きかけても、量を気にしなくて済みます。

使いどころは、練習の進め方とそのまま重なります。2週目にドライヤーを床に置いておく日も、3週目に音だけ鳴らす日も、その場でブラッシングまでやってしまえば時間が余ります。乾いた毛に櫛を入れると静電気で毛が立ちますが、グルーミングスプレーを先にひと吹きしておくと指が奥まで入り、その日のうちに汚れの多い下半身だけ片づきます。浴室に入らない週が続いても、体の側は前に進みます。

浴室そのものが負担になっているシニア期の子や、水の音で固まってしまう猫なら、湯船に入れないという選び方もできます。洗えない子として扱うのではなく、そうしないほうがいい子として扱ってください。

やりがちで、嫌いを強くすること

よかれと思ってやっていることが、逆に働くことがあります。

どれも、その場では正しく見えるやり方です。対処法を順番の問題として見直すと、変えられる部分が残っています。

嫌がり方が変わったときは、体の側を疑う

これまで平気だった子が急に嫌がるようになったときは、慣れの問題ではないことがあります。

Caution嫌がる場所が体の1点に寄っているとき

特定の場所を触られたときだけ嫌がる、持ち上げると鳴く、これまで平気だった工程を急に嫌がるようになった、触れた場所に赤み・腫れ・脱毛がある、立たせておくと足を庇う。この形が出ているときは、練習を組み直す前に動物病院で診てもらってください。触られて痛い場所がある可能性があります。

とくにシニア期に入ってからの変化は、関節や皮膚の状態が背景にあることがあります。「わがままになった」と受け取る前に、一度診てもらうほうが安心です。

痛みが理由だった場合は、練習を止めて構いません。順番の問題ではないので、順番を変えても手応えは出ません。触られると鳴く場所を避けながら、体の状態が落ち着くのを待つほうが先です。じゅくじゅくして皮膚の表面が壊れている場所には、何も吹きかけないでください。

それ以外の子は、浴室の外でできることを毎日続けてください。ブラッシングとグルーミングスプレーで毛の中を通しておくと、次のシャンプーで落とすものが減ります。落とす量が減れば1回が短くなり、短くなれば嫌がる場面も減ります。そこから先は、また順番の話に戻ります。

Product

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よくある質問

シャンプーを嫌がる子は、無理にでも洗ったほうがいいですか?
押し切って洗う回数を重ねると、次からの抵抗が強くなりやすくなります。全身を1回で洗うことを前提から外し、日を分ける・汚れている場所だけにする・洗う日のあいだの拭き取りを増やす、といった形で負担を分散させてください。
どのくらいの期間で慣れますか?
個体差が大きく、数週間で変わる子もいれば、半年かかる子もいます。共通しているのは、1回ごとに嫌な思いをする前に終わらせることです。途中で終わってよいと決めておくと、進みが早くなります。
これまで平気だったのに、急に嫌がるようになりました。
慣れの問題ではない可能性があります。特定の場所を触られたときだけ嫌がる、持ち上げると鳴くといった場合は、痛みがあるかもしれません。自己判断せず動物病院にご相談ください。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。