C04悩み解決

脂漏っぽさのケアで、実は逆効果になっている3つのこと

公開日 2021年4月19日|文=mofuwa編集部

浴室で洗われている犬
落としすぎた分は、体が取り戻そうとします。写真:Benjamin Lehman/Pexels

脂漏っぽさのケアは、やってはいけないことを避けるだけで方向が定まります。べたつくから洗う、落ちないから強いもので落とす、乾くから保湿を足す。どれも自然な発想ですが、この3つはいずれも「量」で解決しようとしています。皮脂は落とせば落とすほど戻ってくるものなので、量ではなく間隔とタイミングの問題として扱うほうがうまくいきます。

皮脂は、落とすほど戻ってくる

脂漏のケアでやってはいけないことは、ここを取り違えたところから出てきます。皮脂は、体が自分で出しているものです。被毛と皮膚の表面を覆い、水分が抜けるのを抑える役目があります。汚れとして扱うと、対処を間違えます。落とす対象なのか、行き渡らせる対象なのか。ここが決まらないうちは、手当ての向きも決まりません。

そして皮脂には、減れば補おうとする性質があります。強く落とせば、そのぶん早く戻ってくる。洗った翌日にはもうべたついている、という経験があるなら、それは落としきれていないのではなく、落としすぎた結果かもしれません。

Noteまず、どこがべたつくかを見てください

全身が均等にべたつくことは、あまりありません。背中の後ろ半分、しっぽの付け根、首の下、耳のうしろ。この4か所に集中しているなら、それは「自分で届かない場所」と一致しています。皮脂の量ではなく、運び出されていないことが理由の可能性があります。自分で毛づくろいが届く場所は、本人が毎日運び出しています。届かない場所だけが、たまったまま残ります。

逆効果その1:洗う回数を増やす

いちばん多い対処であり、いちばん空回りしやすい対処です。

洗う回数を増やしたときに起きること
起きることその結果
皮脂が落ちすぎる体が補おうとして、戻りが早くなる
1回にかけられる時間が減るすすぎと乾かしが雑になり、根元に洗浄剤が残る
根元が湿ったまま残る蒸れて、においが出る。べたつきとしても感じられる
本人が嫌がるようになる次の手入れが難しくなり、結局ケアの総量が減る
洗う日が増え、間の日のケアが減る毎日のブラッシングが後回しになり、運び出す量が減る

とくにすすぎ残しは見落とされます。洗浄剤が根元に残ると、乾いたあとにごわつき、べたついた手ざわりになります。皮脂だと思っていたものが、残った洗浄剤だった、ということは珍しくありません。洗う回数を増やせば、その残りも回数のぶんだけ積み重なります。

Point回数ではなく、配分を変える

洗う回数はそのままで、洗う時間を短く、流す時間を長く。目安は、洗った時間の2倍を流しに使うことです。これだけで手ざわりが変わることがあります。

逆効果その2:脱脂力の強いもので落とす

脂漏に対して、やってはいけない2つ目です。落ちないなら、もっと落ちるもので。この発想が、2つめの逆効果です。

強い洗浄剤は、確かに皮脂を落とします。ただし落としたいものと、残しておきたいものを区別しません。皮膚の表面を守っている分まで一緒に持ち去られると、乾いた状態になり、体はそれを補おうとします。結果として、べたつきと乾燥が同時に起きる状態に入ります。

強く落とすほど、戻りが早くなる。この関係がある限り、脱脂力を上げる方向に出口はありません。強さを上げるたびに、次はもっと強いものが必要になるからです。

逆効果その3:保湿だけで済ませる

3つめは、逆側に振れすぎた場合です。乾燥が原因だと考えて、保湿を足し続ける。

ところが、根元に汚れが残ったまま保湿を重ねると、そのぶん落ちにくくなります。べたつきは増し、においも出ます。しかも、べたついたものを気にして舐めれば、舐めた場所が濡れて、乾くときにまた水分が奪われます。

順序としては、まず根元に残っているものを減らし、そのうえで乾かす。足すかどうかは、そのあとで判断することです。順番を逆にしないだけで、同じものを使っていても手ざわりが変わることがあります。

代わりに置く順番

やってはいけない3つを外すと、脂漏のケアはここに落ち着きます。やることは増えません。量ではなく、間隔とタイミングの話に置き換えます。

  1. 毎日、力を抜いてブラシを入れる

    根元にかたよった皮脂を、毛全体に広げます。皮脂は運び出せば、べたつきとしては感じにくくなります。とくに背中の後ろ半分としっぽの付け根。自分で届かない場所を優先してください。毎日1〜2分で足ります。長さより、届かない場所に必ず入れることのほうが結果を左右します。

  2. 洗う間隔は変えず、間の日に根元を拭く

    2〜3日に1回、根元を軽く湿らせて20〜30秒おき、押さえて拭き取ります。洗う回数を増やさずに、たまる量だけを減らす方法です。

  3. 拭いたら、必ず乾かす

    湿ったまま残すと蒸れます。乾いた布を替えて押さえ、根元に湿り気がなくなるまで。毛の表面だけ乾いていても、根元が湿っていれば同じことの繰り返しになります。

  4. 洗う日は、流す時間を長く取る

    洗う時間の2倍を目安に。首の下、脇、内股、しっぽの付け根は泡が残りやすい場所です。指を入れて、ぬるつきがなくなるまで流してください。泡が見えなくなった時点では、まだ残っていることがあります。

手順2で使うのが、mofuwa グルーミングスプレーです。根元に吹いて20〜30秒おくと、アルカリ電解水が余分な皮脂や油と混ざって乳化するので、あとは押さえるだけで布のほうへ移ります。脱脂力を上げずに、たまった分だけを動かせるのがこの水の性格です。押さえたあとを本人が舐めるので、舐めても差し支えない基準でつくられていることが前提になります。グルーミングスプレーはその基準でつくられているため、背中の後ろ半分やしっぽの付け根に、量を惜しまず吹けます。毎日きれいにしておきたいという気持ちを、毎日やれる形にしたスプレーです。

Cautionケアの側で扱える範囲を超えている見え方

強いにおいが続く、皮膚が赤い・厚くなってきた、フケが一緒に増えている、毛が薄くなってきた、かゆがり方が強い、短期間で急にべたつきが強くなった。この中のどれかが出ているなら、間隔とタイミングを組み替える話ではありません。順番を変える前に、動物病院で皮膚を見てもらってください。

そうでなければ、続けるのは毎日のブラシと、間の日の一拭きだけです。やってはいけない3つは、どれも量を足す方向でした。足すのをやめた状態を2週間続けて、手ざわりがどちらに動いたかで判断してください。

Product

mofuwa グルーミングスプレー

mofuwa グルーミングスプレー

300ml / 2,970円(税込)

特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。

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よくある質問

べたつくので、週に2回洗っています。多すぎますか?
回数そのものより、1回の内容を見てください。洗う時間が長く、すすぎが短いなら、残った洗浄剤がべたつきとして感じられていることがあります。回数を増やす前に、流す時間を洗う時間の2倍にしてみてください。
洗った翌日にはもうべたつきます。なぜですか?
落としすぎた分を、体が補おうとしている可能性があります。また、自分で届かない場所に皮脂がたまっている場合は、洗うより毎日のブラッシングで運び出すほうが手ごたえが出ることがあります。
脂っぽいのに、フケも出ています。どちらに合わせればいいですか?
脂っぽいほうを先に減らしてください。皮脂が根元に残ったままだと、乾燥の側のケアをしても手ごたえが出にくくなります。ただし両方が同時に強く出ている場合は、一度動物病院にご相談ください。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。