C04悩み解決
シニア期の脇や内股の蒸れ|若い頃と同じケアでは追いつかない
脇と内股は、もともと皮膚どうしが接している場所です。接している面には風が通らず、湿気が抜けません。若いうちは、立つ・歩く・走るという動きのたびに面が開いて、そのつど乾いていました。シニア期に脇や内股の蒸れが増えるのは、その乾く機会そのものが減るからです。だとすれば、洗う回数を増やしても追いつきません。必要なのは、乾く時間を作ることです。
乾く機会が減っている
脇と内股は、もともと皮膚どうしが接している場所です。接している面には風が通らず、湿気が抜けません。若いうちは、立つ・歩く・走るという動きのたびに面が開き、そのつど乾いていました。散歩に出て帰ってくるまでのあいだに、何十回も開いたり閉じたりしていた計算になります。乾かすための特別なことを、こちらが何もしなくてよかったのは、そのためです。
ところがシニア期になると、横になっている時間が長くなります。同じ姿勢のまま、同じ面が接し続ける。下になった側はとくに、体重で押さえつけられたまま何時間も過ぎます。蒸れの正体は、この時間の長さです。
いつも同じ向きで寝る子は、下になる側の脇と内股だけ赤くなることがあります。左右を比べてみてください。片側だけなら、寝る向きが理由の可能性があります。
条件が変わる3つの理由
シニア期に蒸れが増えるのは、次の3つが同時に進むからです。
| 若い頃 | シニア期 | |
|---|---|---|
| 姿勢が変わる回数 | 頻繁に立ち上がり、そのつど面が開く | 同じ姿勢が数時間続く |
| 接している面 | 接する時間が短く、すぐ乾く | 体重で押さえつけられたまま |
| 自分での手入れ | 届く範囲を自分でなめて整えられる | 体をひねる動作が減り、届かなくなる |
| 洗ったあと | 立って乾かせる。すぐ回復する | 立っていられる時間が短く、乾かす工程が削られる |
4つめが、いちばん見落とされます。洗う回数を増やすと、1回にかけられる時間が短くなり、真っ先に削られるのが乾かす工程です。蒸れに対して洗う回数を増やすのは、方向としては逆になります。立っていられる時間が10分しかない子を洗えば、その10分のうち何分を乾かすほうに回せるか、という配分の話になります。洗い上がりの気持ちよさより、閉じたときに湿っていないかどうかを優先してください。
接している面を、5分だけ開く
立たせずに、上になっている側だけ。全身を一度にやろうとしないでください。
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脚を軽く持ち上げて、接している面を開く
脇の下と、後ろ足の内股。開く動作そのものが、久しぶりの通気になります。明るいところで、赤みやただれがないか確かめてください。
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湿らせた布で、押さえて拭く
こすらないでください。皮膚が薄くなっている時期です。液体は布に取ってから当ててください。汚れは、押さえるだけで移ります。
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乾いた布で、水分をしっかり取る
この工程がいちばん大事です。拭いたあとに閉じると、湿ったままふたをすることになります。乾いた布を替えて、押さえて水分を移してください。
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5分、面を開いたままにする
手で軽く支えるだけで構いません。一日のうちで唯一、まとまって乾く時間になります。テレビを見ているあいだで足ります。ドライヤーを当てる必要はありません。風を送らなくても、開いているだけで空気は動きます。嫌がって体をよじるようなら、そこで切り上げてください。5分に届かなくても、閉じたままよりは確実に条件が変わります。
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翌日、反対側を同じ手順で
体位を変える負担が減ります。2日で1周と考えれば、無理なく続きます。
手順2で布に取る液体には、mofuwa グルーミングスプレーを使ってください。横になっている時間が長くなっても、脇と内股は毎日きれいにしておきたい場所です。体から出る脂は、寝ているあいだも出続けます。余分な皮脂と油は乳化して浮くので、こすらずに押さえるだけで布へ移ります。立たせずに済むので、立っていられる時間を乾かすほうへ丸ごと回せます。舐めても問題のない基準でつくられているため、口が届く内股でも、湿らせる量を気にせずに使えます。赤くなっている部分やただれている部分には使わないでください。
寝床の側でできること
手を入れる時間には限りがあります。残りの時間を決めているのは、寝床の条件です。ここを整えるほうが、積み重ねとしては大きくなります。
- 通気のよい素材にする:起毛した化学繊維は熱と湿気をためます。接している面が乾きにくくなります
- 体位を変える回数を増やす:自分で寝返りを打てない子は、人が向きを変えてあげてください。数時間おきに1回でも条件が変わります
- エアコンの風の直線上から外す:直接風が当たると乾燥しますが、逆に風が全く通らない場所も蒸れます。壁際の隅は、空気が動きません
- 寝床を清潔に保つ:シーツやマットは、思っている以上に湿気を持っています。こまめに替えてください。触って冷たく感じるときは、すでに湿っていることが多いです
- 厚みのあるベッドは沈み込みを見る:深く沈むほど体のまわりが囲まれ、空気が動かなくなります。やわらかさと通気は、必ずしも同じ方向ではありません
同じ面が接し続けることは、皮膚以外にも負担になります。数時間おきに向きを変えるのは、蒸れの対策としてだけでなく、日々の過ごしやすさとしても意味があります。負担にならない範囲で取り入れてください。
蒸れは結果で、原因ではないかもしれない
接している面が少し赤く、拭いて乾かせば落ち着く。この動き方であれば、上の手順を続けながら様子を見て構いません。
じゅくじゅくしている、においが強い、皮膚がめくれている、範囲が広がっている、触ると痛がる、しきりに舐めている、同じ場所を繰り返し悪くしている。この形が出ているときは、面を開く手をいったん止めて、皮膚の状態から動物病院で診てもらってください。
また、寝ている時間が急に増えた場合は、蒸れそのものより背景を見てください。立ち上がるのがつらい、痛みがある、といった理由で動かなくなっていることがあります。蒸れは結果であって、原因ではないかもしれません。
持病がある子、手術のあとの子は、拭く範囲と時間について先にかかりつけの獣医師に確認してください。触れてよい範囲が分かれば、家庭でできることの線が引けます。
家で続けるのは、向きを変えることと、上になっている側を1日1回開くことの2つだけです。開いたら mofuwa グルーミングスプレーを含ませた布で押さえ、乾いた布に持ち替えて水分を移す。この順番を毎日同じ時間に置いておくと、赤みが出たときに「いつからか」を言えるようになります。
Product
mofuwa グルーミングスプレー
300ml / 2,970円(税込)
特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。
商品ページを見るよくある質問
- 蒸れが気になるとき、シャンプーの回数を増やしたほうがいいですか?
- 回数を増やすと、1回にかけられる時間が短くなり、乾かす工程が削られやすくなります。蒸れに対しては逆の方向です。洗う間隔は変えずに、拭いて乾かす時間を作るほうが安定します。
- 寝たきりに近い状態です。どこから手をつければいいですか?
- 数時間おきに体の向きを変えることと、上になっている側の脇と内股を1日1回開いて乾かすこと。この2つが基本になります。持病がある場合は、触れてよい範囲をかかりつけの獣医師に確認してから始めてください。
- 粉やパウダーで乾かしてもいいですか?
- 自己判断での使用はおすすめしません。舐めてしまうことがあり、また湿った場所に粉が固まると、かえって刺激になることがあります。乾いた布で水分を取り、面を開いておく方法のほうが確実です。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
