C08季節・行事
連休前に予約を取るか、明けるまで待つか|家で過ごす日数のほうが長い
ゴールデンウィークをはさむと、サロンとサロンのあいだが40日を超えることがあります。4週から6週に1回で通っている家でも、休みの並びで予約が1週ぶん後ろへずれるからです。トリミングを連休の前に入れるか、明けてからにするか。どちらを選んでも、その子が家で過ごす日数のほうが30日以上多い、という数字は動きません。だからここでは、予約をどちらに寄せるかを決める前に、家で過ごす日数のほうを先に数えます。
ゴールデンウィークをはさむと、トリミングの間隔は何日になるか
4週間に1回でサロンに通っている家でも、1年のうちサロンにいる時間は合計で30時間ほどです。残りの8,700時間あまりは家にいます。ゴールデンウィークをはさむ月だけ、この比率がさらに家の側へ傾きます。サロンが休みを取る日があり、開けている日には予約が集まり、いつもの曜日といつもの時間のどちらかが取れなくなるからです。
ここで数えるのは、サロンを出た日から、次にサロンへ入る日までの日数です。4週間なら28日、6週間なら42日。そのうち家で過ごすのは27日と41日になります。連休の並びで予約が1週ぶん後ろへずれると、この日数は35日から49日へ伸びます。トリミングの予約をいつに入れるかという話は、この日数をどこで区切るかという話と同じです。
| 通う間隔 | 連休をはさまない月 | 連休で1週ずれた月 | 家で過ごす日数の差 |
|---|---|---|---|
| 3週間に1回 | 21日 | 28日 | +7日 |
| 4週間に1回 | 28日 | 35日 | +7日 |
| 6週間に1回 | 42日 | 49日 | +7日 |
| 2か月に1回 | 60日 | 67日 | +7日 |
差はどの間隔でも7日です。7日ぶん毛が伸びるというだけなら、大きな話ではありません。効いてくるのは、その7日が、気温と湿度の両方が上がりはじめる季節の変わり目に重なることです。4月の終わりから5月の初めは換毛期のまん中で、下毛が抜けはじめています。抜けた毛は体の外へ落ちきらず、上毛にひっかかったまま残ります。室温が上がって脂の出る量も増えるので、同じ7日でも2月の7日とは中身が違います。
- 換毛期の下毛が上毛にからみ、内ももと脇に小さなもつれができる
- 室温が上がって脂の出る量が増え、背中の毛が束になって分かれる
- 散歩の時間帯が朝と夕方へ寄って、足先が草の露で濡れる回数が増える
- 冬の乾燥が収まるかわりに、湿度で毛がふくらまず、根元に湿りが残る
この4つは、予約が取れても取れなくても起きます。サロンの日をどこに置くかで変えられるのは、この4つが進んだ状態でサロンに入るか、進む前に入るか、という順番だけです。日数そのものは、どちらを選んでも短くなりません。
軸1・ゴールデンウィークの前にトリミングの予約を寄せるときの条件
連休の前に予約を寄せると、休みに入る時点で毛がいちばん短い状態になります。ここだけを見れば、これが正解です。人が家にいる日数が増え、床に落ちる毛の量も増える時期に、落ちる毛そのものを先に減らしておけるからです。
ただし、前に寄せるには条件があります。ゴールデンウィークの前の1週間は、同じことを考えた家の予約で埋まります。いつもの担当者、いつもの曜日、いつもの時間のうち、どれか1つは諦めることになります。3つとも譲れない家では、前に寄せる案はこの時点で消えます。
もうひとつの条件は、下毛の抜け方です。4月の下旬は換毛期のまん中にあたり、抜ける量がいちばん多い時期です。抜けきる前に短くすると、残った下毛が2週間後にまとめて浮いてきます。短くしたばかりなのに毛が落ちる、という状態で連休に入ることになります。
- 連休中に来客の予定があり、床に落ちる毛の量を先に減らしておきたい
- 下毛がすでに抜けきっていて、ブラシに毛玉のようにからむ段階を過ぎている
- 担当者と曜日にこだわらず、枠が空いていればそこへ予約を入れられる
- 連休明けの2週間は予定が立て込み、サロンへ行く時間が取れない
この4つのうち3つが当てはまるなら、予約は前に寄せて構いません。当てはまるのが1つか2つなら、前に寄せた予約は「取れたから取った」だけの日程になります。取れたから取った日程は、連休明けに間隔が49日へ伸びたときに効いてきません。そのときに効くのは、家で何をしていたかのほうです。
下毛がまだ来ている時期に前へ寄せるときは、担当者に「下毛がまだ抜けきっていない」とだけ伝えてください。仕上がりの長さを1段階残してもらうと、2週間後に浮いてくる下毛の行き場が残ります。いつもと同じ長さで揃えてしまうと、連休の中日あたりから床の毛が急に増えます。伝えるのは予約を取るときではなく、当日の受け渡しのときで間に合います。
軸2・トリミングをゴールデンウィーク明けまで待てる子の見分け方
待てるかどうかは、カレンダーより毛のほうで見分けます。見るのは4か所です。指を毛の中へ入れて持ち上げたときの下毛の量、耳のうしろと脇と内ももの手ざわり、足の裏の毛が地面に触れているかどうか、そして背中の毛が束になっていないか。この4つは、連休の何日前でも同じ手つきで確かめられます。
| 見る場所 | 明けまで待てる状態 | 待てない状態 | 出る答え |
|---|---|---|---|
| 毛を持ち上げたときの下毛 | 指の腹に少しつく | ひと握りでごそっと来る | ごそっと来るなら明けでよい |
| 耳のうしろ・脇・内もも | 指がすっと抜ける | 指先が引っかかって止まる | 引っかかるなら前に寄せる |
| 足の裏の毛 | 肉球の面が見えている | 毛が肉球の面を覆っている | 覆っていれば前に寄せる |
| 背中の毛の束 | 梳かすとほどける | 梳かしても筋が残る | 筋が残るなら前に寄せる |
4か所のうち、前に寄せるべき状態が2つ以上あるなら、明けまで待つ日程は合いません。もつれは、待っているあいだに大きくなる方向にしか動きません。締まったもつれは、連休明けのサロンでハサミを入れる範囲を広げます。逆に4か所とも待てる状態なら、予約は明けの取りやすい日で構いません。下毛がごそっと来る時期に短くしないほうが、抜けきったあとの仕上がりは揃います。
見分けが難しいのは、冬のあいだにできたもつれが、換毛期の下毛に内側から押されている状態です。表面は梳かせているのに、根元の1センチだけが締まっています。指を立てずに、手のひらで毛の流れに逆らって撫でると、そこだけ手が止まります。この止まり方が2か所以上で出るなら、ゴールデンウィークの前に予約を取り直したほうが、結果として早く済みます。
猫の場合は、見る順番が変わります。足の裏の毛より先に、背中の中ほどと腰のあたりを見てください。自分の口が届きにくい場所なので、換毛期にはここだけ毛が浮いて、湿度が上がると束になります。トリミングに通っていない猫でも、この2か所は同じように残ります。
前に寄せた日程と、明けを待った日程の比較|ゴールデンウィークの予約で動くもの
2つの日程を並べると、動いているのはサロンにいる半日の位置だけです。家で過ごす日数は、どちらを選んでも34日から48日のあいだに収まります。
だから、決め方はこうなります。サロンの日をどちらに置くかを決める前に、家で過ごす30日以上のほうを先に組む。組んでおけば、希望どおりの予約が取れなくても日程はこわれません。取れた日に合わせて家のやり方を変えるのは、順番が逆です。
35日を数えたときに出てくるのは、その35日のあいだに何をするか、という問いです。サロンでやってもらうことのうち、家で真似できるのは洗うことと梳かすことの2つしかありません。洗うほうは毎日はできません。残るのは梳かすほうですが、乾いた毛にそのままブラシを入れると、換毛期の下毛は静電気で舞います。床に落ちるはずだった毛が、空気のほうへ行きます。
mofuwaグルーミングスプレーは、この梳かすほうを毎日に落とし込むための1本です。吹きかけてからブラシを通すと、毛と毛のあいだに水分が戻り、浮いた下毛がブラシの側へまとまって来ます。35日ぶんの抜け毛の行き先が、床と空気からブラシへ移るということです。静電気の起きにくい状態で梳かせるので、換毛期のまん中でも、いつもと同じ力で手が進みます。
量を気にしなくていいことも、毎日に落とし込むうえでは効いてきます。中身は、清涼飲料水に使える水の基準で線を引いてあります。だから、口の届く前足や胸元にかける量を、毎回ためらわずに済みます。毛の量が多い子ほど、根元まで届かせるには足りない量では意味がありません。足りないと思ったぶんだけ足せる、という条件がないと、毎日のほうが先に折れます。
予約が前に寄っても明けに回っても、家で使う1本は変わりません。mofuwaグルーミングスプレーを1本決めておくと、トリミングの日程が動いたかどうかで家のやり方が揺れなくなります。お風呂そのものが負担になる子や、湯船に入れたくない猫でも、この1本なら35日のあいだ毎日そのまま続けられます。
見分けで「待てる」だった場所が、3日のうちに「引っかかる」へ変わる/梳かすたびに同じ1か所だけ毛が抜け、35日たっても生えてこない/もつれではなく地肌そのものが赤く、指を当てると熱をもっている/足の裏の毛を短くしても、翌週にはまた肉球の面が覆われている。こうした動き方は、連休の日程や換毛期では説明がつきません。どの場所が、何日目から変わったのかを書いたメモを持って、動物病院の診察の枠を先に取ってください。トリミングの予約より前に埋めるのは、そちらです。
どっちに予約を入れても残る、35日ぶんの家の使い方
予約の日が決まると、そこから逆算して家の日数の形が決まります。前に寄せたなら、連休明けまでの日数が長く残ります。明けを待ったなら、連休に入るまでの日数が長く残ります。長く残るほうの期間に、梳かす日を週のどこへ置くかだけを決めておけば、この話は終わりです。
| 予約を置いた場所 | 長く残る期間 | その期間に厚くすること |
|---|---|---|
| ゴールデンウィークの前 | 明けてからの3〜5週間 | 内ももと脇を、週3回ほぐす |
| ゴールデンウィークの明け | 連休に入るまでの3〜5週間 | 背中の束を、週3回ほどく |
| どちらも取れなかった | 前後あわせて7週間 | 足の裏と足先を、隔日で見る |
ゴールデンウィークのトリミングは、前に寄せても明けに回しても正解です。決まらないのは予約のほうではなく、その前後に残る35日のほうでした。今週のうちに、梳かす日を週のどこへ置くか、曜日だけ決めてください。日程が動いても、その曜日は動きません。
Product
mofuwa グルーミングスプレー
300ml / 2,970円(税込)
特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。
商品ページを見るよくある質問
- 連休中も開けている、行ったことのないサロンでも入れたほうがいいですか。
- 初めての店は、その子にとっては見知らぬ人に体をあずける日になります。連休中は家の中でも人の出入りが多く、ふだんより刺激の多い日が続いています。同じ週にこの2つを重ねると、帰ってきてからの2日か3日が落ち着きません。予約が取れないなら、間隔を7日伸ばすほうを選んでください。7日は、家で梳かす回数を週3回に増やせば埋まる長さです。どうしても新しい店へ行くなら、連休の初日ではなく、家が静かになった明けの週にしてください。
- 連休の直前に枠が取れました。下毛がまだ残っていますが、そのまま行っていいですか。
- 行って構いません。変えるのは日程ではなく、仕上がりの長さのほうです。受け渡しのときに「下毛がまだ来ています」と伝えるだけで、刃の選び方と梳かす道具が変わります。抜けきっていない下毛ごと短く揃えると、2週間後に浮いてくる毛の行き場がなくなり、床に落ちる量がかえって増えます。1段階だけ長さを残してもらえば、連休のあいだに自然に抜けていきます。
- 猫は連休のあいだ、人が家にいるだけで何か変わりますか。
- 変わるのは毛づくろいの時間です。人が動く時間帯が増えると、猫は自分の毛づくろいを短く区切ります。区切られた毛づくろいは、口が届きにくい背中と腰から先に残ります。トリミングに通っていない猫でも、連休が終わるころには、その2か所だけ毛が浮いて束になっていることがあります。連休のあいだは、背中と腰を人の手で足してください。1日1回、そこだけ梳かせば足ります。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
