C08季節・行事
帰ってきたら、首輪の下を先に見る|春のブラッシングで指が止まる場所
散歩から帰って背中に3回ブラシを通したあと、首輪のベルトが当たっていた幅2センチの帯で、歯が続けて止まりました。背中も脇も一度で通ったのに、首の一周だけ毛が起き上がってきません。春の帰宅後のブラッシングで指が止まる場所は、だいたいここに決まっています。首輪の下は、外でついた汚れが集まる場所であり、同時に一日じゅうベルトで押さえられて風が通っていない場所でもあります。この記事では、帰宅後のブラッシングをその帯から始める順番と、そこで手が止まった回数を3日ぶん数える形をまとめます。
首輪の幅のぶんだけ、指が止まる|帰宅後のブラッシングを首輪の下から始める順番
帰宅後のブラッシングで手が止まる場所を1週間書き出すと、首輪の下の帯に印が集まります。ベルトの幅ぶん、体の一周だけ毛が起き上がってこない。背中は一度で通り、脇も二度で終わるのに、そこだけ三度四度と歯を戻すことになります。順番を変える前に、まずこの偏りを認めるところから始めます。
4月の後半は、日中の気温が上がる日と朝だけ戻る日が交互に来ます。室温が上がれば下毛が浮きはじめ、季節の変わり目の換毛期に入ります。それに合わせて散歩の時間も長くなり、外の砂や草の粉が毛に入る量も増えます。浮いた下毛と外からの汚れが同じ週に増えて、それを首輪のベルトが上から押さえている――帰宅後の首輪の下で起きているのは、それだけのことです。
| 場所 | 止まる理由 | 通す順 |
|---|---|---|
| 首輪の下(ベルトの幅) | 押さえられて風が通らず、浮いた下毛がその場に残る | 1番目 |
| 耳のうしろ | 毛が細く、首輪を外すときに手が触れて向きが乱れる | 2番目 |
| 首から胸のつなぎ目 | リードが引かれるたびに毛の向きが往復する | 3番目 |
| 背中 | 外からの砂は乗るが、風が通るので毛は起きている | 4番目 |
| 脇・後ろ足のつけ根 | 汚れは多いが、首輪とは関係なく毎日同じ量 | 5番目 |
この表の右端が、帰宅後のブラッシングの順番そのものです。汚れの多い順でも、その子が嫌がらない順でもありません。風が通っていない帯を先に開けて、そのあとに風の通る場所へ移る、という並びです。背中から始めて最後に首輪の下へ来ると、ブラシにはすでに背中ぶんの毛が溜まっていて、いちばん歯が入りにくい場所へいちばん詰まったブラシを当てることになります。
数えるものは1つに決めます。その帯で手が止まった回数です。止まったというのは、ブラシを引ききれずに途中で戻したことを指します。玄関に紙を1枚貼って、日付と、止まった回数と、その日首輪を外していた時間を書きます。回数は初日がいちばん多く出ます。3日目に1回まで落ちていれば順番は合っていて、3日たっても3回のままなら、s3の3つのどれかをやっています。
猫の場合、首輪の下の帯はもっと狭く、毛も細くなります。首輪をつけている猫では、帰宅後という区切りがない代わりに、夜に窓辺から降りてきた時間帯を決めて同じことをします。ベルトが当たっている帯を先に開けるという順番は、犬でも猫でも変わりません。変わるのは、その帯の幅と、1回あたりにかけられる時間です。
外す・湿らせる・帯の向きに通す|首輪の下から始める帰宅後のブラッシングの手順
手順は5つです。玄関で首輪を外し、ベルトのあった帯に指を入れて向きを見て、その帯だけを湿らせてから短い手で通し、首から背中へ抜けて、最後に地肌の乾きを確かめてから首輪を戻します。全部あわせて、慣れれば5分ほどで終わります。
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1|玄関で首輪を外し、外した時刻を紙に書く
部屋に上がってからではなく、リードを外す流れのままベルトも外します。帰宅後すぐに外せば、その日の帯に風が通る時間がそのぶん長くなります。書くのは時刻だけで構いません。1週間分並ぶと、外していた時間が短い日ほど翌日にブラシが止まりやすいことが、紙の上で見えてきます。
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2|ベルトのあった帯に指を入れ、毛の向きと湿り気を見る
ブラシより先に指です。人差し指と中指を毛の中へ差し込んで、首の一周をなぞります。毛が寝たまま戻らない場所、指の腹が湿る場所、地肌がぬるく感じる場所を覚えます。ここで湿っていたら、乾かす時間を先に取ります。湿った毛にブラシを入れると、下毛が束のまま引かれて、翌日も同じ帯で手が止まります。
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3|帯だけを湿らせ、5センチずつ短く通す
首の一周を一気に通そうとしないことです。首輪の跡に沿って、5センチずつ区切って通します。ブラシは毛の向きへ。歯が止まったら力を足さず、いったん抜いて、同じ場所へ浅い角度から入れ直します。1か所につき3回までにして、通らなければ次の5センチへ進みます。残った場所は明日で構いません。
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4|首から背中へ抜け、外の汚れを下流へ送る
帯が開いたら、そのまま首の後ろから背中、腰へと一方向に通します。首輪の下からほぐれて出た下毛が、ここで背中の毛に乗ってきます。往復させずに、後ろへ送り出すように抜きます。脇と後ろ足のつけ根は最後です。ここまでで、外から持ち帰った砂の大半はブラシの中に移ります。
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5|地肌の乾きを指で確かめてから、首輪を戻す
戻す前にもう一度、同じ2本の指を帯に入れます。指の腹に湿り気が残っていたら、そこに風を通す時間を足します。室温が上がり始める春は、乾いたと思った帯が、ベルトを締めた5分後にまた湿ることがあります。首輪の内側も指でなぞって、毛と砂が挟まっていれば取ってから戻します。
手順3で毛を湿らせるのに使っているのが、mofuwaグルーミングスプレーです。首輪の下の帯は、毎日汚れるのに、その1か所のためだけに湯を沸かすことができない場所です。散歩に行く日が続くほど、この帯は毎日埋まっていきます。埋まった帯を毎日開け直すために、吹きかけてブラシを通すだけで済む形にしてあるのがこの1本です。帯の幅は2センチほどしかないので、玄関に置いておけば、リードを片づける流れのまま片手で終わります。
この帯に使うものを選ぶとき、量を気にせずに済むかどうかが効いてきます。首の下は、その子が自分で口を持っていける場所ではありませんが、同居の子がなめに来ます。中身は電解水で、香りの成分を足していません。飲みものに使われる水と同じ規格の範囲でつくってあるので、帯が広い大型犬で首の一周に多めに使っても、使った量を数えずに済みます。毛についた余分な脂は電解水となじんで浮くので、通したあとのブラシの歯に、その日の汚れがまとまって残ります。
手順4で背中へ抜けるとき、mofuwaグルーミングスプレーはそのままブラッシングの前の一手に変わります。春は室内も乾燥する日が続き、乾いた毛にブラシを当てると静電気で毛が浮きます。浮いた毛は歯に絡み、その一瞬の引っぱりが、せっかく開けた帯をまた乱します。湿らせてから通すという1つの動作で、首輪の下の帯と、背中の静電気の両方が片づきます。ブラッシングスプレーとして使える1本であることが、この順番では効いてきます。
時刻はそろえます。帰宅後という区切りがあるぶん、この記事の手順はそろえやすいはずです。散歩から帰って水を飲ませ、足を拭き、そのままブラシを持つ。1日のうちで、首輪を外している時間が最も長く取れるのがこの帯です。夜にまとめてやろうとすると、首輪を戻す時間が食事の支度に押されて、乾ききらないまま締め直すことになります。
乾いた毛のまま歯を立てた日に、何が起きているか|首輪の下で失敗するやり方
3日たっても止まる回数が減らないとき、原因は3つに絞れます。どれも力の入れ方ではなく、順番と時間のほうにあります。帯の毛は、背中の毛より短く、細く、方向が定まっていません。同じやり方を背中から持ち込むと、その違いのぶんだけ手が止まります。
- 乾いたままの帯に、いきなり歯を立てる:湿らせずに通すと、下毛は束のまま引かれます。引かれた毛は途中で切れて、切れた先が周りの毛に絡み、翌日はそこが新しい引っかかりになります。回数が減らないどころか、日ごとに増える形です
- 首輪を戻すのが早い:通し終えてすぐ締めると、開いたばかりの毛が同じ向きへ倒れ直します。外していた時間が5分では、帯は開いた形で落ち着きません。手順1で時刻を書くのは、この時間を目で見るためです
- 止まった場所に、力で3回以上入れる:歯が止まるのは毛が絡んでいるからで、力を足すと絡んだ束の根元が引かれます。その痛みは首の皮膚に残り、翌日その子は首まわりのブラッシングを先に避けます。順番を守れなくなる原因のほとんどが、これです
戻し方は決まっています。最初からやり直すのではなく、最後に1回まで落ちた日まで戻して、そこから数え直します。紙の数字が「1・1・3」と並んだ日は、3が出た日に何が違ったかを見ます。散歩が長かった、帰宅が遅くて首輪を戻すのが早かった、室温が上がって下毛が一気に浮いた。数字が動いた日には、たいてい紙の別の欄が先に動いています。
首輪そのものも見ます。ナイロンの織り目には、浮いた下毛と砂が入り込みます。週に一度、外した首輪を水で洗って室温で乾かし、完全に乾いてから戻します。帯の毛をどれだけ丁寧に通しても、戻すベルトの内側に砂が残っていれば、翌日の帰宅後にまた同じ場所で手が止まります。洗った日は紙の端に丸を書いておくと、次の週の回数と並べて見られます。
紙の回数が1回まで落ちたのに、ベルトの幅の帯だけ毛が寝たまま起きてこない日が1週間続く/同じ帯を後ろ足でかく回数が、記録をつけ始めてから日ごとに増えている/指を入れると、その一周だけ地肌が周りよりぬるい/首輪を外した直後に、その子が自分から首を床にこすりつける。こうした残り方は、毛の絡みや換毛期の下毛だけでは説明がつきません。ベルトの当たり方が体に合っていないか、地肌の側に理由があるかのどちらかです。玄関に貼った紙――止まった回数と、首輪を外していた時間が並んだ1枚を持って、動物病院に連れて行く日を決めてください。何日目から数字が動かなくなったかが、その紙のまま伝わります。
首輪を戻す前の30秒|帰宅後のブラッシングを毎日の形にするコツ
回数が1回まで落ちたあとも、順番は変えません。帰宅後に首輪を外し、帯に指を入れ、湿らせて通し、背中へ抜けて、乾きを確かめて戻す。減った回数は、順番を守っている結果として出ているだけなので、背中から始める形に戻せば、1週間で元の3回に戻ります。
| 紙の並び方 | 起きていること | 翌週に変えること |
|---|---|---|
| 3→2→1→1→1 | 順番が合っている | そのまま。首輪を洗う日だけ足す |
| 3→3→3→2→1 | 帯を湿らせる量が少ない | 5センチごとに追加してから通す |
| 1→1→3→1→1 | 3の日だけ条件が違う | 散歩の長さと、首輪を戻した時刻を見る |
| 3→2→3→2→3 | 外していた時間が日ごとに違う | 外す時刻を玄関で固定する |
| 1→1→1→1→1 | 帯は開いている | 次は耳のうしろを2番目として足す |
1か月続けると、帰宅後にブラシを持つ時間そのものが短くなります。首輪の下が毎日開いていれば、そこから背中へ抜ける動きが止まらないからです。短くなった時間は、耳のうしろと胸のつなぎ目に回します。この2か所は、首輪の下の帯が開いてから手をつけると、初日から1回で通ります。春の換毛期が終わるころには、ブラシに残る下毛の量そのものが減っていきます。
今夜は、玄関で首輪を外した時刻を紙に書くところまでで終わりにしてかまいません。帯に指を2本入れて、湿っているかどうかを覚えるだけでも、明日の帰宅後のブラッシングは変わります。数える回数は1つだけ、見る場所も1か所だけです。首輪を戻す前の30秒が、明日その帯で手が止まるかどうかを決めています。
Product
mofuwa グルーミングスプレー
300ml / 2,970円(税込)
特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。
商品ページを見るよくある質問
- 首輪をつけっぱなしにせず、家の中では外しておくほうがいいですか。
- 外しておける家なら、そのほうが帯には風が通ります。ただし玄関や窓から出てしまう心配がある家、迷子札を外したくない家では、無理に外す必要はありません。その場合は、帰宅後のブラッシングのあいだだけ外す時間を長めに取って、地肌の乾きを指で確かめてから戻します。大事なのは、外している時間の長さを毎日そろえることです。日によって5分だったり1時間だったりすると、翌日ブラシが止まった原因が、首輪なのか毛のほうなのか分からなくなります。
- 胴輪(ハーネス)の子は、どこを先に通せばいいですか。
- 考え方は同じで、ベルトが当たっていた線をたどります。胴輪は首の一周ではなく、胸のあいだと脇の下に線が残ります。帰宅後にハーネスを外し、その2本の線に指を入れて、湿っている場所から先に通してください。脇の下は首よりも風が通りにくく、春は帯が湿ったままになりやすい場所です。首輪の子より線が長いぶん、5センチずつという区切り方はそのまま使えます。
- 春のブラッシングは、1日に何回までやっていいですか。
- 帰宅後の1回で十分です。回数を増やすより、同じ時刻に同じ順番で通すほうが、紙の数字は早く落ちます。換毛期で下毛が多い時期は、1回にかける時間のほうを5分から8分へ伸ばしてください。それでもブラシに下毛が残るなら、通す範囲を首輪の下と背中だけに絞って、脇や後ろ足のつけ根は翌日に回します。1回で全身を終えようとすると、いちばん歯が入りにくい帯に、いちばん疲れた手を当てることになります。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
