C08季節・行事

窓辺で寝るようになると、そこだけ毛がたまる|寝場所を移す前の床

公開日 2021年4月22日|文=mofuwa編集部

明るい窓のそばの、淡い色の床の上で体を伸ばして休んでいるクリーム色の犬
毛が増えたように見える日は、落ちる場所が1か所にまとまった日でもあります。写真:3194556/Pixabay

窓辺の床の、幅30センチほどの帯の上だけ、掃除機の音が変わります。その子の寝場所がそこへ移ってから、抜け毛がその帯に集まるようになりました。暖房を使っていたあいだは、同じものが吹き出し口の前にできていたはずです。窓辺と日向は、どちらも日の当たる場所なのに、毛のたまり方が違います。窓辺は動かない場所で、日向は昼のあいだ床の上を移動していきます。寝場所を窓辺から動かす前に、床のどこに毛が残っているかを数えてみてください。動かすかどうかは、そのあとで決められます。

窓辺は動かず、日向は昼のあいだ動く|春に抜け毛のたまり方が変わる違い

暖房を止めた週から、その子の寝場所は動きはじめます。寒いあいだ選ばれていたのは、吹き出し口の前か、人が座る場所の足元でした。春に入ると朝の7時台にはもう窓から日が入り、部屋の中でいちばん先に温まる場所が窓辺へ移ります。寝場所が移ると、抜け毛のたまる場所も一緒に窓の下へ移ります。毛が急に増えたように見えるのは、量が増えたからというより、落ちる場所が1か所にまとまったからです。

春の1日で、その子がいる場所と、毛が残るところ
時間帯その子が選ぶ場所毛が残るところ
朝6〜9時窓辺の床窓の下、幅20〜40センチの帯
昼11〜14時日向が動いた先部屋を斜めに横切る薄い筋
夕方16〜18時日が落ちて人の足元へクッションと椅子の脚まわり
夜いつもの寝床寝床の中と、そのふち

この記事で数えるのは、床にできた毛のたまり場の数と、その幅です。窓の下に1本だけなのか、部屋を横切る筋が何本かあるのか。数えるものが決まると、寝場所を動かすかどうかも、床を見ただけで判断できます。毛の量そのものは、換毛期が終わるまで自分では減りません。減らせるのは、床に届くまでの経路のほうです。

窓辺にたまる毛と、日向に散る毛 窓辺は建物の側の場所なので、季節が進んでも位置が変わりません。日向は太陽の側の場所なので、朝から夕方にかけて床の上を移動します。この差が、そのまま毛のたまり方の差になります。 同じ家でも、午前は窓辺型、午後は日向型になることがあります 窓辺(動かない場所) 位置が1年を通して変わらない 同じ場所で寝直すので毛が積もる 輪郭のはっきりした帯になる 掃除の手が1か所で済む 帯の幅が、そのまま記録になる 日向(動く場所) 朝から夕方まで床の上を移動する 追いかけて寝直すたびに毛が落ちる 薄い筋が何本かに分かれる 掃除の手が部屋中に散る 量が見えにくく、気づくのが遅れる
同じ日の当たる場所でも、動くか動かないかで、床に残るものの形が変わります。

日が差し込む前の朝の床で分かれる|窓辺型と日向型、抜け毛の散り方の見分け方

見分けるのは、掃除をする前の朝です。日が入ってしまうと、光の当たっている床は白く飛んで、毛の輪郭が見えなくなります。窓から日が届く前の10分のあいだに、床のいちばん低い位置から視線を這わせると、たまり場の数がそのまま数えられます。

数えたら、帯の幅と筋の本数を紙の端に書いておきます。数字は1つずつで足ります。「窓下40センチ・筋なし」と書いた日と、「窓下15センチ・筋3本」と書いた日では、同じ抜け毛でも打つ手が別になります。帯が太い家は落ちる場所が決まっている家で、筋が多い家は落ちる場所が決まっていない家です。

Note毛の量が増えたのか、場所が変わっただけなのかを分ける

掃除機の紙パックやダストカップを、1週間だけ同じ曜日に開けて見てください。量が先週と変わらないのに床の帯が太くなっているなら、増えたのは量ではなく、1か所に集まる割合のほうです。この見分けがついていないと、換毛期の量に手を打つべき家で、寝場所だけを動かして終わってしまいます。窓辺と日向のどちらで寝ていても、1日に出る抜け毛の総量は変わりません。

被毛の状態も、同じ朝の10分で一緒に見ておけます。帯の中の毛を指でつまんで、毛先と根元の色をくらべます。根元の側がふわりと白っぽく見えるなら、下毛が抜けはじめています。毛先だけが細く切れているなら、抜けたのではなく、どこかで擦れて折れた毛が混ざっています。同じ帯の中にも、抜けた毛と切れた毛の2種類が並んでいます。

積もる床と散る床で手を分ける|窓辺と日向、抜け毛が集まる場所の使い分け

窓辺型と日向型では、掃除もブラッシングも、置きどころが逆になります。1か所に積もる家は、手数を減らして時刻を決めるほうが続きます。部屋中に散る家は、時刻より先に、毛が落ちる前の段階へ手を戻すほうが早く済みます。

窓辺に積もる家と、日向を追う家で変わるところ
見るところ窓辺に積もる家日向を追って散る家
毛のたまり方帯が1本。輪郭がはっきりする薄い筋が2〜4本に分かれる
気づく早さ帯が太くなるのですぐ気づく薄く散るので週の後半まで気づかない
掃除の入れどころ朝の1回、同じ帯だけ日が落ちたあと、部屋を1周
ブラッシングの場所帯の上。落ちても同じ場所に落ちるその子が寝直す前の窓辺に固定する
毛が舞う量少ない。座って寝ているあいだに落ちる多い。歩いて移るたびに空中へ出る
換毛期の見え方帯の幅が週ごとに太くなる筋の本数が増える
先に手を入れる側帯の掃除より、落ちる前のブラッシング寝直す回数より、ブラッシングの場所

表の最終行が、この2つに共通する答えです。どちらの家でも、先に手を入れるのは床ではなく、毛が床に届く前の段階です。床に落ちた毛は、その日のうちに取れば1分で済みます。けれど翌日も同じ量が落ちます。帯の幅が変わらないのは、掃除が足りないからではなく、落ちる量が変わっていないからです。

日向を追う家で、寝直す回数のほうを減らそうとすると、たいていうまくいきません。日向はその子にとっていちばん暖かい場所で、追いかけるのは体温の都合だからです。動かすのは、その子ではなく、こちらの手の置き場所です。昼のあいだ2回3回と寝直す家でも、ブラッシングの場所を窓辺の1か所に決めてしまえば、落ちる毛の何割かはそこで受けられます。

静電気の出やすい日は、この割合がさらに動きます。乾いた毛にブラシを通すと、抜けた毛がブラシから離れて空中へ出ます。空中へ出た毛は、窓辺に落ちずに部屋の奥まで運ばれます。窓辺型の家が、ある日から急に日向型の散り方に変わったように見えるときは、その週に部屋が乾いていたことのほうが原因になっていることがあります。

寝場所を動かす前に、ブラッシングの場所を決める|窓辺と日向で変わる毎日の1本の選び方

窓辺の帯を細くする手は2つしかありません。床に落ちてから取るか、落ちる前に受けるかです。寝場所を動かすのは、そのどちらでもありません。窓辺から寝床を1メートル離しても、その子は次の日に戻ります。帯の位置が少し動くだけで、幅は変わらないままです。

落ちる前に受けるには、ブラッシングを毎日にするのがいちばん早い手です。ただし毎日となると、乾いた毛にブラシを通す日が必ず出てきます。そこで使うのが mofuwa グルーミングスプレーです。毛全体に行き渡らせてからブラシを通すと、静電気で毛先が浮かず、抜けた毛がブラシの側へ集まります。空中へ出ていく量が減るぶん、床に届く前に受け取れる割合が上がります。帯の幅を測っている家なら、2週間ほどで数字のほうに出てきます。

窓辺は、その子が毛づくろいをする場所でもあります。日を受けて落ち着いた時間に、背中から前足へと口が回ります。背中にかけたものは、その時間にそのまま口へ入ります。この1本が清涼飲料水の規格基準をクリアした水でつくられているのは、そこを前提にしているからです。量を控えて薄くかけるより、根元まで届く量を一度に行き渡らせたほうが、毛の中にこもった汚れは動きます。

mofuwa グルーミングスプレーを行き渡らせた毛では、落ちる毛だけでなく、毛に残った脂のほうも同時に動きます。余分な脂は電解水となじんで乳化するので、ブラシと布の側へ移ります。地肌にとって要る皮脂は残るため、毎日くり返しても、うるおいを削り取る形にはなりません。換毛期のあいだ毎日ブラシを入れる家にとっては、ここが続けられるかどうかの分かれ目になります。

ブラッシングの場所は、窓辺の帯の上に固定してください。日向型の家でも同じです。その子が落ち着いている場所でやるほうが、じっとしている時間が長くなります。床の同じ場所に毛が落ちるのは、掃除の側から見れば好都合です。帯を消そうとするのではなく、帯を1本に保つ。それが、窓辺で寝る季節の毎日のケアの形になります。

Caution帯の幅が変わらないまま、窓辺の毛にフケが混じってきたら

帯の中にフケが混じるようになった/毎日ブラシを入れて3週目になっても、帯の幅がまったく変わらない/毛を分けると、窓辺で日が当たっていた側だけ地肌が赤く見える/同じ1か所をなめ続けていて、そこだけ毛が短くなっている。こうした残り方は、寝場所が移ったことだけでは説明がつきません。床に残った帯を、日付を入れて2〜3枚撮っておくと、いつから幅が変わらなくなったのかがそのまま伝わります。写真と、紙に書いた幅の数字を持って、動物病院で皮膚を見る診察の枠を取ってください。

窓の下の帯が細くなった週に、家の側で変わっていたこと

帯が細くなるのは、換毛期が終わった週か、ブラッシングの場所が決まった週のどちらかです。前者は待てば来ますが、後者はこちらで決められます。紙に書いた幅の数字を2週間ぶん並べると、どちらで細くなったのかが後から分かります。

2週間、床の数字を残しておくと分かること
書くもの書き方後から分かること
窓下の帯の幅センチで1つ落ちる量が変わったかどうか
部屋を横切る筋の本数本数だけ毛が舞っているかどうか
ブラシを入れた場所窓辺か、別の部屋か受けられた割合
その日の部屋の乾き乾いていたかどうかの丸静電気で散った日の見当

春のあいだは、窓辺が寝場所であり続け、抜け毛のたまり場も同じ場所に残ります。日向は毎日動きますが、窓辺は動きません。動かないものの上に手順を置いておくと、季節が進んで日の入る時刻がずれても、場所のほうは探し直さずに済みます。

今日できるのは、掃除機をかける前に帯の幅をひと目で測って、紙の端に数字を1つ書くことだけです。明日はその帯の上でブラシを入れます。窓辺の毛は、場所が決まっているぶん、いちばん手の届きやすい抜け毛です。

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よくある質問

窓辺に毛がたまるので、寝床を部屋の奥へ移しました。これで減りますか。
帯の位置は移りますが、幅は移した先でだいたい同じに戻ります。その子が1日に落とす毛の量は、寝ている場所では変わらないからです。移して変わるのは、毛のたまり場が人の目につくかどうかのほうです。部屋の奥へ移すと、家具の脚まわりに散って見えにくくなり、気づくのが週の後半になります。窓辺のままにしておくと、帯の幅がそのまま毎日の記録になります。見えているほうが、手の入れどころは決めやすくなります。
日向を追って昼に何度も寝直します。やめさせたほうがいいですか。
やめさせる必要はありません。日向を選ぶのは体温の都合で、しつけの話ではないからです。寝直す回数を減らそうとするより、寝直す前に1度ブラシを入れるほうが早く済みます。昼の1回を、その子が最初に窓辺へ来た時間に合わせておくと、そのあと部屋を横切っても、落ちる毛は先に受け取ったぶんだけ減っています。追う場所は動きますが、始まりの場所は窓辺で変わりません。
換毛期のあいだ、ブラッシングは毎日でも多すぎませんか。
回数より、1回の長さと力の強さのほうが問題になります。毎日やる家ほど、1回は短くなります。窓辺の帯の上で2分から3分、毛の流れに沿って通すだけで足ります。同じ場所を何度も往復させたり、もつれに力で当てたりすると、抜けた毛ではなく切れた毛が増えます。帯の中の毛をつまんで、毛先が細く切れているものが目立ってきたら、回数ではなく力のほうを緩めてください。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。