C08季節・行事

梅雨入りから梅雨明けまで|毎日1回足したら毛ざわりが変わった

公開日 2021年6月3日|文=mofuwa編集部

やわらかな光の入る明るい部屋で、淡い色の木の床に体をあずけて休んでいる薄い色の犬
毛ざわりは目では変わりません。手のひらが止まった回数のほうに先に出ます。写真:Leohoho/Pexels

梅雨に入った日から、夜に一度だけ、背中を手のひらで3回すべらせて、指が止まった回数を紙の端に書いていきます。首のうしろからしっぽの付け根までが一本の線です。書くのは0から3までの数字ひとつだけで、5秒あれば足ります。この数字が、その子の毛ざわりの記録になります。気温が上がったまま湿度の高い日が続く時期は、皮脂の出る量と、出た皮脂が毛の上をどう動くかの両方が変わります。目で見ても変化は分かりませんが、手のひらは先に気づきます。梅雨明けまでの紙を1枚持っておくと、翌年の同じ時期に、どこから手を入れればいいかが決まっています。

背中を3回すべらせて、止まった回数を書く|梅雨の毛ざわりを数字にした経験

紙は1枚でかまいません。左に日付、まん中に数字、右に「洗ってから何日目か」を書きます。数字は、手のひらを首のうしろからしっぽの付け根まで毛の流れに沿って3回すべらせたときに、途中で指が引っかかって手が止まった回数です。3回とも止まれば3、一度も止まらなければ0になります。毛ざわりを言葉で書こうとすると、その日の気分が混ざります。0から3までの数字なら混ざりません。

手が止まった回数と、そのとき手のひらに残るもの
数字手のひらに残る感触止まりやすい場所
0指が最後まで抜けていく止まらない
11か所だけ、毛が束になって引っかかるしっぽの付け根
22か所で止まり、指先に薄い油分がつく背中のまん中と付け根
33回とも止まり、手のひら全体が少しべたつく首のうしろから全体

梅雨の時期は、気温が上がったまま湿度の高い日が続きます。窓を開ける回数が減って、室温は上がるのに部屋の空気が動きません。条件としてはそれだけで、毎年くり返す話です。季節の説明でこれ以上のことは分かりませんが、紙の上の数字は、その条件が自分の家でどう出たかを1日ずつ記録していきます。

書き始める日は、梅雨入りと報じられた日で決めて問題ありません。何日が正しいかを迷うより、40日ぶんの行がそろっていることのほうが後で効きます。1日忘れた日は空欄のままにして、次の日から続けます。空欄が並んだ週も、あとから読むと材料になります。忙しかった週は洗う間隔も伸びているので、右の列の日数が大きくなっているはずです。

紙に書くのは夜と決めます。朝はその日の汚れがまだ乗っていません。散歩から帰って、寝る前に3回すべらせる。この位置なら、その日に外で受けたものと、その日に出た皮脂の両方が背中に乗った状態で数えられます。毛ざわりを比べるときは、比べる時刻をそろえておくほうが、数字の意味が安定します。

出た皮脂が、毛の上で動かなくなる|梅雨に毛ざわりが変わる背景にある4つの条件

犬も猫も、皮脂は毎日出ます。ここは季節で大きくは変わりません。梅雨に変わるのは、出たあとの皮脂がどこへ行くかのほうです。空気が乾いている時期なら、皮脂は毛の表面で薄く広がり、ブラッシングで根元から毛先へ運ばれていきます。湿度の高い日が続くと、この広がりが鈍くなり、出た場所の近くにとどまります。とどまった皮脂に抜け毛や外のほこりが乗ると、毛が束になります。手が止まるのは、この束のところです。

4つのうち、その子の体の側で起きているのは2つめだけです。残り3つは家の側と天気の側の条件で、毛ざわりが変わったときに最初に見直せるのもこちらです。皮脂の出る量を減らそうとすると話は体の側に行きますが、梅雨に手が止まるようになった背中は、たいてい皮脂の行き先のほうが詰まっています。

乾燥の時期と比べると、この差ははっきりします。空気が乾いている季節に手が止まるときは、毛が広がって指に触れる面が増えているせいで、指先に油分は残りません。梅雨に手が止まるときは、止まった場所で指先に薄い油分がつきます。同じ「引っかかった」でも、指先を見れば季節の変わり目のどちら側にいるかが分かります。

数字の読み方もここで変わります。乾いた時期の2は、部屋の湿度を上げると翌日に1へ下がることがあります。梅雨の2は、部屋の側をいじってもその日のうちには動きません。梅雨の毛ざわりは、背中の上にもう乗ってしまったものを動かさないかぎり戻らない、という形で出ます。

洗った翌日は0で、3日目に2へ戻る|梅雨の40日のうち37日に手を入れた理由

紙が2週間ぶんたまると、右の列と数字の関係が見えてきます。洗った翌日はほとんどの日が0です。2日目も0か1で収まります。数字が戻るのは3日目からで、そこから先はゆっくりとしか下がりません。洗ったことが効いているのは、実質2日ぶんということになります。

梅雨の40日を、紙の上でどう区切るか 洗った日を起点にすると、数字が低いのは2日目までです。3日目から戻り始め、次に洗うまで戻りません。40日のうち、洗った手が届いているのは数日しかありません。 日数は洗った日を0日目として数えています 0〜2日目 数字が0か1で並ぶ 洗った手がまだ効いている範囲 3日目 2へ戻る日が出てくる 背中のまん中としっぽの付け根から 4〜14日目 2のまま動かない 湿度が高い日が続くと下がりにくい 次に洗う日 また0へ落ちる 40日のあいだに2回か3回
見るのは梅雨の長さではなく、洗った日からの日数のほうです。

梅雨の期間はおおよそ40日です。2週間から3週間に1回のペースで洗っているなら、この40日で洗えるのは2回か3回。低い数字で過ごせるのは、多く見積もっても6日ぶんです。残りの34日から37日は、手がまったく入っていない日ということになります。数字が下がらないのは続かなかったからではなく、そもそも手を入れる日がなかっただけでした。

この37日のほうに1回ずつ足すために使ったのが、mofuwaグルーミングスプレーです。吹きかけて梳かすだけなので、夜に数字を書く前の3分にそのまま入ります。アルカリ電解水が皮脂となじんで乳化するので、毛の上で束になっていた余分な脂が浮いて、ブラシへ移ります(deck p16)。地肌に要るぶんまで持っていかれないので、翌日また同じ場所が乾いてめくれる、という戻り方もしません。

背中は、その子が毛づくろいでそのまま口をつける場所です。しっぽの付け根に至っては、多くの子が一日に何度も自分でなめます。口が届く場所に毎日かけるものだから、量を気にしないで済むかどうかが手順の形を決めます。この1本は清涼飲料水の規格に使われる基準に合わせてつくられていて、一本の線ぜんぶに行き渡らせても、かけ足りているかを気にしなくて済みます。梅雨の背中は、量を惜しむと束のところだけ届きません。

  1. 首のうしろからしっぽの付け根まで、線に沿って吹く

    毛の表面ではなく、毛を分けて根元へ届かせます。背中の一本の線だけと決めておくと、3分で終わります。梅雨のあいだは、ここが最初に束になる場所です。

  2. 目のあらいブラシを、根元から毛先へ通す

    湿った状態のまま梳かします。乾いてから梳かすと、浮いた脂がまた毛の上へ戻ります。束になっているところは、力を入れずに同じ向きへ2回通します。

  3. 手のひらで3回すべらせて、止まった回数を数える

    梳かした直後に数えます。ここで0になっていれば、その日の背中には手が入ったということです。1か2で止まるなら、止まった場所にもう一度だけ吹いて通します。

  4. 紙に日付・数字・洗ってから何日目かを書く

    3つだけです。2週間ぶんたまってから読み返すと、自分の家のペースが見えます。毎日読む必要はありません。

この手順を足した週は、右の列が10日を超えていても、数字が0か1で並ぶ日が出てきます。洗う間隔を縮めたわけではありません。梅雨の毛ざわりで変えられるのは洗う回数ではなく、洗っていない日の背中に何回手が入ったかのほうです。40日のうち37日を空欄にしないでおく、というだけの話でした。

梅雨明けの紙を、翌年の6月へ渡す|数字が戻らない日をどう見るかという考え方

梅雨明けまで書き続けると、紙には40行前後が並びます。読むときに見るのは平均ではありません。0か1が続いた行のかたまりと、2のまま動かなかった行のかたまり、この2つの境目がどの日付にあるかです。境目の日には、たいてい右の列か、天気か、散歩の時刻のどれかが動いています。

紙を読み返すときに、数字と並べて見る3つの列
並べて見るもの紙のどこに書くか境目で分かること
洗ってから何日目か数字の右戻りが3日目に来ているか、もっと早いか
雨で濡れて帰ったか日付の下に丸を1つ根元が乾ききらない日が続いていないか
ブラシを通したか数字に下線を引くだけ手を入れた日と入れなかった日の差
部屋の湿度週に1回でよい室温だけ上がっている週がないか

1年書いてみると、翌年の梅雨入りに読むものが手元にできます。去年の紙で2が並び始めた日付が6月の第3週なら、その週の手前からグルーミングスプレーの3分を始めておけます。梅雨の毛ざわりは、始まってから追いかけるより、去年の境目の1週間前から入るほうが楽に済みます。これは記憶ではできません。紙にしか残りません。

Caution紙の上で、毛ざわりの話として説明がつかなくなる並び方

洗った翌日でも数字が2のまま2週間下がらない/3回とも同じ1か所だけで手が止まる日が10日以上続く/止まった場所を指で分けたときに、地肌が赤かったり、かさぶたのざらつきが混ざる/その1か所だけ毛が短くちぎれている。こうなると、皮脂の行き先の話では追えません。40日ぶんの紙は、日付と数字と洗った間隔がそろった記録です。紙をそのまま封筒に入れて、動物病院へ持っていく日をカレンダーに書き込んでください。数字の並びは、口で説明するより早く伝わります。

梅雨明けの日には、その紙をたたんで翌年の6月のところに挟んでおきます。翌年の梅雨入りの夜、同じように背中を3回すべらせて、最初の数字を書き足すところから始められます。毛ざわりの記録は、何日続けたかではなく、1枚に何日ぶん並んだかで読むものです。今日できるのは、紙を1枚出して日付を書くことだけです。

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本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。