C08季節・行事
濡れて帰った日、玄関での10分|足先より先に胸元を見る
玄関マットの上で足を4本拭き終わるまでが2分、そのあいだ胸元の毛は濡れたまま、そこにぶら下がっています。雨の日に濡れて帰った日、玄関にいる時間を計ってみると10分ほどでした。その10分のうち6分が足拭きに消えて、胸元に手が届くのは最後の1分だけです。帰宅後にいちばん長く濡れている場所は足先ではなく胸元で、乾くのにいちばん時間がかかるのもここでした。この記事では、玄関での10分を分数で割り直します。足拭きの順番を胸元から組み直すと、同じ10分のまま、翌朝に湿っている場所が1つ減ります。
足先から始めると、胸元に1分も残らない|帰宅後の足拭きを順番から見直す前提
この記事が数えるのは、玄関にいる分数です。濡れて帰った日に、どこへ何分使っているか。台所のタイマーを10分にして、足先・胸元・脇・耳のうしろの4か所へ、それぞれ何分かけたかを書き出してみました。順番を決めていない日は、迷っている時間まで足先に乗ります。帰宅後の足拭きが足先から始まるのは、床を汚したくないという事情があるからで、その子の体の都合ではありません。
| 場所 | 実際に使った分数 | 帰ってきた時点で濡れていた深さ | 翌朝まで湿りが残った日 |
|---|---|---|---|
| 足先・指のあいだ | 6分 | 毛の表面と指のあいだ | 10日のうち1日 |
| 胸元 | 1分 | 毛の根元まで | 10日のうち7日 |
| 脇・前足のつけ根 | 30秒 | 根元の手前まで | 10日のうち4日 |
| 耳のうしろ・首輪の下 | 1分 | 毛の表面 | 10日のうち2日 |
| 迷っていた時間 | 1分30秒 | ー | ー |
分数と、湿りの残った日数が逆になっています。いちばん長く手をかけた足先がいちばん早く乾き、1分しか使っていない胸元が10日のうち7日、翌朝まで湿っていました。足の裏は地面に触れていた面が広いぶん汚れますが、毛が短くて厚みがありません。胸元はその反対で、汚れの量より水の抱え込み方のほうが問題になります。
時期の条件も1つだけ足しておきます。6月の下旬は湿度の高い日が続き、玄関の気温と室温の差が小さくなります。空気が動かないぶん、拭いたあとの毛が自然に乾くのを待てません。春先の雨なら気温が低くても風があって、玄関にいるあいだに毛先の水が飛びました。同じ10分でも、乾燥した季節の変わり目と梅雨どきでは、玄関を出たときの湿り方が違います。手で終わらせる面積を増やす必要があるのは、湿度の高いほうです。
記録は紙1枚で足ります。日付と、その日玄関にいた分数と、胸元に何分使ったかの3つだけ。翌朝に胸元へ手を入れて、根元が湿っていたら丸を1つ。2週間ぶん並べると、丸がつく日と、胸元の分数が1分を切った日がきれいに重なります。帰宅後の足拭きで何を変えるかは、この紙が決めてくれます。
胸元3分・脇1分・足先4分・耳のうしろ2分|濡れて帰った日の帰宅後の足拭きの手順
10分の配分を、胸元3分・脇1分・足先4分・耳のうしろ2分に組み替えます。合計は同じ10分です。増やすのではなく、足先から2分を胸元へ移すだけ。順番も入れ替えて、濡れている深さが深いところから先に手を入れます。帰宅後の足拭きの手順としては、床の汚れを気にする気持ちに一度だけ逆らうことになります。
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玄関に入ったら、抱えずに立たせたまま胸元へ手を入れる(3分)
リードを持ったまま、胸元の毛を指で分けて根元にふれます。手のひらに出した液を毛の流れに沿って押し当て、根元まで一度しっかり湿らせてから、布で挟んで水を移します。表面だけを上から押さえると、根元の水はその場に残ったままです。足は土間に置いたままで構いません。
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脇と前足のつけ根を、胸元の続きとして片側ずつ(1分)
胸元から手を横へずらすと、そのまま脇に届きます。前足を持ち上げず、体の横から指を入れて、根元の湿りだけを確かめます。ここは面積が小さいので、濡れていなければ10秒で終わります。濡れていた日は、翌朝の記録に脇の丸も足しておきます。
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足先は、指のあいだを1本ずつ開いて(4分)
4本で4分。1本につき1分です。肉球のあいだに指を差し込み、開いてから拭きます。ここで焦ると、指のあいだの土が残ったまま室内へ入ります。足先は毛が短く、玄関の空気でも乾いてくれるので、拭き残しよりも開き残しのほうが問題になります。
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耳のうしろと首輪の下を、最後に2分(2分)
首輪をいったん外し、そのベルトが当たっていた帯と、耳のうしろのくぼみへ指を入れます。ここは上から落ちた水がたまる場所で、首輪が乾きを止めます。外した首輪は、その日のうちに拭いて別に干します。濡れたまま戻すと、翌朝の湿りがここだけ残ります。
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室内へ渡す前に、胸元だけもう一度さわる(10秒)
手順の最後は確認です。胸元の根元へ指を入れて、冷たさが残っていたら、玄関でもう1分足します。ここで足した1分は、翌朝の丸を1つ減らします。冷たくなければそのまま室内へ入ってかまいません。
胸元の毛は、根元まで濡れたまま乾きはじめると、毛どうしがくっついた形で固まります。乾いた布を上から当てても、移るのは表面の水だけで、根元は湿ったまま残ります。そこで手のひらに出したmofuwa グルーミングスプレーを胸元にのせて、毛の流れに沿って指を通します。根元まで一度きちんと湿らせてから布で挟むと、ばらばらに残っていた水がまとまって移ります。濡れているところへ水を足すのは遠回りに見えますが、胸元で起きているのは水が足りないことではなく、水が毛の根元に散らばったまま動かないことです。
雨の日に胸元へ集まるのは、水だけではありません。道路から跳ね上がった細かい土と、その子自身の皮脂がまざっています。水だけで押さえると土は散りますが、脂とまざった汚れはその場から動きません。この1本はアルカリ側の電解水でできていて、毛についた脂となじんで乳化します。布に移ってくるのはうっすら茶色い汚れで、押さえるだけだった日には出てこなかったものです。
胸元は、その子が首を下げれば自分の口が届く場所です。玄関で毎日ここへ手を入れるとなると、気になるのは使う量のほうになります。グルーミングスプレーの中身は電解水だけで、においを足す成分が入っていません。清涼飲料水の規格基準を満たすところまで確かめられた成分なので、根元がぐっしょりになる量を使っても、そのあと舐めた回数を数えずに済みます。量を気にせず出せることが、根元まで湿らせるという手順そのものを成り立たせています。
6月下旬は換毛期の終わりにあたり、抜けかけた毛が胸元に残っています。濡れた状態のまま放っておくと、その毛が周りの毛を巻き込んでからまります。指を通したあとにコームへ持ち替えると、乾いた毛へいきなり歯を入れるより浮きが少なく、抜けかけの毛だけが先に取れます。玄関で1分、コームを2回通すところまでを足拭きの手順に含めておくと、室内に落ちる毛も減ります。
猫の場合、玄関に10分とどまってくれません。通院の帰りやベランダから戻った日は、その子が落ち着いた場所まで待って、そこで胸元の1分だけをやります。猫は自分で胸元をなめて仕上げるので、こちらがやるのは根元の水を布へ移すところまでです。体を持ち上げて足先から始めると、そこで終わってしまい、胸元まで届きません。
10分の配分が崩れる日は、たいてい探しものをしています。玄関に常時置くのは、布・コーム・1本の3つだけ。棚にしまうと、雨の日に取りに戻る往復が1分増え、その1分は必ず胸元から引かれます。布は毎日取り替えるので、濡れたものを入れるかごを1つ土間に置いておくと、干す場所まで一度に運べます。
足先だけで終わった日に、翌朝の胸元がどうなるか|帰宅後の足拭きのやり方が崩れる3つ
崩れるのは、雨が弱かった日です。ざんざん降りの日は誰でも10分かけます。小雨で「そんなに濡れていない」と見えた日に、胸元の1分が消えます。ところが胸元は歩いているあいだ、下から飛んできた水を受け続けているので、雨量とはずれた濡れ方をします。帰宅後の足拭きのやり方が崩れる形は、3つに分かれました。
- 抱き上げてから拭き始める:抱えると胸元がこちらの服に押しつけられ、そこへ手が入りません。抱えた時点で、順番は足先からに固定されます。立たせたまま横から手を入れると、胸元・脇・足先の順に自然につながります
- 雨の強さで分数を決める:胸元の濡れ方を決めているのは、雨の強さより地面の濡れ具合と歩幅です。降りやんだ直後の散歩がいちばん跳ねます。玄関に戻った時点で、胸元の根元へ一度ふれてから分数を決めてください
- 室内に入ってから気づいて、もう一度やる:床に座ってしまった子を呼び戻すと、その子にとっては2回目の足拭きになります。玄関で終わらなかった日は、そのまま寝床へ行かせて、翌朝の記録に丸をつけるだけにします。回数を増やすより、翌日の順番を変えるほうが早く戻ります
崩れた日の戻し方には決まりがあります。全部をやり直すのではなく、翌日の10分を胸元4分から始めて、足先を3分に削ります。1日で取り戻そうとして玄関の時間を15分に伸ばすと、その子のほうが先に飽きて、翌々日は土間で座り込みます。分数の合計は10分のまま、中の配分だけを動かしてください。2日で元の配分に戻ります。
もう1つ、湿りが残っていても記録に丸をつけない日があります。玄関に長くいられなかった日、家族が別々に散歩へ出た日、洗濯物を室内に干していて部屋の湿度が下がらなかった日です。こういう日は紙に横線を1本引いておきます。あとで2週間ぶんを見返したとき、胸元の分数が足りなかったのか、部屋の側の条件だったのかが分かれます。乾燥した時期と梅雨どきで、同じ分数でも結果が変わるのはこのためです。
玄関で3分かけた日も含めて、胸元の根元が翌朝まで湿っている日が5日続く/毛をかき分けると地肌が赤く見える、さわると熱い/その子が玄関を出たあと、胸元だけをなめ続けている/首輪の下の帯が黒ずんできた/拭いた布に、土とは違う黄色っぽい汚れが移るようになった。ここまで来ると、玄関での分数を動かしても紙の丸は減りません。乾かない理由が、水の残り方ではなく皮膚の側にあることがあります。2週間ぶんの紙には、その日の分数と、丸がついた日と、横線を引いた日がそのまま残っています。この紙を持って、動物病院で胸元を見てもらう日を先に押さえてください。いつから何日続いているかが、口で説明するより早く伝わります。
10分が5分になった日に残す1分|帰宅後の足拭きを毎日の形にして室内へ渡す
毎日10分を確保できる家はほとんどありません。帰宅後の足拭きを毎日の形にするというのは、10分を守ることではなく、5分の日と3分の日に何を残すかを先に決めておくことです。決めていないと、削られるのはいつも最後にやる場所になります。
| 使える時間 | 胸元 | 脇 | 足先 | 耳のうしろ |
|---|---|---|---|---|
| 10分 | 3分 | 1分 | 4分 | 2分 |
| 7分 | 3分 | 30秒 | 3分 | 30秒 |
| 5分 | 2分30秒 | ー | 2分30秒 | ー |
| 3分 | 1分30秒 | ー | 1分30秒 | ー |
| 1分しかない日 | 1分 | ー | ー | ー |
表の左端から順に削られていくのが普通ですが、この表は逆に組んであります。いちばん最後まで残るのが胸元の1分です。足先は毛が短く、玄関の空気で乾きます。耳のうしろは首輪を外しておけば、それだけで湿りが減ります。胸元だけは、こちらが手を入れないかぎり、根元の水がその日じゅう残ります。1分しかない日は、胸元の根元へ手のひらをのせて、布で1回挟む。それで十分です。
2週間ぶんの紙がたまったら、丸の数ではなく、分数の散らばり方を見てください。10分の日と3分の日が交互に来る家より、毎日5分で揃っている家のほうが、翌朝の丸は少なくなります。雨の量に合わせて分数を上下させると、判断そのものに時間を取られます。玄関にいる分数のほうを先に決めてしまえば、季節の変わり目で雨の降り方が変わっても、足拭きの形は動きません。
今夜は、玄関に布とコームと1本を並べて置くところまでで終わりにしてかまいません。次に濡れて帰った日、足を持ち上げる前に胸元へ手を入れる。順番を1つ入れ替えるだけで、翌朝さわる場所が変わります。
Product
mofuwa グルーミングスプレー
300ml / 2,970円(税込)
特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。
商品ページを見るよくある質問
- 胸元を先に拭くと、玄関の床が足先の泥で汚れてしまいます。
- 土間の上でやるかぎり、汚れるのは土間だけです。胸元の3分のあいだ、その子は玄関の同じ場所に立っているので、泥が広がるのは足元の半径30センチほどに収まります。気になる場合は、玄関の内側ではなく外側に近いところへ立たせて、そこで胸元から始めてください。むしろ広がるのは、足先だけ拭いて室内へ入れたあとです。胸元から落ちた水が廊下に点々と残り、そこを足で踏んで歩くので、拭く面積は玄関より広くなります。
- 布は何枚あればいいですか。使い分けは必要ですか。
- 1回の帰宅後に2枚です。1枚目で胸元と脇の水を移し、2枚目で足先を拭きます。分けるのは衛生のためというより、1枚目が胸元の3分でしっかり吸ってしまうからです。濡れた布で足先を拭くと、指のあいだの土が動かず、そこで時間が延びます。湿度の高い時期は、使った布が翌日までに乾かないので、雨の続く週は6枚ほど用意しておくと回ります。
- 毎日やると、胸元の毛が傷みませんか。回数の目安が知りたいです。
- 胸元に手を入れる回数は、散歩から帰った回数と同じで構いません。傷みが出るのは回数ではなく、乾いた毛を強い力でこすったときです。手順を根元から湿らせる形にしているのは、そこを避けるためでもあります。毛が引っかかる感じがあるときは、力を弱めるより、湿らせる量を増やしてください。指が滑る状態まで湿ってから動かすと、同じ回数でも毛の抵抗が変わります。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
