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乾かしたのに、毛の根元だけ湿っている|表面を撫でても下は乾かない

公開日 2021年6月17日|文=mofuwa編集部

明るい部屋の淡い色の床で、静かに横になっている長毛の犬
手のひらが触れている毛と、指を入れた先の毛の根元では、乾き終わる時刻が違います。写真:K/Pexels

ドライヤーを止めて10分たってから背中に指を入れると、毛の根元だけがまだ湿っています。手のひらで撫でた表面は、とっくに乾いています。湿度の高い日は、この開きが30分たっても縮まりません。蒸れが残っているのは、地肌に近い側です。この記事では、乾かし終わったあとに背中の中央・首の後ろ・腰の上の3か所へ指を入れて、湿っているのが何か所かを数えます。その数字で、その日のブラッシングをどこから始めるかを決めます。

表面が乾いた時刻と、毛の根元が乾いた時刻の違い|蒸れは指を入れた側にだけ残る

ドライヤーを止めた時点で乾いているのは、手のひらが触れている表面の毛だけです。背中の毛を指で左右に分けて、地肌の1センチ手前まで指を入れると、そこはまだ冷たく湿っています。表面と毛の根元では、乾き終わる時刻が違います。湿度の高い日は、この開きが10分では埋まりません。

この記事で数えるのは、乾かし終わったあとに3か所へ指を入れて、湿っているのが何か所かという数だけです。3か所を背中の中央・首の後ろ・腰の上にするのは、毛の量と風の当たり方がそれぞれ違うからです。数は0から3までしか動かないので、毎日つけても手間になりませんし、先週の同じ時刻と並べられます。

指を入れる3か所と、そこに蒸れが残りやすい理由
場所指を入れる向き蒸れが残りやすい理由
背中の中央毛を左右に分けて、上から毛が二重に重なり、風が表面で折り返す
首の後ろ顎を上げさせて、下から被毛が厚く、首輪の下に風が入らない
腰の上尾のつけ根に向かって、前から寝ているあいだ、床に接している時間が長い

3か所とも湿っていた日と、1か所だけだった日では、そのあとにやることが変わります。数えているのは乾き具合ではなく、風が届かなかった場所の数です。地肌に近い側の湿り気は、被毛の表面をどれだけ撫でても出てきません。「もう乾いた」と決めた時点が、その日いちばん取り違えやすい場所になります。

湿った日が続くと、洗う回数を増やしたくなります。回数を足す前に、同じ乾かし方で何か所湿っていたかを3日ぶん並べてみてください。洗いすぎた場合は地肌のうるおいまで落ちて、毛の根元が乾くまでの時間がかえって伸びることがあります。増やした回数が合っていたかどうかは、その3日の数字と比べてはじめて分かります。

3か所に指を入れて数える|毛の根元の蒸れの見分け方は、撫でる手には出てこない

見分け方の手順は3つで、道具は要りません。乾かし終わって5分たったら、その場で順番にやります。5分あけるのは、ドライヤーの熱が毛に残っているあいだは、湿り気と温かさの区別がつかないからです。

  1. 毛を分けて、地肌の手前で止める

    指を毛の中へ差し込み、地肌に触れる直前で止めます。地肌を強く押すと、皮膚そのものの温度に引っぱられて分からなくなります。触れる相手は毛の根元です。

  2. 指の腹を3秒当てる

    冷たさが残っていれば、そこはまだ乾いていません。乾いていれば、ほのかに温かく、指に毛が張りついてきません。3秒より短いと、自分の指の温度のほうが勝ちます。

  3. 数だけを書く

    湿っていた場所の数を、0から3の数字で書きます。時刻も一緒に。「20時05分・2」の形なら、1日3秒で終わります。文章にすると続きません。

この数え方を続けると、蒸れの残る場所がその子ごとに決まっていることに気づきます。毎回きまって腰の上だけが残る子もいれば、首の後ろだけが残る子もいます。残る場所が毎日同じなら、乾かし方の問題ではなく、その場所の毛の量と風の向きの問題です。

毛の根元の湿り気は、翌朝まで残ることがあります。夜に乾かして、朝もう一度同じ3か所に指を入れると、前の晩に湿っていた場所だけが、まだ湿っています。1日2回数えると、乾かし方の話なのか、寝ているあいだの話なのかが分かれます。床に接している腰の上だけが朝も湿っているなら、見る先は寝床の側です。

被毛が二重になっている子は、下の毛が水分を抱えたまま、表面だけが先に乾きます。皮膚はさらにその内側にあるので、地肌の湿り気は外からは見えません。湿度の高い日が何日も続く時期は、この状態が途切れずに重なります。1日で戻らなかったぶんが、翌日の出発点になります。

風を当てる手と、毛を分ける手の使い分け|同じ5分でも、蒸れの残る場所が入れ替わる

乾かす時間を伸ばすより先に、毛を分ける手を足すほうが、3か所の数字は動きます。風は毛の表面で折り返します。分けた隙間があるところにだけ、風は毛の根元まで入ります。時間を倍にしても、折り返す場所が同じなら、届く深さは変わりません。

同じ5分を、どちらの手に使うか
見るところ風を当てる手毛を分ける手
届く深さ被毛の表面から2〜3ミリ地肌の手前まで
向いている場所毛の短い脚と顔まわり背中の中央・首の後ろ・腰の上
湿度が高い日当てる時間だけが伸びる分ける回数を増やすと深さが変わる
やりすぎたとき熱が地肌に当たり、乾燥が出る毛が絡んで、櫛が途中で止まる
3か所の数字への効き方0〜1か所ぶん1〜2か所ぶん
終わりの決め方時間で決める指を入れて決める

表のいちばん下の行が、使い分けの線です。時間で決めるやり方は、湿度が変われば毎日ずれます。指を入れて決めるやり方は、その日の条件がどうであっても、同じ場所で判断できます。5分と決めた乾かし方は、湿度が20%上がった日には足りていません。それでも時計だけを見ていると、足りていないことに気づけません。

毛を分ける手をブラッシングに置き換えると、同じ動作で毎日続けられます。ただし、湿ったままの毛にブラシを入れると、途中で引っかかって根元まで下りません。ブラッシングが根元に届かない日は、乾き方の問題ではなく、櫛が下りるまでの抵抗の問題です。抵抗を減らす側から手を入れると、同じ5分でも届く深さが変わります。

毛の根元まで櫛が下りるかどうかで選ぶ|毎日のブラッシングに足す1本の選び方

3か所に指を入れて数えた日は、そのあとのブラッシングで、同じ3か所に櫛を下ろします。湿っていた場所ほど毛が絡んでいて、櫛は途中で止まります。途中で止まった櫛は、表面を撫でているだけで、毛の根元には触れていません。数えた場所と、櫛を入れる場所を合わせるだけで、その5分の行き先が決まります。

mofuwaグルーミングスプレーは、櫛を入れる前に、毛を分けたその隙間へ向けて吹きかけます。表面に霧をかけるのではなく、分けた溝の底まで届かせます。アルカリ電解水が毛に残った余分な脂となじんで乳化するので、絡んでいた毛どうしが離れ、櫛が地肌の手前まで下ります。地肌にとって要る皮脂は残るため、梅雨の時期に毎日続けても、毛の根元が先にかさつくことにはなりません。櫛が下りたぶんだけ、そこに風の通る隙間ができます。

この1本を毎日のブラッシングに足せるのは、量を控える理由がないからです。背中にかけたぶんは、そのあとその子が自分でなめます。中身は清涼飲料水と同じ規格の基準に合わせてつくられているので、3か所ぶんを重ねて吹きかけても、口に入る量のほうを気にせずに済みます。毛の根元まで届かせるには、表面がうっすら湿る程度の量では足りません。溝の底が濡れるまでかけて、そこへ櫛を入れます。

湿度の高い時期は、洗う回数そのものを増やしにくい時期でもあります。乾くまでの時間が長くなり、その子のほうも長く立っていられません。mofuwaグルーミングスプレーはブラッシングスプレーでもあるので、櫛を入れる動作にそのまま乗ります。洗う日を増やさずに、毛の根元の状態だけを毎日動かせます。年齢が上がってきた子や、湯船そのものが負担になる子では、この差がそのまま3か所の数字に出ます。

Caution3か所の数字が、1週間そのまま動かないとき

乾かし終わって1時間たっても2か所以上が湿ったままの日が7日続く/指を入れた場所を、そのたびにふり返ってなめる/毛の根元に触れると体をひねって逃げる/同じ場所の毛だけが、根元から立ち上がらずに寝たままになる。こうした残り方は、湿度と乾かし方だけでは説明がつきません。日付と0から3の数字を並べた記録があれば、いつから何か所で止まっているのかをそのまま見せられます。その3日ぶんの数字を持って、動物病院で診察を受けてください。地肌の状態を見るのは、家の側ではできない仕事です。

湿っていた3か所が、翌日いくつに減ったか

この記事が見ているのは、乾き具合という感覚ではなく、0から3までの数字です。昨日3だった日に今日が2になっていれば、変えた手のどれかが届いています。数字が動かない日は、乾かす時間ではなく、毛を分ける回数を1回増やします。増やすのは1回ずつで、同時に2つ変えると、どちらが効いたのか分からなくなります。

今晩やることは、乾かし終わったあとに背中の中央・首の後ろ・腰の上へ指を入れて、数字を1つ書くことだけです。ブラッシングは、その数字を見てから、湿っていた場所から始めます。毛の根元は、明日も同じ場所が残ります。残る場所が分かっていれば、翌日の5分を、そこへ先に使えます。

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よくある質問

タオルで拭く時間を長くすれば、毛の根元まで乾きますか。
タオルが吸うのは、触れている面の水です。二重の毛の下にある水分は、上の毛が押しつけられることで、かえって内側に留まります。タオルの時間を倍にしても、3か所の数字はほとんど動きません。動くのは、毛を分けて、分けた隙間に風を通したときです。タオルは表面の水をざっと取る役割までにして、残りの時間を毛を分ける側へ回すほうが、同じ5分の使い道としては届きます。
猫にも同じ3か所でいいですか。
背中の中央と首の後ろは、犬と同じで構いません。腰の上は、猫では自分でなめて濡らしている場所と重なるので、なめた直後は数えません。15分あけてから指を入れます。猫は毛づくろいで体の広い範囲を濡らすので、湿度の高い日は、乾くまでの時間が犬より長くなることがあります。数え始める時刻を毎日そろえておくと、数字どうしを並べられます。
湿度の高い日は、乾かさずに自然に乾くのを待ってもいいですか。
待つかどうかより、待っているあいだにその子がどこにいるかで変わります。風の通らない場所で丸くなっていると、腰の上と首の後ろは何時間たっても湿ったままです。同じ待つのでも、風の通り道に寝床を動かしてから待つと、1時間後の数字が違います。指を入れて数える時刻を決めておけば、自然に乾くのを待った日と、乾かした日の差も比べられます。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。