C03使い方・お手入れ手順

朝の3分でできるケアの手順

公開日 2021年6月23日|文=mofuwa編集部

朝の光が入る窓辺で、淡い色の床に座っている明るい毛色の猫
朝の3分を決めているのは手の速さではなく、道具がどこに置いてあるかです。写真:大 董/Pexels

朝のリビングで、窓際に座ったその子の横にしゃがむまでに、こちらは道具を取りに一度台所まで戻っていました。往復に40秒。ケアそのものに使えたのは、3分のうち95秒だけです。朝に使える時間は毎日ほとんど同じなので、手を速くしても増えません。朝のケアを3分で組むというのは、180秒をどう配るかを決めることです。この記事では、その180秒を秒単位で分けて、手が被毛に届いている時間だけを伸ばします。

180秒のうち、道具を取りに行く40秒|朝のケアを3分で組むやり方の前提

朝のケアを3分と決めたとき、先に数えるのは手の速さではなく、手が被毛に触れていない秒数です。台所に置いたボトルを取りに戻る。ブラシが見当たらず、洗面所をのぞく。その子を呼んでも来ないので、もう一度名前を呼ぶ。ここまでで、3分のうち3分の1以上が消えています。朝に使える時間は毎日ほぼ一定なので、増やせるのは配り方のほうだけです。

朝のケア3分(180秒)の内訳を、実際に数えたもの
何に使っていたか置き場所を変える前変えたあと
道具を取りに行って、戻ってくる40秒5秒
その子を呼んで、体勢が決まるまで25秒15秒
吹きかけて、被毛にブラシを通す95秒140秒
手を洗い、道具を片づける20秒20秒
合計180秒180秒

変えたのは置き場所と、呼ぶか行くかの2つだけです。合計は3分のまま動いていません。それでも、被毛に手が届いている時間は95秒から140秒に増えました。朝のケアで足りないのは3分という長さではなく、その3分の中で手が空いている時間のほうです。ここを数え直すと、同じ3分が別のものになります。

3分という長さそのものには根拠がありません。朝に確保できる時間として現実的で、毎日くり返せるのが3分だった、というだけです。大事なのは長さより、毎朝ほぼ同じ形で終わることです。5分の朝と1分の朝が混ざると、その子の側では毎日ちがうことが起きていることになり、体勢が毎回決まりません。3分でそろえるのは、その子のためでもあります。

朝のケア3分を、秒で区切ったもの 道具を別の部屋に置いている朝の内訳です。180秒のうち、被毛に手が触れているのは95秒だけで、残りは移動と呼びかけと片づけに使われていました。 道具を別の部屋に置いている朝(実測・1頭) 0秒 リビングに入り、道具を取りに立つ 置き場所が別の部屋だと、ここで40秒 40秒 その子を呼び、体勢が決まる 呼んでも来ない朝がある。25秒 65秒 吹きかけて、被毛にブラシを通す 残っているのは95秒だけ 160秒 手を洗い、道具を片づける しまうと、明日また40秒が要る 180秒 終わり 手が届いていたのは95秒 前の晩に置き場所を変えたら、手が届く時間は140秒になりました
削れるのは手をかける時間ではなく、手が空いている時間です。

窓際の同じ位置で、しゃがんだまま|朝の3分でできるケアの手順

手順は5つです。前の晩に道具を置き、朝はこちらがその子のところへ行き、膝の横に入れてしゃがみ、背中から腰まで吹きかけてブラシを通し、腰まで届いたところで終わりにします。3分の中で秒を見るのは最初の1週間だけで、あとは場所と体勢が時間を決めてくれます。

  1. 1|前の晩、朝に使う場所へボトルとブラシを置く

    しまいません。窓際のいつも座る位置から、手を伸ばして届く高さに置いておきます。朝の3分をつくっているのは、この前の晩の数秒です。棚に戻す習慣がある家では、そこだけを先に変えます。置きっぱなしが気になるなら、浅いかごを1つ置いて、その中にまとめます。かごごと動かさないのが条件です。

  2. 2|朝は呼ばずに、その子のいる場所へこちらが行く

    名前を呼ぶと、来る朝と来ない朝が出ます。差は20秒から40秒で、3分の中では大きすぎます。窓際にいるなら窓際へ、寝床にいるなら寝床へ、こちらが移動します。その子はまだ体勢を変えていないので、そのぶん次の手順が短くなります。

  3. 3|膝の横に入れて、しゃがんだまま構える

    抱き上げません。持ち上げると、その子の体は一度こわばり、ゆるむまでに時間がかかります。床にしゃがんで、その子の体の横に自分の膝が来る形にします。片手が背中に添えられて、もう片方の手が自由になる位置です。この体勢が毎朝同じであることが、そのまま毎日の秒数をそろえます。

  4. 4|背中から腰まで、吹きかけてブラシを通す

    首のうしろから腰に向かって、毛の流れに沿って進みます。顔まわりは吹きかけずに、手のひらに取ってから指で整えます。朝は皮膚の様子がいちばん見やすい時間です。ブラシを通しながら、地肌の色とフケの有無を目で追います。

  5. 5|腰まで届いたら、そこで終わりにする

    気になる場所が残っていても、腰まで来たら手を離します。残した場所は夜か翌朝に回します。終わりを場所で決めておくと、時計を見ずに済み、その子の側でも終わりが読めます。最後に手を洗って、道具はかごに戻すだけです。

この手順で吹きかけているのが mofuwa グルーミングスプレーです。犬も猫も体から脂を出すので、昨日整えた被毛も、翌朝には同じところがまた汚れています。毎日きれいにしてあげたいのに、シャンプーを毎朝というわけにはいきません。その毎日のほうを成立させるためにつくられているので、朝の3分に入る形をしています。お湯の支度も、乾かす時間もいりません。

朝に使ううえで大きいのは、そのあと出かけられることです。中身はアルカリ電解水で、余分な皮脂や油となじんで乳化します(出典:deck p16)。舐めることを前提にして設計された1本なので、出かける前でも量を数えずに使えます。朝は時間の計算が細かくなるぶん、量で迷う数秒が惜しくなります。その迷いが消えるだけで、手が止まりません。

グルーミングスプレーという名前ですが、ブラッシングのときのスプレーも兼ねています。乾いた被毛にそのままブラシを入れると静電気が起きて、毛が浮いて指に絡みます。朝にこれが起きると、そこで手が止まり、残りの秒数が足りなくなります。ひと吹きしてから通すと引っかからないので、同じ95秒でも進む距離が変わります。

香りを足していないことは、朝のほうが意味を持ちます。これから外に出る子にとって、家のにおいと自分のにおいは持ち出す情報です。香料のついたものを毎朝かけると、その情報が上書きされます。無香料の1本なら、被毛の状態だけが変わって、においの地図は朝のまま残ります。年齢の高い子や、入浴そのものが負担になっている子でも、この形なら毎朝続けられます。

3分を30秒超えた朝に見直す3か所|朝のケアが毎日はみ出す場所

3分を超える朝は、手が遅いのではなく、秒が漏れている場所が決まっています。漏れるのは移動か、体勢か、終わり方の3か所です。毎日30秒ずつはみ出しているなら、そのうちのどれかが前の晩から用意できていません。

秒を数えるのは1週間で足ります。台所のタイマーを3分にかけて、鳴ったときに手がどこにあったかだけを紙に書きます。背中の途中で鳴った朝が3日続いたら、移動の秒が残っています。腰まで届いていて鳴ったなら、3分はもう合っています。数え終わったらタイマーはやめます。時計を見ながらのケアは、その子の側にも伝わります。

Point伸ばすなら3分ではなく、日数のほう

3分で足りないと感じたときに5分へ伸ばすと、続く日数のほうが減ります。朝に5分を確保できる日は、週のうち何日かに限られるからです。毎日できる長さのまま日数を増やすほうが、被毛にも皮膚にも1か月ぶんでは多く届きます。3分×7日は、5分×3日より長い。朝のケアを毎日の習慣として置くなら、こちらの計算のほうを使ってください。

朝が早い家では、その子がまだ寝ている時間帯に当たることがあります。起こしてまでやる必要はありません。寝床のそばに道具を置いたまま、こちらが身支度を済ませ、その子が起き上がった時点で始めます。順番が入れ替わっても、しゃがんで横に入る形と、腰までという終わりが同じなら、3分は同じ3分になります。

95秒が140秒になった朝に足すもの|朝のケアで家でできること

手が被毛に届いている時間が140秒まで伸びたら、そこから先に足すのは長さではなく、見る場所です。朝のケアで家でできることは、整えることと、変化に先に気づくことの2つです。2つ目は3分の中に置けます。

140秒の中で、どこを見ながら手を動かすか
進む場所使う秒数のめやすそのとき目で追うもの
首のうしろ30秒地肌の色。赤みが左右でそろっているか
背中50秒被毛の流れ。毛が起きたままの場所がないか
腰40秒毛の下のフケ。前の朝と量が違わないか
顔まわり(手のひらから)20秒目のまわりの湿り。指に色がつくか

表の右端は、毎朝見ていれば覚える必要がありません。昨日と違うところだけが目に入るようになります。皮膚の変化は、少しずつ進むものほど後から気づきにくいので、毎日同じ場所を同じ順で見ておくことが、そのまま記録になります。紙に書くのは、いつもと違った朝だけで足ります。

Caution同じ3分なのに、腰まで届かない朝が続いたら

置き場所も体勢も変えていないのに、3分で腰まで届かない朝が3日続く/首のうしろで毎朝手が止まり、その場所だけその子が身をよじる/140秒のうち後半で必ず立ち上がってしまう/ブラシを通すたびにフケの量が前の朝より増えている/地肌が赤い、さわると熱い。こうした変化は、朝の段取りを直しても戻りません。皮膚の側に理由があると、秒数をどう配っても同じところで止まります。3分の内訳を書いた紙と、届かなくなった日付を持って、動物病院で被毛と皮膚を見てもらう日を作ってください。どこで何秒止まるようになったかが分かると、伝えるのが早くなります。

今朝は、前の晩に置いたボトルを手に取るところまでで構いません。朝のケアを3分で続けるというのは、毎朝140秒を使いきることではなく、同じ場所に道具があって、同じ体勢でしゃがめることです。秒数より、置き場所を変えなかった日数のほうが、来月の被毛に残ります。かごは今夜も同じ場所に置いておきます。

Product

mofuwa グルーミングスプレー

mofuwa グルーミングスプレー

300ml / 2,970円(税込)

特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。

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よくある質問

3分の朝ケアは、毎日やらないと意味がありませんか。
毎日のほうが楽になる、というだけです。間があくと、被毛の絡まりが戻るぶん1回が長くなり、3分では終わらなくなります。続かない週があっても、再開するときに長さを増やさないでください。増やすと、その週もまた続きません。3日あいたら、腰までではなく背中までにして、3分を守るほうを優先します。届く範囲は、日数が戻れば自然に伸びます。
朝と夜で、やることを分けたほうがいいですか。
分けるなら、場所で分けます。朝は背中から腰まで、夜は顔まわりと足先、というように担当する場所を決めておくと、同じ場所を1日に2回やってしまうことがなくなります。時間帯で内容を変えるより、体の場所で割り振るほうが、その子の側でも次に何が来るか読めます。どちらも3分のままで構いません。
猫でも、しゃがんで横に入る形でできますか。
猫のほうが向いています。持ち上げられることを嫌う子が多く、こちらがしゃがんで待つ形なら、その子は場所を動かずに済みます。ただし猫は高いところにいることが多いので、しゃがめない朝もあります。そのときは椅子に座って、膝の高さをその子の体の高さに合わせてください。大事なのは高さではなく、こちらが動いて相手が動かないという向きです。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。