C03使い方・お手入れ手順
朝の3分でできるケアの手順
朝のリビングで、窓際に座ったその子の横にしゃがむまでに、こちらは道具を取りに一度台所まで戻っていました。往復に40秒。ケアそのものに使えたのは、3分のうち95秒だけです。朝に使える時間は毎日ほとんど同じなので、手を速くしても増えません。朝のケアを3分で組むというのは、180秒をどう配るかを決めることです。この記事では、その180秒を秒単位で分けて、手が被毛に届いている時間だけを伸ばします。
180秒のうち、道具を取りに行く40秒|朝のケアを3分で組むやり方の前提
朝のケアを3分と決めたとき、先に数えるのは手の速さではなく、手が被毛に触れていない秒数です。台所に置いたボトルを取りに戻る。ブラシが見当たらず、洗面所をのぞく。その子を呼んでも来ないので、もう一度名前を呼ぶ。ここまでで、3分のうち3分の1以上が消えています。朝に使える時間は毎日ほぼ一定なので、増やせるのは配り方のほうだけです。
| 何に使っていたか | 置き場所を変える前 | 変えたあと |
|---|---|---|
| 道具を取りに行って、戻ってくる | 40秒 | 5秒 |
| その子を呼んで、体勢が決まるまで | 25秒 | 15秒 |
| 吹きかけて、被毛にブラシを通す | 95秒 | 140秒 |
| 手を洗い、道具を片づける | 20秒 | 20秒 |
| 合計 | 180秒 | 180秒 |
変えたのは置き場所と、呼ぶか行くかの2つだけです。合計は3分のまま動いていません。それでも、被毛に手が届いている時間は95秒から140秒に増えました。朝のケアで足りないのは3分という長さではなく、その3分の中で手が空いている時間のほうです。ここを数え直すと、同じ3分が別のものになります。
- 置き場所は前の晩に決める:朝に探すものが1つでもあると、そこで30秒から40秒が消えます。朝のやり方を変えるのは、前の晩の1手です
- 呼ばずに、こちらが行く:呼んで来るまでの時間は毎日ばらつきます。こちらが動く時間は毎日同じです。3分で組むなら、ばらつくほうを外します
- 終わりを時計で決めない:残り何秒かを見ながら手を動かすと、その子はこちらの視線が自分にないことに気づきます。終わりは場所で決めます
3分という長さそのものには根拠がありません。朝に確保できる時間として現実的で、毎日くり返せるのが3分だった、というだけです。大事なのは長さより、毎朝ほぼ同じ形で終わることです。5分の朝と1分の朝が混ざると、その子の側では毎日ちがうことが起きていることになり、体勢が毎回決まりません。3分でそろえるのは、その子のためでもあります。
窓際の同じ位置で、しゃがんだまま|朝の3分でできるケアの手順
手順は5つです。前の晩に道具を置き、朝はこちらがその子のところへ行き、膝の横に入れてしゃがみ、背中から腰まで吹きかけてブラシを通し、腰まで届いたところで終わりにします。3分の中で秒を見るのは最初の1週間だけで、あとは場所と体勢が時間を決めてくれます。
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1|前の晩、朝に使う場所へボトルとブラシを置く
しまいません。窓際のいつも座る位置から、手を伸ばして届く高さに置いておきます。朝の3分をつくっているのは、この前の晩の数秒です。棚に戻す習慣がある家では、そこだけを先に変えます。置きっぱなしが気になるなら、浅いかごを1つ置いて、その中にまとめます。かごごと動かさないのが条件です。
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2|朝は呼ばずに、その子のいる場所へこちらが行く
名前を呼ぶと、来る朝と来ない朝が出ます。差は20秒から40秒で、3分の中では大きすぎます。窓際にいるなら窓際へ、寝床にいるなら寝床へ、こちらが移動します。その子はまだ体勢を変えていないので、そのぶん次の手順が短くなります。
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3|膝の横に入れて、しゃがんだまま構える
抱き上げません。持ち上げると、その子の体は一度こわばり、ゆるむまでに時間がかかります。床にしゃがんで、その子の体の横に自分の膝が来る形にします。片手が背中に添えられて、もう片方の手が自由になる位置です。この体勢が毎朝同じであることが、そのまま毎日の秒数をそろえます。
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4|背中から腰まで、吹きかけてブラシを通す
首のうしろから腰に向かって、毛の流れに沿って進みます。顔まわりは吹きかけずに、手のひらに取ってから指で整えます。朝は皮膚の様子がいちばん見やすい時間です。ブラシを通しながら、地肌の色とフケの有無を目で追います。
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5|腰まで届いたら、そこで終わりにする
気になる場所が残っていても、腰まで来たら手を離します。残した場所は夜か翌朝に回します。終わりを場所で決めておくと、時計を見ずに済み、その子の側でも終わりが読めます。最後に手を洗って、道具はかごに戻すだけです。
この手順で吹きかけているのが mofuwa グルーミングスプレーです。犬も猫も体から脂を出すので、昨日整えた被毛も、翌朝には同じところがまた汚れています。毎日きれいにしてあげたいのに、シャンプーを毎朝というわけにはいきません。その毎日のほうを成立させるためにつくられているので、朝の3分に入る形をしています。お湯の支度も、乾かす時間もいりません。
朝に使ううえで大きいのは、そのあと出かけられることです。中身はアルカリ電解水で、余分な皮脂や油となじんで乳化します(出典:deck p16)。舐めることを前提にして設計された1本なので、出かける前でも量を数えずに使えます。朝は時間の計算が細かくなるぶん、量で迷う数秒が惜しくなります。その迷いが消えるだけで、手が止まりません。
グルーミングスプレーという名前ですが、ブラッシングのときのスプレーも兼ねています。乾いた被毛にそのままブラシを入れると静電気が起きて、毛が浮いて指に絡みます。朝にこれが起きると、そこで手が止まり、残りの秒数が足りなくなります。ひと吹きしてから通すと引っかからないので、同じ95秒でも進む距離が変わります。
香りを足していないことは、朝のほうが意味を持ちます。これから外に出る子にとって、家のにおいと自分のにおいは持ち出す情報です。香料のついたものを毎朝かけると、その情報が上書きされます。無香料の1本なら、被毛の状態だけが変わって、においの地図は朝のまま残ります。年齢の高い子や、入浴そのものが負担になっている子でも、この形なら毎朝続けられます。
3分を30秒超えた朝に見直す3か所|朝のケアが毎日はみ出す場所
3分を超える朝は、手が遅いのではなく、秒が漏れている場所が決まっています。漏れるのは移動か、体勢か、終わり方の3か所です。毎日30秒ずつはみ出しているなら、そのうちのどれかが前の晩から用意できていません。
- 道具を1つでも探している:ボトルはあるのにブラシがない、という朝がいちばん長くなります。探し物は30秒では終わりません。前の晩にかごへ入れる、かごは動かさない。この2つで移動の秒はほぼ消えます
- 抱き上げてから始めている:持ち上げた体が落ち着くまでに15秒から20秒かかります。しゃがんで横に入る形にすると、その秒がまるごといりません。抱き上げが必要なのは、その子が高い場所にいるときだけです
- 終わりを時計で決めている:残り時間を見ながらだと、最後の30秒で手が速くなります。速くなった手はブラシが引っかかりやすく、その一瞬でその子が動いて、結局やり直しになります
秒を数えるのは1週間で足ります。台所のタイマーを3分にかけて、鳴ったときに手がどこにあったかだけを紙に書きます。背中の途中で鳴った朝が3日続いたら、移動の秒が残っています。腰まで届いていて鳴ったなら、3分はもう合っています。数え終わったらタイマーはやめます。時計を見ながらのケアは、その子の側にも伝わります。
3分で足りないと感じたときに5分へ伸ばすと、続く日数のほうが減ります。朝に5分を確保できる日は、週のうち何日かに限られるからです。毎日できる長さのまま日数を増やすほうが、被毛にも皮膚にも1か月ぶんでは多く届きます。3分×7日は、5分×3日より長い。朝のケアを毎日の習慣として置くなら、こちらの計算のほうを使ってください。
朝が早い家では、その子がまだ寝ている時間帯に当たることがあります。起こしてまでやる必要はありません。寝床のそばに道具を置いたまま、こちらが身支度を済ませ、その子が起き上がった時点で始めます。順番が入れ替わっても、しゃがんで横に入る形と、腰までという終わりが同じなら、3分は同じ3分になります。
95秒が140秒になった朝に足すもの|朝のケアで家でできること
手が被毛に届いている時間が140秒まで伸びたら、そこから先に足すのは長さではなく、見る場所です。朝のケアで家でできることは、整えることと、変化に先に気づくことの2つです。2つ目は3分の中に置けます。
| 進む場所 | 使う秒数のめやす | そのとき目で追うもの |
|---|---|---|
| 首のうしろ | 30秒 | 地肌の色。赤みが左右でそろっているか |
| 背中 | 50秒 | 被毛の流れ。毛が起きたままの場所がないか |
| 腰 | 40秒 | 毛の下のフケ。前の朝と量が違わないか |
| 顔まわり(手のひらから) | 20秒 | 目のまわりの湿り。指に色がつくか |
表の右端は、毎朝見ていれば覚える必要がありません。昨日と違うところだけが目に入るようになります。皮膚の変化は、少しずつ進むものほど後から気づきにくいので、毎日同じ場所を同じ順で見ておくことが、そのまま記録になります。紙に書くのは、いつもと違った朝だけで足ります。
置き場所も体勢も変えていないのに、3分で腰まで届かない朝が3日続く/首のうしろで毎朝手が止まり、その場所だけその子が身をよじる/140秒のうち後半で必ず立ち上がってしまう/ブラシを通すたびにフケの量が前の朝より増えている/地肌が赤い、さわると熱い。こうした変化は、朝の段取りを直しても戻りません。皮膚の側に理由があると、秒数をどう配っても同じところで止まります。3分の内訳を書いた紙と、届かなくなった日付を持って、動物病院で被毛と皮膚を見てもらう日を作ってください。どこで何秒止まるようになったかが分かると、伝えるのが早くなります。
今朝は、前の晩に置いたボトルを手に取るところまでで構いません。朝のケアを3分で続けるというのは、毎朝140秒を使いきることではなく、同じ場所に道具があって、同じ体勢でしゃがめることです。秒数より、置き場所を変えなかった日数のほうが、来月の被毛に残ります。かごは今夜も同じ場所に置いておきます。
Product
mofuwa グルーミングスプレー
300ml / 2,970円(税込)
特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。
商品ページを見るよくある質問
- 3分の朝ケアは、毎日やらないと意味がありませんか。
- 毎日のほうが楽になる、というだけです。間があくと、被毛の絡まりが戻るぶん1回が長くなり、3分では終わらなくなります。続かない週があっても、再開するときに長さを増やさないでください。増やすと、その週もまた続きません。3日あいたら、腰までではなく背中までにして、3分を守るほうを優先します。届く範囲は、日数が戻れば自然に伸びます。
- 朝と夜で、やることを分けたほうがいいですか。
- 分けるなら、場所で分けます。朝は背中から腰まで、夜は顔まわりと足先、というように担当する場所を決めておくと、同じ場所を1日に2回やってしまうことがなくなります。時間帯で内容を変えるより、体の場所で割り振るほうが、その子の側でも次に何が来るか読めます。どちらも3分のままで構いません。
- 猫でも、しゃがんで横に入る形でできますか。
- 猫のほうが向いています。持ち上げられることを嫌う子が多く、こちらがしゃがんで待つ形なら、その子は場所を動かずに済みます。ただし猫は高いところにいることが多いので、しゃがめない朝もあります。そのときは椅子に座って、膝の高さをその子の体の高さに合わせてください。大事なのは高さではなく、こちらが動いて相手が動かないという向きです。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
