C02技術・エビデンス

泡立ちと洗浄力は比例しない

公開日 2021年7月18日|文=mofuwa編集部

明るく風通しのよい部屋で、淡い灰色のラグの上に並んで休んでいる淡い色の小型犬とクリーム色の猫
泡がいちばん立たないのは、いちばん汚れている時点です。写真:Impact Dog Crates/Pexels

1回目のシャンプーでは泡が指のあいだで消えていくのに、同じ量で2回目を洗うと、今度は白い泡が背中に残ります。犬を洗ったことがある人なら、たいてい一度は見ている場面です。この差は、2回目に洗浄成分が強くなったから起きているのではありません。泡というのは、油をつかむ仕事に回らずに余った洗浄成分が、空気をかかえこんだ姿です。だから泡立ちの良し悪しが映しているのは、あとどれだけ成分が余っているかであって、洗浄力そのものではありません。いちばん汚れている時点でいちばん泡が立たない、という順序を知っておくと、浴室での判断が変わります。

泡立ちが悪いと、洗浄力も弱いということですか

その順序は逆で、泡立ちが悪いのは、洗浄成分がいま働いている最中だからです。洗浄成分の分子は、水になじむ側と油になじむ側を1つの体に持っています。毛や地肌に脂があると、分子はまず油のほうへ取りつきます。油に取りつかれた分子は、もう空気をかかえる余力を持ちません。泡が立つのは、取りつく相手がなくなって水の中に浮いている分子が出てきてからです。

人が自分の髪を洗うときにも、まったく同じことが起きています。1日おいた髪は1回目がほとんど泡立たず、2回目でようやく泡が立つ。2回目の泡は、洗浄力が上がった印ではなく、落とす対象が減った印です。犬の場合はこれが毛量のぶんだけ強く出ます。毛の下に地肌があり、そこに脂の層があるので、泡が立つまでの時間が人より長くなります。

この読み違いが厄介なのは、行動につながるところです。泡立ちが悪いと、多くの人はもう1プッシュ足します。足したぶんの成分は、油が減ったあとに余りはじめ、結局すすぎで流すことになります。洗浄力を上げたつもりで増やしているのは、流す手間と、地肌に残る量のほうです。

1回目は泡立たないのに、2回目はよく泡立つのはなぜですか

1回目で落ちた脂のぶんだけ、2回目には取りつく相手が減っているからです。洗浄成分の量を同じにしていても、相手の量が半分になれば、余る分子は増えます。余った分子が空気をかかえて泡になるので、見た目には「2回目のほうがよく洗えている」ように映ります。実際には、2回目の仕事量のほうが小さくなっています。

洗いはじめから、泡が残るまでに起きていること 洗浄成分は、まず毛と地肌の油に取りつきます。油が減って取りつく相手がなくなると、余った成分が空気をかかえこみ、泡として見えるようになります。泡が立つのは働きの途中ではなく、働きが一巡したあとです。 脂が多い 洗いはじめ 油へ回る 泡が消える 脂が減る 泡が残る 成分は先に油へ取りつく 余った成分が空気をかかえる 泡が立たない=落ちていない、と読むと いちばん汚れている時点で 量を足すことになる 泡が立った=もう余っている、と読むと 足さずにすすぎへ移れる 流す時間も短くなる
泡が見えはじめた時点が、落とす対象が減った時点です。

2度洗いそのものを否定する話ではありません。脂の多い子や、散歩で泥をかぶった日には、1回で落としきれないことがあります。ただ、2回目に入るかどうかを決める材料として泡を使うと、判断がいつも遅れます。見るなら、指の腹で地肌をなでたときのぬめりのほうです。泡は目に入りやすく、ぬめりは触らないと分かりません。目に入りやすい指標ほど、当てにならないという典型がここにあります。

泡立ちが少ないシャンプーでも、犬に使って大丈夫ですか

泡の量が少ない設計は、洗浄成分の量を絞った結果であることが多く、それ自体は大丈夫かどうかの判断材料になりません。洗浄成分を減らせば泡は立ちにくくなり、同時に1回で落ちる量も減ります。設計として筋が通っているので、欠陥ではありません。確かめるべきは泡の高さではなく、その製品が何回で、何分で落としきる想定になっているかのほうです。

泡立ちが少ないとき、何が起きているのかの候補
起きていること確かめ方大丈夫かどうかの読み方
まだ脂が多く、成分が油に回っている地肌を指でなでる順当。そのまま洗い進める
洗浄成分の量を絞った設計成分表の並び順を見る時間か回数で補う前提の製品
水が硬く、成分が水中の成分と結びついた同じ製品を別の場所で使う製品側の問題ではない
毛が濡れきっておらず、泡が広がらない根元まで濡らし直す洗う前の手順の問題
希釈しすぎている説明書きの倍率を見る濃さが境目に届いていない

表の5行のうち、製品の良し悪しに関わるのは2行目だけです。残りの4つは、その日の条件か、洗う手順の側で起きています。犬の泡立ちが大丈夫かどうかを気にするとき、判定したいのはたいてい製品のほうですが、実際に動いているのは条件のほうです。同じシャンプーを2週間後に使ったら普通に泡立った、ということが起きるのはこのためです。

泡で洗浄力を測れないなら、つくる側は何で測っているのですか

油を相手にして、その油が水に散ったかどうかを見ます。泡の高さは測定の項目に入りません。ワンテンスの電解水では、皮脂に近いとされるごま油を相手に、水道水・飲料用のアルカリイオン水・高機能性電解還元水の3つを並べ、同じ条件で油の落ち方を比べた検証を行っています(洗浄力検証:東洋ビューティー、ウェーブコーポレーション調べ)。見ているのは、油が細かく散って水と混ざった状態になるかどうかです。

この試験条件のどこにも、泡の高さや持ちを測る手順はありません。洗浄力という言葉が指しているのは、油がどれだけ水側へ移ったかであって、空気がどれだけかかえこまれたかではないからです。台所で鍋を洗ったあと、泡が残っているのに油膜が残っている、ということが起こり得るのも同じ理由です。泡と油は、別々に動きます。

家で同じことをするなら、皿に少量の油を落として、製品を混ぜたあとの油の散り方を見るのがいちばん近くなります。泡が立っているかどうかは、この観察の邪魔にしかなりません。洗浄力を自分の目で確かめたいときは、泡が見えない状態をつくるほうが、結果がはっきりします。

同じ製品なのに、日によって泡立ちが変わるのが不思議です

泡は、製品と、その日の相手との差し引きで決まるからです。製品の側が同じでも、相手の側が動けば結果は動きます。犬の場合、相手の側で動くものが3つあります。前回洗ってからの日数、その週の散歩の中身、そして季節です。

泡立ちを動かしている、犬の側の条件
条件泡立ちへの出かた洗浄力との関係
前回から日が空いた泡が立つまでが長い落とす量が多い。時間を足す
夏で脂の分泌が増える同じ日数でも泡が消える量ではなく回数で調整する
草むらや砂を歩いた泡が立ってから汚れが残る固形の汚れは水量で落とす
冬で脂が減っている1回目から泡が立つ落としすぎに寄りやすい
毛量が多い地肌に届くまで泡が見えない泡ではなく指で確かめる

この表でいちばん見落とされやすいのが4行目です。冬に1回目から泡が立つのは、洗浄力が上がったのではなく、落とす脂がもともと少ないという意味です。そこでいつもと同じ量を使うと、必要なぶんまで持っていかれます。泡が早く立った日は、量を減らすか、時間を短くするほうへ寄せてください。泡が立つ・立たないという疑問は、製品の性能の話ではなく、その日の体の状態を読む手がかりとして扱うと、そのまま使い道が出てきます。

泡が立たない製品は、洗浄力がないということになりませんか

泡が立つのは洗浄成分を入れているからで、油を落とす道はそれだけではありません。水の側をアルカリに寄せると、水そのものが油となじんで乳化を起こします。洗浄成分の分子が空気をかかえる過程がないので、泡は最初から立ちません。泡立ちを指標にしていると、この種類の製品はいつまでも評価できないままになります。

mofuwa グルーミングスプレーは、高機能性電解還元水という電解水だけでできています。三室ダブルイン型の電気分解(特許5253483)でつくる水で、吹きかけてブラシを通すだけの使い方です。泡が1つも立たないまま、毛と地肌の油だけがなじんで浮きます。浴室に入れる必要がなく、すすぐ工程もないので、その子がじっと耐えている時間が発生しません。犬も猫も体から脂を出し続けます。毎日きれいにしてあげたい、という願いを毎日の動作に落とすとき、泡が立たないことは欠けている点ではなく、工程が減っているという意味になります。

量を気にせず使える点も、泡がないことと結びついています。泡を流す工程がないため、残る・残らないの心配が、そのまま安全性の話になります。この水は、食品や添加物の規格基準(昭和34年厚生省告示第370号)にある清涼飲料水の項目で、江東微生物研究所による水質検査を受けています。猫のように全身をなめる子にも、量を絞らずに使えます。

Note泡の立ち方が急に変わり、地肌の側にも変化が出ているとき

先月まで普通に泡立っていたのに、急に泡が消えるようになった。しかも地肌が赤い、フケが増えた、同じ場所をなめている。泡の変化と地肌の変化が同じ時期に重なっているときは、シャンプーの選び直しより先に、いつから始まったかを書き出して動物病院で診てもらってください。脂の出かたが変わることは、洗い方だけでは説明がつかない場合があります。そのうえで、家で毎日続けるものを組み直すほうが早く進みます。

泡立ちと洗浄力の話を、浴室で使える3つの見方に畳む

ここまでの答えを1つにまとめると、泡は結果を映していて、途中経過を映していないということになります。途中経過が知りたいときに結果の指標を見ているので、判断がいつも一手遅れます。浴室で使えるように、3つの見方に畳んでおきます。

  1. 泡が立たないうちは、足さずに進める

    洗浄成分が油に回っている最中です。ここで量を足しても、余りはじめるのが少し早くなるだけです。指を入れて地肌をなで、ぬめりが動いているかで確かめます。

  2. 泡が残りはじめたら、すすぎへ移る合図として読む

    取りつく相手が減った印です。ここから先に置いておく時間は、落とす仕事ではなく、余った成分が地肌にとどまる時間になります。

  3. 泡の立ち方の変化は、その日の体の状態として記録する

    同じ製品・同じ量で泡の出かたが変わったら、動いたのは犬の側です。季節・日数・散歩の中身のどれかが変わっています。

この3つに切り替えると、泡立ちという言葉は洗浄力の代理指標ではなくなり、その日の脂の量を知らせてくれる目盛りに変わります。洗浄力は油の側で測り、泡は体の側を読むために使う。役割を分けてしまえば、どちらも捨てずに済みます。mofuwa グルーミングスプレーのように泡が1つも立たないものが手元にあると、この分け方はさらにはっきりします。泡がない場所でも油は動く、という事実が、浴室の外に1つあるからです。

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mofuwa グルーミングスプレー

mofuwa グルーミングスプレー

300ml / 2,970円(税込)

特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。

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本記事は商品の情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。掲載している検証データは特定条件下での試験結果であり、すべての環境で同じ結果を保証するものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。