C08季節・行事
迎えに行った日、腕の中の毛が知らないにおいだった
4泊預けたペットホテルの受付で、抱き上げたその子の首すじに顔を寄せると、家では一度もかいだことのないにおいがしました。迎えの帰りに車の中で自分の袖を鼻に当てると、同じにおいが布に移っています。8月の終わりの被毛には、夏のあいだに多く出ていた皮脂がまだ乗っていて、よその部屋の空気や寝床の布のにおいを抱えたまま帰ってきます。においは、毛先と根元の2つの層に分かれて乗っています。袖に移るのは毛先の側で、指で毛を分けて地肌の近くまで鼻を寄せたときに残るのは、その子自身の皮脂と湿りから出ているにおいです。この記事では、迎えに行った夜に4か所の毛を分けて、根元でにおう場所の数を数え、その数で次の5日間に手を入れる場所を決めていきます。
受付で抱いた首すじと、帰りの車の袖|ペットホテルの迎えで被毛がにおう理由
ペットホテルの受付で預けていた子を受け取るとき、たいていの人はまず抱き上げます。そのとき鼻がいちばん近くにあるのは、首すじから後頭部にかけての被毛です。迎えの日に最初に気づく「知らないにおい」は、この場所の毛先から来ています。帰りの車で袖を鼻に当てて同じにおいがするなら、においは毛の表面に乗っていて、触れた布へ移るくらいの浅いところにあります。
8月の終わりは、夏のあいだ多めに出ていた皮脂が、まだ被毛に残っている時期です。朝晩の気温が下がりはじめても昼の湿度は高いままで、ペットホテルの部屋は冷房をかけたまま、何頭ぶんもの空気を換気で入れ替えています。皮脂をまとった毛は、さらさらに乾いた毛よりも、まわりの空気のにおいを抱えやすくなります。よその子のにおい、床を拭いた洗剤、寝床の布にしみた柔軟剤。預けた数日のあいだ、夏の終わりの被毛は、それを少しずつ受け取り続けています。
ところが、家に着いてから毛を指で分け、地肌が見えるところまで鼻を寄せると、袖にはなかった別のにおいがする場所があります。こちらは外から乗ったにおいとは出どころが違い、その子自身の皮脂と、毛の奥にこもった湿りから出ています。ペットホテルの迎えの夜に数えるのは、この根元のにおいがする場所の数です。
| 場所 | ホテルで触れていたもの | においが乗りやすい層 |
|---|---|---|
| あごの下・口のまわり | 食器のふち、ふだんと違うフードと水 | 毛先と根元の両方 |
| 首輪の下 | つけたままの首輪と、預かり用のリード | 根元(湿りがこもる) |
| 寝床に当たっていた体の横 | ホテルの寝床の布と、その洗剤 | おもに毛先 |
| わきの下・内もも | 伏せたまま動かずにいた時間の湿り | おもに根元 |
4か所とも、毛先だけでにおうのか、根元でもにおうのかを、1か所ずつ分けて確かめます。数に入れるのは根元でにおった場所だけなので、答えは0から4のどれかです。迎えの夜のこの1つの数字が、次の5日間に何をするかを決めます。0か1なら、家の空気に任せておける日が多くなります。3か4なら、地肌の側へ手を入れる日が続きます。
毛先で薄れるにおい、根元に残るにおい|ペットホテルの迎えの夜に被毛を分ける考え方
かぐ順番は、毛先が先、根元があとです。まず毛を分けずに、被毛の表面へ鼻を近づけます。次に指2本で毛を左右へ開き、地肌が見えるところまで分けてから、同じ距離でかぎます。先に根元を開くと、指に移ったにおいが毛先のほうへ戻り、どちらの層のにおいか分からなくなります。1か所に10秒ほどなので、4か所でも1分かかりません。
根元のにおいは、預けていた数日のあいだに、家なら毎日動いていた皮脂が動かなかったところに出てきます。家では、夜のブラッシングや、寝る場所を移る動きや、なでる手が、根元にたまった皮脂を毛先のほうへ少しずつ運んでいます。ペットホテルではこの動きの多くが止まり、猫なら慣れない部屋で毛づくろいの時間が短くなる子もいます。根元にとどまった皮脂は、地肌にもともといる菌に分けられて、においのもとになると説明されています。夏の終わりの湿度は、そうした変化が進みやすい条件です。
| 見るところ | 毛先だけでにおう | 根元でもにおう |
|---|---|---|
| どこから来たか | ホテルの空気・寝床の布・床の洗剤 | その子の皮脂と、毛の奥にこもった湿り |
| 袖に移るか | 移る | ほとんど移らない |
| 家でまずやること | 換気と、家の寝床に戻すこと | 毛を分けて、地肌の側へ届けること |
| もう一度数える日 | 2晩目の夜 | 2晩目と5日目の夜 |
毛先のにおいには、家の空気がいちばん早く手を入れてくれます。迎えから帰った夜は、その子のいる部屋の窓を2か所開けて、10分だけ風を通してください。冷房を止める必要はありません。空気が入れ替わる時間が1回あるだけで、毛先に乗っていたよその部屋の空気は抜けはじめます。そのあと家の寝床で1晩眠ると、寝床に当たる体の横の毛先から、家のにおいへ寄っていきます。
迎えの夜にやらないことも2つあります。1つは、香りのついたスプレーやシートで被毛の上からにおいを覆うことです。覆ってしまうと、翌日の夜に同じ鼻で比べる相手がいなくなります。もう1つは、その夜のうちに全身を洗うことです。移動と環境の変化で疲れている日に長く立たせることになるうえ、毛先のにおいも根元のにおいも一度に流れて、どこに何が残っていたのかという記録が取れなくなります。
根元でにおった場所に、毛を分けて届ける1本|ペットホテルの迎えから5日間の被毛の変化
迎えの夜に根元でにおった場所は、あごの下、わきの下、首輪の下のどれかに入ることが多くなります。この3か所には共通点があります。どこも、その子の舌か前足がすぐに届く場所です。あごの下は食器に顔を入れるたびに触れ、わきの下と首輪の下は、気になれば後ろ足でかいて、その足先をなめます。根元に届けたものは、数分後にはその子の口の中にあると考えておくことになります。
この3か所に使うのが、mofuwa スキンケアミストです。中身は高機能性電解酸化水だけで、香料、アルコール、界面活性剤、防腐剤をはじめとする8つのものを入れていません。あごの下の根元へ吹きかけたあとにその子が口のまわりをなめても、舌に乗るのは水です。においを数えている5日間に、被毛の上へ新しい香りを1つも足さずに済むことが、ここでこの1本を選ぶいちばんの理由です。香りが増えないので、2晩目の夜も5日目の夜も、迎えの夜と同じ鼻のまま根元の数を比べられます。
-
根元でにおった場所だけ、毛を分ける
指2本で毛を左右に開き、地肌を出します。数えたときと同じ開き方にしておくと、翌日に同じ場所をもう一度かげます。においのしなかった場所には吹きかけません。
-
開いたすきまへ、地肌に向けて2〜3回
毛先にかけたのでは根元まで届きません。スキンケアミストの水は、当社が特許電解水の特長として、水分の浸透力を精製水の35倍と示しているものです。分けた毛のすきまから地肌へ落ちた水が、こすらなくても根元になじんでいきます。
-
拭き取らずに、指を離して乾かす
布でこすると分けた毛が絡み、翌日に同じ場所を同じ形で開けなくなります。首輪の下なら、乾くまで首輪を外しておきます。
-
朝と夜に続け、夜は数を1行に書く
「迎えの夜 根元3(あご・わき・首輪)」くらいの書き方で足ります。2晩目と5日目の夜に、同じ4か所を同じ順番でかいで、根元の数を書き足します。
吹きかけた直後に、わずかに塩素のようなにおいを感じることがあります。中の電解水の性質によるもので、製品の異常ではありません。根元の数を数えるのは、吹きかけて乾いたあとの、次の夜にしてください。吹きかけてすぐの鼻でかぐと、ホテルのにおいとも、その子の皮脂のにおいとも違う、3つ目のにおいを数えてしまいます。
根元の数と一緒に、家の側で戻しておくものが2つあります。食器と寝床です。ホテルに食器を持たせていたなら、帰ってきた器のふちには数日ぶんのフードが乾いて残っています。時間がたつと雑菌がふえやすい場所なので、お湯で洗ってよく乾かしてから次の食事に使います。あごの下の根元でにおった子ほど、器のふちが当たる位置は毎食同じです。寝床のほうは、迎えの夜は洗わずにそのまま戻します。家のにおいがしみた布の上で眠ることが、体の横の毛先を家のにおいへ戻すいちばん早い道になります。
迎えの夜に3か所だった根元のにおいが、朝晩のミストを続けて5日目の夜にも3か所のまま/分けた毛の根元で地肌がべたつき、指に黄色っぽい脂が残る/においのした場所だけ、毛が束になって抜けてくる/あごの下や首輪の下を、床や家具にこすりつける回数が日ごとに増えている。この出方は、ホテルで乗ったにおいとも、夏の終わりの皮脂とも、減り方が違います。迎えに行った日付と、毎晩書いた根元の数の並びを持って動物病院へ行けば、預けていた数日のどのあたりから体の側で何かが動きはじめたのかを、その紙から一緒にたどってもらえます。
迎えを重ねるほど、根元の数は早く読める|ペットホテルの迎えの経験を次に預ける日へ持ち越す
ペットホテルに預けるのが2回目、3回目になると、迎えの夜の数字にその子なりの形が出てきます。たとえば、3泊なら根元は1か所で、4泊を超えると3か所になる、というように、預けた日数と季節で数の出方がそろってくるのです。形が分かっていれば、迎えの帰りの車で袖をかいだ時点で、その夜に何か所開けばいいかの見当がつきます。
そのために、迎えの夜から5日目までを書いた紙は、次に預ける日の荷物に入れておきます。受付で、滞在中の寝床の布や食器をどうするかを聞くときに、前回どこの根元が最後まで残ったかが分かっていると、何を持たせるかが決めやすくなります。あごの下が残った子なら、いつもの食器を1つ持たせる。わきの下が残った子なら、伏せる時間の長い寝床の位置を聞いておく。前回の紙の1行が、そのまま次の持ち物の1行になります。
家で続けるのは、週に1回、4か所の毛を分けてかぐことと、根元でにおった場所にだけミストを届けることの2つです。ふだんの根元の数を知っていれば、迎えの夜の数字がどれだけ動いたのかが、その場で分かります。腕の中の知らないにおいは、そうして迎えを重ねるうちに、家に着いてから短い日数で家のにおいへ戻るようになっていきます。
Product
mofuwa スキンケアミスト
200ml / 3,300円(税込)
アルコール・添加物・香料・界面活性剤・鉱物油・オイル・着色料・防腐剤の8つがフリー。気になる部分に直接なじませて、肌のコンディションを整えます。
商品ページを見る本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
