C08季節・行事
抜けた毛が地肌に残ったまま|まだ湿気の抜けない背中
背中の真ん中を指の腹でかき分けて手を離したあと、指がまだ湿っているのに気づきました。肩のあたりで同じことをすると、指は1分もしないうちに乾きます。差が出るのは、地肌そのものではなく、上毛の下に残っている抜け毛の量です。抜けた下毛が編み目のようにたまると、そこだけ空気が動かなくなります。数えるのは、かき分けた指が乾くまでの分数です。1分で乾く場所と、5分たっても湿っている場所。その差が、その日どこから毛を運び出すかを決めます。
かき分けた指が乾くまで5分|抜け毛と地肌の蒸れを分で見るやり方
抜け毛が地肌に残っている背中は、見ても分かりません。上毛はいつもどおり寝ていて、表面はなめらかです。抜けた下毛は上毛の下に横向きにたまり、細かい編み目のような層をつくります。この層があると、地肌の近くだけ空気が動かなくなります。背中に手を当てたときの温かさが、肩と腰で違って感じられるのは、この層の厚さの差です。
やり方は決まっています。指を立てずに、指の腹で毛を左右へ押し開いて地肌を出します。そのまま5秒待って、指を離す。離した指の腹が乾くまでに何分かかったかを、その場所の数字にします。秒まで正確に測る必要はなく、1分・3分・5分の3段階に振り分けられれば足ります。
| かき分ける場所 | 指が乾くまで | 一度に出てくる抜け毛 | その場所で起きていること |
|---|---|---|---|
| 肩の上 | 1分以内 | 0〜2本 | 歩くたびに上毛が動き、空気が入れ替わる |
| 背中の真ん中 | 3〜5分 | 5本以上 | 上毛が屋根になり、下の層に風が届かない |
| 腰の上 | 5分以上 | 7本以上 | 寝ているあいだ床に接し、体温で湿りが戻る |
| 脇の下 | 3分前後 | 3本前後 | 前足が閉じている時間が長く、毛がよれて詰まる |
| 首輪や胴輪の下 | 5分以上 | 4本前後 | 上から押さえられ、抜けた毛が動く先がない |
秋のはじめは、気温が先に下がって湿度が下がりきらない日が続きます。外の空気が乾いていないので、被毛の中にこもった湿りは、窓を開けても抜けにくくなります。室温を上げはじめると、今度は毛の表面だけが乾いて、下の層との差がさらに開きます。表面がさらさらしている日ほど、指を入れたときの湿りに気づきません。
紙に書くのは、場所と分数と、かき分けて出てきた抜け毛の本数の3つです。3日ぶん並べると、どこが詰まっているのかが数字で分かります。地肌の様子は見ようとするほど分からなくなりますが、指が乾くまでの分数なら、その日の条件が違っても比べられます。
- 数える時刻をそろえる:寝起きの背中は、寝床の熱がまだ残っています。散歩から帰った直後も同じです。落ち着いて30分たった時間帯を選びます
- 同じ5か所を毎日:場所を増やすより、同じ場所の分数が動くかどうかを見るほうが早く分かります
- 湿りの強い日は横線を引く:雨の日や、洗濯物を室内に干した日は、家全体の湿度が上がります。数字は書かずに、条件だけ残します
湿りの長い場所から先に|抜け毛を地肌から運び出す順番と、蒸れを残さない手
順番は、体の上から下ではありません。分数の長い場所からです。背中を上から順に梳かす手順は、毛の生えている向きには合っていますが、蒸れている場所には合っていません。5分かかる腰の上を最後に回すと、その日いちばん空気の通っていない場所が、いちばん短い時間しか触られないことになります。
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1|5か所をかき分けて、分数の長い順に並べる
肩、背中の真ん中、腰の上、脇の下、首輪や胴輪の下。1か所5秒で足ります。並べ終えるまでに1分ほど。今日いちばん長かった場所が、今日の1番目です。
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2|いちばん長かった場所を、かき分けたまま湿らせる
毛の向きと逆に指で押し開き、地肌の見えている隙間へ向けて、20センチほど離して mofuwa グルーミングスプレーを吹きかけます。上から表面にかけても、届くのは上毛だけです。開いたままかけることで、たまった層のところまで入ります。
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3|ブラシを上から当てず、根元から外へ運び出す
歯を地肌に対して斜めに入れ、根元から毛先の方向へ、ゆっくり抜きます。上から押し当てると、たまった下毛は横へ逃げるだけで、層の厚みは変わりません。1か所につき3回まで。歯の隙間が埋まったら、その都度取り除きます。
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4|上毛を元の向きに戻して、風の通る場所へ
運び出したあと、手のひらで毛の向きをそろえます。層が減ったぶん、上毛が起きたままだと根元に冷たい風が直接入ります。窓の近くや、人がよく通る廊下のそばで10分ほど過ごしてもらうと、残った湿りが抜けます。
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5|30分後に、同じ場所をもう一度かき分ける
1番目にやった場所の分数が、朝の5分から3分に縮んでいれば、その日の分は運び出せています。変わっていなければ、まだ層が残っています。翌日も同じ場所が1番目です。
2番目の手順で1本を使うのは、乾いたままの層にブラシを入れると、抜け毛が静電気で浮いて、隣の毛に絡み直すからです。運び出したはずの毛が、1センチ横へ移っただけということが起きます。湿らせてから歯を入れると、毛が寝たまま外へ出るので、同じ3回でも取れる量が変わります。
犬も猫も、体から脂を出します。昨日きれいにした背中が、今日また汚れます。散歩には行かせたい、毎日きれいにしてあげたい。ところが洗えるのは週に1回がせいぜいで、サロンへ連れていけるのは月に1度あるかどうかです。mofuwa グルーミングスプレーは、その毎日を成立させるために、吹きかけるだけの形になっています。蒸れている時期に毎日ブラッシングをするなら、その前の一吹きが手順の長さを変えずに入ります。
量を気にせず使えることが、この時期には効いてきます。かき分けた層に届かせるには、表面をなでる程度では足りません。中身は電解水で、口に入る量を心配しなくてよい基準の水からつくられているので、5か所すべてを開いて吹きかけても、回数を数えずに済みます。余分な脂は電解水となじんで乳化し、運び出した抜け毛と一緒に歯へ移ってきます。
洗いすぎを心配して間隔をあけている家も多い時期です。ここで変えるのは洗う回数ではなく、洗うまでの日のあいだに層をためないことです。被毛のうるおいは、洗う頻度そのものより、根元に湿った層が居座っている時間のほうに引っぱられます。毎日3分かけて層を薄くしておけば、いつもの間隔で洗っても、地肌の近くの空気は動き続けます。
かき分けた地肌そのものが気になる日は、mofuwa スキンケアミストという1本もあります。高機能性電解酸化水だけでできていて、なめる場所にそのまま使えるので、開いた地肌に直接届かせても、そのあと毛づくろいをする子で手を止めずに済みます。皮膚はヒトより薄く、その子は気になった場所をなめます。届かせる相手が毛なのか地肌なのかで、持つ1本を分けておくと、手順の中で迷いません。
毎日ブラシを入れても指が乾かない|抜け毛が地肌に戻るときのコツ
毎日ブラッシングをしているのに分数が縮まないときは、運び出す手ではなく、運び出したあとに戻している手のほうに原因があります。層は一度に消えません。3分の1ずつ薄くなっていくものなので、戻す動きが1つあると、その日の前進は帳消しになります。
- 上から押し当てて梳かしている:歯が上毛の表面をなでているだけで、たまった下毛には届いていません。手応えはいちばんありますが、かき分けた指の分数は動きません。歯は斜めに、根元から
- 運び出した直後に服やハーネスを着せる:起きた上毛が押さえつけられ、10分後には元の層に戻ります。着せるなら、上毛の向きをそろえて30分たってからにします
- 湿らせた量が足りない:表面がしっとりして見えても、開いた層の中は乾いたままのことがあります。かき分けた手はそのままにして、隙間へ向けてかけるのがコツです
- 1日に5か所すべてをやろうとする:時間が足りず、1か所あたりが浅くなります。分数の長い2か所だけを深くやるほうが、翌日の数字は動きます
止まった数字の戻し方も決まっています。5か所のうち分数のいちばん長い1か所だけを選び、3日続けて、ほかは数えるだけにします。3日で5分が3分になれば、その場所は薄くなっています。変わらなければ、かき分けて出てくる抜け毛の本数を見てください。本数も減っていないなら層はまだ厚く、本数だけ減って分数が変わらないなら、湿りの出どころは抜け毛ではありません。
湿度の高い日が続く週は、どの場所も分数が伸びます。家の中の空気が乾かないので、運び出したあとの10分で湿りが抜けきらないためです。こういう週は、手順を増やさずに、上毛を起こしておく時間を10分から20分へ延ばします。紙には分数を書かずに、湿度の高い日だった印だけを残しておきます。
同じ場所の分数が2週間ずっと5分のままで、出てくる抜け毛だけが減っている/かき分けたときに、その日のうちに落ちない甘いようなにおいがする/開いた地肌が赤く見える、さわると熱い/その場所だけをなめ続けている、こすりつける/左右のどちらか一方だけ分数が長い。こうした残り方は、抜け毛がたまったことによる蒸れでは説明がつきません。場所と分数と本数を書いた紙を持って、動物病院へ行く日をつくってください。どの場所が何分から動かなかったのかが日付順に並んでいれば、いつから変わったのかが紙1枚で伝わります。
5分が2分になってから|抜け毛と地肌の蒸れが引くまでの頻度
頻度は日数ではなく、分数で落とします。5か所とも2分を切る日が3日続いたら、毎日から1日おきにします。カレンダーで区切ると、いちばん層の厚い週に手を抜くことになります。
| いちばん長い場所の分数 | 運び出す頻度 | かき分けて数えるのは | その時期に起きていること |
|---|---|---|---|
| 5分以上 | 毎日、その1か所だけ | 毎日5か所 | 層が厚く、根元の空気が止まっている |
| 3〜4分 | 毎日、長い順に2か所 | 毎日5か所 | 層が薄くなり、湿りの出口ができてくる |
| 2分前後 | 1日おき | 毎日5か所 | 残っているのは上毛に絡んだぶんだけ |
| 1分が3日続く | 週2回 | 2日に1回 | 抜け毛の層はほぼ運び出せている |
| どこも1分以内 | 週1回 | 週2回 | ふだんのブラッシングの間隔に戻してよい |
かき分けて数えるほうは、頻度を落としたあとも続けます。秋の抜け毛は一度では終わらず、室温を上げはじめた週に、腰の上や首輪の下だけがまた5分に戻ることがあります。数えるのをやめた家では、気づくのがにおいや地肌のフケが出てからになります。指を入れていれば、その3日ほど前に分かります。
紙は残しておいてください。来年の同じ時期、どこが何分から始まったかが分かっていれば、初日から正しい場所に手を入れられます。詰まる場所は、その子の寝る姿勢と、身につけているものでだいたい決まっているので、翌年もほとんど変わりません。
今夜は、5か所に指を入れて、乾くまでの分数を紙に書くところまででかまいません。ブラシを持つのは明日からで足ります。どこが5分なのかが分かっている手のほうが、明日の3分を短くします。
Product
mofuwa グルーミングスプレー
300ml / 2,970円(税込)
特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。
商品ページを見るよくある質問
- 指が乾くまでの分数は、部屋の湿度で変わってしまいませんか。
- 変わります。だから場所どうしを比べます。同じ日、同じ時刻に5か所をかき分ければ、部屋の条件はどこも同じです。肩が1分で腰が5分なら、その4分の差は部屋ではなく、その場所にたまっているものの差です。日をまたいだ比較をするときは、同じ時刻にそろえたうえで、雨の日や室内干しをした日に印をつけておきます。絶対の分数より、5か所の中での順位が動いたかどうかを見てください。
- 短毛の子でも、地肌に抜け毛はたまりますか。
- たまります。量は少なくなりますが、上毛が短いぶん毛どうしの隙間が狭く、抜けた毛が横に寝たまま動きません。短毛の子の目安は、肩が数十秒、詰まっている場所で2〜3分ほどです。数字は小さくても、5か所の順位の付き方は長毛の子と変わりません。首輪の下と脇の下が長くなりやすいところも同じです。
- ブラシではなく、手で毛を取ってもいいですか。
- 運び出す量は減りますが、根元の層には手のほうが届きます。指の腹を地肌につけたまま、毛先の方向へゆっくり滑らせると、抜けた下毛が指の間に集まります。力はかかりにくいので、歯を当てられるのを嫌がる子や、まだ触られることに慣れていない子では、この手だけで3日進めてもかまいません。そのあとブラシへ移ると、歯が入る深さが最初から変わっています。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
