C08季節・行事

抜けた毛が地肌に残ったまま|まだ湿気の抜けない背中

公開日 2021年9月16日|文=mofuwa編集部

明るい部屋の淡い色のクッションの上で、背中を見せて休んでいる淡い毛色の猫
背中の湿りは、毛の表面ではなく上毛の下に残ります。

背中の真ん中を指の腹でかき分けて手を離したあと、指がまだ湿っているのに気づきました。肩のあたりで同じことをすると、指は1分もしないうちに乾きます。差が出るのは、地肌そのものではなく、上毛の下に残っている抜け毛の量です。抜けた下毛が編み目のようにたまると、そこだけ空気が動かなくなります。数えるのは、かき分けた指が乾くまでの分数です。1分で乾く場所と、5分たっても湿っている場所。その差が、その日どこから毛を運び出すかを決めます。

かき分けた指が乾くまで5分|抜け毛と地肌の蒸れを分で見るやり方

抜け毛が地肌に残っている背中は、見ても分かりません。上毛はいつもどおり寝ていて、表面はなめらかです。抜けた下毛は上毛の下に横向きにたまり、細かい編み目のような層をつくります。この層があると、地肌の近くだけ空気が動かなくなります。背中に手を当てたときの温かさが、肩と腰で違って感じられるのは、この層の厚さの差です。

やり方は決まっています。指を立てずに、指の腹で毛を左右へ押し開いて地肌を出します。そのまま5秒待って、指を離す。離した指の腹が乾くまでに何分かかったかを、その場所の数字にします。秒まで正確に測る必要はなく、1分・3分・5分の3段階に振り分けられれば足ります。

かき分けた場所と、指が乾くまでの分数の目安
かき分ける場所指が乾くまで一度に出てくる抜け毛その場所で起きていること
肩の上1分以内0〜2本歩くたびに上毛が動き、空気が入れ替わる
背中の真ん中3〜5分5本以上上毛が屋根になり、下の層に風が届かない
腰の上5分以上7本以上寝ているあいだ床に接し、体温で湿りが戻る
脇の下3分前後3本前後前足が閉じている時間が長く、毛がよれて詰まる
首輪や胴輪の下5分以上4本前後上から押さえられ、抜けた毛が動く先がない

秋のはじめは、気温が先に下がって湿度が下がりきらない日が続きます。外の空気が乾いていないので、被毛の中にこもった湿りは、窓を開けても抜けにくくなります。室温を上げはじめると、今度は毛の表面だけが乾いて、下の層との差がさらに開きます。表面がさらさらしている日ほど、指を入れたときの湿りに気づきません。

紙に書くのは、場所と分数と、かき分けて出てきた抜け毛の本数の3つです。3日ぶん並べると、どこが詰まっているのかが数字で分かります。地肌の様子は見ようとするほど分からなくなりますが、指が乾くまでの分数なら、その日の条件が違っても比べられます。

湿りの長い場所から先に|抜け毛を地肌から運び出す順番と、蒸れを残さない手

順番は、体の上から下ではありません。分数の長い場所からです。背中を上から順に梳かす手順は、毛の生えている向きには合っていますが、蒸れている場所には合っていません。5分かかる腰の上を最後に回すと、その日いちばん空気の通っていない場所が、いちばん短い時間しか触られないことになります。

  1. 1|5か所をかき分けて、分数の長い順に並べる

    肩、背中の真ん中、腰の上、脇の下、首輪や胴輪の下。1か所5秒で足ります。並べ終えるまでに1分ほど。今日いちばん長かった場所が、今日の1番目です。

  2. 2|いちばん長かった場所を、かき分けたまま湿らせる

    毛の向きと逆に指で押し開き、地肌の見えている隙間へ向けて、20センチほど離して mofuwa グルーミングスプレーを吹きかけます。上から表面にかけても、届くのは上毛だけです。開いたままかけることで、たまった層のところまで入ります。

  3. 3|ブラシを上から当てず、根元から外へ運び出す

    歯を地肌に対して斜めに入れ、根元から毛先の方向へ、ゆっくり抜きます。上から押し当てると、たまった下毛は横へ逃げるだけで、層の厚みは変わりません。1か所につき3回まで。歯の隙間が埋まったら、その都度取り除きます。

  4. 4|上毛を元の向きに戻して、風の通る場所へ

    運び出したあと、手のひらで毛の向きをそろえます。層が減ったぶん、上毛が起きたままだと根元に冷たい風が直接入ります。窓の近くや、人がよく通る廊下のそばで10分ほど過ごしてもらうと、残った湿りが抜けます。

  5. 5|30分後に、同じ場所をもう一度かき分ける

    1番目にやった場所の分数が、朝の5分から3分に縮んでいれば、その日の分は運び出せています。変わっていなければ、まだ層が残っています。翌日も同じ場所が1番目です。

2番目の手順で1本を使うのは、乾いたままの層にブラシを入れると、抜け毛が静電気で浮いて、隣の毛に絡み直すからです。運び出したはずの毛が、1センチ横へ移っただけということが起きます。湿らせてから歯を入れると、毛が寝たまま外へ出るので、同じ3回でも取れる量が変わります。

犬も猫も、体から脂を出します。昨日きれいにした背中が、今日また汚れます。散歩には行かせたい、毎日きれいにしてあげたい。ところが洗えるのは週に1回がせいぜいで、サロンへ連れていけるのは月に1度あるかどうかです。mofuwa グルーミングスプレーは、その毎日を成立させるために、吹きかけるだけの形になっています。蒸れている時期に毎日ブラッシングをするなら、その前の一吹きが手順の長さを変えずに入ります。

量を気にせず使えることが、この時期には効いてきます。かき分けた層に届かせるには、表面をなでる程度では足りません。中身は電解水で、口に入る量を心配しなくてよい基準の水からつくられているので、5か所すべてを開いて吹きかけても、回数を数えずに済みます。余分な脂は電解水となじんで乳化し、運び出した抜け毛と一緒に歯へ移ってきます。

洗いすぎを心配して間隔をあけている家も多い時期です。ここで変えるのは洗う回数ではなく、洗うまでの日のあいだに層をためないことです。被毛のうるおいは、洗う頻度そのものより、根元に湿った層が居座っている時間のほうに引っぱられます。毎日3分かけて層を薄くしておけば、いつもの間隔で洗っても、地肌の近くの空気は動き続けます。

かき分けた地肌そのものが気になる日は、mofuwa スキンケアミストという1本もあります。高機能性電解酸化水だけでできていて、なめる場所にそのまま使えるので、開いた地肌に直接届かせても、そのあと毛づくろいをする子で手を止めずに済みます。皮膚はヒトより薄く、その子は気になった場所をなめます。届かせる相手が毛なのか地肌なのかで、持つ1本を分けておくと、手順の中で迷いません。

毎日ブラシを入れても指が乾かない|抜け毛が地肌に戻るときのコツ

毎日ブラッシングをしているのに分数が縮まないときは、運び出す手ではなく、運び出したあとに戻している手のほうに原因があります。層は一度に消えません。3分の1ずつ薄くなっていくものなので、戻す動きが1つあると、その日の前進は帳消しになります。

止まった数字の戻し方も決まっています。5か所のうち分数のいちばん長い1か所だけを選び、3日続けて、ほかは数えるだけにします。3日で5分が3分になれば、その場所は薄くなっています。変わらなければ、かき分けて出てくる抜け毛の本数を見てください。本数も減っていないなら層はまだ厚く、本数だけ減って分数が変わらないなら、湿りの出どころは抜け毛ではありません。

湿度の高い日が続く週は、どの場所も分数が伸びます。家の中の空気が乾かないので、運び出したあとの10分で湿りが抜けきらないためです。こういう週は、手順を増やさずに、上毛を起こしておく時間を10分から20分へ延ばします。紙には分数を書かずに、湿度の高い日だった印だけを残しておきます。

Caution5分のまま2週間動かず、においが出てきたとき

同じ場所の分数が2週間ずっと5分のままで、出てくる抜け毛だけが減っている/かき分けたときに、その日のうちに落ちない甘いようなにおいがする/開いた地肌が赤く見える、さわると熱い/その場所だけをなめ続けている、こすりつける/左右のどちらか一方だけ分数が長い。こうした残り方は、抜け毛がたまったことによる蒸れでは説明がつきません。場所と分数と本数を書いた紙を持って、動物病院へ行く日をつくってください。どの場所が何分から動かなかったのかが日付順に並んでいれば、いつから変わったのかが紙1枚で伝わります。

5分が2分になってから|抜け毛と地肌の蒸れが引くまでの頻度

頻度は日数ではなく、分数で落とします。5か所とも2分を切る日が3日続いたら、毎日から1日おきにします。カレンダーで区切ると、いちばん層の厚い週に手を抜くことになります。

指が乾くまでの分数で決める、手を入れる頻度
いちばん長い場所の分数運び出す頻度かき分けて数えるのはその時期に起きていること
5分以上毎日、その1か所だけ毎日5か所層が厚く、根元の空気が止まっている
3〜4分毎日、長い順に2か所毎日5か所層が薄くなり、湿りの出口ができてくる
2分前後1日おき毎日5か所残っているのは上毛に絡んだぶんだけ
1分が3日続く週2回2日に1回抜け毛の層はほぼ運び出せている
どこも1分以内週1回週2回ふだんのブラッシングの間隔に戻してよい

かき分けて数えるほうは、頻度を落としたあとも続けます。秋の抜け毛は一度では終わらず、室温を上げはじめた週に、腰の上や首輪の下だけがまた5分に戻ることがあります。数えるのをやめた家では、気づくのがにおいや地肌のフケが出てからになります。指を入れていれば、その3日ほど前に分かります。

紙は残しておいてください。来年の同じ時期、どこが何分から始まったかが分かっていれば、初日から正しい場所に手を入れられます。詰まる場所は、その子の寝る姿勢と、身につけているものでだいたい決まっているので、翌年もほとんど変わりません。

今夜は、5か所に指を入れて、乾くまでの分数を紙に書くところまででかまいません。ブラシを持つのは明日からで足ります。どこが5分なのかが分かっている手のほうが、明日の3分を短くします。

Product

mofuwa グルーミングスプレー

mofuwa グルーミングスプレー

300ml / 2,970円(税込)

特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。

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よくある質問

指が乾くまでの分数は、部屋の湿度で変わってしまいませんか。
変わります。だから場所どうしを比べます。同じ日、同じ時刻に5か所をかき分ければ、部屋の条件はどこも同じです。肩が1分で腰が5分なら、その4分の差は部屋ではなく、その場所にたまっているものの差です。日をまたいだ比較をするときは、同じ時刻にそろえたうえで、雨の日や室内干しをした日に印をつけておきます。絶対の分数より、5か所の中での順位が動いたかどうかを見てください。
短毛の子でも、地肌に抜け毛はたまりますか。
たまります。量は少なくなりますが、上毛が短いぶん毛どうしの隙間が狭く、抜けた毛が横に寝たまま動きません。短毛の子の目安は、肩が数十秒、詰まっている場所で2〜3分ほどです。数字は小さくても、5か所の順位の付き方は長毛の子と変わりません。首輪の下と脇の下が長くなりやすいところも同じです。
ブラシではなく、手で毛を取ってもいいですか。
運び出す量は減りますが、根元の層には手のほうが届きます。指の腹を地肌につけたまま、毛先の方向へゆっくり滑らせると、抜けた下毛が指の間に集まります。力はかかりにくいので、歯を当てられるのを嫌がる子や、まだ触られることに慣れていない子では、この手だけで3日進めてもかまいません。そのあとブラシへ移ると、歯が入る深さが最初から変わっています。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。