C08季節・行事

いまも舐めている場所は、夏に舐めていた場所か

公開日 2021年9月9日|文=mofuwa編集部

明るい部屋の淡い色の床で、前足をまっすぐ伸ばして伏せている薄い毛色の犬
前足のどこを舐めているかは、回数を数えるより先に、場所を紙に写すほうが早く分かります。写真:https://kaboompics.com//Pexels

前足の甲に、毛の色が変わった小さな輪が残っていることがあります。夏のあいだにできたものが、残暑に入っても消えずにいる印です。舐めるしぐさが続いているとき、飼い主がまず数えたくなるのは回数のほうですが、先に見るのは場所です。夏に舐めていた場所と同じか、それとも増えているか。この二つで、そのあとに打つ手が分かれます。前足の絵を一枚描いて、印をつけるところから始めます。

前足の絵を一枚描く|残暑に舐めている場所を写し取る

舐めた回数は、飼い主が見ていない時間のぶんだけ必ず落ちます。仕事に出ているあいだの八時間、寝ているあいだの六時間。そこで何回あったかは、どれだけ気をつけても数えられません。ところが場所のほうは残ります。毛の色が変わる、毛足が短くなる、指のあいだの毛が寝て束になる。残暑の前足を見るときは、回数ではなく、この痕跡を写し取ります。

前足の五か所と、そこに残る痕跡
場所何が残るか見るときの姿勢
甲毛の色が変わった輪。境目がはっきり出る立っている状態を上から
指のあいだ毛が寝て束になる。地肌が見えることもある抱き上げて指を広げる
手首の内側毛足が低くなり、まわりと段差ができる前足を軽く持ち上げて内側から
爪のきわ湿ったままの時間が長く、乾く間隔が短い指を一本ずつ
後ろ足の甲前足より薄い痕跡で残ることが多い伏せた状態を横から

紙に前足の形を雑に描いて、そこへ印をつけます。上手である必要はありません。大事なのは、毎週同じ紙に、色を変えて重ねることです。一週目が黒、二週目が青、三週目が赤。三色が同じところに重なっていれば、続いている舐めです。新しい色だけが別のところに出ていれば、増えた舐めです。残暑のあいだにこの二つを分けておくと、そのあとにやることが変わります。

Point写真ではなく絵にしておく理由

写真は、撮った日の光と毛のつぶれ方で見え方が変わります。二週間前の一枚と今日の一枚を並べても、同じ場所かどうかを言い切れません。絵なら位置だけが残ります。比べたいのは色の濃さではなく、場所が動いたかどうかです。三十秒で描けるものにしておくほうが、残暑のあいだ続きます。

軸1・夏と同じ場所が続いている|前足を舐める理由が地面の側にある条件

同じところに三色が重なっているなら、前足を舐める理由は地面の側に残っています。残暑は、気温だけが夏のまま居残る時期です。日ざしの角度は下がっても、昼のあいだに温まった路面は夕方まで熱を持ちますし、草むらの虫もまだいます。地面の条件が変わっていないのだから、夏に始まった舐めがそのまま続くのは筋が通ります。

地面の側に条件があるなら、手を打つ場所は玄関です。帰宅後の三分で、指のあいだまで拭き取っておくと、家に入ってから舐める理由が一つ減ります。ここで効くのは、拭く場所を甲ではなく指のあいだにすることです。甲は目に入るので誰でも拭きますが、挟まったものが残るのは指のあいだのほうです。爪のきわも、指を一本ずつ広げないと届きません。

地面の側で続いている舐めは、時期が進むほど量が落ちていきます。気温が下がって路面が冷え、草が枯れてくると、持ち帰るものそのものが減るからです。三色の印が四週目にだんだん薄くなっていくなら、この筋で合っています。逆に、涼しくなっても同じところの印が濃いままなら、地面以外の条件が上に乗っていると考えます。季節の変わり目は、その見分けがいちばんつきやすい時期でもあります。

軸2・残暑に入って増えた場所|室温と湿度が入れ替わる時期に前足で起きること

新しい色だけが別のところに出ているなら、動いたのは家の側です。残暑は、外の気温がまだ高いのに、室内の条件のほうが先に変わり始める時期です。冷房の入れ方が変わり、窓を開ける回数が増え、換毛期の入口が来ます。前足を舐める場所が増えるのは、このどれかが乗ったときです。

残暑に室内で動く条件と、前足のどこに出るか
動く条件何が変わるか前足のどこに出やすいか
冷房の入れ方一日のうちで室温が上下する回数が増える手首の内側。床に接している時間が長い
窓を開ける回数外の湿度がそのまま部屋に入ってくる指のあいだ。乾くまでの間隔が短くなる
換毛期の入口抜けかけの毛が毛づくろいで口に入る甲。毛づくろいの通り道になっている
床材の切り替えひんやりする敷物を片づけて布に戻す肉球のきわ。触れている面が入れ替わる
乾燥の始まり朝晩だけ空気が乾く日が出てくる爪のきわ。皮膚が引っぱられる場所

この五つは、同じ週に重なって動くことがあります。冷房を切った日に窓を開け、ちょうどそのころ換毛期が始まる。印が一週間で二か所増えたなら、家の側で二つ以上が同時に動いたと考えるほうが早いです。どれが効いたのかを一つずつ確かめるより、その週に家で変えたことを思い出すほうが、たいてい当たります。冷房を止めた日と、敷物を替えた日を紙の端に書いておくと、次の年の同じ時期に読み返せます。

季節の変わり目に増えた舐めは、待っていても減りません。外の条件と違って、室温や湿度は家の中で固定されるからです。増えたところの印は、条件を戻すか、そこへ毎日届かせるかのどちらかでしか薄くなりません。戻せる条件なら戻すのが早いですが、冷房のように暮らしの都合で決まっているものは、そのまま残ります。残るほうを選んだときは、届かせる側で合わせます。

同じ場所か、増えた場所か|前足を舐める二つの見え方の比較

二つの見え方は、印の重なりかたで分かれます。同じところに三色が重なるのが夏からの続きで、新しい色だけが別のところに出ているのが残暑からの増えかたです。前足を舐める行動そのものは同じに見えても、見ている条件は別のものです。

夏から続いている舐めと、残暑に入って増えた舐めの比較
見るところ夏から続いている残暑に入って増えた
印の重なり同じところに三色が重なる新しい色だけが別のところに出る
出る場所甲と指のあいだに集まる手首の内側や爪のきわに散る
条件のありか地面の側。路面の熱と草家の側。室温と湿度と換毛期
時期による動き気温が下がると薄くなっていく涼しくなっても残る
先に手を打つ場所玄関。帰宅後の三分部屋。条件が動いたところ
毎日やること指のあいだまで拭き取る増えたところへ毎日届かせる
結論の行持ち帰る量のほうを減らす家で動いた条件のほうに合わせる
印の重なりかたで、見る条件が分かれる 同じところに色が重なるか、新しい色だけが別のところに出ているか。前足の絵一枚で、その週のうちに分けられます。 両方が同時に起きている子もいます 夏から続いている 同じところに三色が重なる 甲と指のあいだに集まる 条件は地面の側にある 気温が下がると薄くなる 玄関で拭き取る手が効く 残暑に入って増えた 新しい色だけが別に出る 手首の内側や爪のきわ 条件は家の側にある 涼しくなっても残る 毎日届かせる手が要る
どっちかを決めるのは、舐めた回数ではなく、印の位置です。

二つが同時に起きている子もいます。甲の印には三色が重なっていて、手首の内側にだけ新しい色が乗っている、という形です。そのときは、二つを別々に扱ってください。玄関での拭き取りは甲と指のあいだに、毎日のケアは手首の内側に。ひとつの手当てで両方を片づけようとすると、どちらも中途半端に終わります。紙の上で場所が分かれているのだから、手のほうも分けられます。

どっちの前足から先に届かせるか|残暑に舐める場所へ毎日使う1本

どっちを先にするかは、涼しくなってからの残りかたで決めます。地面の側の条件で続いている舐めは、時期が進めば量が落ちていきます。家の側の条件で増えた舐めは、そのままでは残ります。だから先に手を入れるのは、増えたほうです。

前足は、その子がいちばん口を持っていく場所です。ここに毎日使えるものは、舐めても差し支えない作りのものに限られます。塗ったそばからなめ取られて、朝つけたものが昼には残っていない。前足のケアが続かない理由の多くは、ここにあります。mofuwa スキンケアミストは、高機能性電解酸化水だけでできています。

スキンケアミストは原料が水そのものなので、その子が舐めに来ても、口に入るのは水です。場所を選ばずに使えるというのは、その作りの裏返しであって、たまたまではありません。指を一本ずつ広げて、指のあいだへ直接かけられます。甲、手首の内側、爪のきわ。増えたところの印がどこに出ていても、同じ一本で届きます。持ち替えないで済むぶん、毎日の手順がひとつで収まります。

浸み込み方の話もあります。この電解水は水分の浸透力がふつうの水の三十五倍とされていて、表面で止まりにくいという特長があります(特許電解水の特長。mofuwaの製品資料より)。前足のように毛が短くて地肌が近いところでは、かけたものが毛の上で玉になって落ちるかどうかが、そのまま届くかどうかになります。残暑の湿度が高い日は毛が乾ききらないので、玉になって残る量がふだんより増えます。

梳かすほうは別に持っておくと、手順が混ざりません。抜けかけの毛が増えてくる時期は、mofuwa グルーミングスプレーを吹きかけてから梳かすと、毛が滑って一度で通ります。ミストは場所へ、スプレーは全身へ。役割を分けておくと、紙に描いた増えたところだけを追いかけられます。乾燥が出てくる時期に入っても、この二つの役割は変えずに済みます。

Caution印が、写し取る速さより早く広がるとき

一週間のうちに印が三か所以上増えた。新しい色が前足だけでなく、おなかや後ろ足の内側にも出た。同じところを舐め続けて毛がなくなり、地肌が見えている。前足の甲がふくらんで、左右で形が違う。このどれかが出た週は、描いてきた絵をそのまま持っていってください。何週目にどこへ増えたかが一枚で伝わるので、動物病院で話す時間が短くて済みます。診断はそこで受けるもので、家で続けるのはそのあとの毎日のほうです。

はじめにやるのは、紙に前足の形を描いて、印を一つ打つところまでです。上手に描く必要はありません。来週また同じ紙を出して、色を変えて重ねる。三週目に、重なったところと新しく出たところが、別の色で見えます。残暑のあいだに前足を舐める理由が地面の側にあるのか家の側にあるのかは、その紙が教えてくれます。

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mofuwa スキンケアミスト

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よくある質問

エリザベスカラーで舐められないようにするのは、手として有効ですか。
舐めること自体は止まりますが、印が増えた条件のほうは動きません。外した日に同じところを舐めれば、その週の紙には同じ色が乗ります。残暑の時期にカラーを使うなら、その子にとって暑さがひとつ足される点も見ておいてください。首のまわりに空気が通らなくなるので、室温が上がる時間帯は毛の奥に熱がこもります。使うとしても、条件を探す作業と並行にして、外している時間に印の位置を確かめるほうが先に進みます。
前足を舐めるのが、退屈からなのか体のことなのかを家で見分けられますか。
場所の散り方が手がかりになります。退屈からくる舐めは、その子にとってやりやすい姿勢で届くところ、つまり甲や手首の内側に集まりやすく、左右のどちらか片側に偏ることがあります。体の側に理由があるときは、指のあいだや爪のきわのように、姿勢としては届きにくいところにも印が出ます。ただし紙だけで言い切れるものではないので、印の位置と、増えた週に家で変えたことを並べて記録しておいてください。
猫でも同じように紙に描けますか。
描けます。猫は毛づくろいの一部として前足を使うので、舐める時間そのものは犬より長くなります。だからこそ、どこまでがいつもの毛づくろいで、どこからが残暑に増えた分なのかを分けるのに、紙が向いています。猫の場合は前足の甲に印が集まりやすく、換毛期に入ると口へ運ばれる毛の量が増えるぶん、甲の色が先に変わります。犬と違って玄関での拭き取りがないので、条件はほぼ家の側で探すことになります。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。