C08季節・行事
普段めくらない脇の下と内もも|年に一度、そこを見る週
抱き上げて、前足を少し持ち上げた3秒だけ。1年365日のうち、その子の脇の下が人の目に入っているのは、合計してもこのくらいです。床に伏せている時間が長い子なら、内ももはもっと短く、たいていは寝返りを打った一瞬しかありません。地肌の赤みは、その2か所に出ていても、見つかるのは毛が薄くなってからになります。皮膚そのものが弱いからではなく、人の目がそこへ行く回数が少ないからです。9月のこの週を、年に一度その2か所をめくって見る日に決めておくと、左右4か所で40秒ほどで済みます。
1年のうち、その2か所が目に入っている時間|脇の下と内ももを年に一度見る背景
背中とおなかは毎日見えています。脇の下と内ももだけが、見ようとしないかぎり見えません。背中は上を向いているので、通りかかるだけで目に入ります。おなかも、ひっくり返って寝る子なら日に何度も見えます。脇の下は前足と胴のあいだで閉じていて、内ももは床のほうを向いています。どちらも、こちらが体勢を変えさせないと現れない面です。
| 場所 | 見える条件 | 1年でのだいたいの回数 | 赤みに気づく入り口 |
|---|---|---|---|
| 背中 | 通りかかる。ブラッシングのたび | 毎日 | 毛の下の地肌を見なくても分かる |
| おなか | 仰向けで寝たとき | 週に数回 | 毛が薄いので色が透けて見える |
| 耳の内側 | 顔を持ち上げたとき | 月に数回 | においが先に出る |
| 脇の下 | 前足を持ち上げたとき | 年に数回 | 毛が抜けてから気づく |
| 内もも | 抱き上げるか、寝返りの一瞬 | 年に数回 | 座り方が変わって気づく |
表の右端が、この2か所の難しさです。脇の下と内ももの赤みは、色で気づかれずに、毛の量や動き方で気づかれます。毛が薄くなった、その場所をなめるようになった、座るときに後ろ足を開くようになった。どれも、地肌に何かが起きてから時間がたった合図です。色の段階でいえば、見つかった時点で3段目まで進んでいることになります。
毎日見る場所にしなくてよいのは、この2か所が毎日変わる場所ではないからでもあります。背中の被毛は季節で入れ替わり、おなかは寝る姿勢で毎日変わりますが、脇の下と内ももは、その子の暮らし方が変わらないかぎり、数か月単位でゆっくり動きます。だから毎日見る必要はなく、年に一度、日付を決めて見るほうが合っています。9月のこの週を使うのは、夏のあいだに起きたことが、まだ跡として残っているからです。
かかる時間は、左右の脇の下と左右の内ももで4か所、1か所10秒の合計40秒です。時間を先に決めておくと、その子が嫌がる前に終わります。毛をかき分けて地肌の色を見て、指の腹で1回だけなでて、終わり。この記事では、この40秒と、色の3段階を最後まで物差しにします。
夏のあいだ、床に預けていた面|脇の下と内ももに赤みが残る理由
9月に見つかる赤みの多くは、9月に始まったものではありません。暑い時期にその子が選んでいた姿勢が、そのまま跡になっています。床の冷たい場所を探して体を伸ばし、内ももを板の間に預けて寝る。前足を投げ出して、脇の下だけが閉じたままになる。同じ姿勢が2か月続けば、同じ面だけが毎日押しつけられていたことになります。
- 接している時間:内ももは、伏せても横になっても床に当たります。体重のかかる面が毎日同じで、被毛が押しつぶされた状態が続きます
- 湿度:脇の下は前足と胴で閉じているので、空気が通りません。湿度の高い日が続くと、毛の内側だけ乾くのが遅れます
- 皮膚の薄さ:この2か所は、体の中でも皮膚が薄く、被毛も短い場所です。背中と同じ強さで何かがふれると、届き方が変わります
- 洗いすぎ:夏にシャンプーの回数が増えた家では、地肌のうるおいが戻る前に次が来ます。脇の下と内ももは乾かしにくく、洗う回数の影響が最後まで残ります
この4つが重なると、地肌の赤みは、点ではなく面で出ます。虫に刺された跡のように1か所だけ赤いのではなく、脇の下なら前足のつけ根から胸のほうへ、内ももなら後ろ足のつけ根から膝のほうへ、うすく広がる形になります。面で出るぶん、境目がぼやけていて、毛をかき分けてもすぐには分かりません。かき分けた指を離してから、もう一度同じ場所を見ると、周りとの差が見えてきます。
9月を点検の時期にするもう1つの理由が、ここから先の条件が変わることです。湿度が下がり、床の温度が下がると、その子が選ぶ姿勢が変わります。床に体を預けなくなり、丸くなって寝る日が増えると、内ももに当たっていた面が入れ替わります。夏の跡は薄れはじめ、代わりに乾燥のほうが出てきます。つまり9月は、夏に起きたことが読み取れる最後の時期にあたります。
被毛のほうも同じ時期に動きます。夏毛が抜けて冬毛に入れ替わると、脇の下と内ももの毛量は一度減ります。毛が減った直後は、それまで隠れていた地肌の色がいちばんよく見えるときです。年に一度の40秒を、この時期に置く理由はここにもあります。毛が厚くなってからでは、同じ40秒で見える範囲が狭くなります。
40秒を4つに割る|脇の下と内ももの赤みを、色の段階で分ける考え方
見るのは色です。かゆがっているかどうかでも、なめているかどうかでもありません。その子の動きで判断すると、おとなしい子ほど見落とされます。毛をかき分けて、地肌の色を3つの段のどれかに当てはめる。それだけで、その年の記録になります。
| 段 | 見える色 | 手ざわり | その場でやること |
|---|---|---|---|
| 1段目 | 白っぽい。周りと同じ | 乾いていて、さらっとしている | 指の腹で1回なでて終わり |
| 2段目 | うすい赤。境目がぼやけている | 周りよりわずかに温かい | 日付と場所を1行書いて、2週間後にもう一度見る |
| 3段目 | はっきりした赤。境目が分かる | しっとりしている、または熱い | 同じ日のうちに、記録を持って相談の予定を決める |
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左の脇の下(10秒)
その子を横に寝かせるか、立たせたまま前足を少し持ち上げます。持ち上げる高さは、前足が肩の高さに来るまで。それ以上は上げません。毛を親指と人差し指で開いて、地肌の色を見ます。
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右の脇の下(10秒)
左と同じ手順で、同じ高さまで。左右で色が違うときは、違うほうを書き留めます。片側だけというのは、体の作りではなく、その子の寝る向きの側の話であることが多いためです。
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左の内もも(10秒)
後ろ足のつけ根から膝の内側にかけて、毛の流れに逆らって開きます。この場所はその子が口を持っていける場所なので、なめた跡があるかどうかも同時に見えます。毛が湿っていたら、その日のうちに乾かします。
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右の内もも(10秒)
左と同じ。ここまでで40秒です。終わったら、その子を自由にします。段の数字と日付を1行書いて、点検はそこで終わりにしてください。
2段目を見つけたときに家でやることは、地肌のうるおいを戻す側に寄せる手当てです。ここで手が止まりやすいのは、脇の下も内ももも、その子が口を持っていける場所だからです。塗ったものは舐めて取れますし、口に入ることも気になります。朝に塗ったものが昼には残っていない、という話は、この2か所でいちばんよく聞きます。
mofuwa スキンケアミストは、その「舐めてしまう場所」に使うためにつくられた1本です。高機能性電解酸化水100%で、成分を足していません。清涼飲料水の規格基準をクリアした水なので、脇の下でも内ももでも、そのあとなめる子に使えます。場所を選ばずに済むというのは使い勝手の話ではなく、舐める動物に使えるものが、そもそも少ないという話です。
この水は、水分の浸透力が精製水の35倍あるとされています(特許電解水の特長)。被毛をかき分けて地肌に届かせたいこの2か所では、表面で止まらずに入っていくかどうかが、そのまま届く深さになります。毛の上から吹きかけるのではなく、毛を開いてから地肌に当てる。40秒の点検で毛を開いた、その手のままで済みます。
使う量を数えずに済むのも、この2か所では効いてきます。脇の下は閉じていて、内ももは床に当たる面です。どちらも表面だけ湿らせても、乾いた地肌には届きません。飲みものの水に求められる基準を満たした水なので、多めに当てて、そのあとその子がなめても、量の心配をせずに済みます。スキンケアミストを1日1回、2週間続けて、次の点検で色の段がどう動いたかを見る。これが、年に一度の40秒と、毎日の1回のつながり方です。
2段目だった脇の下が、2週間後も同じうすい赤のまま/片側だけが3段目に上がった/内ももの毛が、点検のときより明らかに薄くなった/地肌に熱を持っていて、指を当てると反対側より温かい/同じ場所をなめる時間が、1日のうちで増えている。色の段と日付を書いた紙を持って、動物病院で地肌のほうを見る枠を取ってください。40秒の点検は、どの段からどの段へ、何週間で動いたかを残すためのものです。前回の色が1行でも書いてあると、その日の赤みが、夏からのものか最近のものかを分けて話せます。診断は動物病院で受けるもので、家で続けるのはそのあとの毎日の側です。
来年の同じ週まで持ち越すもの|脇の下と内ももに出た変化の書き残し方
年に一度の点検で残すのは、写真ではなく1行です。写真は光の当たり方でうすい赤が消えます。部屋の明るさも、毛を開いた角度も、来年そろえることはできません。日付と、4か所それぞれの段の数字。それだけなら、来年の同じ週に、同じ条件で比べられます。
| 残すもの | 書き方の例 | 来年の使い道 |
|---|---|---|
| 日付 | 9月の第4週 | 同じ週に開くので、毛の量の条件がそろう |
| 4か所の段 | 左脇1/右脇2/左もも1/右もも1 | 上がった場所だけを先に見る |
| 左右の差 | 右のほうがうすく赤い | 寝る向きが変わったかどうかを確かめる |
| その夏のこと | 床に伏せる時間が長かった | 翌年の暑い時期に、寝床の材質を変える手がかりになる |
| 2週間後の色 | 2段目のまま/1段目に戻った | 同じ手当てをもう一度使えるかが分かる |
この5つが並ぶと、脇の下と内ももの赤みが、その子にとってどういう出方をするのかが見えてきます。毎年同じ場所が2段目になる子もいれば、年によって左右が入れ替わる子もいます。前者ならその場所の条件、後者ならその年の寝る向きが効いています。1年ぶんの記録では分かりませんが、3年並ぶと、どちらなのかが分かれます。
点検と点検のあいだにやることは、ブラッシングのついでに1か所だけ開く、という形で足ります。毎日4か所は続きません。月曜は左の脇の下、木曜は右の内もも、というように、週に2か所だけ決めておくと、1か月で全部が1周します。湿度が下がって空気が乾いてくる時期は、被毛の下のうるおいも変わるので、季節の変わり目に1周ぶん増やしてもいいと思います。
今週やることは、40秒ぶんだけです。前足を持ち上げて左右の脇の下、寝ているあいだに左右の内もも。段の数字を1行書いて、そこで閉じてください。来年のこの週に開くのは、その1行です。
Product
mofuwa スキンケアミスト
200ml / 3,300円(税込)
アルコール・添加物・香料・界面活性剤・鉱物油・オイル・着色料・防腐剤の8つがフリー。気になる部分に直接なじませて、肌のコンディションを整えます。
商品ページを見る本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
