C04悩み解決
季節の変わり目に耳をかく・振るが増えるのは、なぜか
季節の変わり目になると、耳をかく・頭を振る回数が増える。毎年同じ時期に同じことが起きるなら、その子の耳のまわりでは、同じ3つの条件が毎年同じ順番で動いています。湿度の残り方、換毛、外で触れる植物。この3つが同じ時期に一度に動くため、変化がまとまって出てきます。3つに分けて考えると、先回りできる部分が見えてきます。
同時に動く、3つの条件
耳をかく回数が増える時期には、次の3つが重なっています。どれか1つだけなら、ここまではっきりした変化になりません。
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湿度の残り方が変わる
耳の中が乾く速さは、部屋の湿度で変わります。夏から秋にかけては、気温が先に下がって湿度が遅れて下がります。涼しくなったからと窓を閉め、エアコンの除湿を止めると、体感は快適なのに耳の中が乾く時間だけが短くなります。
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換毛で、耳のまわりの毛が動く
抜けた毛はすぐ落ちるわけではなく、しばらく体の上に残ります。耳の入口や、耳の後ろの毛が絡んだ場所は、抜けた毛がたまりやすい場所です。ここが厚くなると、耳の入口はさらに閉じます。
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外で触れる植物が変わる
夏の終わりから秋は、草が伸びきって実や種をつける時期です。細い種子は毛にからんで運ばれ、耳のふちや入口に残ります。春は春で、砂ぼこりと花粉の量が変わります。散歩コースが同じでも、触れているものは季節ごとに違います。
3つが重なるので、「今年は耳が急に気になりはじめた」と感じても、実際には少しずつ条件が積み上がっています。気づいた時点でひとつずつ外していけば、そのぶん軽くなります。
秋の「涼しくなったから大丈夫」が落とし穴
どちらも「変わり目」ですが、耳のまわりで起きていることは同じではありません。同じ対応をしても、うまくいくときといかないときがあるのはこのためです。
| 春(3〜5月) | 秋(9〜11月) | |
|---|---|---|
| 気温と湿度 | どちらも上がる。湿度は後から上がる | 気温が先に下がり、湿度が遅れて下がる |
| 耳の中の乾き | 遅くなっていく方向 | しばらく遅いままが続き、その後急に乾く |
| 換毛 | 下毛を落とす。抜け毛の量が多い | 下毛を増やす。毛が厚くなっていく |
| 外で触れるもの | 花粉、砂ぼこり、伸びはじめの柔らかい草 | 実・種子、枯れはじめた硬い草 |
| 先に手を打つなら | 湿度が上がる前に、耳の入口の毛を整える | 暖房を入れる前に、乾かす時間を確保する |
とくに秋は、「涼しくなったから大丈夫」と思ったところが落とし穴になります。人が快適に感じる時期に、耳の中はまだ夏の条件のままです。そのうえ換毛で毛が厚くなり、入口がふさがっていきます。9月に耳をかく回数が増えるご家庭が多いのは、この2つが同時に進むからです。
秋の後半になると、今度は空気が急に乾きます。ここで耳の中の状態が変わり、かゆみの出方も変わります。同じ秋でも、9月と11月では別の理由になっていることがある、と考えておいてください。
猫の場合
猫は立ち耳で、耳の中が乾きやすい形をしています。そのため湿度の影響は犬より小さく、耳をかく回数が増えたときは別の理由を先に考えます。
- 換毛で、耳の後ろの毛が絡む:猫は耳の後ろを自分で毛づくろいしにくく、抜けた毛がその場に残りやすい場所です
- 外に出る子は、季節で触れるものが変わる:草の種子は猫の細い毛にも絡みます
- 暖房を使いはじめる時期:空気が乾き、皮膚全体の状態が変わります。耳だけの話ではなくなります
- 季節と関係なく増える:猫が耳をかく・頭を振るは、家庭でのケアで様子を見る前に受診したほうがよい変化です
猫は不調を見せにくい動物です。耳をかく動作が目に見えて増えているなら、その時点でかなり気になっていると考えて、早めに動物病院にご相談ください。
変わり目の2週間前にやっておく
毎年同じ時期に同じことが起きるなら、その2週間前から準備できます。症状が出てからやることを、出る前に前倒しするだけです。
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耳の入口の毛と、耳の後ろを重点的にとかす
換毛が本格化する前に、抜けかけの毛を減らしておきます。入口が閉じる前にやるのが目的なので、換毛が始まってからでは間に合いません。耳の後ろは絡みやすいので、指で確かめてください。
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部屋の湿度を、犬猫のいる高さで測りはじめる
温湿度計を床に近い高さに置きます。人の目線で測った数字より高いことがほとんどです。数字を見てから除湿を止めるかどうかを決めます。
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散歩のあと、耳のふちを拭いて乾かす習慣を先に作る
草の実が増える前に習慣にしておくと、増えたときにそのまま対応できます。拭くのは外側と、めくって見える範囲だけです。
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0日目の写真を撮る
耳をめくって、入口を1枚。変わり目に「増えた気がする」と感じたとき、比べる相手がないと判断できません。
換毛も季節も止められません。できるのは、耳の入口を開けておくことと、乾く時間を確保することの2つです。どちらも耳の中には触れません。触らずにできる準備から始めてください。
この2週間でいちばん手が要るのは、耳の後ろをとかす時間です。抜けかけの下毛は乾いた空気で静電気を持ち、梳かしても毛先が散って、また同じ場所に戻ります。耳の後ろは猫が自分で毛づくろいしにくい場所で、犬も自分の耳の後ろは見えません。ここに抜け毛が薄く残ると、入口を閉じるほうへ効いていきます。
mofuwa グルーミングスプレーは、グルーミングとブラッシングの両方に使えます。梳かす前にひと吹きしておくと、静電気で毛が立たないぶん、コームが下毛の層まで入ります。抜けかけの毛は散らずに湿ってまとまるので、耳の入口へ落ちる量が減ります。中身はアルカリ電解水で、外から持ち帰った砂や草の粉は、皮脂と混ざってから毛の外へ出ます。毎日きれいにしてあげたいけれど、毎日洗うわけにはいかない時期に、回数を気にせず続けられます。
グルーミングスプレーを入れる場所は、3番目の手順の中です。散歩から帰った玄関で、耳のふちと耳の後ろに1〜2回。乾いた布でいきなり拭くと、種子が毛に引っかかったまま奥のほうへ動きます。湿らせてから、毛の流れにそって外へ出してください。スプレーの口は耳の穴へ向けず、そのあとは耳をめくって乾かす時間まで続けます。2週間前から同じ順番でやっておくと、草の実が増える時期に手順を変えなくて済みます。
季節で説明がつかないとき
「毎年この時期だから」で片づけてはいけない変化があります。次に当てはまるときは、季節とは別の理由を考えてください。
片側だけをかく、頭を傾けている、耳から液体が出ている、耳の入口が赤い・腫れている、においが強い、触ると痛がる、かく・振るが2日以上続いて減らない、まっすぐ歩けない、元気や食欲が落ちている。いずれかに当てはまるときは、季節のせいにせず、動物病院にご相談ください。とくに頭を傾けているときは、その日のうちに受診してください。
耳は、家庭で様子を見てよい期間が短い場所です。皮膚の変化は2週間ほど記録して判断することもありますが、耳は48時間が目安だと考えてください。散歩から帰ったあとに急にかきはじめたときは、種子などが入っている可能性もあるため、待たずに受診してください。
季節が過ぎて、かく回数が元に戻っても、耳の後ろをとかす時間だけは続けてください。次の変わり目にどの条件から先に動くかが分かるのは、動いていない時期の状態を知っている子だけです。月に1回、耳をめくって入口を1枚撮っておけば、それで足ります。
Product
mofuwa グルーミングスプレー
300ml / 2,970円(税込)
特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。
商品ページを見るよくある質問
- 毎年9月になると耳をかきます。季節のせいと考えていいですか?
- 毎年同じなら条件が同じである可能性は高いですが、季節だけを理由にはしないでください。片側だけ、頭を傾ける、においが強い、2日以上続くといったサインがあれば受診の対象です。季節が理由であっても、その年に別のことが重なっていることはあります。
- 涼しくなったので除湿をやめました。関係ありますか?
- 関係することがあります。秋は気温が先に下がり、湿度は遅れて下がります。体感が快適でも、床に近い高さの湿度は高いままのことが多く、耳の中が乾く時間が短くなります。犬猫のいる高さで測ってから決めてください。
- 換毛期に、耳のまわりはどうとかせばいいですか?
- 耳の入口の毛と耳の後ろを、指で絡みを確かめながら少しずつとかします。無理に引っぱらず、絡んでいる場所は毛先のほうからほぐしてください。換毛が本格化する前に始めておくと、入口がふさがりにくくなります。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
