C04悩み解決

涙やけが出やすい子には共通点がある|体の構造から考える

公開日 2021年9月13日|文=mofuwa編集部

顔まわりの毛が白く、目のまわりがよく見える犬
涙やけの出やすさは犬種ではなく、顔の作りがいくつ重なっているかで決まります。写真:FotografieLink/Pixabay

「涙が多く出ること」と「跡が目立つこと」は、別の条件で決まります。この2つを分けずに考えると、毛が白いだけの子に必要のないケアをしたり、逆に見えにくい子の変化を見逃したりします。涙やけの犬種差として挙げられる名前も、たいていはどちらか一方の話です。まず、涙があふれやすさを決める顔の作り4つから整理します。

涙があふれやすい顔の作り、4つ

涙やけの犬種差として挙げられるのは、この通り道と目のまわりの形です。涙は、いつも少しずつ作られて、目の内側にある細い通り道から鼻へ流れていきます。作られる量より流れていく量が少ないと、あふれて目の下に出ます。これが涙やけの入口です。あふれやすさは、次の4つで決まります。

涙があふれやすくなる、顔の作り
条件何が起きているか
鼻が短い涙の通り道が短く、曲がっている。流れにくくなる
目が大きく、前に出ている目の表面が広く、乾きやすい。涙が多く作られる
目のまわりの毛が長い、内側に向いている毛が目に触れ、刺激になって涙が増える
目の下のくぼみが浅いあふれた涙が、そのまま毛に留まる

4つのうち、いくつ当てはまるかで考えてください。犬種の名前で語らないのは、混血の子にも当てはめられるようにするためです。純血種でも同じ犬種の中で顔の作りには幅があり、名前だけでは決まりません。

Note猫にも同じ条件が当てはまります

鼻が短い猫は、犬と同じ理由で涙があふれやすくなります。顔の作りの話なので、犬か猫かではなく、条件がいくつ重なっているかで見てください。

「出やすさ」と「見えやすさ」は別

ここが混同されやすいところです。犬種差の話も、たいていどちらか一方だけを指しています。涙やけの色が目立つかどうかは、涙の量とは別の条件で決まります。

つまり、白くて毛の長い子は「見えやすい」だけで、必ずしも涙が多いわけではありません。逆に、色の濃い子で涙やけが見えないからといって、あふれていないとは限りません。目の下がいつも湿っていないか、指で触って確かめてください。

出やすさと見えやすさの組み合わせ
見えやすい(白・長毛)見えにくい(濃色・短毛)
出やすい(条件3〜4個)早く気づける。毎日のケアが要る湿りを触って確かめる。見た目では分からない
出にくい(条件0〜2個)少量でも目立つ。過剰なケアに注意気づきにくい。急に出たら変化として扱う

この表でいちばん注意したいのは右上と右下です。色の濃い子は、見た目では分かりません。週に一度、目の下を指で触って湿っていないか確かめる習慣をつけてください。

変えられるのは、毛が濡れている時間だけ

条件は変えられません。変えられるのは、あふれた涙が毛に留まる時間だけです。ここに絞ります。

  1. 朝と夜、目の下を乾いた布で押さえる

    こすりません。押さえて水分を移すだけです。湿っている時間を短くすることが目的なので、汚れを落とそうとしなくて構いません。柔らかい布か、コットンを使ってください。

  2. 目に触れている毛を、目から離す

    目のまわりの毛が長い子は、毛先が目に当たっていること自体が涙の原因になります。カットはご自身でやらず、トリミングサロンでその子に合った長さにしてもらってください。目の近くにハサミを入れるのは危険です。

  3. 食後に、口のまわりと一緒に確かめる

    顔まわりを触るタイミングをひとつにまとめると習慣になります。ついでにやると続きます。

  4. 週に一度、写真を撮る

    同じ場所・同じ明るさで撮ります。少しずつ変わる変化は、記憶では比べられません。広がっているのか、同じところで止まっているのかを見分けるための記録です。

Caution色を落とそうとしないでください

毛についた色を消すために、こする・漂白するようなものを使う・人用の化粧品を使う。どれも避けてください。目のすぐ下は皮膚が薄く、犬も猫も顔をこすります。目に入る前提で考えてください。色そのものを消すより、これから濡れる時間を減らすほうが確実です。

「急に出はじめた」「片方だけ」のとき

顔の作りは急に変わりません。犬種差でも説明はつきません。だから「急に出はじめた」「片方だけ」は、構造では説明がつきません。

これらは、涙やけのケアで様子を見る対象ではありません。目は、家庭で様子を見てよい期間がとくに短い場所です。皮膚の変化なら2週間ほど記録して判断することもありますが、目に関しては数日で判断してください。

目のまわりは、拭かずに連れて行く

次のサインがあるときは、涙やけのケアより先に受診してください。

Caution早めの受診をおすすめするサイン

片目だけ涙が増えた、目を開けにくそうにしている、白目が赤い、黒目が白っぽく見える、まぶしがる、目やにの色や質が変わった、目のまわりが腫れている、前足でこすり続けている、元気や食欲が落ちている。いずれかに当てはまるときは、自己判断せず動物病院にご相談ください。目の変化は進みが早いことがあるため、迷ったら早いほうを選んでください。

受診の前に、いつから、どちらの目か、家で使っているものはあるかをメモしてください。週に一度撮っていた写真があれば、それがそのまま経過の記録になります。診察前に目のまわりをきれいにしてしまうと、目やにの状態が分からなくなることがあるため、拭かずに連れて行ってください。

涙やけが気になる子ほど、目の下を前足でこすり、そのあとで前足を舐めます。顔まわりに置くものは、口に入る前提で選ぶことになります。mofuwa スキンケアミストは電解水100%です。清涼飲料水の規格基準をクリアしているので、口のまわりにも使えます。布やコットンに含ませて、口のまわりとあごの下、そして目の下の毛を外側へ向けて押さえてください。ここでやっているのは、ついた色を落とすことではなく、濡れている時間を短くすることです。こすらずに、水分を布へ移すだけで足ります。目に直接入れないでください。朝と夜、顔を触ると決めた時間に一緒にしてしまうと、手の数は増えません。

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よくある質問

白い犬は涙やけになりやすいのですか?
涙が多く出やすいかどうかと、毛の色は関係ありません。白い毛は跡が目立つため「なりやすい」ように見えるだけです。逆に色の濃い子は見えにくいので、週に一度、目の下を指で触って湿っていないか確かめてください。
涙やけの色は、落とせますか?
毛についた色を無理に落とそうとしないでください。こする、漂白するようなものを使う、人用の化粧品を使う、はいずれも避けてください。目のすぐ下は皮膚が薄く、犬も猫も顔をこすります。色を消すより、濡れている時間を減らすほうが確実です。
目のまわりの毛は、家で切ってもいいですか?
おすすめしません。目の近くにハサミを入れるのは危険で、動いた拍子に目を傷つける事故が起きます。トリミングサロンで、その子の目に毛が当たらない長さにしてもらってください。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。