C04悩み解決
シニア犬の目やに|猫も同じで、増えたのは量ではなく乾いている時間
シニア犬の目やにが増えたように見えるとき、増えているのは作られる量よりも、目のまわりが乾いたまま拭かれずに残っている時間のほうです。シニア猫でも同じで、瞬きの回数が減り、眠っている時間が延びるほど、目頭に残ったものは固まって動かなくなります。若い頃と同じ1日1回で追いつかなくなるのは、拭く力が足りないからではなく、触るまでの間隔が開いたからです。シニア犬の目やには、量ではなく時間の話として組み立てます。
増えたのは量ではなく、乾いている時間
目のまわりに出てくるものは、涙にほこりや古い細胞が混ざってまとまったものです。若い頃からずっと作られていて、シニアになって急に作られはじめるものではありません。若い頃は瞬きのたびに涙が塗り直され、目頭へ運ばれて片づいていました。変わるのは、この片づけの速さです。
年齢とともに、瞬きの回数そのものが減り、1回の瞬きでまぶたが閉じきらないことが増えます。塗り直される回数が減れば、乾いている時間は長くなります。乾いた時間が長いほど、目頭に残ったものは水分を失って固まり、毛にくっついたまま動かなくなります。
| 若い頃 | シニア期 | |
|---|---|---|
| 瞬きの回数 | 多く、まぶたが閉じきる | 減り、閉じきらないことがある |
| 涙が塗り直される間隔 | 短い | 長くなる |
| 乾いている時間 | 短い | 長い |
| 残ったものの状態 | やわらかいまま | 固まって毛にくっつく |
目やにが「増えた」ように見えるとき、実際に増えているのは残っている時間のほうです。同じ量でも、6時間そのままだったものと1時間で拭かれたものでは、取りにくさが違います。
眠っている時間が延びると、何が起きるか
もうひとつの変化は、1日のうち眠っている時間が長くなることです。眠っているあいだは瞬きがなく、目のまわりは動かないまま置かれます。そして、飼い主の手も届きません。
- 起きている時間が短い:顔を触る機会そのものが減ります
- 寝床に顔をつける:横向きで眠る子は、下になった側が布に触れたままになります
- 寝返りが減る:同じ向きで長く眠ると、片側だけ条件が悪くなります
- 自分で顔を洗わない:猫は前足で顔を拭う回数が減り、犬は顔をこする力が弱くなります
注意したいのは寝る向きの偏りです。いつも同じ側を下にして眠る子は、その側だけ湿ったり、逆に布に吸われて乾いたりします。左右で見え方が違うときは、まず眠っている姿を何度か見てください。
洗う間隔があいた寝床に顔をつけて眠る時間が長いと、目のまわりに触れるものが変わります。カバーを週に一度替えるだけでも条件は変えられます。
1日1回のケアでは、なぜ追いつかないのか
若い頃は、気づいたときに1日1回拭けば足りていたはずです。拭くまでのあいだ、目やにがまだやわらかかったからです。乾いている時間が延びると、同じ1日1回でも拭くときには固まっています。固まったものを取るには力が要り、それは目のすぐ下の薄い皮膚をこするということです。
シニア期に変えるべきなのは1回あたりの強さではなく、触るまでの間隔です。1日1回を強く拭くより、1日2回を軽く押さえるほうが負担は小さくなります。同じ手間を、間隔を詰めて分けて使うという話です。
| 追いつかない使い方 | 間隔を詰めた使い方 | |
|---|---|---|
| 回数 | 1日1回 | 朝と夜の2回 |
| 1回の強さ | 固まったものをこすり取る | 湿らせて、押さえて移す |
| かかる時間 | 1回で2〜3分 | 1回20秒ほど |
| 皮膚への負担 | こする回数が増える | ほとんどこすらない |
起きている時間が短い子ほど、触れるタイミングを決めておくことが要ります。起きたとき、食事のとき、眠る前。このうち2つと決めておけば、間隔は開きすぎません。
家でできる、間隔を詰めるための手順
やることは増やしません。固まる前に触る、固まっていたら先にゆるめる。この2つだけです。
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起きた直後に、目頭を見る
眠っていたあいだが、いちばん長く手の届かなかった時間です。起きた直後がもっとも量が多く、もっともやわらかいので、ここで触れるのが楽になります。
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固まっているものは、こすらずにゆるめる
ぬるま湯で湿らせたコットンを目頭に10秒ほど当てます。置いておくだけで、乾いて縮んだものはゆるみます。ゆるむ前に引っぱると毛ごと抜くことになります。
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外側へ向けて、押さえて移す
拭き取るのではなく、コットンに移すつもりで押さえます。動かす向きは目頭から外へ。1回で取れなければ次のタイミングに回します。
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左右を別々に見る
コットンは左右で分けて使い、量や色が左右で違わないかを確かめます。寝る向きが偏っている子は差が出やすくなります。
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週に一度、同じ明るさで写真を撮る
シニア期の変化はゆっくり進むため、記憶では比べられません。同じ場所・同じ時間帯の写真が、そのまま記録になります。
シニア期に減るのは、人の手が届く時間だけではありません。シニア猫は前足で顔を拭う回数が減り、シニア犬は顔をこする力が弱くなります。若い頃はその子が自分でやっていたぶんが、そのまま人の側に残ります。mofuwa スキンケアミストは電解水100%で、舐めても問題のない基準でつくられています。スキンケアミストを布やコットンに含ませて、口のまわりとあごの下を拭いてください。起きた直後の20秒は、目頭を見る時間であると同時に、顔まわりを拭ける時間でもあります。朝と夜の2回のうち、朝のほうをこの場面に固定してしまうと続きます。目のまわりに直接吹きかけないでください。目頭に固まったものは、これまでどおりぬるま湯で湿らせたコットンでゆるめてから、外側へ押さえて移します。
目やには、家で待てる日数が短い
目のまわりは、皮膚より家で待てる日数が短い場所です。ここまで書いてきた変化は年齢とともにゆっくり進むもので、ゆっくり進むということは、急に変わったものは年齢では説明がつかないということです。次の3つは、シニア犬でもシニア猫でも、年のせいと片づけないでください。
- 片目だけ:加齢は左右に同じように起こります。片側だけ増えたときは、寝る向きを確かめたうえで、それでも説明がつかなければ別の理由を考えてください
- 色や粘りが変わった:透明でさらさらだったものが、黄色や緑がかったもの、糸を引くような粘りのあるものに変わったとき。量ではなく質の変化です
- 目を開けづらそうにしている:まばたきが増えた、まぶしそうに細めている、前足でこすり続ける
ここに白目が赤い、目のまわりが腫れているが加わったときも同じです。年齢とは別のことが起きていると考えて、進み方を待たずに動物病院にご相談ください。目は、家庭で様子を見てよい期間がとくに短い場所です。皮膚なら2週間ほど記録することもありますが、目については数日で判断してください。
いつから、どちらの目か、色や粘りがどう変わったかをメモしてください。週に一度撮っていた写真があれば、そのまま経過の記録になります。診察の直前に目のまわりをきれいにすると状態が分からなくなるため、拭かずに連れて行ってください。
シニア犬とシニア猫の目やにで家に残る仕事は、朝と夜の20秒ずつだけです。固まる前に触れていれば、こすらずに移せます。この20秒は目やにを取るための時間ではなく、左右が同じかどうかを毎日見ておくための時間です。週に一度の写真が1か月ぶん並ぶころには、「いつからか」を思い出さずに答えられるようになります。
Product
mofuwa スキンケアミスト
200ml / 3,300円(税込)
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商品ページを見るよくある質問
- シニアになると、目やには誰でも増えるものですか?
- 眠っている時間が延びる分、目のまわりに残っている時間は長くなりやすくなります。ただし「そのままでよい」という意味ではありません。左右差や色の変化は年齢では説明がつかないので、分けて見てください。
- 固まって取れないとき、ふやかす以外に方法はありますか?
- 無理に取る方法は考えないでください。ゆるまなければその回はあきらめ、次のタイミングに回します。毛ごと引き抜くと、目のすぐ下の皮膚を傷めます。何日も取れないままなら動物病院で相談してください。
- 目のまわりの毛を短くしておいたほうがいいですか?
- 毛が目に触れていると刺激になりますが、家庭でハサミを入れるのは避けてください。シニア期は急に動いたりバランスを崩したりすることがあり、事故が起きやすくなります。トリミングサロンで相談してください。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
