C04悩み解決

毛玉のケアで、実は逆効果になっている3つのこと

公開日 2021年9月27日|文=mofuwa編集部

明るい光の中で、長毛の猫の毛をやさしくブラッシングしている様子
毛玉はかたまりではなく、絡まった束です。ほどく向きを間違えると、束はかえって締まります。写真:FotografieLink/Pixabay

毛玉は、何本もの毛が互いに巻きついた「束」です。かたまりだと思うと、ふやかす・崩す・切り取るという発想になります。束だと分かれば、やることは「端からほどく」だけになります。毛玉のケアでやってはいけない3つは、どれもこの取り違えから来ています。しかもその多くは、よかれと思ってやられています。順番に見ていきます。

毛玉は「かたまり」ではなく「絡まった束」

やってはいけない3つは、ここを取り違えたところから始まります。抜けた毛がそのまま体に残ると、生えている毛と絡み合います。動くたびに毛はねじれ、そのねじれが少しずつ締まっていきます。できあがるのは固形物ではなく、方向のある束です。糸がもつれたときと同じで、ほどける向きと、締まる向きがあります。

考え方が変わると、やることが変わる
かたまりだと思うと束だと分かると
最初にすることやわらかくしようとする端がどこかを探す
道具の入れ方真ん中をほぐす外側から少しずつ分ける
取れないとき力を足すその日はやめる

締まる向きに力を加えると、束はほどけずに小さく硬くなります。これから挙げる3つは、どれも結果として締まる向きに力を加えてしまう行為です。順番に見ていきます。

逆効果1:先に水をかけて濡らす

いちばん多いのがこれです。固いから、ふやかせばゆるむだろうという発想で、毛玉に霧吹きをしたり、そのままシャンプーに入れたりします。ところが毛は、濡れて乾く過程で縮みます。絡んだ状態のまま乾けば、束は濡れる前より締まった形で固定されます。

だから順番は「乾いた状態でほどく」が先、洗うのはそのあとです。毛玉があるまま洗うと、洗い上がりに前より大きな毛玉ができます。シャンプーの日ほど、先に毛玉の有無を確かめてください。

Cautionスプレー類も同じです

水でなくても、液体をかけてから触る手順はすべて同じことが起きます。毛玉のある場所には、乾いた状態で道具を入れてください。ほどけたあとであれば、洗う日も、洗う日と洗う日のあいだも、いつもどおりで構いません。

逆効果2:根元からブラシを入れる

毛玉は皮膚に近いところにできるため、根元から起こそうとする人が多くいます。これは、束のいちばん締まっているところに、最初に力をかける動きです。根元は束が集まって太くなっている場所で、ここにブラシが引っかかると、力はそのまま皮膚に伝わります。

同じブラシでも、入れる場所で結果が変わる
根元から入れる毛先から入れる
ブラシが当たる場所束のいちばん太いところすでにほどけている毛
力の向き皮膚を引き上げる束の外側を削る
その子の反応痛がって逃げる痛みが出にくい
1回で進む量動かない、またはまとめて抜ける少しずつ細くなる

正しいのは毛先から少しずつ、束の外側を削るように分けることです。ブラシは毛玉全体を通そうとせず、端の数ミリだけをすくいます。片方の手で毛玉の根元を軽くつまみ、皮膚が引っぱられないよう押さえてから動かします。ここが押さえられていないと、ブラシの力は全部皮膚に届きます。

逆効果3:引っぱる、ハサミを入れる

やってはいけない手のなかで、いちばん戻せないのがここです。取れないときに出てくる最後の2つです。どちらも、その場では毛玉がなくなったように見えます。問題は、その先で起きることです。

とくにハサミは、先の丸いものでも同じです。皮膚は薄く、その子は動きます。毛玉を持ち上げてから切る動作は、皮膚を刃に近づける動作でもあります。家庭でハサミを使わない、と決めておくのがいちばん確実です。大きくて動かない毛玉は、トリミングサロンでバリカンを使って処理するのが本来の方法です。

代わりにやる手順と、家でやめる判断

やってはいけない3つを外すと、残るのは1つだけです。やることは1つだけです。乾いた状態で、毛先から、外側を削る。時間はかかりますが、その子が嫌がらない方法はこれしかありません。

  1. 乾いていることを確かめる

    散歩の直後、シャンプーの直後は触りません。完全に乾いてから始めます。

  2. 根元を指でつまんで押さえる

    毛玉の皮膚側を、親指と人差し指で軽くはさみます。この手が皮膚を守ります。押さえずに始めないでください。

  3. 毛先の数ミリだけをすくう

    目の細かいコームの端で、束の外側だけをすくいます。全体を通そうとしません。1回で数本ほどければ十分です。

  4. 少しずつ根元側へ移る

    外側がほどけると束は細くなります。細くなった分だけ、押さえる指を根元へずらします。

  5. 1か所5分でやめる

    終わらなくても構いません。途中でやめても、束は元より細くなっています。翌日に続けます。

  6. 終わったらいつもの場所を確かめる

    脇の下、耳のうしろ、内股、しっぽの付け根。こすれて動きの多い場所から先にできます。

ここまでの3つを避けきれるのは、毛がまだ動く段階で手が入っているときです。抜けた毛が体に残る時間が短いほど、束は育つ前のもつれで止まります。ところが、毎日コームを通すと決めた家でいちばん先に止まるのが、冬の乾いた部屋です。毛は静電気で立ち、毛先だけが浮いて、歯が根元まで届きません。散歩から帰った子の腹の下や足先には、そのうえに外の砂と脂が乗っています。

mofuwa グルーミングスプレーは、洗い流さずに使う無香料のケアスプレーで、ブラッシングの前にひと吹きしてから梳かす使い方ができます。毛が寝るぶん静電気が起きにくく、歯が根元まで通るので、脇の下や内股の引っかかりを、束になる前に指で見つけられます。体から脂が出ている以上、きのう梳かした毛も、きょうの散歩でまた汚れます。毎日シャンプーはできず、サロンにも毎日は通えない。その間を毎日やれる形で埋めるためにつくられた商品です。舐めても問題のない水質の基準でつくられているので、足先や口のまわりに使う量をためらわずに済みます。

ただし、すでにできている毛玉そのものにはかけません。逆効果1で見たとおり、濡れて乾く過程で束は締まります。グルーミングスプレーを使うのは、まだ束になっていない毛のほうです。毛玉がある場所は乾いたままほどき、ほどけてから、その周りを梳かす。この順番を守れば、やってはいけない3つとぶつかりません。

Caution家でのケアをやめて相談する目安

毛玉の下の皮膚が赤い、においがある、触ると痛がって声を出す、じくじくしている、毛玉が体に広く張りついて動かない。このときは家で続けないでください。皮膚の状態は動物病院、毛玉そのものの処理はトリミングサロンが担当です。判断がつかないときは、先に動物病院にご相談ください。

毛玉は、できてから外すより、毎日数秒の確認で見つけるほうが早く終わります。脇の下、耳のうしろ、内股、しっぽの付け根。指を入れて引っかかりがなければ、その日はそれで終わりです。やってはいけない3つは、どれも毛玉が育ってから出てくる手です。育つ前に見つかっていれば、出番はありません。

Product

mofuwa グルーミングスプレー

mofuwa グルーミングスプレー

300ml / 2,970円(税込)

特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。

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よくある質問

毛玉ができやすい場所はどこですか?
脇の下、耳のうしろ、内股、しっぽの付け根、首輪の下です。どれも動きでこすれ、手が届きにくい場所です。ブラッシングのときに背中だけを見ていると気づけないので、この5か所を先に確かめる順番にしてください。
毛玉取り用のコームやスリッカーは使ってもいいですか?
毛先から外側を削る使い方であれば道具は選びません。ただし、刃のついた毛玉取り用の道具は、家庭では皮膚との境目が見えないまま使うことになります。使う場合も、必ず根元を指で押さえてから動かしてください。
どのくらいの頻度でブラッシングすれば、毛玉になりませんか?
長毛の子は毎日、短毛の子でも換毛期は毎日が目安です。抜けた毛が体に残っている時間が短いほど、絡む機会は減ります。時間がとれない日は、こすれる5か所だけを確かめるだけでも構いません。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。